主人公の物語のパターンを考察します。
『キン肉マン』シリーズの主人公である、キン肉マンと万太郎の物語のパターンを考察します。
キン肉マンの誕生については、別ページ(英雄の誕生)を参照して頂くとして、ここでは何度もくりかえされるようなパターンを扱います。
だいたい1シリーズにおける主人公の物語のパターンは決まっています。
何かの大会が開かれて、主人公も招かれたり、無理矢理参加しようとしたりして、ともかく参加します。あるいは、いきなり敵が出現して、「この女(男)は預かった!」とか言い出します。
そして、主人公はお供を連れていきます。
主人公は、実在する競技場とかで、運試しをされ、レースで競い、格闘します。
主人公が戦う相手は、器物のようだったり、動物のようだったり、巨人だったり、外国の英雄だったりします。
そして主人公の仲間は、次々に倒れます。
主人公も危機に陥りますが、倒れた仲間やかつての敵が助けてくれます。
主人公は勝利し、何かを手に入れます。
もっと大雑把にいえば、これが『キン肉マン』のストーリーパターンです。
敵対者の出現
↓
犠牲者の発生
↓
主人公が試練を与えられる
↓
援助者の出現
↓
主人公の勝利
『キン肉マン』の「友情」というのは、しばしば「犠牲者と主人公の間にあったもの」であり「主人公とそれを援助する誰かの間にあるもの」です。
そして「努力」は、試練を乗り越えるためになされます。
上記のパターンはただの「神話やメルヒェンの黄金パターン」です。
死か結婚で引用しているアタランテーの物語は、主人公をメラニオーンとすると、そのままこのパターンです。話の筋はそちらを見ていただくとして、当てはめてみるとこうなります。
試練の与え手としてのアタランテーの登場
↓
勝負に負けた求婚者が殺される
↓
メラニオーンが試練に挑む
↓
アフロディーテが主人公を援助する
↓
メラニオーンの勝利
これが『キン肉マン』の二回目のオリンピック編ですとこうなります。
敵対者としてのバラクーダの登場
↓
ラーメンマンが犠牲になる
↓
キン肉マンがウォーズマンと戦うことになる
↓
ラーメンマンが援助してくれる
↓
キン肉マンの勝利
しかし、これでは大雑把すぎます。
ですから、下に掲げるイベントリストでは、『キン肉マン』に合わせて、出来事を少し具体的に書いてあります。
以下に掲載するのは、『キン肉マン』シリーズで、起こりがちなイベントのリストです。この要素の順番は前後することもあります。
参考にすれば、ゆでっぽい仕上がりの物語が展開できます。ちなみに、英雄伝説風の少年漫画に向きます。
あまり抽象度をあげると、原作の持ち味が損なわれますので、そこそこにしてあります。
ドリーム小説用のスクリプトでの変換も可能にしておきました。他の少年漫画の主人公の名前などを入力してお楽しみ下さい。このリストでは、変換可能なのは、主人公の名前だけです。
A 出立イベント(主人公は試練の場へ旅立つ)
B 仲間集めイベント(主人公は従者を連れて試練の場に赴く)
C 敵対者あるいは競争相手の出現
D 犠牲者の発生
E 試練の場の種類
F 試練の種類
G 主人公の戦い
H 援助者の出現
I 主人公の勝利
出立
超人オリンピック等では、参加するかしないか、という話になります。悪魔超人編などでは、人質がとられたり、犠牲者が出たりします。
仲間
関連する書類 旅の仲間
敵対者あるいは競争相手の出現
関連する書類 古き神々 九十九神 戦う者達 等
犠牲者の発生
関連する書類 仇討ち考
試練の場の種類
関連する書類 生ける洞穴
試練の種類
試練の数はたいてい3つ。
主人公の戦い
関連書類 不死身の英雄
主人公の勝利
『キン肉マン』シリーズでは金銭や物品の話はありません。得る者は人と名誉です。
(省略)