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   第7章

美樹は腰をおとし掌を開いて両腕を前にのばしていく。膝を軽く曲げた左脚を前に出して、どのような攻撃がきても対応できる体制をつくった。しかし、表情は固い。男たちがもっている圧倒的な肉の質量に押されている自分を感じていた。

園田は、にやりと笑うと、トランシーバのような端末を手にもち、低い声で何かを命じた。
とたんに、男たちが三方から両腕を高くあげて美樹につかみかかってきた。動きはさほど速くない。美樹は慌てず男たちの傍らをすり抜け、すれ違いざまに男のガラ空きの腹に拳を叩きこんだ。がんと分厚いゴムの壁を叩いたような手応えがかえってくる。
「あっ!?」振り返ると、倒れているはずの男が痛みなど感じないかのように、向きを変えて再び美樹に襲いかかってきた。
「とう!」美樹は渾身の力で、今度は男の膝に蹴りを放った。ぐしゃっという音がして、男の膝が砕けたが、なおも男はそのまま足を引き摺るようにして進んでくる。
「そんな・・・」驚愕のあまり美樹の動きがとまったところを、横から別の男が掴みかかった。

「はっ!」とっさに男の顎に向けて跳ね上げた美樹の足首を、男ががしっとつかんだ。男は片手でそのまま美樹の右脚を高く引き上げていく。美樹はミニスカートの奥をさらけ出したまま、脚を大きく開脚させられた姿勢で男のほうに引き寄せられていった。ものすごい腕力だ。
「やっ!」美樹は男の顎に鋭く突きを放ったが、ダメージはあるはずなのにやはり男は無表情のままだった。美樹の顔に初めて恐怖がはしった。別の男が後ろから美樹を羽交い締めにする。「ぐっ・・・」まるで上半身を万力で締めつけられたような圧力だ。美樹の脚を吊り上げていた男が手を放し、ゆっくりとねらいをつけると強烈なパンチをどすんと美樹の腹にたたき込む。「あうっ!」「ううっ!」1発、2発、3発・・・男が無表情に連打する。胃液が口まで上がって吐きそうになるのを美樹は必死にこらえた。全身の力が抜けてがっくりした美樹のこめかみに、今度は男の強烈なフックが炸裂した。「あうっ・・・・・・」ばーんと頭を強打されて、美樹はそのまま意識を失った。


「う・・・・」ゆっくりと意識がもどり美樹は目をあけた。
「あっ!」自分の目の前に、園田が含み笑いを浮かべながら美樹を見下ろすように立っている。美樹は自分が全裸に剥かれて横たわっているのに気が付いた。起き上がろうとしたが、背中で両手首を一括りに縛られ、美樹が膝を砕いた男が頭の上に座って、美樹の両肩を床に押さえつけていた。他のふたりの戦闘僧は園田の両脇に無表情に立っていた。
「気がついたかね・・・。評判どおりのいい体だ。これならどんな男でも欲情してむしゃぶりつくだろうな。」
「放してください!」美樹は園田の視線に気付いて、両脚をぴたりと閉じた。
「君は敗者なのだよ、白鳥君。敗れた者は、勝者に好きなようにされるのがルールというものだ。まずは私の欲望を満足させてもらおうか、くっ、くっ、くっ・・・」
「誰があなたなんかに抱かれるものですか!」美樹は気丈に園田をにらみつけて叫んだ。
「ふん、気の強い女だ。女の体など、時間をかければいくらでもとろけるものを・・・。それなら、しばらくこの者達に嬲られるがよい。この者達は命じれば、やめよ、と言うまで何時間でも何日もやり続けるぞ。君がいつまで我慢できるのか見ものだな、くっ、くっ、くっ・・・」園田が例の端末に向かって、また何かを命令する。

とたんに、男たちの顔がくるっと残忍な顔に変化した。全裸で横たわる美樹の肢体を、獣のように歯をむき出して見つめると、這うようにして近づいてくる。
「い、いやっ!近寄らないで!」美樹は必死にもがくが、肩をがっしり押さえられていて起き上がることすらできない。
男が美樹の傍らに膝まづき、いきなり美樹の乳房を口に含む。そして、片方の手で、別の乳房を揉み始めた。もうひとりは、美樹の両足首を持って、左右に開き始める。
「ぐっ・・い、いやっ・・・やめて!」男が体を割り込まさせるようにして、美樹の両脚の間にこじ入れ、さらに両膝の裏側を両手でもって、強烈な腕力で美樹の脚を折り曲げながら大きく左右に開いていく。
「いやっ、いやああっ!」とうとう美樹の両脚は無残にも限界まで押し開かれ、恥毛やワレメが照明のしたにさらされてしまった。男は舌を突き出しながら、美樹の秘裂にむしゃぶりついた。強烈な感覚が美樹の全身を貫き、美しい肢体がぐっとのけぞる。美樹の両肩を押さえている男は、美樹の唇にしゃぶりついた。
「きゃあああっ・・・うぐぐぐっ・・・」美樹は顔をふって逃れようとするが、男は執拗に美樹の唇に吸い付いてくる。
「くっ、くっ、くっ・・・なかなかいい眺めだ。私はしばらく君の小娘のほうと遊んでくることにしよう。わっ、はっ、はっ、はっ・・・」園田は高笑いを残しながら、部屋から出て行った。

30分が過ぎた。3人の男たちは、飽きることなく美樹の体を弄んでいる。まるでロボットのように単調に繰り返しているのだが、30分も吸われしごかれた乳首はイヤでも固く立ち、しゃぶられ続けたクリトリスは石ころのように勃起している。早くも人間のオスとメスの匂いと熱気が部屋に満ちていた。
「ううっ・・ぐぐぅ・・・」口だけは歯を食い縛って男の舌の侵入を防いでいたが、心の鎧を少しずつ剥がされるように、官能の炎が美樹の体にざわざわと燃え広がりつつあった。


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