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   第七章

権田は、横たわる美樹の顔のすれすれまで自分の顔を近づけて、ささやくような声で言った。
「これまでさんざんこのワシの誘いを無視し、あまつさえ、君はこのワシを愚弄するような態度をとり続けた。本来ならば、君のような新参者は、上司の誘いに対して進んで体を開き、夜伽をするくらいは当然なのだ。」
(よとぎ?・・・何なのこの男は・・・。)美樹は呆れて物も言えなかった。同時に権田の強烈な口臭が鼻をつき、吐きそうになる。
「じゃがワシも聖職にある者として、同僚の君が嬲り者になるのを見るのは忍びない。加藤たちを説得してやってもよいが、これまでのワシへの償いとして・・・ディ・・ディープキッスをしてもらおう・・・。その・・・舌をからめ合うほど、ねっとりとしたやつだ。」美樹の返事も聞かず、権田が生唾を飲み込みながら、美樹の唇に自分の分厚い唇を重ねようとした時、べっと音がして美樹の口から唾が吐きかけられた。権田の顔から美樹の唾がだらりと滴れ落ちる。

「わっはっはっ・・・教頭先生よう、嫌われたようだぜ。しつけが足りねぇんじゃねえか?」加藤たちチンピラがやんやと権田を囃し立てた。
「触らないでください!誰があなたなんかとくちづけなどするものですか!」美樹が叫んだ。
「お、おのれ・・・。人の情をアダで返しおって・・・。おい、ナイフを貸せ!」権田が怒りで顔を赤くしてどなる。
「罰として、残った2枚の下着のうち、1枚は没収じゃ!」と言うなり、権田はナイフを美樹のブラジャーの肩紐にあてて切り始める。
「きゃあっ!いやっ!やめてーっ!」美樹が叫ぶが、権田はお構いなく両の肩紐を切り離し、ブラジャーのカップをつないでいる部分も切り始める。
「ふん、今更遅いわ!性懲りもなく、ワシを愚弄しおって・・・。それ、どうじゃ!」権田は欲情にひきつった顔で、ゆっくりと美樹のブラジャーを剥ぎとった。
「いやっ!見ないで!いやああ・・・。」美樹は顔を真っ赤にして、顔を左右に打ち振った。

「ほおう・・・。これはまた、見応えのある乳房じゃ・・・。」美樹の肢体を取り巻いている男たちは、ゴクリと唾を飲み込んだ。そこには、たっぷりと量感のある円錐形の乳房が、形を崩すこともなく天井を向いて晒されていた。乳輪はそれほど大きくなく、きれいなピンク色に染まり、肌が白いため乳房に走る血管までうっすらと見えている。乳首も薄いピンク色で小さめだったが、明らかに固く勃起し、腫れたように少しふくらんでいた。

男たちはしばし声もなく、美樹の美しい乳房に見とれていた。美樹は、羞恥のあまり顔をそむけて、目をきつく閉じ、唇を震わせている。美樹のその様子を見ていた加藤がぼそっと言った。
「権田さん、このスケ、きっと男を知りませんぜ。」美樹の体がびくっとかすかに反応した。
「何?本当か?これほどの上玉が?・・・うーん、信じられんが・・・。」権田が目を美樹の肢体に据えたまま首をかしげた。
「間違いねぇ。オレも女の体については目がきくんだ・・・。おい!てめぇはバージンだろうが!白状しやがれ!」加藤が美樹をどなりつけるが、美樹は加藤をきっとにらんで、また顔をそむけてしまった。

「うっふっふっふ・・・それは面白い・・・。白鳥君、どうじゃ、ワシともうひと勝負せんか。これからワシらの愛撫に、君がイクことなく耐え抜いたら、君をそのまま解放しようじゃないか。じゃが、もしワシらの責めに負け、イってしまったら・・・ふっ、ふっ、ふっ・・・君の体中の穴を使ってワシらに奉仕してもらう。もっとも、すぐにワシらのモノを入れてくれ、しゃぶらせてくれとよがり泣くに決まっておるがの・・・。」権田が、涎を垂らしそうな顔つきで美樹の体を見つめながら言った。
「バ、バカなことを言わないで下さい!そんなこと、あるわけないでしょう!」美樹が躍起になって言い返す。
「よおし、それなら決まりじゃ。辛抱たまらんわい・・・ふっ、ふっ、ふっ・・・。」権田が加藤たちチンピラに、にんまりと笑いかけた。催淫剤に侵された美樹を身も心も屈服させ、セックス奴隷に仕立て上げようという、権田の陰湿な姦計であった。

権田の合図とともに、男たちがいっせいに服を脱ぎ始め、トランクスひとつになる。権田は腹の出た肥満した体に縦縞のデカパンを身につけ、すでに胸には汗をにじませている。黒川は、競泳パンツのようにぴっちりしたブリーフ姿になり、マッチョな体型を誇示するように立っていた。チンピラたちは一様に派手な柄のトランクスの前を、すでに大きく膨らませていた。美樹は、半裸の男たちが欲望に顔をひきつらせて自分の体に近寄ってくるのを見ると、あまりのおぞましさに目をつぶり、歯を食い縛った。
(負けないわよ!こんな男たちに玩具にされてたまるもんですか!)

まず、チンピラがふたり、美樹の左右の乳房にとりついた。掌でゆっくりと乳房を揉み始める。長い間緊縛され、縊り出された乳房はいっそう過敏になり、わずかな愛撫でも快感が美樹の体を走り抜ける。権田は美樹のうなじや耳たぶに、ねっとりと舌を這わせ、中年男のいやらしさをいかん無く発揮して、耳たぶを噛んだり息をふきかけて美樹の反応を楽しんでいる。加藤は、パンティを軽くさするように愛撫し、時折、ぎゅっと秘裂全体をつまんでは、美樹の表情の変化をにやにやしながら確かめている。美樹の開脚された脚の内側に時々震えがはしり、胸が大きく上下して喘いでいるようだが、美樹はいっさい声を出さず、口を固く結んで耐えていた。

(う・・・うまい・・・。気持ちよくて気が変になりそう・・・。でも・・負けるものですか!)美樹の意識がふっと遠のきそうになる。男たちは憎らしいほど焦ることなく、じっくりと女体を責めていた。乳首やクリトリスなど、肝心なポイントはわざと外して、逆に美樹のほうが焦らされ始めていた。いくつもの手がのばされて、脇腹や太もも、尻やヘソなど体中の性感を容赦無く刺激し続ける。
美樹の額にもじっとりと汗が浮き出し、催淫剤に侵された体が徐々に抑えられなくなっていく。そんな美樹の様子を、加藤はにやにやとながめていたが、それまで輪の外にいた黒川に向かって言った。
「黒川せんせぇ、なかなか辛抱強いスケですぜ。そろそろ加わってやってくださいよ。」
「わかった・・・。」ぼそりと黒川は言って、興奮で異様にギラギラした目を美樹に向けて近づいてきた。


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