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   第六章

美樹の堪忍袋が切れたような顔を見て、加藤が笑い出した。
「はっ、はっ、はっ・・・。わかったよ。オレも男だ。約束は守るぜ。しかし、その前に、おめぇを縛らせてもらうぜ・・・。おい!」チンピラたちに声をかけると、男たちは用意してあった縄を取り出すと、両側から美樹の腕をがっちりとつかまえた。

「な、何をするんですか!」美樹が驚いて叫んだ。
「うるせぇ!ガキを放したとたんに、てめぇの得意の回し蹴りでもくらったら、たまらんだろうが!ガタガタぬかすと、ガキの顔にでっかい切れ込みを入れるぜ!」と加藤はどなりながら、手早く美樹の体に縄をまわしていった。強引に美樹の両腕を背中で交差させてくくると、そのまま乳房の上側と下側をぐるぐると縄を回して一気に縛り上げる。あっと言う間に、巨乳がいっそうくびり出されるように、美樹の上半身がきつく緊縛されてしまった。美樹は、もがくように抵抗したが、再びカッターを突きつけられたケイコを見ると、それ以上動くに動けなかった。

「へっ、オレの縛りの腕もまだ落ちてねぇようだ。」加藤が出来栄えを確かめるかのように、美樹の体をながめ、「そら、これもだぜ。」と言いながら、何かを持ってきた。カラーンと音がして、美樹の足元に1メートル程の鉄の棒が投げ出された。両端に皮の足枷がついている。
「えっ!?」美樹が確かめる間もなく、また男たちが美樹の脚に群がり、足枷をはめようとする。
「ちょ、ちょっと!やめて、やめなさい!」「うるせぇ!大人しくしやがれ!」「やめてよ!」「おら、力づくで脚を開かせろ!」美樹の悲鳴と男たちの怒号が交錯した。

しかし、さすがの美樹も、上半身を緊縛された上に、数人の男たちに取付かれては、抵抗できようはずもない。右の足首を固定され、左の脚も無残に大きく開脚された状態で、がっちりと鉄の棒に固定されてしまった。取り囲んだ男たちも、はぁ、はぁ、と荒い息をはいている。美樹は、人という字の形に緊縛され、呆然とした表情でつっ立っていた。
「も、もう、十分でしょう!ケイコを早く解放して下さい!」美樹が我にかえって叫んだ。
「そうだな。確かに十分だぜ・・・。ふっ、ふっ、ふっ、わっ、はっ、はっ・・・。先生、なかなかいいカッコだぜ?はっ、はっ、はっ・・・。」加藤が笑い出すと、美樹を取り囲んだ男たちもつられるように笑い始めた。
「何がおかしいんですか!」

「よーし、ガキを放してやれ!」加藤が額の汗をぬぐいながら、チンピラに命じた。ケイコの縄がとかれた。
「ふーっ。ようやく終わったのね。あー疲れた。まったくしぶといんだから・・・。」ケイコが、イスから立ち上がると、けろっとした顔で大きく背伸びをした。
「あ・・・あなた・・・。」美樹があまりのことに絶句する。
「あたしはねぇ、あんたみたいなカッコつけ女は大嫌いなんだよ。何さ、ミニスカートなんかはいちゃってさ。たっぷりとこのお兄さんたちに可愛がってもらうのね。それにさ、この人の頼みじゃイヤとも言えないしさ・・・。ふふっ。」ケイコは自分にカッターを突きつけていたチンピラに体をすり寄せた。

「ま・・・まさか・・・。あなたもグルだったなんて・・・。」呆然とする美樹を尻目に、ケイコは男の腕をとると、すたすたと教室の出口に向かって歩き出した。
「ま、せいぜい長い夜を楽しんでね。あたしもこの人と下で楽しんでくるから。バイバイ・・・。」
「ま、待ちなさい!ちょっと待って!ケイコさん!」美樹の叫びが空しく教室に響いた。
「罠だったのね!卑怯よ!この縄をといて正々堂々と闘いなさい!」美樹が縄をとこうと必死にもがくが、縄も足枷もびくともしない。
「はっ、はっ、はっ・・・さっきまで真っ赤だった顔が青くなってやがるぜ。それにしても、学校の先生って奴は、オツムがいいんだか、悪いんだか・・・けっ、けっ、けっ・・・。」加藤が、サングラスをはずして美樹の肢体に近寄ってくる。脂ぎった皮膚と濁った目の不潔そうな顔だ。

「来ないで!じろじろ見ないで!」美樹が加藤をにらみつける。
「何言ってるんだよ、いまさら。それにしても先生の肌は白いねぇ。血管まで透けて見えてるぜ。ここまで近づくと、アンタの香水のにおいまで嗅げるな・・・。いい匂いだ。だけど、下のワレメは別の匂いなんじゃねぇかぁ?」加藤はそう言うなり、さっと美樹の大きく開脚された脚の間に顔を近づけた。
「いやっ!」美樹は思わず、あとずさろうとして足枷に足をとられ、どうと仰向けに倒れ込んでしまった。

「うっ・・・。」背中を強打されて一瞬息が止まる。両腕を後ろで縛りあげられているため、豊満な乳房が天井に向かって突き出されるような形でゆれた。脚を開脚されたかっこうで横たわる美樹の肢体を、男たちは薄笑いを浮かべながら見下ろしている。早くもズボンの前を大きくふくらませているチンピラもいた。
「あ、あなたたち!私のからだに指一本でもふれみなさい、ただでは済まないわよ!すでに警察を呼びに行っているんだから。」美樹が必死に叫んだ。

「誰が呼びにいったのかね?」教室の入り口のほうから声がした。
美樹が首を回してそちらを見ると、黒川に肩を借りながら、権田がよたよたと歩いてくる。
「あ・・・あなたたちは・・・そ、そんな・・・。」
「先ほどの蹴りは効いたぞ・・・。わしの腹に大きなアザがついてしまった。この償いは十分してもらわんとなぁ・・・。」権田が、横たわる美樹をにらみつけながら言った。
「なんてこと・・・。最初から私を罠にはめるために、しくんだことだったのね。なんて卑劣な!恥を知りなさい!」
「それもこれも、日頃からワシらを見下した態度をとる君がいかんのだよ。ちょうど君にコケにされた加藤君たちと利害が一致したという訳だ。」と言いながら、権田は美樹の体のすぐ脇にきてしゃがむと、「それにしてもいい体だのう・・・。胸も尻も一級品じゃ。ふっ、ふっ、ふっ・・・。」権田が美樹の乳房を、ブラジャーの上から手のひらで包み込むように握り、ぎゅうっと握り締める。
「あっ・・・あううう・・・。」美樹がこらえきれずにうめいた。

権田は美樹の苦悶を楽しむように、今度は乳首のあたりを親指とひとさし指でつまんで、ぐりぐりとしごく。
「くっ・・・・・。あううう・・・。」美樹が苦しげに緊縛された体を身悶えさせる。
「ふっ、ふっ、ふっ・・・。乳首がまだコリコリしておるわい。たっぷりと催淫スプレーをかけられたようじゃの。どうじゃ白鳥君、君も催淫剤に侵された体を、ワシらに一晩中嬲り者にされるのはかなわんだろう。ワシからこの男たちに助けるよう頼んでやってもいいぞ。」
「えっ・・・。」思わず美樹がすがるように権田を見上げた。


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