男達は麗佳が意外にしぶといのでかえって欲情に火をつけられていた。 「おい、代われ!」
というと別な男が交代した。
その男は台の足元に近づくと、さっと麗佳の股間に顔を近づけた。
しかし麗佳は、汚いものから目を避けるように、男達から目を背けていたので、そのことには気付かなかった。
男はいきなり舌を突き出すと、左右の肉舌が閉じかかっている所にこじ入れた。
そのまま肉舌を押し分け、中の熱いぬかるみを舐め回した。
男の舌は狂ったように動き回り、かろうじて肉舌で守られていた熱いぬかるみの中を、のたうちまわった。
次の瞬間、うなずくように顔を振る動きを伴って男の舌が激しく上下動し、麗佳自身をタテになぞった。
その舌先は、さっきから麗佳をひどく悩ませているあの敏感な突起を完全にとらえると、下から上へと強くなぞった。
男は自分の舌先に、コリッとした感触を味わいつつ、その動作を何度も繰り返した。
麗佳は一瞬のうちに大パニックに陥った。
一瞬のうちに今までの我慢や自問自答、そしてたった今決めたはずの決心も、消し飛んでしまった。
今までずっと、声を出すまい出すまいと言い聞かせつつ一生懸命閉じようとしていた口が、まるでマスターキーで開けられた扉のように、いとも簡単に開け放たれてしまった。
突然やってきた嵐は、まったく予想を超えて麗佳を翻弄したのだ。
鋭い快感が容赦無く全身を貫いた。
全身に高圧電流がビンビンと流れ脳天を突き抜けた。
麗佳は顔を激しく歪ませ、この瞬間、自分が本心から感じてしまっていることを認めないわけにはいかなかった。
今までのごまかしや強がりは、この強力な舌の動きにはまったく通用しないことを、即座に思い知った。
抑えようにもどうにもならない発声の衝動があとからあとから突き上げてきて麗佳は大きな声を上げた。
「いっやっあー!」
「やめてえっー! だめー!」
「ああっ! だめえっ! だめよっ!」
「そこはあ! だめえっ!」
「あっはあーん!」
「いやあっ!! ああっ!!」
男はついで、その舌先にコリッとした突起をとらえたまま、今度は激しく横方向に振りまわした。
さらには、回転運動を加えたかと思うと、上下左右、縦横無尽にねぶりまわした。
麗佳は己れのわずか1cmに満たない小さな突起と、男のわずか数cmの柔らかい舌に翻弄された。
その舌が突起を捉え、激しく動いている限り、麗佳は大嵐の中の小船に等しかった。
麗佳は部屋中に響き渡る声で叫んだ。
「そこはっ! だめっ!
そこだけはっ!」
「ああ! やめてえっ! やめてよっ!
いやっ! いやあっ!!」
「おねがい! やめてえ!」
これまでの麗佳は、襲ってくる快感の強さを計り、それに耐える心の準備をしてきた。
何とか曲がりなりにも、自分は保ってこれたと思っていた。
しかし今、激しく襲ってくるこの快感は、麗佳にとって瞬間的に、ああこれはだめだ、と悟らせるのに十分だった。
「ああ...なによ...これ...」
「なんなの...よ...この舌は...」
「この舌...この舌の動き......耐えられっこ...ない...よ...」
「だめだよ... これ...
気持ち...
よすぎる...よ...無理だよ...
あたし...」
「もうあたし...」
ふと、このまま快感に身を委ねてしまおうかという誘惑が来た。
「いいえ...だめよ...あきらめ...ないわ...そんなこと...絶対に...」
「そんなこと...する...くらいなら...
死んだほうが... 増しよ...」
「...ああ...でも...」
「...でも...なんて...気持ち...いい...の...」
「...えっ...なにを...言ってるの...あたし...だめよ...絶対...」
「...だめよ...憎むのよ...憎まなきゃ...いけない...のよ...」
「...ああ...でも...また...来るよ...だめ...だめだよ...」
「...ああ...何して...るの...あたし...バカ...バカよ...感じる...なんて...」
「...こんな...敵に...こんな...下衆野郎に...感じる..なんて..」
「...そんなこと...最低...だよ...ああっ...でも...また......また...くる...よ...」
「...あん......や...やばい...よ...」
「...マ...マジで...やばい...よ...これ...」
「こ...このままじゃ...あたし...ほんとに...いかされ...ちゃうよ..」
「が...がまん...でき...そうに...ない...よ...ちきしょう...」
「...マ...マジで...いい.........ああ...気持ち...いい...よ...マジで...」
「...このままじゃ...あたし...ぜったい.....いっちゃう...よ...」
「もう...こう...なったら...」
女闘士麗佳は覚悟を決めた。
薄汚い敵に大事なところを舐められ、このままその快楽に流されて我を忘れて「いって」しまうなんて、絶対に許せなかった。
そのような辱めを受けるくらいなら死を選んでやる、とそう決めたのだ。
女闘士麗佳が覚悟を決め、舌をかみ切ろうと思った、まさにその瞬間、すっかり膨れ上がった愛しい突起が「じゅるるるっ!」と音をたてて、力強く吸われた。
強く、強く、吸われた。
「きゃああっ!!あっはあーん!」
自分でも驚くくらい、部屋中に響き渡る大きな声を、しかも並み居る男どもさへ赤面しそうなほど甲高く、甘く鼻にかかった女の声を出してしまった。
頭の中は真空になり、身体のどこにも力が入らない。
到底、舌などかみ切るどころではなかった。
全身に大波がよせていた。
眉間にしわを寄せ、麗佳の顔は大きく歪んだ。
麗佳の突起は強く吸われ、かつ唇の間に挟まれ、そして転がされた。
さらにはざらついた舌で、まるで削り取るように周囲をこすられた。
そしてそれは執拗に繰り返されるのだ。
麗佳は先ほど強く否定したばかりの「降参」という言葉を思い出した。
そんなことは絶対に、絶対にありえないと信じていたが、今やその言葉が大きく響いてくるのであった。
麗佳のレベルメータはとっくにレッドゾーンを振り切れていたし、体内ではすべての赤い警告灯が激しく点滅して、迫っている危機的状況を示していた。
「...降参...だって...この...あたしが...」
「...ああ...でも...もう...だめ...かも...しれ...ない...」
「...こんなの...いままで...ない...」
「...は...はじめ...て...だよ...こ...こん...なの...」
「...ああ...だめ...感じ...ちゃう......感じ...るよ......そこ...」
「...す...すごい...よ...これ...」
「...あたし...感じ...てる......こん...なに...」
「...もう...
もう...限界...だ...よ...」
「...がまん...した...けど...」
「...けど...ああ...」
「...マ...マジで...」
「...む...むりだよ...これ......よす...ぎて...」
「...わ...わかった...よ...もう...降参...」
「...もう...降参...する...よ...」
「...しかた...ない...よ...
だって...」
「...だって...い...いい...よす...ぎるん...だも...」
「...あ...ああ...い...いい...いいよ...」
「...きも...ち...いい...」
「...ごめん...な...さい...が...がまん...でき...ない...」
「...が...がまん...でき...ない...よ...あたし...」
「...ああ...もう...ほ...ほんと...に...」
「...ああ...ちきしょう...い...いき...いきそう...だよ...」
「...ち...ちきしょう...いっ...ちゃう...よ...あたし...」
「...もう...だめ...これ...いじょう...だめ...」
「...あたし...いく......いく...わ...」
「...だめ!...だめ!...だめ!...ああ!...だめ!...」
じわじわと高みにまで連れてこられた麗佳は、突然、崖から突き落とされた。
全身が無重力の空間へと、ふわりと投げ出された。
麗佳の全身はピンと伸ばされて激しく硬直した。
ビクッビクッと何度も痙攣し、そのたびに「あぐっ!うぐっ!」という、くぐもったうめき声をあげた。
麗佳は...いった...。
|