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 崩れ堕ちる高級妻    第12話

崩れ堕ちる高級妻(12)


 男達は指先を巧みに動かし、クルクルと円を描かせるような仕草でショーツの脇の柔肉をなぞり回し、擦り上げる。

(ククッ…もうここいら辺りまで、湿り気を帯びてるじゃねえか…)

 ジットリと湿った柔肉の感触に、田所はククッ…と笑みを浮かべる。

(この様子じゃ…もうオマンコはぐしょ濡れになっちまってる筈だな…)

 田所はニヤニヤとした表情のまま大男へと視線を向けると、唇だけを僅かに動かし「ひろげるぞ…」と告げる。

 田所の仕草に大男はニンマリとした卑猥な表情を浮かべ、小さく相槌を返す。

 と同時に、男達はショーツの底のラインギリギリにまで指先を差し伸べ、ジットリと湿った柔肉へと指先を宛がう。

「ヒアァッ!…アッ!…い、嫌ッ!」

 ショーツのすぐ脇の、更に際どい部分へ数本の指が押し付けられる感触に、麻美の身悶えも一層激しさを増し、「イヤイヤッ…」と髪の毛を振り乱す。

 男達は麻美の狼狽振りを愉快そうに見詰めながら、ショーツのすぐ脇に押し付けた指を、ググッ…と外側へと広げさせる。

 股間の付け根の柔肉を両側から広げられる事により、ショーツの中でタップリと濡れ塗れた淫裂が、触れられずとも口を開く。

――クチュリッ…

 その瞬間、粘り気のある液体が糸を引くような厭らしい淫音が、麻美の股間から上がる。

「ヒッ!ヤアァッ!…嫌ッ!…嫌あぁぁッ!」

 己の耳にも、そして男達の耳にもはっきりと聞こえたであろう淫液の弾ける水音に、麻美は顔を真っ赤に紅潮させ、男達の指から逃れようと肉体をのたうたせる。

「クククッ…奥さん、今のは一体何の音だ?…やけに生々しい音が聞こえたみてえだけどな…」

「何だぁ?…この湿りっ気のある、粘っこい音は?あ?…奥さん、あんたにも聞こえただろ?」

 ブルブルと被りを振る麻美の耳元へ、男達は両側からピッタリと唇を押し付けるようにして囁き掛ける。

「嫌ッ!…アアッ…お、お願いッ…お願いですッ…アアアッ…い、言わないでぇッ…」

 余りの羞恥に、麻美は真っ赤にした表情を俯かせて、消え入るような声で男達に訴える。

 それでも男達の指で広げられた淫裂の奥からは、欲情の証とでも言うべき愛液をトロトロと溢れさせてしまうのだ。

「アッ…アアアッ…」

 溢れる愛液が股間を、そしてショーツをも濡れ塗れさせる感触に麻美の唇はワナワナと震え、嗚咽にも似た吐息を漏らしてしまう。

(アアアッ…そ、そんなッ…こんな事って…アアッ…い、嫌ッ…も、もう許してぇッ…)

 麻美は居たたまれない気持ちで顔を俯かせたまま、フルフルと首を振る。しかし、男達の指が押し付けられた股間の付け根からは波紋のような快楽が広がり、触れられもしていない秘肉をズキズキと疼かせてしまうのだ。

 ショーツの中、パックリと広げられた淫唇はざわめくように震え、その奥の膣道までもがキュ〜ッ…キュ〜ッ…と収縮を繰り返す。そしてその度に、肉壷の奥からは止め処ない欲情が愛液となってトロトロと溢れ出してしまうのを、麻美は身を持って思い知らされていた。

 今や麻美の女性器は、表面からその奥の粘膜までもを、淫らな欲情で横溢させられてしまっているのだ。

「ハァッ…ァハアァッ…ンンッ…」

 下腹部からジクジクと湧き上がる快楽に、俯いたままの麻美の唇は自然と開き、甘く熱い吐息を漏らしてしまう。

 男達は麻美の反応を愉しみながら、ショーツのすぐ脇に宛がった指先をクイックイッ…と押し広げる。

 その動きにつられるように、濡れ塗れた麻美の淫裂は開閉を繰り返し

――クチュッ…クチュッ…クチュッ…

 と、恥ずかしくも厭らしい淫音を上げてしまうのだ。

「ヒイッ!…ヤッ…ッッンンッ…ッンアハァァンッ…アッ…ハアァンッ…」

 淫らな粘着音が麻美の羞恥心を煽り立てる。それでも、催淫剤と巧みな淫技により性感を剥き出しにされ、強制的に欲情を詰め込まれてしまった肉体は嫌でも快楽を感じてしまい、無意識のうちに淫らな吐息を零してしまうのだった。

「アッ…イヤンッ…ッンンッ…ハアァァンッ…」

 俯いたまま堪えきれずに甘い吐息を漏らす麻美の様子を、男達はニヤニヤと眺めながら、指先での開閉を繰り返す。

「どうした奥さん?…そんなに俯いたままじゃ、旦那が心配するんじゃねえのか?…感じてるって勘違いされちまうぜ?」

 麻美が既に快楽を我慢できないところまで追い詰められている事を知りながら、田所は態と「勘違い」などと言う言葉を使い、白々しく惚けたような台詞を吐く。

「ククッ…兄貴の言う通りだぜ…オラッ、シャキッとしねえか…ちゃ〜んと顔を上げるんだよッ…こうやってなッ!」

 大男は田所の言葉に相槌を打つように言うと、おもむろに麻美の髪を掴みグイッ…と顔を上げさせる。

「…アッ!……ヤアッ…駄目ッ…ッングゥッ…」

 己の表情が次第に淫らな物になりつつある事は、麻美自身でも理解できていた。だからこそ、そんな表情を男達にも、そして最愛の夫にも悟られないようにと、懸命に俯き耐えていたのである。

(アアッ…嫌ッ…そ、そんなッ…アアアッ…も、もうこれ以上…辱めないでぇッ!)

 麻美はギュッ…と唇を噛み締め、強制的に上げさせられた表情を懸命に取り繕う。

 向いのソファーで縛り上げられている夫はと言えば、猿轡の下から「ググググゥッ…」とくぐもった呻き声を上げながら、複雑な表情で麻美へと視線を向けている。

「ほら、旦那が心配そうに見てるぜ…何とか言ってやったらどうだ?…心配しないでとか、私は平気だからとかなッ…」

 田所はククッ…とほくそ笑みながら言うと、今度は麻美の耳元へと唇を寄せ…

「…それとも…感じて感じて仕方ないですって言ってやるか?…卑怯な男達に嬲られてるのに、とっても気持ちがいいですってなッ…」

 麻美と大男にしか聞こえないくらいの声でそう囁く。

 田所の嘲るような言葉に麻美は懸命に表情を引き締め、睨み付けるような視線を返す。

「ば、馬鹿なことは言わないでッ…そ、そんな事…あるわけ……ッ!」

 あるわけない…と言おうとした麻美であるが、言葉の途中で不意に男達の指先がクイッ…クイッ…と淫裂を開閉させるように動けば息を詰まらせ…

「…ッッウウゥンッ!」

 クチュクチュ…と言う音と共に、麻美の背筋をゾクゾクとした快楽が駆け上がる。

 麻美は晒されたままの表情をキュッと引きつらせ、眉間に皺を寄せるようにして快楽を耐える。

「…クウゥッ…ウッ…グウゥッ…」

 ともすれば零れ落ちそうになる甘い吐息を噛み殺すように唇を噤み、ギュッと瞼を閉じる。それでも背筋から脳天へと突き抜けるような快美感に自然と身体は震え、仰け反り、透き通るように真っ白な喉元までもを反り返えらせてしまうのだ。

「何だって?…もう一度言ってみな?…あ?」

 田所は問い詰めるように囁きながら、それでも指先の動きは止めようとはしない。それどころか、大男と息を合わせるようにして淫裂の開閉を繰り返し、ショーツのラインギリギリの柔肉に宛がった指先を更に強く押し込みながら、グリグリ…と円を描かせるような動作で嬲り始めるのだった。

「…グウッ…ウウゥッ…クンンンッ…」

 顔を無理矢理に上げさせられたままの麻美は、必死に喘ぎを押し留める。眉間をキュッと引き締め、噛み締めた唇を時折ピクピクと震わせ、ともすればくねり始めそうな肉体の疼きを、懸命に耐えている。

「…ウッ…ッグウゥンッ…クッ…ッッハアァッ…」

 それでも次第に噛み締めた唇は解れ、甘い喘ぎにも似た吐息を零してしまう。

 触れられずとも、秘部からはズキズキと疼くような快楽が波紋のように広がる。特に下腹部の丁度裏側辺り――子宮と、それを取り巻く膣奥の粘膜を、ジクジクとした火照りに燃え上がらせてしまうのだ。

(アッ…アアッ…嫌ッ…ど、どうしてッ?…どうして、こんなにも淫らに欲情してしまうのッ?)

 催淫剤の効果と、欲情を徐々に剥き出しにし蓄積していくような執拗な焦らし責めにより、麻美の肉体は核心に触れられるまでもなく蕩けきらされてしまっていた。

 ともすれば欲情の渦に飲み込まれてしまいそうになる麻美であるが、強引に顔を上げさせられている事と、その様子を不安げに覗う夫の存在が、それをギリギリのところで押し留めている。

 それでも次第に激しさを増す快楽の疼きは、麻美の肉体と精神を確実に蝕み続け、どんなに足掻こうとも耐え切れないまでに追い詰めていく。

「…ッッウンンッ…ハッ…アアッ…アハアァッ…」

 噛み締めていた唇は既に力無く開いてはいたが、漏れる吐息だけは懸命に押し殺そうと試みる。それでもやはり、熱の篭った吐息は隠しようがなく…

 麻美は眉間をキュッと寄せたまま、欲情に潤んだ視線を田所へと向けると、何かを訴えるような瞳で見詰める。

「…も、もう…許し…てッ…」

 蚊の泣くほどの弱々しい声で麻美が告げる。快楽を耐え忍ぶ唇はワナワナと震え、消え入るようなか細い声もそれに合わせて震えている。その表情と仕草は、既に麻美が限界を迎えている事を物語っていた。

 それでも男達は指先で淫裂の開閉を続け、空いた親指を麻美の下腹部へと宛がう。そうして、まるでマッサージでも施すように、欲情の渦巻く下腹部を押し込み捏ね回す。

「ハウンッ!…ウッ…ハアアンッ…アアッ…ンンッ…」

 ジンジンと疼く下腹部の内側が圧迫され、捏ね回される感覚に、麻美の口から抑え切れない喘ぎが零れる。

 圧迫される下腹部の奥からは、蓄積された欲情が蕩け行くような快楽が湧き上がり、その証とでも言うような愛液を、ジュワァッ…と溢れさせてしまう。

「ヒウッ!…アアッ…嫌ぁッ…ハアッ…アッ…アアンッ…」

 胎内に渦巻くような欲情のうねりを、男達の親指は巧みに刺激する。未だに秘部への直接的な愛撫はないにしても、その周りからジワジワと嬲り抜く淫技は、横溢しきった欲情のダムを崩壊させるには充分であった。

(アッ…アアッ…も、もう駄目ッ…ハアッ…もうッ…我慢…できないッ…)

 麻美の忍耐も限界に達し…と言うより、既に限界はとっくに過ぎていると言ったほうがいいのかも知れないが…欲情の喘ぎを思いっきり迸らせ、快楽のままに肉体を悶えさせたい欲望が競り上がる。

 しかし麻美は最後の理性にしがみ付くようにして、肉体の疼きに懸命に抗い、耐え忍ぶ。それでも田所へと向けられた眼差しは欲情に潤み、何か言いたげな縋るような視線で見詰める。

 眉はキュッと寄せられ、閉じようにも閉じることの出来ない唇からは「ハア…ハア…」と言う火照った吐息を漏らし、時折口許を震わせては、快楽に支配されたようなトロンとした眼差しで見詰める様は、たとえ様もない程の色気と、ゾクゾクするほどの被虐美を醸し出していた。

「ククッ…どうした奥さん?…そんなに色っぽい顔してよぉ…旦那が見てるんだぜ?」

 田所自身、憧れであった麻美の蕩けるような表情と視線にゾクゾクするほどの興奮を覚えながらも、何食わぬ顔で口を開く。

 麻美の髪の毛を掴み上げている大男も、興奮からか次第に鼻息を荒げながら、田所の言葉に続ける。

「オラッ…その厭らしく蕩けた表情を、旦那にもよ〜く見せてやんなッ!」

 大男の腕力に、麻美は「ハウッ…」と喉を詰まらせながらも、強引に夫へと表情を向けさせられてしまう。

 視線の先には雁字搦めに縛り上げられた夫が、猿轡の下から「ウグググッ…」とくぐもった呻き声を漏らしながら、様々な感情がごっちゃになったような複雑な表情で此方を覗っている。

「アッ…アアアッ…あなたッ…」

 麻美は震える声でそう口にするも、次の瞬間にはギュッ…と唇を噛み締め、視線を逸らすようにしながら瞼をきつく閉じる。

 何かを言いたくとも、これ以上口を開けば欲情のうねりが甘い喘ぎとなって零れてしまいそうなのだ。

(アアッ…貴方ッ…ご、ごめんなさいッ…ハアアッ…か、快楽に負けてしまいそうな…私を…ゆ、許してッ…)

 そんな麻美の仕草を田所はニヤニヤと見詰めながら、不意に空いた方の手を、荒縄でパンパンになるまで搾り出されたバストの膨らみへと伸ばし、ギュンッ…と掴み上げる。

「ハグウウゥゥンッ…!!」

 予期せぬバストへの刺激に、懸命に噛み締めていた筈の麻美の唇は呆気なく開き、悦楽の喘ぎを噴き零してしまう。

 先程まで散々に焦らし抜かれたバストへの刺激である。

 催淫剤の効果の上に、言葉でのいたぶりと筆による巧みな刺激で、これでもかと言うほどに欲情と焦燥感を詰め込まれているバストへの、思いもよらないほどの強烈な刺激なのだ。

 麻美は堪らず、掴み上げられたバストを突き出すようにして背筋をギュンッ…と仰け反らせ、喉元までもをググッ…と反り返らせると、全身をガクガクと戦慄かせる。

 男達は麻美の反応をさも愉快そうに眺めながら、ショーツの脇に宛がった指をクイックイッ…と動かし、濡れ塗れた淫裂をクチュクチュ…と開閉させる。

 下腹部に押し当てた親指もグリグリグリグリ…と、巧みにバイブレーションをさせながら、子宮とその周りの粘膜を圧迫する。

 そして田所は、突き出されたバストの膨らみを更にネットリと、グニャグニャと捏ね回すのだ。

「ハアッ!…アアアァンッ!!」

 陰部やバストの先端、つまり最大の性感帯である核心への直接の刺激はないにしても、今までの夫との営みで感じた快楽の度合いを遥に凌ぐ悦楽であった。

 仰け反らせたままの麻美の身体はビクンビクン…とのたうち、甘い喘ぎを零す唇は今やだらしなく開かれ、顎と共にワナワナと震えている。閉じていた瞼がカッ…と見開かれたかと思えば、次の瞬間にはトロリと目尻を下げ、欲情に潤んだ眼差しを田所へと向ける。

「…アアッ…ハアアァッ…も、もう駄目ッ…ゆ、許してッ…許して…下さいッ…アッ…アアンッ…お、おねが…お願い…しますッ…」

 眉をキュッと寄せながら哀願する麻美の表情は、今や壮絶さを湛えるまでの被虐美に彩られ、男達の欲望をメラメラと燃え上がらせる。

(ククッ…堪らねえ顔しやがって…旦那の前だってえのに、どうしようもなく感じちまってるみてえだな…だがな、まだまだだ…もっと恥ずかしい目に会って貰うぜ…)

 田所は心の内でほくそ笑むと両の腕に更に力を加え、麻美の肉体に横溢しきった欲情を引きずり出す。大男もそれに呼応するようにして、股間の際どい部分へのいたぶりを更に執拗なものにしていくのだ。

 バストと股間から湧き上がる搾り出されるような快楽に、麻美の忍耐も限界を迎え、次第に甘く蕩けるような表情を晒してしまう。

(アッ…ハアアンッ…だ、駄目ッ…ッンアァンッ…アッ…アンッ…こ、こんなのってぇ…ハァァッ…き…気持ち…い…いッ…)

 延々と続けられる執拗な色責めに、遂に麻美の脳裏に「気持ちいい…」と言う思考が刻み付けられる。

 しかしその瞬間――不意に男達の腕は愛撫を中断し、麻美の身体から離れていく。

「えッ?…アッ…アアッ…」

 遂に快楽を快楽として受け止めようとした瞬間の出来事に、麻美は思わず戸惑いの表情を浮かべてしまっていた。

 男達の巧みな淫技により着実に性感は掘り起こされ、欲情を蓄積された肉体は、一度与えられた快楽を忘れられずに更なる刺激を求めてしまうのだ。

「…ハアッ…ハアァッ…」

 己の肉体の浅ましさに困惑しながらも、麻美の唇からは熱い吐息が零れてしまう。

「どうした奥さん?…愛撫は止めてやったんだぜ?…良かったじゃねえか…」

 田所が麻美の表情を覗き込みながら言えば、大男もそれに続け

「それとも何か?…まだ続けてもらいてえってか?…あ?」

 まるで麻美の心情を見透かしたように言う。

 揶揄するような男達の言葉に、麻美はハッ…と表情を引き締め、淫らな思いを振り払う。

「そ、そんな事…あ、あるわけ…ないでしょ…」

 溢れんばかりの欲情の渦に翻弄されながらも、麻美は理性を振り絞り抵抗の言葉を吐く。しかしその声は力無く震え、それが真実であると認めさせるには余りにも弱々しいものであった。

(アアッ…だ、駄目よッ…こ、こんな事じゃ…この人達の、思う壺だわッ…アアッ…し、しっかり…しっかりするのよッ!)

 快楽に流されてしまいそうな己を、麻美は自分自身で戒める。

 しかし、男達から味合わされた快楽は確実に麻美の肉体に刻み付けられ、その快楽を与えてくれる刺激がなくなった今、麻美の肉体は堪らないほどの焦燥感に疼き、欲情の捌け口を求めて咽び泣いているのだった…


(つづく)

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