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 崩れ堕ちる高級妻    第10話

崩れ堕ちる高級妻(10)


「クククッ、どうした奥さん?…今言いかけていた言葉を、もう一度繰り返してみな?…ほら、ちゃ〜んと旦那の顔を見ながらなッ!」

 田所は麻美の顔を夫へと向けたまま、耳元で意地悪く囁く。

「アアアアッ…そ、そんなッ…」

 嫌でも視界に入り込む夫の存在。しかしもう麻美はまともに夫へと視線を向けることは出来ないでいた。

 それどころか、お預けを食らった麻美の肉体は未だ卑猥にくねり続け、どうしようもない程の焦燥感を益々蓄積していってしまうのだ。

 麻美は夫へと顔を向けられたまま、視線だけを田所へと向ける。その瞳は欲情の疼きに完全に蕩けきり、この上ない淫靡さを醸し出していた。

「アアアッ…ひ、ひどいッ…ウウッ…も、もうッ…許してぇッ…」

 無理やりに叩き起こされる理性と、発情しきった肉体を疼かせ続ける焦燥感。その狭間で麻美の精神が揉みくちゃにされる。

「ククッ、な〜にが許してだ…どうにかして貰いたかったら、はっきりと言わなけりゃ判かんねえだろ?…おらッ、言ってみな?…旦那の前ではっきりとなッ!」

 田所はそう言うと大男へと目配せをし、再び両側から麻美の搾り出されたバストへと筆を這わせ始める。

「…ッッゥウウッ!…クッ、ウウウンッ!」

 またしても再開される筆による焦らし責めに、麻美は洩れ零れる甘い喘ぎを必死に押し止めようと唇を噛み締める。それでも焦燥感の塊のようになった肉体は卑猥にくねり、発情した雌の匂いをプンプンと撒き散らしてしまう。

「おらッ、どうした?…言ってみなッ?…旦那にも聞こえるように、何処をどうして欲しいのかをはっきりとなッ!」

 二本の筆で発情しきったバストをなぞり回しながら、田所が囁く。そうしながらも、掴み上げた麻美の頭をグイグイと夫へと向け突き出すのだ。

「アッ!…アアアッ!…そ、そんなッ!…ヤッ、嫌あッ!…お、お願いッ!…も、もう許してぇッ!」

 強引に引きずり起こされた理性と夫の存在が、快楽への屈服をギリギリのところで押し止める。それでも卑猥にくねる肉体の反応は抑えようがなく、止め処なく溢れる欲情と焦燥の渦に、無意識のうちにバストを突き出してしまうのだった。

「クククッ、口じゃ嫌がっても、そんなにオッパイ突き出してちゃあ説得力ねえなぁ…ああ?…恥ずかしくねえのか?…旦那の目の前だって言うのによぉ?」

「そうだぜ奥さん…それじゃまるで、早く触ってって言ってるみてえなもんだぜ?…おらッ、どうなんだ?…旦那の目の前で、先っぽを嬲られてえのか?」

 男達は目の前の夫にも聞こえるくらいの声で、嘲るように言う。手にした筆では、ドレスをビンビンに突き上げるように膨れ上がった乳頭のギリギリを、グルグルと円を描かせながら更なる焦燥感を煽る。

「アウッ!…ウウウンッ!…も、もう嫌ッ!…こ、こんなのッ!…アアッ!…ゆ、許してッ!…許してぇッ!!」

 麻美の瞳から泪がポロポロと流れ落ちる。これほどの屈辱にいつまで耐えなければならないのか?そしてこの気も狂わんばかりの焦燥感を一体いつまで耐えなければならないのか?

(アアアッ!…ど、どこまで辱めれば気が済むのッ?…も、もう…いっそ一思いにッ…ハアアッ!…お、お願いッ!…も、もうどうにかしてぇぇッ!!)

 そんな麻美の思いをせせら笑うように、二人の男は麻美の身体からスッと筆先を遠ざける。

「……アアンッ!?」

 思わず麻美は悩ましげな吐息と共に、その筆先を追いかけるようにバストの先端を突き出してしまう。

(アッ!アアッ!…い、嫌ッ!…どうしてッ!?)

 麻美は視線だけを田所へと流し、困惑したような表情を浮かべる。泪までを浮かべたその瞳は、悩ましいほどに淫靡で、更なる快楽を要求している様がありありと見てとれた。

「ククッ、どうしたんだい奥さん?…もう許してもらいてえんだろ?…だったらいいじゃねえか…バストへの悪戯はもうこの辺で終わりにしてやるよ」

 田所はニヤニヤとした表情でそう告げながら筆を置くと、掴み上げていた麻美の髪から腕を放す。

 麻美はと言えば、田所へと視線を向けたまま一瞬何かを言いたげに唇を開くが、次の瞬間にはその唇をグッと噛み締め、真っ赤に上気した顔を俯かせる。

 それでも根元からギリギリと搾り上げられたバストの膨らみは、一切の刺激を受けずとも、その内側に詰め込まれた欲情がグルグルと渦を巻き、その突き出た膨らみを発情させ続ける。

(クウウッ!…アアッ!…た、たまらないッ!…アウンッ!…な、何もされていないのに…か、身体が勝手に疼くのッ!…ハアアッ!…ど、どうしてッ!?…アンッ!…アアッ!…で、でもッ…夫の目の前で自分から愛撫を求めるなんてッ!…アアアッ!…そ、そんな事ッ!…ぜ、絶対に出来る訳ないッ!)

 麻美は俯いたままギュッと瞳を閉じ、全身に横溢しきった欲情のうねりを押さえ込もうと試みる。しかし、知らぬ間に飲まされた催淫剤と、男達による執拗な筆での愛撫、そしてバストへの徹底した焦らし責めに、肉体は煮えたぎるように燃え上がり、一刻も早くその欲情を鎮めて欲しいと悶え泣いているのだ。



 一切の刺激を失った今も、欲情と焦燥のうねりに悶え喘ぎ、どうにかしてとばかりに淫らにくねる麻美の肉体を、二人の男はニヤニヤと眺め回し、その視線を麻美の下半身へと移していく。

(さ〜て、次は奥さんの…いや、「新庄麻美」の下半身を発情させてもらうとするか…バストなんかよりもっとたまんなくなっちまう筈だぜ?…ククククッ…)

 田所は内心でほくそ笑みながら、たまらなそうに震える麻美の美脚へと視線を這わせる。

 欲情のうねりに打ち震える麻美の肉体。そして、麻美自身気付いてはいないのだろうが、その肉体を支えるように両脚は肩幅程度にまで開かれたままなのだ。

 両サイドにスリットの切れ込みが入ったゴールドのワンピースのドレスは、太ももの内側へと垂れ下がり、スラリと伸びる美脚を腰骨あたりまで完全に露出している。

 田所と大男は両側から、肌が透けるほどの黒いガーターストッキングに包まれた麻美の膝頭へとそっと掌を乗せる。

「ヒアァッ…!?」

 突然の感触に麻美が驚いたような声を洩らし、閉じていた瞳を開く。そこで初めて自らの下半身の淫らな有様に気付いたのか、開かれた太ももを閉じようと両脚に力を入れる。

 しかし男達はそうはさせじと膝頭を抑え付け、逆に割り裂くように股間を押し広げる。

「ヒッ!…い、嫌あぁッ!…アアアッ!」

 男達の力に逆らい両足を閉じ合わせようとする麻美であるが、力強い男達の腕力にはかなう筈もなく、太ももを大きく広げられてしまう。
 
「クククッ、奥さん…今度はこ〜やってだな…」

 田所は言いながら、捕まえた麻美の脚を自分の膝の上へと乗せ脚と脚とを絡めるように固定する。すると大男も同じようにそれに従う。

「アアアッ!…嫌ッ!…は、放してッ!」

 麻美が身体をくねらせながら、絡み付いた脚を振り解こうとするが、男達の膝上にガッチリと固定されてしまった美脚は僅かにも動かす事は出来ず、股間を大きく広げる恰好で拘束されてしまう。

 両腕を頭の後ろで束ねられ、ゴージャスなドレスを着せられたままの上半身はギッチリと荒縄で縛られ、豊満なバストをくびり出されている。そして太ももはバックリと広げられ、スラリと伸びる極上の美脚を惜しげもなく晒されているのだ。

 驚くほどに長い麻美の美脚は、黒色の薄いガーターストッキングに包まれ、キラメクような光沢を放っている。そしてストッキングの途切れた内ももから股間へときめ細かな真っ白い肌が露出され、その大きく広げられた股間の中央は、大切なお宝を覆い隠すように、ラメの散りばめられたゴールドのドレスが緩やかに垂れ下がっている。

(こりゃ〜見てるだけでもイッちまいそうな程に艶かしい恰好だな…クククッ、これほどの女が今からどれだけの痴態を晒すのか…考えただけでもゾクゾクしちまうぜ…)

 田所が卑猥な目付きで麻美を眺め回しながらほくそ笑む。すると極上の女体を挟んだ向こう側の大男も、田所の気持ちを察したように頷きながらニヤリとした笑みを浮かべる。

 男達に挟まれた麻美はと言えば、無駄な抵抗と知りつつ絡んだ脚を懸命にくねらせて、振り解こうと試みる。

「クウウッ…は、放してッ…お、お願いッ…アアッ…こんな恰好ッ…い、嫌ですッ…ッッハアァッ…」

 身をよじりながら訴える麻美であるが、未だに衰える事のない肉体の疼きとバストの焦燥感に声は弱々しく震え、思わず甘い吐息を洩らしてしまう。

「ククッ、そんなに厭らしい声を上げながら「嫌です」もねえってもんだぜ…本当はこんな恰好させられて感じてるんじゃねえのか?」

 田所がからかうように言うと、大男もそれに続ける。

「今度は奥さんの下半身を、た〜っぷりと可愛がってやるからな…考えただけでもゾクゾクしちまうだろ?」

 麻美は不自由な身体を捻るようにしてイヤイヤと首を振る。それでも催淫剤と執拗な筆責めで強制的に発情させられた肉体は、男達の卑猥な言葉にも敏感に反応してしまい、ジュクジュクと溢れ出るような欲情の疼きを全身に感じてしまうのだ。

「アッ、アアッ…い、嫌ッ…お願いですッ…もう、もうこれ以上は…ハアアッ…へ、変な事はしないでッ…ッゥウンッ…」

 湧き上がる欲情を抑えるように、麻美が懸命に口を開く。しかし男達はさも愉快そうに笑いながら、絡め合わせた麻美の脹脛へと掌を這いずり回らせ始めるのだ。

 途端に、麻美の肉体がビクンッ!と反応を示す。既に催淫剤の効果は全身に隈なく染み渡り、あらゆる快楽の神経を剥き出しにしているのだ。肌という肌は僅かに触れられただけでも鋭い悦楽を感じ取り、そこから波紋のような快楽を全身に響き渡らせてしまう。

(ハンンッ!…ど、どうしてッ!?…ちょっと触られただけなのにッ…こ、こんなに…こんなに気持ちがいいなんてッ!…アアッ…だ、駄目よそんなのぉッ…ハアアアッ…)

 僅かに触れた脹脛への刺激だけで、麻美の肉体はクネクネと悶え、広げられた美脚をビクンビクンと震わせる。その反応を男達は満足げに眺め、ストッキングに包まれたスラリと伸びる脹脛から脛の性感を刺激するように、掌を厭らしく這いずり回らせる。

「どうした奥さん?…脹脛をちょっと触れただけだってぇのに、随分と気持ちよさそうじゃねえか?」

「ククッ、兄貴の言うとおりだぜ?…まさか脹脛程度で感じちまったなんてことはねえよな?…こんな美人の奥さんが、そんなに淫らな身体してる訳ねえもんな?」

 田所と大男の揶揄するような言葉に、麻美はギュッと唇を噛み締め快楽を耐える。それでも湧き上がる淫靡な感覚は治まる事はなく、それどころかその感覚はゾクゾクとした刺激と共に身体中へと広がり、先程まで散々に欲情を詰め込まれ、焦らされ抜かれたバストまでもを更なる疼きに燃え上がらせてしまうのだ。

「クッ…フウゥッ…ウッ、ウンンッ…ッッハアァンッ…」

 耐えているはずの麻美の唇から、悩ましげな吐息が洩れる。普段ならば軽蔑以外の何物でもない男達の行為と言葉であるが、今ではそんな言葉すら快楽の神経を刺激し、肉体を昂ぶらせる要因の一つとなってしまっている。

 懸命に快楽に抵抗する仕草の麻美を、男達はニヤニヤとした笑みを浮かべながら見詰め、脹脛から脛へと掌を滑らせ、ストッキングの感触を愉しむようにして、ズルズルと這いずり回らせる。

「ほ〜ら…こうやって優しく撫でられただけでもゾクゾクしちまうんじゃねえのか?」

 田所がからかうような口調で言えば、大男も其れに続け…

「こんなに綺麗な脚を、両側からいいように触りまくられて…厭らしい吐息を我慢できねえみてえだな?」

 二人の男はクククッ…と笑みを零しながら、どうだ?と言わんばかりの視線で女の表情を覗き込む。

「アアッ…許して…も、もう止めて下さい…」

 麻美は震えるような力無い声で答えると、真っ赤に上気した表情を恥ずかしげに俯かせる。

 それでも男達は両側から女を挟み付けるようにして、大きく広げられた麻美の美脚を撫で回す事を止めようとはしない。

 それどころか二人の手の動きは益々卑猥さを増し、しつこいほどの執着さで脚の性感を掘り起こしていくのだった…


(つづく)

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