目録へ  悶絶投稿へ戻る  


 崩れ堕ちる高級妻    第8話

崩れ堕ちる高級妻(8)


「ククッ、どうした?…ほら?何とか言ってみな?」

 田所は麻美の耳元で囁きながら大男へと目配せをし、まあるく円を描かせる二つの筆先の円周を、更に先端へと向け縮めていく。

「…クウゥゥンッ!」

 視覚による刺激が加わった事により、じっくりと蓄えられ続けた麻美の性感は急激に蕩け始め、思わず堪えようのない吐息を洩らしてしまう。

 視覚から入り込む乳頭の浅ましい膨らみは、近づく筆先をまるで待ち侘びるようにビクビクと蠢き、その蠢きと共に先端へと突き抜けるような強烈な感覚を味わってしまうのだ。

 その強烈な感覚は、誤魔化しようが無いほど確実な快楽であった。しかしその初めて味合わされるほどの快楽でも、麻美の欲情と焦燥感を煽るだけの物でしかないのだ。

「…クッ…フウンッ…ッッ…ァァアンッ!」

 強烈な快楽と、それを遥に上回る欲情と焦燥感。成す術もなく剥き出しにされていく麻美の性感は限界を迎え始め、遂にはっきりと快楽の色を含ませた吐息を洩らし始める。

「どうした奥さん?…そろそろ正直に言ってみな?…感じて感じて仕方がないですってな…先っぽも触って下さいってなッ…」

 田所が筆先を更に先端へと近づけながら言うと、大男もそれに合わせ筆先を動かし、麻美へと囁きかける。

「ほらほら、こうされるとたまんねえだろ?…オッパイの膨らみも…それ以上に乳輪と乳首が疼いて疼いて仕方がねえだろ?…早く思いっきり嬲り回されてぇだろうが?」

 田所と大男は動きを合わせるようにして、二本の筆先をクルクルと捻りながら、バストの膨らみをまあるく撫で回す。それでも決して、盛り上がった乳輪の膨らみへは筆先を触れさせようとはしないのだ。

「…アッ、アッ…アアッ!…ッンンッ!…アアアンッ!」

 筆先の動きに合わせるように、麻美の口から続けざまの喘ぎが洩れ、肉体がビクンビクンとのたうつ。余りの快楽と先端の焦燥感に自然と背筋は仰け反り、筆先を追いかけるようにバストの膨らみを突き出してしまうのだ。

(…アアッ!…だ、駄目よッ!…こ、こんな事ッ!…ハアアッ!…駄目ッ!…お、夫が見てるのよッ!…もう、これ以上感じちゃ駄目ぇッ!)

 自らの肉体の欲情と快楽と焦燥感を、懸命に押し留めようとする麻美であるが、催淫剤と巧みな愛撫に苛まれる剥き出しの性感は益々昂ぶり続け、たまらないッとばかりに肉体をわななかせる。

「クククッ、どうした奥さん?…そんなに身体を悶えさせてよぉ?…いいのか?旦那が見てるんだぜッ?」

「あんたの悶えようなぁ…まるで感じちまってるみてえだぜ?…旦那の目の前だって言うのになぁ?…旦那に悪いと思わねえのか?」

 快楽と焦燥に支配され始めた麻美の耳元で二人の男は意地悪く囁き、崩れ掛けそうな理性を態と刺激する。

「…クウゥッ!…ゥンンッ!…ッッッ!」

 夫の存在を改めて思い知らされた麻美は、どうしようもなく零れ落ちる快楽の喘ぎを懸命に押し殺し、再度夫へと視線を促す。

(…アアアッ!…あ、あなたッ!…わ、私ッ…私ッ!…)

 最愛の妻のすがるような視線を受け、夫である三島も辛い表情で視線を返す。その瞳はただ「がんばれ、がんばれ」と言っているようで…

(…あなたッ!…あなたッ!…アアアアッ!…た、耐えるッ!…き、きっと耐えて見せますッ!…ウウゥゥッ!)

 夫の存在を確認し再び決意を固め直す麻美であるが、男達の卑猥で巧みな責めは、それ以上に執拗であった。

 二人の男は、麻美の心を見透かしたような笑みを浮かべながら笑い合うと、ドレスの張り付いたバストの先端で、モッコリと盛り上がる乳輪のギリギリまで筆先の円周を縮め、それでも決して乳輪には触れさせないようにクルクルとその周りを愛撫し始めるのだった。

「…ヒゥッッ!…ァハアアッ!」

 決意を固め直した筈の麻美であるが、抑えきれない喘ぎと共に肉体は途端に仰け反り返り、バストの膨らみを浅ましくも突き出してしまう。

「ほらほらッ、もうちょっとだぜ?…もうちょっとで奥さんのモッコリ突き出た乳輪に、筆先が触れちまうぜ?」

「どうだどうだぁ?…そんなにオッパイ突き出してよぉ…早く触って貰いてえか?…このビンビンに勃起した先っぽによぉ?」

 男達はからかうように囁きながら、それでも決して筆先を乳輪には触れさせようとはせず、そのギリギリのところをクルクルと嬲り回す。

「…ッウッッ!…クウウッ!…ンンンッ!……ハッ!…アアアンッ!…アアッ!…アッ!…アアンッ!…アウンッッンンッ!」

 催淫剤により数倍にも敏感に高められた快楽の神経を、直接嬲られるような刺激が麻美の肉体を襲う。そしてそれを遥に上回るバストの先端の疼きと焦燥。堰を切ったように溢れ出る甘い喘ぎを、もうどうする事も出来なかった。

 それでも続く男達の執拗な焦らし責め。反り返った麻美の背筋は身悶えと共に更に仰け反り、ドレスの張り付いたバストをグイグイと突き上げる。それはまるで、核心に触れそうで触れないもどかしい筆先を自ら追いかけているように見えた。

「どうした奥さん?…そんなにオッパイを突き出していいのか?…ほら、旦那が見てるぜ?…あんたの厭らしい悶えっぷりをなッ…」

「ククッ、まるで自分から愛撫を求めてるみてえだな?…そんなにオッパイを押し付けてよぉ…恥ずかしくねえのか?…旦那の目の前だって言うのによぉ…」

 両の耳から流れ込む男達の意地悪な囁きは、再び夫の存在を認識させるも、快楽に翻弄される麻美はもうまともに夫の顔を見ることが出来なかった。それでも向いのソファーの方角からは、「グウウウッ…」と言う夫のくぐもった呻き声が聞き取れる。

(アアアッ!…あなたッ!…わ、私ッ!…アアンッ!…ハアアンッ!…も、もうッ!…アッ!アアアッ!…も、もう駄目になりそうッ!)

 堪えに堪えてきた麻美の精神が、快楽と焦燥の渦に飲み込まれ始める。

 百戦錬磨の二人の男がそんな麻美の心の内を見過ごすはずも無く、ここぞとばかりに巧みに筆先を動かし、バストに横溢しきった欲情を更に引きずり出しにかかる。

 男達は乳輪の脇に這わせていた筆先を一旦離すと、再びバストの膨らみの裾野へと宛がい、今度は一気に膨らみを登らせるようなスピードでとぐろを巻かせる。

 その刺激は、先程までのじっくりと欲情を煽るような感覚ではなく、バストに横溢しきった欲情の疼きを一気に先端へと押し上げるようなものだった。

「…イッ!アアアッ!!」

 コチコチに膨れ上がり焦燥に疼き続ける乳頭に、渦を巻くような快楽の塊が怒涛のごとく押し寄せ、乳輪と乳首を更に欲情させる。

 そうして乳輪ギリギリを筆先でクルクルと嬲りまわし、再び裾野から這いずり上がらせるのだ。

「ハウッ!…ッッンンッ!…アアッ!…ハッ!…アアアンッ!…イッ!アアアアッ!!」

 両腕を頭の後ろで拘束されたままの麻美の肉体は、ギリギリとブリッヂをするように仰け反り、ソファーの上でバウンドする。

「クククッ…どうだ?たまんねえだろぅ?…先っぽが破裂しちまうみてえに疼いちまうだろうが?」

「ほらほらッ…もう正直に言っちまいなッ…オッパイが気持ちいいですってなッ…早く先っぽにも触って下さいってなッ!」

 男達は麻美の耳元で卑猥な言葉を囁きながら、幾度となくその責めを繰り返す。

 限界を超えた乳頭の疼きと焦燥感にどうにか耐えようとする麻美であるが、引っ切り無しに洩れる淫らな喘ぎは抑えることが出来ず、突き出したバストをブルブルと揺すりながら、筆先の刺激を貪欲に貪るのだった。

(アッ!アアッ!…嫌ッ!…ハアアッ!…こ、こんなのッ!…アアアンッ!…だ、駄目ぇッ!…耐えるのッ!…アアアッ!…た、耐えるッ!…アアアッ!…感じないでぇッ!…も、もうッ!…ハアアアアンッ!)

 肉体は完全に欲情に支配されながらも、それでも懸命に耐えようとする麻美。その姿と表情を、二人の男達はさも楽しそうに、そして感心するように眺めている。

「クククッ、凄えな…流石はあの「新庄麻美」だぜ…これほどまで粘るとはなッ…まっ、そうこなくっちゃ面白くねえってもんだがなッ…」

 田所がボソリと呟くと、大男も顔をニンマリとほくそ笑ませ頷き返す。

 大男の頷きに田所はニヤリとほくそ笑み、次の責めを促すように顎で合図する。その合図にも大男は頷き返しニンマリとほくそ笑むと、息を合わせるようにして、再び乳輪ギリギリのところをクルクルと嬲り回し始める。

「ヒウウゥゥッ!!…ウンンッ!…ウンッ!…ハアンッ!…アアッ!…アッ!…ハアアアンッ!!」

 先程よりも更に疼きを増した乳頭ギリギリへの筆先の刺激は、快楽も焦燥感をも数倍に膨れ上がらせてしまっていた。

 背筋のブリッヂも限界に達し、遂には真っ白い喉までもをグイッと反り返らせ、後頭部をソファーの背凭れへとめり込ませる。

 それでも男達は乳輪ギリギリの場所を執拗に責め嬲り、ドレスを突き破らんばかりにモッコリと膨れ上がった乳頭を更に欲情させる。

「クウウンッ!!…ハッ!…アアッ!…イッ!…ヒイッ!…ヤアッ!…ヤッ!…アアッ!…アッ!…アンッ!!」

 後頭部だけで支えるようにして麻美の肉体がググッと浮き上がる。バストの膨らみは完全に真上を向き、ブルンブルンと揺れ動く。

 後頭部だけで支えるのが困難と感じたのか、麻美は両の足先だけを僅かに開き、膝から下を「八」の字にさせるようにして身体を支える。

「クククッ、どうした奥さん?…恥ずかしいほど淫らに悶え始めちまったな?」

「旦那の目の前だってぇのによッ…そんなに厭らしくオッパイを突き上げてていいのかよ?」

「旦那に見られてるほうが感じるんじゃねえのか?…あんたにはマゾの素質が充分あるみてえだしな?」

「クククッ、その素質をよぉ…俺等が存分に引き出してやるからなッ…もっともっと淫らにさせてやるよ…」

 男達は乳輪の周りを嬲る筆先の動きはそのままに、言葉でも麻美を嬲る。

 その言葉の意味を理解しているのか、麻美は仰け反らせ、背凭れにめり込む頭をグリグリと振ってみせる。

 それでも反り返った肉体はビクンビクンと打ち震え、筆先の動きに合わせてバストの膨らみをブルンブルンと突き上げるのだ。

 そんな麻美の姿をニヤリと見遣った後で、無防備にバックリと広げられた両の腋へと、二人同時に唇を振るいつかせる。

「…ヒアアアッ!!…アアッ!!…アアアアンッ!!」

 性感を根こそぎ剥き出しにされた敏感な場所に、不意に襲いくる強烈な刺激。麻美は誰はばかることなく、あられもないヨガリ声を上げてしまう。

 筆先ではしっかりと乳輪のギリギリを嬲りまわしたまま、男達はジュルジュルと卑猥な音を立てて、両の腋を舐めしゃぶる。

「い、嫌ッ!…嫌ぁッ!…アアッ!……アッ!…ハアアアッ!!…だ、駄目ッ!…ンンンッ!…駄目えぇッ!…イッ!…ヤアアンッ!…アアンッ!…ハアアアアアンッ!!」

 麻美は拒絶の言葉を口にするも、その言葉も蕩けるような喘ぎに飲み込まれていってしまうのだった…


(つづく)

悶絶投稿へ戻る   戻る  進む