崩れ堕ちる高級妻 第7話
崩れ堕ちる高級妻(7) じっくりと欲情を蓄積させられたバストの膨らみへと、遂に二本の筆先が登り始める。 「…ッゥウツッ…」 夫の存在に決意を固め直した筈の麻美であるが、不意に訪れるバストへの刺激に思わず吐息を洩らしてしまう。散々に欲情を詰め込まれ、焦らされ続けたバストへの刺激はそれほどまでに強烈で刺激的であった。 「どうだい奥さん?…あんたもこの刺激を待ち望んでいたんじゃねえのか?」 「ククッ、欲情を詰め込まれたオッパイを悪戯されて、さぞや気持ちいいだろ?」 二人の男は麻美の耳に唇を寄せ、息を吹き掛けるようにして囁く。 「クウゥッ…」 麻美は洩れそうになる吐息を懸命に押し留め、もうこれ以上はいいようにはさせないと言った表情で男達を睨みつける。 「…馬鹿も休み休み言いなさいッ!…こんなことで私が感じるとでも思ったら大間違いよッ!…自惚れるのもいい加減にして欲しいわねッ!」 今までに無い力強い口調で麻美が捲し立てる。その言葉には、こんな男達には絶対に屈しないと言う、断固たる決意がしっかりと表れていた。 それでも男達は余裕綽々とした表情で、ニヤニヤとした笑みを浮かべ続ける。 「流石は上流階級婦人…いや、元ニュースキャスターの新庄麻美さんだな…知的さと美貌に比例して、貞操観念もずば抜けてるって訳だ…」 田所はクククッと笑いながら更に続ける。 「でもな、俺達があんたのその知的な仮面を引き剥がしてやるよ…その知的な美貌の下に隠れてる淫らな本性を、全て暴き出してやるよ…」 田所の言葉に大男も声を上げて笑い、続けるように麻美の耳元で囁き始める。 「奥さんよぉ…本能のままに淫らに乱れる姿を想像してみな?…それも、最愛の旦那の目の前でな…ヒィヒィよがり鳴く姿を想像してみなよ?…それだけでも興奮しちまうんじゃねえのか?」 男達の勝手な言葉に、麻美は鋭く険しい表情で睨み返す。 「あ、あなた達の御期待に添えなくて残念だわッ…悪いけど、私は淫らな本性なんて持ち合わせていません…無いものを暴き出すなんてことが、あなた達に出来るのかしら?」 夫の存在を再確認した麻美の理性は完全に蘇り、男達を嘲るような口調で切り返す。 しかしいくら理性が蘇ろうとも、催淫剤で昂ぶりきった肉体の疼きは収まることを知らず、成熟した肉体を今でもジワジワと蝕み続けているのだ。 (アアッ…耐えるのよッ!…こ、こんな事で挫けちゃ駄目ッ!…今日一日、今日一日だけ耐えれば済むことなのよッ!…こんな卑怯な男達に、絶対に屈しては駄目よッ!) 心の中で麻美は自分自身に言い聞かせる。しかしその葛藤は決して表情には出さず、頑なに平静を保とうと唇を噛み締める。 そんな麻美の表情に、二人の男達は内心でほくそ笑む。理性を完全に残したまま肉体だけを発情させる、それが男達の望む最高のシチュエーションなのだ。 「御期待に添えなくて残念だわ、か?」 麻美の口調を真似て、おどけるように田所が言う。 「流石、元ニュースキャスターだけあって、言う事も洒落てるじゃねえか?…だがな、その余裕の表情をいつまで保つ事ができるかな?…まあ、せいぜい頑張りな、目の前の旦那の為にもなッ…」 そう言うと田所は大男へと目配せをし、止めてあった筆の動きを再開する。 再び動き始める二つの筆先。それは息もピッタリに、ドレスの張り付く麻美のバストの裾野へと着地し、ゆっくりと膨らみを登り始める。 再び訪れる鋭い刺激。少しでも油断すれば、思わず甘い吐息が零れ落ちるであろう。しかし麻美は懸命に表情を取り繕い、その刺激を受け止める。 「す、好きにすればいいわッ…でも、そんな筆の刺激程度で私が感じるとでも思ったら大間違いよッ…」 そこで麻美は一旦言葉を区切り、険しい表情で田所を睨み付けると更に言葉を続ける。 「…嘘だと思うのなら、さっさと試してみる事ねッ…あ、あなた方の期待通りには、決してなりませんからッ…」 蔑むような口調で男達に告げる麻美であるが、筆先の触れる場所から広がる快美感には少しも気を抜けず、次に来るであろう先端への刺激へと防御を集中させる。 しかし、男達はそこでも執拗だった。二つの筆先は、麻美の思いを手玉に取るように両の膨らみの裾野だけをゆっくりと這いまわり、バストの先端へは近付いて来ない。 「ククッ、さっさとか?…でもな奥さん、時間はタップリあるんだからよぉ…俺達のやり方で、じっくりと楽しませて貰うぜ?」 田所はそう言うと大男と呼吸を合わせるようにして、バストの膨らみの裾野だけを撫で回す。そして少しづつであるが、まるで蛇がとぐろを巻くように、筆先で円を描かせながら膨らみに這い上がらせ始めるのだ。 まあるく這い上がる筆先は、バストに横溢しきった欲情を微塵も残さぬように掻き集め、徐々に円周を縮めながら頂点を目指す。膨らみの内側で渦を巻くようにのたうつ快楽の疼きは筆先の動きと共に凝縮され、捌け口を求めるように膨らみの頂点へと押し寄せ始める。 (……ウッゥゥッ!) 乳頭を内側から突き上げるような刺激に、麻美は零れそうになる吐息を必死で押し留める。 (アアアッ…ど、どうしてッ?…どうしてこんなにも疼いてしまうのッ?) 自分の肉体の浅ましい反応に戸惑いながらも、それを悟られまいと表情だけは無反応を装う。しかしそんな表情とは裏腹に、性感を剥き出しにされたかのような二つの胸の膨らみは際限なく昂ぶり続け、あくまでもソフトな刺激しか与えてこない筆先の動きに、焦燥感を募らせてしまうのだった。 「ほ〜ら、こんな風にされるとたまらねえだろ?…オッパイに詰め込まれた欲情が、ぜ〜んぶ先っぽに押し寄せてくるみてえだろ?」 「ククッ、先っぽがジンジン疼くんじゃねえのか?…早くどうにかして貰いてえんだろ?…疼いて疼いてたまんねえ乳首をよぉ?」 まるで麻美の心を見透かしたように男達が囁く。それでも筆先は決して乳頭には触れさせず、ゆっくりゆっくりととぐろを巻くように、バストの膨らみをまあるく撫で 回すだけだ。 「ば、馬鹿なことばかり言わないで頂戴…こんな事で女性が感じるとでも思ったら大間違いです!」 バストに横溢した欲情のうねりをひしひしと感じながらも、麻美は懸命に何食わぬ顔を装い抵抗の言葉を口にする。 麻美の必死の抗いに男達はクククッと目を細め、バストの膨らみをまあるく撫で回す筆先の円周を、頂点へと徐々に縮めていく。 (クッ、アァァッ…そ、そんなッ…アアッ…う、疼きがッ…淫らな疼きがッ…先端に響いちゃうッ!…ハアアッ!…ど、どうしてッ?!…アッ、アアアンッ!…も、もう止めてぇッ!) 男達の操る筆先は巧みに、そして確実に、欲情で一杯のバストの性感を更に剥き出しにし、それら全てを乳頭へと押し上げる。 通常では考えられないほどの欲情の塊はバストの内側を隅々まで蹂躙し、ドロドロと溢れ出る快楽を全て掬い上げ、強烈な疼きとなって乳頭を突き上げるのだ。 二人の男達は、懸命に耐えようとする素振りを見せる麻美の表情をニヤリと眺め、更に先端へと向け筆先を巻き上げる。 「ククッ、どうした奥さん?…なんだか顔が赤くなってるぜ?…まるで感じちゃってるみてえだな?」 田所がからかうように言うと、大男もそれに続ける。 「兄貴の言うとおりだぜ…目元がトロンとしてきてよ…まるで俺達を誘ってるみてえじゃねえか?」 男達のからかいの言葉に、麻美も何か言い返そうと試みる。 「そッ…ッッウッ…ゥゥンッ…」 しかし、口を開けば零れそうになる甘い吐息。 声となって溢れ出しそうな欲情に、麻美は懸命に歯を食いしばり耐える事しか出来なかった。 「おらッ、どうした?…感じちまって声も出せねえか?」 筆先を更に先端へと近づけながら田所が言う。 「おらおらッ、正直に言っちまいなッ…乳首が疼いて疼いて仕方がないんですッてな?…早くどうにかして下さいッてなッ?」 大男も筆先をクルクルと回しながら、麻美の耳孔へネバつくような吐息を吐きかけるように囁く。 ドレスに覆われたままの胸元を這いずり回る筆先は既に膨らみの半ばを過ぎ、欲情の疼きを益々強烈なものにしながら頂点へと近づいてくる。 それでも麻美は懸命に耐えるしかなかった。視界の片隅には雁字搦めに縛り上げられた夫の姿が見て取れる。麻美は気力を振り絞るように、今にも悶え始めそうな肉体に力を入れ口を開く。 「は、恥を知りなさいッ!…こんな風にしか女を扱えないくせにッ!…ざ、残念ですけど、こんな幼稚な愛撫で私が感じるとでも思ったら大間違いですッ!」 と一気に捲し立てるが、零れ落ちそうな喘ぎを抑えるために一旦言葉を切り、もう一度呼吸を整え直した後で再び口を開く。 「…わ、判ったのなら…こんな回りくどいことは止めたらどうなのッ!…いくらやっても…む、無駄なことですッ!」 そう言い終えると麻美はすぐさま唇を噛み締め、ググッと俯き零れそうな甘い吐息を押さえ込む。 懸命に快楽を堪えようとする麻美の仕草を二人の男は愉快そうに眺め、ククッと嘲るような笑みを零す。 「感じねえか?…こんな愛撫じゃちっとも感じねえッてんだな?あ?」 田所が念を押すように尋ねながら、俯いた麻美の表情を覗き込む。 「だがな奥さん…ちゃんと目を開けて、もう一度あんたのオッパイをよ〜く見てみな?」 田所は言いながら再び麻美の髪を掴み、視線をバストへと促す。無理やりに向けられた視線の先――その光景を眼にした途端、麻美の肉体がビクンッと弾ける。 滲み出した汗により、胸元を覆うドレスは膨らみにピッタリと張り付き、完全に勃起しきった乳首を余すところなく浮き上がらせている。それは先程よりも更に卑猥さを増し、欲情の昂ぶりを確実に伝えていた。 そしてそれ以上に麻美を驚愕させたのが、恥ずかしいほどに突き出した乳輪の膨らみである。バストに蓄えられた欲情の疼きを二本の筆先で先端へと詰め込まれたことにより、乳輪までもをモッコリと膨れ上がらせてしまっているのだ。 乳首を固く尖らせる事は、それほど性経験の無い麻美にも理解はできた。しかしこれほどまでに浅ましく勃起させてしまったことは記憶になかったし、ましてや乳輪までもを盛り上がらせるような事は想像することすら出来なかった。 「……!!……アッ、アァァァッ…」 初めて目にする自らの肉体の卑猥な有様に、思わず麻美の口から嗚咽が洩れる。 「どうだい奥さん?…これでも感じてねえって言い切れるのか?」 田所は麻美の耳元で囁くように尋ねながら、それでも筆先でバストの膨らみだけを愛撫し続ける。 ドレスを押し上げる乳頭の情景に目を奪われたままの麻美は、田所の言葉に返す言葉も思い浮かばずゴクリと喉を鳴らすようにして息を呑む。 (…アアアッ!…こ、こんな事って…う、嘘だわッ!…ハアッ!…な、何かの間違いよッ!) 自分の肉体の浅ましい反応を何とか否定しようと試みる麻美であるが、二本の筆による巧みな愛撫に自らの視覚による恥辱的な刺激が加わり、未だに触れられもしていない乳頭の疼きと焦燥感を益々昂ぶらせてしまうのだった… (つづく) |