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  バットガールとキャットウーマン(5)                             Mr.X 著  いぬかみ訳

バットガールとキャットウーマン by Mr.X
(原題 Batgirl and Catwoman)

第五章

 やがて暗闇は薄れ、ぼんやりした光の輪に焦点が合って来た。バットガールは、何メートルも高いところにある天井から、大きな照明が幾つか下がっているのが眼に入った。バットガールはゆっくり脚を前後に動かし、軽い呻き声を洩らしながら身を起した。未だぼんやりしている眼で辺りを見回し、そこが大きな円筒形の部屋である事が分かった。その部屋は直径が約7メートル、そして高さは10m以上も有り、床も壁もマットレスの様な厚い防護材で覆われ、ある種の収容所の様だった。
 バットガールはふらつきながら立ち上がった。その瞬間、ショックを受け凍りついた。
『私、裸だわ!』
バットガールは恐怖に息を呑んだ。マスク、グラブそれにブーツを着けているだけで他は全部剥ぎ取られていた。
「ホーホーホー」 
聞きなれた声がした。
「われ等が淫乱蝙蝠のお目覚めとござーい」ジョーカーがからかった。
「ジョーカー、何処に居るの!」
バットガールは手を握り締め辺りを見回しながら言った。
「男らしく姿を現しなさいよ!」
「えー、お前さんの見える所にいるよ、お壌ちゃん・・・上の方だよ」
ジョーカーが答えた。バットガールは、5mほど上に湾曲した窓があるのに気付いた。完全にイカれた奴の様に手を振っているのは、緑色の肌をした疫病神だった。
「魚工場へ戻った時はお前さん達は魚の餌に成ったと思ったが、床にロープが転がっていたんで、逃げたと分かったんだ。ああ、だけど、この運命の方がずっと面白いだろう」
ジョーカーは興奮している様に笑いながら手を叩いた。
「ここへ降りて来てごらんなさい、その運命ってのを見せてあげるわ」
バットガールは、何時ものバットガールのポーズで毅然として答えた。
「ああ、それは出来ないよ。だが、俺じゃなくて、俺の友人がそうしたいかも」
 ジョーカーがそう言うと、バットガールの背後にあるドアが開き、何者かが入って来た。バットガールは振り向くと、驚いて少し後ずさった。バットガールの前に立っていたのは人間ではなく、アンドロイドだった。それは、頭髪が無く、引き締まった体と白いガラス状の眼をしていた。
「バットガール、取引をしようじゃないか。アンドロイドと戦って、もしお前が勝ったらここから出してやる」
ジョーカーが言った。
「それでもし私が負けたら?」
バットガールは肩越しに窓を見て尋ねた。
「それは言わぬが花だ」
ジョーカーは悪魔の様な低い声で答えた。
バットガールは少し息を呑んだが、アンドロイドの方へ向き直った。
「それで、どうすれば良いの?」
バットガールは再度バットガールのポーズを決めて尋ねた。
「ああ、全く単純な事さ」
ジョーカーは笑った。
「お前はそのアンドロイドを絶頂させれば良いんだ、アンドロイドがお前を絶頂させる前にな」
 この胸糞悪い計画を聞いたバットガールは一瞬眼を剥いた。バットガールは、自信に満ちた笑みを浮かべるアンドロイドの頭から足先まで見た。自動機械は全く贅肉が無く筋肉質だったが、バットガールと同じ程度の大きさだった。
『へん、ロビンだってこんな奴、やっつけられるわ』
バットガールは思った。しかしその自信も、アンドロイドの股間にある一物を見た途端、弾けとんだ。それは巨大と言う訳ではなかったが、気を抜けない程の大きさは有った。
「どうやったらこれ、イカせられるの?」
バットガールは、窓に向かって叫んだ。
「心配ないよ、お嬢ちゃん、俺のアンドロイドは通常の男と全く同じ様に反応するんだ。もし君が、どうしたら男がイクか知らないと言うなら、質問の意味は理解できるがね」
ジョーカーがおちょくる様に答えた。
「ウウウウウ・・・・!」
バットガールは怒りに拳を握り締めて叫んだ。
「よーし、眼にものを見せて・・・」
しかし、怒りに燃えるヒロインが台詞を終える前に、アンドロイドがバットガールに飛び掛り、マットが敷き詰めてある床に彼女を押し倒した。
 そして、バットガールに覆いかぶさるや否や、左手で乱暴に彼女の背中を抱えると、左乳首を口に含み、激しく残忍に吸い始めた。更に、右手をバットガールの股間に伸ばし、指で陰核を弄んだ。
「ウウグググーーー!!!」
アンドロイドに虚を突かれたバットガールは呻き声を立てた。
「止めなさいよ!」 
バットガールは、強い脚を最大限に使って跳ね起き、アンドロイドをひっくり返し、その上に乗った。両手でアンドロイドの両手首を掴み、剥きだしの胸を揺らしながらの取っ組み合いと成った。やがて、バットガールは全体重を両手に掛け、アンドロイドの両腕を頭の上に押さえ付けた。
「私に勝てると思ってたの、ヘンだ!・・・」
バットガールはからかう様に言った。
「これでも喰らいなさい・・・」
バットガールは形の良い腰を下げ、アンドロイドの一物を両脚の間に挟み、ゆっくりと彼女の中へ導いて行った。そしてバットガールが、股間の筋肉を最大限に使ってアンドロイドのペニスを絞り上げ、艶かしく腰を蠢かすと、アンドロイドは忽ち仰け反った。
「・・・いけない感じてきた・・・一旦、抜かなきゃ・・・ウウウグググーーー!」 
アンドロイドの肉棒が、バットガールに代償を求めて来た。押さえつけられたアンドロイドは、快感に耐えもがきながらも下から突き上げ続けていた。
 突然、アンドロイドは素早く激しく突き上げると、ヒロインはバランスを崩し横に倒れた。バットガールは、素早く起き上がり元の体勢に戻ろうとしたが、アンドロイドの方が少し早かった。バットガールの上に成ったアンドロイドはバットガールの背後に廻り、両脚でバットガールの腰を挟み込んだ。左手を使って口を押さえて肩まで引き戻し、声を立てられない様にした。同時に、バットガールの股間に右手を伸ばし、無防備の秘孔を乱暴に揉み始めた。
「ムムムムムム!!!」
「ンンムムグフッ・・・!!!」
 アンドロイドの容赦のない凌辱に、バットガールは、野生の雌馬が調教されている様に、悲鳴を上げ暴れまわった。やがて、アンドロイドは三本の指をバットガールの奥深く挿入した。強引に侵入されてバットガールの腰が波打った。
 アンドロイドは、ピアニストが一つの鍵盤を次々三本の指で弾く様に、入れたり出したりを繰り返し始めた。眼を大きく見開いて悶えるバットガールの肉体は、最早制御できなく成っていた。そしてアンドロイドの指の動きは、何度も何度も果てしなく続いていた。
『キャットウーマンが助けに来てくれる・・・!』
バットガールは思った。
『キャットウーマンが助けてくれるって信じてるわ・・・』


 キャットウーマンは、猫盗賊としての能力を発揮し、開かれた窓を簡単に通り抜けた。自分の能力を犯罪の為ではなく、犯罪を防止する為に使った事に、キャットウーマンは皮肉を感じた。
「悪党、悪党と、もし私が悪党なら何処へ隠れるかしら」
キャットウーマンは、そう考えながら、工場の巨大な倉庫全体に山の様に積み上げられた箱の間を忍び足で進んだ。
「嗚呼、トンネルの出口に明かりが見えるわ」
キャットウーマンは呟いた。卓越した技と優雅ともいえる身のこなし、キャットウーマンは、明かりが灯っているドアに向かって、音を立てず暗闇を進んで行った。キャットウーマンは、水が流れる様にドアの横を通り抜けた。
 ドアの向こうは、薄暗い狭いホールに成っており、3mほどの高さの天井に照明があった。ホールの向かい側には別のドアがあった。そのドアの下から漏れる光を見て、キャットウーマンは笑みを浮かべた。
 注意深く、絨毯の敷かれたホールを通り反対側のドアに歩み寄った。キャットウーマンは用心深くドアを開け中に滑り込んだ。
そこは、直径が7m程もある円筒形の部屋で、上の方へは暗黒の闇が広がっている。約2m程の高さの所に、円筒の部屋を取り巻く様に薄暗い照明が一列に並んでいた。壁も床も暗い緑に塗られていて、何らかの金属で出来ている様だった。部屋の反対側には、入って来たドアと全く同じ形状のドアが有った。
キャットウーマンは、躊躇せずそのドアに向かってゆっくりと進んだ。
 キャットウーマンが丁度部屋の中央に差し掛かった時、突然、天井から強い光が照射された。
「アアアグググ!」
予想もしない強い光に照らされ仰け反ったキャットウーマンは、その瞬間は盲目同然の状態だった。
「ブァハハハハハハハ。照明・・・カメラ・・・アクション、キャットウーマン」
いやと言うほど聞かされたリドラーの声がした。
「俺のなぞなぞを解いた様だな、でかパイ姉ちゃん」
リドラーは何時もの含み笑いをしながら不満げに言った。
「ちょっと!そのヘンな照明、止めてよ!」
キャットウーマンはよろけながら喚いた。
「嗚呼、君の為なら何でも・・・」
リドラーは答えた。そして、大きな“カチャッ”と言う音と共に照明は消え、キャットウーマンは首を振った。
「そこで待ってなさい、イカレポンチ!このお礼にお前のケツの穴を犯してやる!」
視力が回復したキャットウーマンは、5mほど上の壁にある窓を見詰めながら怒った様に言った。その窓の中にいる、ニヤニヤしたリドラーは、鼻先で笑い、
「俺のケツの穴を犯すだって?それは違う、猫雌犬、犯されるのは俺のケツじゃない。実は、君のケツの穴に申し訳ないと思ってるんだ・・・本当に申し訳ないと! さて、俺のペットを紹介させてもらおうか・・・」
リドラーが答えた。
 突然、ヒロインのハイヒールの下にある床がパイを切った様に八つに割れ落ちた。一瞬、漫画の様に空中に静止したかの様に見えたヒロインは、両手両脚を大きく開いて落下して行った。
 それは1m足らずの落下に過ぎなかったが、落下の衝撃でキャットウーマンは床に倒れた。仰向けに倒れたキャットウーマンは、辺りを見回しながら、床に肘を突いて起き上がろうとした。直ぐに、キャットウーマンは、自分が落ちたのは、ミルクの様に白い巨大なクッションか何かの上である事に気付いた。それは、足の方にも頭の方にも50cm以上もの広がりを持ち、キャットウーマンを包み込む様に中央部が窪んでいて、そこに滑り落ち易く成っていた。
 表面全体は、ヌルヌルした粘液で覆われ、立ち上がる事も困難であった。キャットウーマンがもがけばもがく程、中央部に向かって滑り落ちて行く。
 その材料も奇妙なものだった。プラスチックでも革でもなかった。その時、思い当たった・・・
『これ何かの皮膚じゃない!』 
キャットウーマンは慄いた。
「リドラー、これは何なのよ!」 
キャットウーマンが叫んだ。
「俺の新しいペットだよ。いろんな種を掛け合わせ、放射線を当てたり遺伝子操作をして造り出したんだ。最近の科学技術って凄いよね」リドラーはクスクス笑いながら言った。
「何ですって!」
キャットウーマンは驚いて大声を上げた。
「それじゃ、これ生きてるって言うの!」
「ああ、だが驚くのは未だ早いぞ・・・」
 突然、クッション状物体の表面が激しく揺れ始め、必死にもがくヒロインを、丁度真ん中へと落ち込ませた。すると、鞭打つ様な音が響き、物体の背後の暗闇から、太さが5cm程もある何本もの触手がキャットウーマン目掛けて伸びて来た。そして触手は、瞬く間に、キャットウーマンの手首、腕、腿、膝そして足首に絡みついた。更に、他の何本かは胸や腰に巻きついた。触手はキャットウーマンの四肢を強く引っ張り、キャットウーマンを大の字に拘束した。
「ウウウウッグググ!!!」
キャットウーマンは、罠に掛かった野生の動物の様に叫び声を上げ、触手から逃れ様と必死に暴れた。しかし、暴れるに連れ、触手の拘束は強まり、キャットウーマンは完全に動けなくなった。
 何本かの触手は、緑のヘビが獲物を狙う様にキャットウーマンの体の上空に留まっている。キャットウーマンは、歯を噛みしめ、触手が何をし様としているのか凝視した。しかし、直ぐに触手は行動を開始し、無抵抗のヒロインの衣装の色々な部分に絡みついた。
「アアアググーー!」
キャットウーマンは、触手の素早くそして力強い動きに驚き悲鳴を上げた。キャットウーマンの衣装は、ティッシュペーパーを引き千切る様に易々と引き裂かれ、幾つもの切れ端となって辺りに飛び散った。今や、拘束されて喘ぐキャットウーマンは、全裸で無抵抗の身体で横たわっていた。その小麦色の肌は、その奇怪な生き物のヌルヌルする粘液で覆われ濡れ光っていた。粘液にまみれ、無防備な巨大な乳房が、キャットウーマンが空しく身をよじりもがく度に、両側に向かってやや開き気味に成って波打っていた。
「ヒーヒヒヒヒヒヒ・・・さあ、これからが本番だぞ」
リドラーは、涎を垂らしながら楽しそうに言った。
 キャットウーマンは頭を捻って横を見た。最初は、奇妙な形の棒状の物が両側からヘビの様に 這い寄ってくるのを怪訝な表情で見ていたが、それが今、胸の上に鎌首をもたげた。暫く胸の上に留まっていたが、突然、その先端が開き、掌ほどの大きさの肉質の円い花が咲いた。その急激な変化の衝撃に、セリーナは軽く息を呑んだが、その花が夫々二つの乳房に向きを変えると、セリーナはパニックに陥り、呻き唸り声を上げた。
『嗚呼、止めて!私が予測が間違っていて欲しい』
キャットウーマンは思った。キャットウーマンは、歯を噛み締めながら、自分の無力さを思い知らされていた。
 二つの花は、一つ深呼吸をする様に、ゆっくりと後退し身構えた。
「ウウウウウウググッグッ!」
二つの花が、夫々乳房に飛びつき、それをすっぽり覆い隠し、残忍な凌辱者の様に乳房を弄び吸い上げると、セリーナは人間とは思えない低い悲鳴を上げた。
「うひゃー!」
すっかり興奮しているリドラーが吼える様に言った。
「さあ、乳絞りのお時間だ、ヒーヒヒヒヒヒ!」
 二つの花に、胸を絞られ、吸われ、揉みしだかれ、乱暴に責め続けられているキャットウーマンは、仰け反り、狂った様に胸や腰を突き上げ、歯を食いしばりながら唸り声を上げた。花の根元にある孔が、キャットウーマンの膨らんだ乳房を吸い込み、噛み、そして引っ張った。キャットウーマンの巨乳は、奇怪な植物に残忍に凌辱されて、前にそして上に蠢き、平らに成るほど押付けられ、そして官能的な谷間を形成する様に互いに押付けられ、濡れ光る小麦色に波打っていた。
 キャットウーマンは、熱くなって抵抗したが、何の効果も無かった。その植物の拘束は完璧だった。そしてキャットウーマンは、リドラーがもっと残忍な、生き残れないかも知れない事を企んでいる事も分かっていた。
『どうぞ神様、バットガールが助けに来てくれます様に・・・嗚呼、神様、どうか・・・ここで負ける訳にはいかない、彼の奴隷に成ってたまるもんですか!』


 バットガールは、圧倒される様な性的快感の波に揉まれ、熱っぽく身を捩じらせて悶えていた。アンドロイドはバットガールを打ち負かし、彼女を飼い慣らそうとしていた。バットガールはアンドロイドと変態のジョーカーに敗北寸前だった。
バットガールは、残っている力を結集して、出来るだけ高く腰を持ち上げ、アンドロイドの股間目掛けて、臀部と腰を力一杯打ちつけた。
『もしこいつが人間と同じ様に反応するなら、悶絶する筈だ・・・』
そう考えながらバーバラは掛け声と共に打ち付けたのだった。
 ジョーカーが言った事は正しかった。アンドロイドは、ボールの様に丸くなって蹲りヒロインを放した。バーバラは素早く立ち上がり、名高いバットガール・キックを見舞い、アンドロイドを床に沈めた。バーバラは、眼を廻して仰向けに倒れているアンドロイドの両脚を掴み、頭と肩が当る様に、力一杯壁に押し当てた。そして、その両脚を肩の上まで持ち上げると、彼女自身が跪き、アンドロイドの腰を床から持ち上げて、両肩が床に固定される様にすると、アンドロイドの膨らんだペニスを咥え、彼女の柔らかく暖かい唇で吸いそして扱き始めた。
 アンドロイドは、バーバラの口の超絶技巧で刺激され激しく身悶えた。その性的快感は、アンドロイドに予め設定されていた耐久限界を超えるものだった。やがて、快感に満たされた長い静かな緊張と伴に、アンドロイドは、擬似精液をバットガールの口中へ爆出させた。そして、完全に敗れ去ったアンドロイドは床に崩れ落ちた。その時、アンドロイドが手を伸ばし、バーバラの頭を掴むとその場に固定させた。一瞬困惑したバーバラは呻き声を上げ眼を見張った。アンドロイドは、腰を動かし続け、最後の一滴までバーバラの口の中へ注ぎ込んでいた。
 バーバラは、必死にこの自動機械を絶頂させようとして来た。実際それはフェラチオで達成されたのだが、バーバラは少し心配に成ってきた。それは飲み込まねばならない量が手に余り始めたからだった。
『これがお前のしたかった事なの?!』
バットガールは思った。バットガールはこの物体を100%やっつけねばならないと思った。それで、全部を飲み込もうとした。
『よし、この糞アンドロイドに誰がボスか教えてやるわ!』
そう思った。
『お前がイキたいなら、イキなさい』
若きヒロインは、アンドロイドの脚の間に楽な姿勢で蹲ると、完全敗北へ追い込もうと吸い始めた。やがて、機械は完全に使い果たすと、バットガールはポリスチレン製の肉棒をきれいに舐め、最後の一滴まで飲み干した。
「さあ、分かったでしょう、私は勝つ為なら何だって出来るって事が」
バットガールは、成功に悪戯っぽい笑みを浮かべて呟いた。
 元気一杯の戦士は飛び起きると、バットガール・ポーズを取った。
「ジョーカー、あんたのアンドロイドは私を打ち負かす方法を持ってなかったみたいね。丁度あんたと同じ、弱い不良品ね」
バットガールは、笑みを浮かべ窓に向かってからかった。
「オホー ホー ホー。 嗚呼、私の可愛い子ちゃん、お前さんもっと悪い状況に陥ったかもしれないよ。ところで、一寸クラクラしないかい?」
ジョーカーが皮肉一杯に答えた。
 バットガールは、一瞬当惑して佇んだが、直ぐ目まいと脱力感を覚えた。
「何が・・・一体何をしたの、ジョーカー?」
バットガールは、クラクラする頭を押さえる様に手を額に当てて大声で言った。
「何故って、俺の最新の発明、神経毒精液だ。いいかい、お前さんが御丁寧に飲んだ液体は、即効性の極めて毒性の強い神経毒だったんだ。これを言うのはとても辛いが、お前さんはもう直ぐ死ぬんだよ。こんなのあんまりだよね、ブワハハハハハハハハ!」
ジョーカーは、衝撃を受けてパニックに陥ったヒロインを茶化し、クスクスとそして大声で笑った。
「あああああああああ!!!そんなの悪辣すぎるわ、この悪魔!」
バットガールは大声で叫んだ。
「バットガール、お前さんが今、絶体絶命なのは分かってるよ。絶体絶命のピンチにな。」
ジョーカーが答えた。
「俺の計画を教えてやろう。お前さんがもう一回、別のアンドロイドに奉仕すれば、生き残れるかもしれないぞ」
「別のアンドロイド?」
バットガールは言葉を反復し息を呑んだ。
 突然、背後のドアが巨大な力で押し曲げられた。そして、凄まじい爆発的パワーで吹き飛ばされたドアが壁にぶつかって鈍い大きな音を立てた。そこに立っていたのは、バットガールが見た事もない様な、巨大な人間の形をした物体だった。そのアンドロイドは、2m以上も有り、頭のてっぺんから足先まで、贅肉のない筋肉以外のものは、何も無かった。どんなボディビルダーでも恥かしく成る様な、このアンドロイドは、バットガールのウエスト程もある太い腕を持ち、肩幅は、バットガールが両手を広げて乗っても落ちる心配がないほどだった。しかし、それ以上に恐ろしいのは股間にある物だった。それは恐らくバットガールが見たものの内で最大、否、想像すらした事もない程巨大だった。それは、大きいなんてもんじゃなく、完全に人間離れしていた。出現した物体の前に佇む小さな若い娘は、恐ろしさと無力感でガタガタ身体が震えていた。
「お前がすべき事は、そのアンドロイドをイカせる事だ。そうすればお前の命は安全だろう。その精液はお前が飲んだ神経毒の解毒剤なんだからな。お前の口の中か、身体の中で受ければ良い。嗚呼、しかし、残念ながら、数分間お前を生き延びさせる程度の量しか射精しないんだ。ずっと生きて居たかったら、そのアンドロイドをずーっと幸せにし続けなければ成らない」
ジョーカーは、完全に怖気付いているヒロインをからかい、焦らすように説明した。
 バットガールが、待ち受けている過酷な運命を理解する間も無く、アンドロイドが襲い掛かった。目にも留まらぬ速さで部屋を横切り、大きな腕をバーバラに向けて伸ばし、片手で小さな首を掴むと、バーバラの足が床を離れそうに成った。一度の襲撃で、アンドロイドはバットガールを壁に押付け、身体を使ってバットガールを動けなくした。
バットガールの柔らかい両腿を巨大な両手で掴み、両脚を持ち上げて腰の周りに巻きつかせると、ペニスを、素早くそしてしっかりとバットガールの中に差し込んだ。巨大な肉棒に、秘所の肉の抵抗を突破され胎内深く挿入された、バットガールは、形の良い腰を捩じらせたり仰け反ったり空しい抵抗をした。バーバラは、狂った様に身悶え、熱くなってアンドロイドのムキムキの胸を拳で叩いた。足が宙に浮いていたが、バーバラの頭はアンドロイドの胸までしかなく、その小さく弱弱しい身体を壁に打ち付けるように抽送が開始されると、バーバラは、パニック状態に陥った。肉棒の出し入れが何度も何度もそして何度も続いたが、バーバラは、アンドロイドの巨大な肩を見詰めるしかなかった。
 やがて、とてつもない強さで上方に怒張すると、バットガールの命数分間分の解毒剤を射精した。搾り出すような嬌声を上げたバーバラは、信じ難いほど激しい絶頂に達した。そのパワー、サイズ、乱暴さ、その全てに圧倒された。バーバラにとって、こんな体験は始めてだった。そしてこれほど強烈なパワーの前に無力であった事も信じ難いものが有った。
 アンドロイドは、最初の注薬を終えるや否や、クラクラしているヒロインの後頭部を掴み、アンドロイドの両脚の間に押し下げた。そして、先端に亀裂の入った肉棒を、バーバラの肉付きの良い赤い唇の間に分け入り、舌を擦り抜けて喉まで押し込んだ。やっとの事でそれを受け入れたバーバラの口は、猿轡を嵌められた様に成り、巨大肉棒が抽送を開始すると、絶望的な呻き声を上げた。陵辱に身悶えるバーバラの腕は、空しく宙を彷徨っていた。
やがて、避けられない結果が訪れた。しかし、バーバラが得たのは、強制的に飲まさせられた、もう一服の解毒剤だった。

つづく


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