【9】悪意の包囲網に弄ばれる生贄
一度画面外に出た2人の男は、しばらくすると幾つもの道具を両手に持って画面内に再び現れた。
「さーて、始める前に・・・・・・おぃ」
その合図に、大男が両手で綾乃さんの頭を抱えこむようにガッチリ固定した。そして無理やり顎を上げるようにすると、ロン毛男が1リットルのペットボトルを手にして近づいてきた。
「綾乃ちゃん、ハァハァ言いながら、ずーっと身体の穴という穴から垂れ流していたから、咽が乾いただろ?」
「へへへっ、心配せずともただの水だぜぇ。まぁ、ちょこっとだけ気持ちよーくなる薬が入ってるけどなぁ〜♪」
「ひ、ひひゃ・・・・・・やめ、ガッ、ゴボッ、ガハッ」
開口具によって強制的に開かされ、ポッカリと空いた彼女の口元に、ペットボトルの口が押し込まれた。
ペットボトル内の液体が、凄い勢いで減っていくのがわかった。
口内に次々と流れ込んでくる液体を、彼女は必死で嚥下していく。だが、口内に入り込む量に追いつけず、時折、逆流した液体が開口具とペットボトルの隙間から溢れ出し、彼女の喉を伝い流れ落ちてくる。
それでも彼女は、なんとか全ての液体を飲みほした。
「ゴホッ・・・・・・ゲッホッ」
「おぉ、偉い偉い。さーて・・・・・・2本目いってみようか。ヒヒヒッツ」
空になったポットボトルを放り捨てると、新たなペットボトルが彼女の口元に差し込まれた。
「なっ・・・・・・ングッ、ウグッ、グッ・・・・・・ガハッ」
むせる彼女の構わず、見る見るうちにペットボトルの中身が減っていく。
2本目が空になる頃には、彼女は息も絶え絶えになっていた。
「おらぁ、休んでいる暇なんてねぇぞ!」
そんな彼女に対して、男どもは容赦なく更に2本のペットボトルを、その体内にそそきこんだ。
そして、彼女が吐き出さないように口元の穴にゴム製の栓をねじ込む。その為、彼女は口元まで込み上げてくる液体を再び飲み干す事となった。
「さーて、綾乃ちゃんが落ち着くまでに、ライブ参加特権のチョイスタイムといこうか!」
彼女が苦しんでいる脇で、ロン毛男は画面に振りむくと、そんな事を言い出した。
(チョイスタイム・・・・・・選択時間・・・・・・・・・・・・選択?)
私はロン毛男の言っている言葉がすぐに理解できなかった。だが、画面の端にウィンドウが開かれ、その意味を厭がうえでも理解することになった。
そのウィンドウには、こう書かれていた・・・・・・
==================<< CHOICE TIME >>==================
貴方は、どれを選択する?
【A】バイブで徹底的焦らして、屈伏させる快楽攻め ・・・・・・ 0%
【B】浣腸&アナルストッパーでの苦痛&恥辱責め ・・・・・・ 0%
【C】生肉棒による徹底的にイカすアクメ責め ・・・・・・ 0%
残り時間 300秒
================================================================
「なっ・・・・・・ふ、ふざっけ・・・・・・」
思わず怒りで震え言葉がでない。
だが、気がつくとみるみると各コマンドの数値が上がっていく。
それを見て、今更ながら私は理解した。
綾乃さんを貶めているのは、画面の男たち2人だけでなかった・・・・・・
このサイトにアクセスしている人間、全てがそうなのだと、今更ながら理解した・・・・・・
まるでゲームをするかのように、参加者はゲームのプレイヤーのように、綾乃さんの責めに参加して・・・・・・・・・・・・
・・・・・・そして、それを楽しんでいる・・・・・・
そう思った途端、私の胸の奥から怒りと嫌悪感が沸々と込み上げてきた。
・・・・・・だが、その私の想いとは関係なくコマンドの数値は更に上がり続け、時間内に全てのコマンドが100%で止まった。
「へへっ、すげえぇ人気だなぁ! 今までにない参加率で全てのコマンドが有効になっちまったぁ」
コマンドの集計結果を見て、大男がはしゃいでいる。
その脇でロン毛男は、おもむろに綾乃さんの後頭部に手を回すと、口枷を外した。
「ぷっはっ・・・・・・はぁはぁはぁ・・・・・・・・・・・・」
「ヒヒヒッ…どうだぁ、乾きは癒えたかぁ?」
だが、既に返答する気力もないのか、彼女は拘束具で締め付けられた胸元を大きく上下させながら荒い呼吸を続けている。
そんな彼女の反応にロン毛男は気を悪くした風もなく、おもむろに椅子の上でM字開脚に固定された綾乃さんの正面に座り込んだ。
その眼前では、ぷっくりと充血した口を開いた秘唇の隙間からとめどなく愛液を溢れ出しており、その光景に男たちは下脾た笑みを浮かべた。
「さーてと、ますは、いろいろする前にプレイヤーによく観えるようにしないとなぁ」
「・・・・・・ヒッ?! な、なに?!」
「おっ、ヒンヤリしたかぁ? だが、下手に動くと危ねえぜ、へへへっ」
ロン毛男が、おもむろに泡立ったクリームを綾乃さんの股間に塗りつけていく。
その光景を大男がニヤニヤしながらカメラ片手に覗き込んでいる。
ショリッツ・・・・・・ショリッ・・・・・・
「ンッ! あぁぁぁぁ・・・・・・」
冷たい光を放つ剃刀の刃がが軟肌を滑らかに滑って行く。
その感触に綾乃さんは身動きする事も出来ず、ただ目を瞑り必死に耐えている。
「ヒヒッ……ケツの方までバッチリ剃ってやったぜ」
「へへっ、赤ん坊みたいにツルツルで、クリトリスまでバッチリだ!」
「クッゥゥ!」
男たちは、しきりに剃り痕に指を這わせながら嘲笑をあびせる。
綾乃さんは拘束された身体を僅かに震わし、必死に恥辱に耐える・・・・・・でも、その眼尻にうっすらと涙が浮かんでいるのに、私が気が付いてしまった。
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