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  被虐のアマゾネス 女王と王女の戦い                            あーくん 著 

 第5章 オパ襲撃!



 オパの襲撃の日が決まった。
 週に三回、森の抜け道から宮殿へ向かうオパの御一行。

 護衛の親衛隊は100名ほど。
 重臣が使う御馬車をしっかりと騎兵達が囲っている。
 本来、親衛隊は、王族だけを警護するのが役目だが、シャルテ王女の命により、
オパの警護にあたっていた。

 カルトバンは、それを襲撃して、オパを殺害しようというのだ。

 奇襲をするカルトバンたちの人数は50人。
 少なく感じるかもしれないが、目的はオパだ。
 オパさえ粛清すればよいのだ。
 数百人いる者を全部使う手もあるが、それでは失敗した時に壊滅の恐れがある。

 オパの御馬車だけを狙い打ちにするらしい。

 先週のうちに下見を終え、今日、襲撃をすると決めていた。


「来たぞ!」
 低い声で合図をするカルトバンの兵。
 道の周りはすべて森だ。

 ここら辺は、抜け道の中間地点。
 大声を出しても、ここにいる者たち以外には聞こえない。
 人通りはほとんどない。ここを使う一般のアマゾネスはいないからだ。

「うおおおおおおおっ!――」
 第一声はリンという女だった。
 カルトバンの今回の作戦リーダーだ。
 あのミレイアもいる。

 鎧に身をつつんだ騎馬兵のような突撃部隊が、御馬車に向かって行く!
 気付いたホーリーバンの親衛隊!

 身構える!

 だが、20名ほどのテロ騎馬兵はそれを無視!
 そのまま馬ごと御馬車に突っ込むように迫っていく!

「うりゃああああっ!――――」
「おおおおおおおっ!――――」
 次から次に、大声を出して、御馬車に突撃していく!
 戦争状態に入った!
 カルトバン対ホーリーバンの戦争だ!

「うりゃっ!――――」
 長槍で、御馬車の乗っている場所を突き刺す!
 二人目が近づいた!
 次々と槍を突き刺す!

 そのうちの一人が背後の親衛隊に切られた!
 だが、やられたカルトバンは、それさえ無視して次から次に御馬車を突き刺す!
 もはや自爆テロに近い!

「うぎゃああっ!――」
「はあああああああっ!――」

 次から次に御馬車を突き刺すが、馬車の中の反応はない。
 中に老婆がいるなら反応があるはずだ!

「いまじゃああああああああっ!――――」

 すると、馬車の後方、親衛隊の列の後ろでおばあさんの声!
 オパはここにいた!

 親衛隊にまぎれていたのだ!

「なにいいいいっ?」

 馬車に集まっていたカルトバンたちが、その方向を向く!
「発射あああああっ!――――」
 
 突然、上から液体が降ってきた!
 カルトバンもホーリーバンも水浸しになる!
 どうやら親衛隊の後方から、ポンプを使って手当たり次第放水しているらしい!

 味方も敵も液体まみれ!
 しかも、強烈な匂いだ!

「オパはあそこだっ!」
 ミレイアが叫ぶ!

「他の者には構うな! オパだけを狙うのだ!」
 カルトバン第二部隊が、突進する!

 おそらく、こういうことのために、二段構えの作戦をとっていたのだろう。
 しかし、本当に強烈な匂いだ。
 まるで肥溜め。

 この匂いはおそらく、攻撃犬のための物だろう。
 だが、今はそんなことはどうでもいい。

 オパ!

 オパである!

 第二部隊のおかげで混戦状態になった。
 その間も、噴水は続く。

 そこから一気に突き出した軍馬がある!

 気高きミレイアという女戦士だ。
 強烈な匂いにまみれながらも、軍馬を使って一気にオパへ向かって行く!

「うりゃああああっ!――――」
 ミレイアが、オパに向かって剣を振り上げた!
 身構えるオパ。
 老人だが、まだまだ現役!

 強烈な長槍をサッと交わすオパ。
 どうやら杖を持っている。

 杖技という武術らしい。

 オパの周りに親衛隊が一気に集まる!

 怒涛のようにオパに突進しよとするミレイア。

 と……

 その時!

 剣と剣が交錯する!

 ガキーンッ!――――

「ぬおおおおっ!――――」
 親衛隊の一人がミレイアに立ち向かった!

 親衛隊の隊長、乙女長のマーラだ!

 こちらは、ミレイアの剣に対し、大剣仕様!

 親衛隊の中でもっとも勇ましく、強いと評判のアマゾネス!

「どけえええええええっ!――――」
 奇声をあげてミレイアがマーラに突撃!
 こちらも勇ましい!

 一騎打ちが始まった!
 お互い百戦錬磨。
 ミレイアの剣とマーラの大剣が交錯する!

 オパは杖を構えて身構えている。
 あっという間にオパの周りに親衛隊の数が増える。
 
 もはや、これでは殺す事は不可能になっただろう。

 すると、カルトバンのリーダが叫んだ!
「撤退だ!」

 どうやら、この状況ではオパ殺害は無理と判断したらしい。
 カルトバンたちは一斉に撤退を始めた!

「まて! まだやれる!」

 ミレイアはあきらめたくない!
 一騎打ちの決着もしていない!

 しかし、このままでは自分だけで戦うことになる。
 それは不利だ。

「くそっ!――」

 ミレイアはあきらめたくない。
 目の前にオパがいるのだ。

 目の前に……オパが……

 だが、その前に乙女長のマーラが立ちふさがる!
 軍馬の上で、仁王立ちのように立ちふさがる親衛隊の乙女長!

 ミレイアはあきらめた……

 睨みながら……

 ミレイアは撤退していく!
「追え!」
 マーラが追っ手を差し向ける!

 逃げていく……
 逃げていくミレイア。

 悔しい気持ちで……いっぱいだ。
 マーラさえ
 マーラさえ……

 いなければ……



 戦争は終わった。
 逃走中に、大量の煙玉を使って逃げ切ったカルトバンたち。

「5人か……」
 ホーリーバン戦死者は5人。

 相手は10人だった。

 死んだ者に黙祷するオパ。
 だが、ずっと悲しんではいられない。

「さて……これからじゃ」
 いよいよ新兵器が登場するのだ。



「そうか……」
 失敗したという報告を聞くオルガ。まあそうなるだろうなとは思っていた。
 オパは、そう簡単に倒せる相手ではないのは知っていたからだ。
 
 オパの襲撃を黙って聞いているミア。
 こんな信じられないことになろうとは。

 それも、女王が、重臣の長老を粛清しようという現実。

「ミア、良かったな」
 笑うオルガ。不敵に笑っている。
「…………」
 ミアはもう何も言う気はないようだ。
 それどころか、この状況で絶頂を喜んでしまう身体が憎い。

 あれから、今度は絶頂攻めが続いていた。
 イキながら仲間になれ、仲間になれの大合唱。

 焦らされて……イク
 焦らされて……イク
 
 その繰り返し。

「女王、メーラル殿がお呼びです」
「わかった」
 焦らし絶頂でぐったりしているミアを見ながら、オルガはメーラルたちのもとへと向かっていった。



「またチャンスはある」
「うむ」
 メーラル達が話し合っている。今回の失敗を教訓にしようとしている。

「リン殿、なぜあの時、撤退の命をだしたのかお聞きしたい」
 ミレイアがあの時のリーダーに詰め寄る!
 名はリン。今回の作戦のリーダーだった。

「あのまま泥沼化していたら、コチラはかなりの犠牲者が出ていた。徹底は当然だ」
「もう少しで、オパを殺せていたのだぞ!」

 ミレイアは引かない!
「いや、あの人数の前では無理だった」
 別の幹部もリーダー側についた。
 確かに、あれだけ親衛隊に守られていては無理だっただろう。
 それにマーラがいたのも不利だった。

 ミレイアが一騎打ちで、なんとか倒せるかもしれないほどの相手なのだ。
 噂には聞いていた乙女長マーラ。
 その力は、ミレイアと同等、いやそれ以上かもしれない。

「ミレイア、リンの判断は間違ってはいない。こちらの方が人数は少ないのだぞ」
 メーラルは慎重派だ。ミレイアの攻撃的な感覚は評価しているが、無謀は諭す。

 御馬車にいなかった時点で、こちら側の負けだったのだ。

「それより、攻撃犬対策はしたのか?」
 オルガが聞く。
「大丈夫だ、匂いはすべて消した」

 あの時、かけられたのは強烈な匂いを出す液体だった。
 そのままにしておくと、攻撃犬という犬の嗅覚で、居場所がわかってしまうのだ。

「あいつら、敵味方関係なく液体を降りまくりやがった」
「まあいい、特殊消臭剤でしっかり消した以上、怖くはない」

 攻撃犬の嗅覚は鋭い。
 はるか遠くまでも匂いを頼りに捜し当てる能力があるのだ。
 もちろん、対抗策もある。

 それが特殊消臭剤。

「それより今後のことだが……」
 カルトバンたちの会議は続く。
 だが、オルガはただ一人……

 黙っていた。



 会議は終わった。
 次の作戦を練ることと、その準備を開始することが決まった。
 だが、オルガはある事を考えていた。

 ――消臭剤で消される事がわかっているはずだ……

 ――なのに……なぜ……

 疑問を持っているオルガ。
 そこへミレイアがやってきた。

 ミレイアはオルガと身体つきが似ている。
 グッと引き締まったふとももなどはそっくりだ。

「何かお考えですか?」
「いや……なんでもない」
 オルガはあえて言わない。

「女王、私はあなたをまだ信頼はしていない」
「構わない。それでいい」
「それでいい?」
  
 意外と思ったミレイア。

「こういうのには時間がかかるものだ」
 カルトバンのアジトで、夜空を見ながら言うオルガ。
 風格がある女王。美乳がそれを物語っている
 なんという皮肉な夜空だと思っている。敵地での夜空は、不思議なものだ。

 その間も、ミアは下っ端女達に犯され続けている。

「そうですか……」
 それを聞いてある意味納得したミレイア。
 その場から去って行こうとすると……

「ミレイア、君はなかなか魅力があるな」
「魅力?」

 また意外な事を聞かれて戸惑うミレイア。
「そうだ、君には人を統べる力がある」
「そうですか」
 言われても気にしないという感じのミレイア。

 確かに、まだ幼いところもあるが、将来の幹部候補生のことだけはある。

「そなたには……私を早く理解してほしいと思っている」
「…………」

 意味深なことを言うオルガ。
 どうやら気に入ったようだ。家臣にでもしたいのだろう。
「私を懐柔するのはやめていただきたい」
 一礼してミレイアはさっさと去っていった。
 今の一言が気に入らなかったようだ。

 まだ敵か味方かわからないのだ。
 当然だろう。

 その後姿を見て……

 オルガはますます側に置きたくなったのであった。



「みな集まったようじゃな」
 戦死した5人以外、あの現場にいた親衛隊や家臣が集まっている。

「では、早速……特殊風呂に入ってもらう」
「風呂? ですか?」
 ざわつく親衛隊たち。
「あの……オパさま。匂い取りなら終わっておりますが」
「ほっほっほっ……全然終わってはおらぬぞ」
 オパがにこりと笑う。

 みなはどういうことかと疑問に思った。
 あの強烈な匂いなら、こちらも消臭剤で消したのだから。

「そなたたちにはまだ残っておるのじゃ、新兵器の匂いがな」
「新兵器の匂い?」

 親衛隊たちには意味がわからない。

 するとオパがゆっくりと説明を始めた。



 驚いた親衛隊たち。
 匂いはあの強烈な匂いとは……

 別な匂いがあるというのだ!

 その匂いこそ、新兵器であった。
「つまり、われわれにはその匂いが残っていると」
「そうじゃ、それを今から消す。そうすれば……後はわかるな?」

 残りはカルトバンの連中だけだ!
 そういう仕掛けだったのだ!

 相手は、匂い取りは終わっていると当然思っている。
 そこに油断がある!

 二段構えの作戦だったのだ。

 次から次に、本当の匂いを新型消臭剤入りの風呂で消していく親衛隊たち。
 そして……

 残っているカルトバンたちの匂いを……
 するどく追求するのが……

 新型攻撃犬なのだ。



「あんなあああああああっ!――――」
 マゾ女ミアの悶え声が響く!
 複数レズ責めにあっているミア。
 それだけではない。

 浣腸責めにもあっているのだ。
 寝ているミアの上に、カルトバンの女が乗って、貞操帯バイブで責めている。
 さらに、浣腸液が注入。

 そのまま絶頂責めをしているのだ!

「だめ! でるうううううっ!」
 美しい顔が、快楽と苦痛で歪む。
 出したいミアだが、肛門さえバイブで責められているのだ。

 そして……
「続けるんだ」
 オルガが命令する。

 ミアが絶頂へ向かう!
 すると……

 ズボッ!

 肛門の栓を引き抜いた!

 同時に排泄開始!

「いやあああああああっ!――――」
 絶頂と同時に排泄攻めのようだ。

「いい声だねえ〜」
 上に乗っているカルトバンの女は気分がいいようだ。
 それをじっと見ているオルガ。

 もう、十回以上は逝ったミア。
 ということは……十回は……である。

 それでも、屈しない。仲間にはならないといい続ける王女。

 ――ミア……さすだな。

 心地よくワインを飲みながら、絶頂排泄の様子を見る女王。
 もはや、ミアの身体は、イクたびに排泄するようになっていた。
 そしてそれが、乳首と心を勃起させ、躍らせるようになっていたのだ。

 ひたすらローションを塗られ、交代でしつこすぎる愛撫攻め。
 そしてイクたびにされる浣腸……

「私達の仲間になると言うまで……ひたすらイかせてあげるからね」
 カルトバンの女達が、不敵に笑いながら責め続ける。

 ミアの精神は……崩壊していくのだった……


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