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 STAGE1: GAME START

私は鏡の中の少女を見る。
そこには、肩口までスラリと髪をたらした、17歳の清楚な少女の姿がある。
ガラスの向こうに立つ彼女は、ややおびえたような瞳をこちらに向けている。

こわいの?
そんなことはないわ。

試しに微笑んでみる。
すると鏡の中の少女も微笑み返してくれる。

やっぱり、そうよね。

鏡に触れてみると、鏡の向こうから伸ばしてきた少女の手にあたる。
なんだか冷たい感触。
もう一度、鏡のなかの少女を見つめてみる。
そう、”彼女”は私。
もう一人の私。
いつの頃からか、私の中に生まれた”彼女”。
そしてこれは、私と”彼女”の間のゲーム。


私が自分の中の奇妙な願望に気がついたのは、市の図書館にあるパソコンを触っていたときでした。もちろんインターネットにもつながります。
無料で市民に開放しているため、いつもは大変込んでいるのですが、この日はたまたま空いていたので、使うことができました。
勉強の合間にはいい気分転換になるんですね。
私はいつものように、ファッションやお料理、人気のスポット情報などのホームページを見ていました。

「これは何かしら?」

何気なしに、「お気に入り」の中を覗いたとき、私はそれを見つけてしまったのです。禁断の園への扉を...

”屈伏おもらしハウス”....?
おもらしって...あの...?

前に使用した人がオモシロ半分に追加していったのでしょうか?
こんなの見ちゃいけない...そう思いながらも私はそれをクリックしたいという願望に抗えられませんでした。
なぜなの...この胸の高まりは...?

一瞬、画面が真っ黒になったかと思えば、現れる怪しい雰囲気の文字の羅列。

「何、これ...」

”おしっこ”、”羞恥”、”我慢”....
現れては、次々と私の中へ吸い込まれていくキーワード。
そしてそこには大量の水を飲まされ、おしっこを我慢しながらも最後はもらしてしまう可哀想な女の子の話が延々と書きつづられていました。
作者の願望そのままに...

もうやめなくちゃ、と思いながらも次々とページをめくっていく私。
じっと画面を見つめる。
他の人は私が図書館で、こんなページを見ているとは知らないはず。
胸の高鳴り。

ふと、私は封印していたはずの、過去の物語を思い出していました。
あれは....


そう、それはまだ私が中学1年生のころ。
時間に遅れそうだった私は、急いで塾へ向かっていました。
はぁ、はぁ、はぁ...
学校からすっと駆けて続けているので、息もはずんで汗びっしょりでした。
でも立ち止まるわけにはいきません。
その日は学期に一度のクラス分けのテストの日だったからです。
遅刻なんてできません。
速度を緩めずに、ドンドン走りつづけます。
はぁ、はぁ、はぁ..く、苦しい...でも急がないと...
息が切れて苦痛に歪む顔。
しかし、つらかったのはそれだけではなかったのです。
股間から湧き上る、重い圧迫感。
それに伴う軽いしびれ。
実はオシッコがしたかったのです。

やっぱり出掛けに飲んだペットボトルのミネラルウォータがまずかったのかしら?喉が乾いていたから、思わず1.5リットルの容器の半分くらい飲んじゃったけど...

そう考える間も次々と押し寄せる甘い鈍痛が、私を苦しめます。
さっき飲んだ水は、吸収されて膀胱に溜まり、そこが満たされると狭い尿道を押し広げて身体の外に出ようと企むのです。

ううっ...も、もれちゃう...

しかしこんな路上にトイレがあるはずもありません。
迫る刻限。

とにかく、塾にいかないと...

私は立ち止まることは許されなかったのです。
しかし...
踏み出す1歩1歩の振動が、股間を直撃し、それが脳天までジンジン響いてきます。
引き締めているはずの尿道もその刺激に思わず緩んでしまいそうです。

ああっ、どうすればいいの...

自分で自分を苦しめるとわかっていても、私は進むしかないのです。

くぅー、あっ、あっ....

私は尿意に悶えつつも塾めがけて走りつづけました。

あ、後少しよ...塾に着けばおトイレに行けるから...

私は自分自身に言い聞かせ続けました。
そうしなければならないほど、事態は切迫していたのです。


やがて、塾の入り口が見えてきました。

やった、なんとかギリギリセーフね。
これでこの苦痛から開放される。

既に腰骨の辺りは、痺れ切っていて、少しも耐えられそうにはありません。
建物に入るなり、一目散にトイレを目指しました。
廊下を走っちゃいけないなんて、そんな場合じゃありません。
動くたびに漏れちゃいそうになるんですが、それも後少しの我慢。

ふぅ、ふぅ、ふぅ、もう少しよ...

額に汗を浮かび上がらせながら、トイレに進んでいきました。
その間も着実にオシッコは私の身体に蓄積されていき、その排泄の要求はますます切迫したものになってきます。
ようやく女子トイレの前まで来たときに、中から飛び出してきた親友のK子に出くわしました。

「あら、もうテスト始まるわよ!!早く、早く!!」
私の袖をつかんでグイグイ引っ張ります。
「ちょっと、K子、やめてよ...」

トイレを目前にしながら、尿意を開放できないつらさ。
息切れと下手に動けば漏れ出しそうになる尿意のため、まともに反論できません。
ここまで駆けて来て疲れきった身体に加え、尿意により力が入らない私は、なし崩し的に教室まで連れて行かれました。
そして無理矢理席に座らされます。

「今日のテストは大事なんだから、遅刻なんてしちゃだめよ。」
ニコニコとK子は笑っています。
面倒見のいいK子の性格が、この日はあだになってしまいました。
これから1時間もテストの間中、この尿意と戦わないといけないのです。
この身体ひとつで。
果たして耐えられるのかしら?

「....っ...ふぅ...うぅっ!!...」
テスト開始から5分もすれば、限界に達していました。
もはやテストを受けるどころでは、ありません。
小さな身体は悲鳴を上げています。
膀胱からは、溜まりに溜まったオシッコが出口を求めて暴れ狂っています。
そして、その出口たる尿道口からは、ズキンズキンと痛みにも似た間隔が間欠的に襲ってきます。
少しでも、そこを緩めたら漏れ出ることは必至でしょう。
ぐっと唇をかみ締めて、耐えつづけます。
うなじには、べっとり汗がこびりついて、髪の毛が粘って張りついています。

そんな、ぎりぎりまで追い詰められた時でした。
私が”彼女”に出会ったのは...

”ふふふ、無理しちゃって。我慢は身体に毒よ。”

私の中に語りかけてくる者がいます。
それは...私のなかの、もう一人の私。
私の中の弱い存在。
見栄もなく、意地も張らずに、自由奔放に快楽を求める存在。
この時が”彼女”に会った最初のときでした。

”さぁ、私はオシッコがしたい!って教室のみんなに聞こえるように叫んでみなさいよ。うふふ、気持ちいいわよ、たぶん”

そ、そんなこと、できないわ。

私にはとてもそんな勇気はありませんでした。
オシッコを我慢しているなんて、そんな恥ずかしいことを知られたら...
もう、ここには通えない!!
まだ恥がなんたるかも知らない少女には、それは過酷な要求だったのかもしれません。

”でも、もう我慢できないんでしょ?まだ始まったばかりだというのに...
耐えられるわけないじゃないの。うふふ....頑張りすぎて粗相なんかしちゃわないようにね。”

私は、かぶりを振って邪念を振り払おうとしました。
確かに時間は絶望的なくらい残されています。
しかし、オシッコしたいなどと自分から言い出せるわけがありません。
まして、こんなところでオモラシなんか...

絶対に負けないっと決意を新たにして、私は下半身に力を込め直しました。
足の裏全体を床にしっかりつけて、ぐっと踏みしめます。
ふくらはぎの筋肉が筋が浮き出るくらいに、張り詰める。
手の握り拳に力をこめて、机の上にドンと置く。
顔は、ややうつむき加減に。
大きくゆっくり息を吐き出します。
下手に息をすれば、それが刺激となって伝わってしまうからです。

早く、時間よ過ぎて...
ひたすら、じっと待ちつづける。
石のようになって耐えるしかないのよ...

非情にも時はゆっくり過ぎ去っていく...


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