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   第15章

卑作のイチモツの先からは透明な淫汁がすでにしみ出し、床に向かって糸をひいている。卑作は欲情にゆがんだ顔を美樹の股に近づけた。
「ひっ、ひっ・・・さぁて、わしの息子をどうやって突っ込んでやろうかの・・・とにかく、早いところ一発抜きたいもんだ。」
その時、美樹のかすかなうめき声が聞こえた。
「ひ・・・さくさん・・・わたし・・・あそこ・・・」弱々しく何か言っているようだ。
「なんだ、なんだ?よく聞こえんぞ・・・どれ、学園一の美人教師が悶え狂ったあとの顔をよく見せてもらおうじゃないか。」卑作はそう言うと、大きく開脚されて床に固定された美樹の脚の間から、ぬっと汗で脂ぎった顔をのぞかせた。

そのとたん、突然、白い腕が脚の間から突き出され、片方の手が卑作の右耳をがしっと掴んだ。
「わわっ!」卑作は慌てて体をひこうとするが、強烈な力で耳を握り締められ、あまりの苦痛に身動きができない。卑作が耳から手をもぎ放そうという間もなく、もう片方の手の拳が卑作の左のこめかみをがつんと直撃した。
「ぎゃうっ!」美樹の脚の間から顔を突っ込んだ状態のまま、2度、3度とこめかみを連打される。卑作は叫び声をあげながら、手足をバタバタさせていたが、4度目にさらに強烈なパンチを頭に浴びて、とうとう美樹の脚の間で白目を剥いて失神してしまった。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・・。」美樹は荒い息を吐いていたが、ようやく卑作の耳を放した。渾身の力で握り締めていたので、腕がこわばっている。
「この変態!」美樹が力まかせに卑作の体を押しやると、卑作は近くにあった台をはね飛ばしながら、どさっと床に崩れ落ちた。

美樹はマンションを出る時、急いで自分の親指の爪に短いカッターナイフの刃を貼り、肌色のマニキュアを塗ってきた。万が一のことを考えずにはいられなかったのだ。さきほど卑作がねちっこく色責めをしている間に、気が遠くなるような絶頂感と戦いながら、縛られた後ろ手を懸命に動かして刃を取り出し、縄を切って腕を自由にしたのだった。しかし、まだ両脚は床に結び付けられている。美樹は息を整える間もなく、足首のロープを解きにかかった。



「ふーっ。人をずいぶんと弄んでくれたわね!」美樹は床にころがっている卑作のわき腹に蹴りを入れた。卑作は口から泡をふいて気を失っている。念の為に手足をロープで縛って猿轡をかませる。やっと縄をほどいて自由になったものの、全身に力が入らず、すぐには真っ直ぐにも歩けない状態だ。例のコントローラは、卑作が倒れた拍子に台の上からどこか部屋の隅にでもとんでいったのか、探しても見当たらなかった。
「まず、美雪を助けないと・・・。」美樹は落ちていた自分の修行服を急いで身につけると、そっと部屋のドアをあけた。ふらつく脚を操って、真っ暗な地下室を横切り、息をころして階段をゆっくりとあがっていく。
美雪は確か2階にあがっていったはず・・・。美樹は1階の廊下を音も無く歩きながら、2階への階段を探した。真っ暗な廊下に時々現れる非常灯の緑光がまぶしい。建物内は人などいないように静まり返っていた。

2階への階段をみつけ、あがっていく美樹の上の方から、人の話し声が聞こえてきた。美樹はさっと階段の途中で身をかがめて様子をうかがった。
「へっ、へっ・・・なかなかいい娘だったな。ほどほどに胸も尻もあってよ、感度もよかったぜ。」
「あんたもいい年のくせに好きだねぇ。口で出して、尻で出して、まだ出したりねぇなんて、そのうち心臓とまるぜ。けっ、けっ、けっ・・・」
「へっ・・しかし、あの娘の女教師のほうは、もっとすげぇぜ。あの乳や尻を思いっきり責めてみてぇ。くそっ!いつになったら番がまわってくるかな・・・」
美樹の奥歯がぎりっと噛み締められた。
この男たち、美雪を・・・・!
一瞬にして体に気合いが入ると、考えるより先に体のほうが動き出していた。

「はっ!」低い呼気を吐いて、男たちの前に飛び上がると、旋風のように手と脚を繰り出す。男たちが驚く間もなく、美樹の拳が片方の男のみぞおちに突き刺さり、もうひとりの男の股間に強烈な蹴りがはいった。
「ぎゃうっ!」短い叫び声を残して、あっという間に2人の中年男が廊下に倒れた。
美樹は拳を震わせて男たちを見つめていたが、男たちが来たほうに足音を殺して走った。木のドアがあり、美樹は静かにノブを回した。
「美雪!」
6畳くらいのたたみ部屋の中央にふとんが敷かれ、美雪がポツンと座っていた。白い修行服の前が乱れ、表情の無い顔で美樹を見つめている。
「美雪!しっかりしなさい!」美樹は美雪の肩に手をかけてゆさぶった。

「いらっしゃいませ・・・今宵は何をいたしましょう?・・・口でもアソコでも、どちらでもお好きなかっこうで奉仕させていただきます・・・」美雪がうつろな声でしゃべった。
「美雪!目を覚ますのよ!」美樹は、手の平で思いっきり2、3度美雪の頬をはって、大声で呼びかけた。
「あ・・・・せんせい・・・・」ゆっくりと美雪の目の焦点があってくる。
「美雪!しっかりしなさい!」
「先生!・・・」わっと美雪が泣きながら美樹にしがみついた。
「わ・・・わたし・・・あの機械にかけられて・・・ずっと夢の中にいるようで・・・ここの男たちにいいようにされて・・・ひどい!」美雪が泣きじゃくりながら言った。
「美雪!とにかく今はここから脱出するのよ!さぁ、急ぎましょう!」美樹は強引に美雪を立たせて、廊下に出た。
「美雪!静かにするのよ。」美樹は美雪の手をひいて影のように廊下を歩いていく。階段を降りて1階の廊下に出たとたん、階中電灯の光が照らされ、見回りの男たちにばったり鉢合わせしてしまった。

「あっ!こいつら・・・脱走だ!」男のひとりが叫んだ。
美樹の体が音も無く舞い、先頭の男の腹に蹴りが入った。くるっと体が回転して横にいた男に肘打ちが炸裂する。
「脱走だあっ!」別の男が大声で叫んだ。
「ちっ!」美樹は舌打ちしながら、次の男の足を払って床に叩きつけると、そのほかの男を押しのけて美雪の手をひいて走り出した。

「脱走だぁ!起きろーっ!」背後で男たちの叫び声が聞こえる。
「美雪!早く!」廊下や各部屋の電気が次々について、追って来る男たちの足音が聞こえた。美樹たちは庭に通じる裏口に出て、おいてあったサンダルをひっかけると外に飛び出した。


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