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   第14章

うっ、と小さくうめいて美樹はベッドの上で意識を取り戻した。目の焦点が合ってくると、木造の天井が目に入った。おなかの上に何か重いものがあるので見ると、毛むくじゃらの権田の足だった。ごうごうと権田のいびきが、顔のすぐそばで聞こえた。ゆっくりと自分の手をにぎりこぶしにしてみる。
(力が戻ったわ。ようやく、あの催淫スプレーの効き目を脱したのだろうか。それにしても・・・重い!)
そっと権田の足を自分のおなかからずらして、美樹は静かに床の上に立った。まわりを見回すと、黒川や加藤と手下のチンピラたちが、それぞれのかっこうで大いびきをかきながら眠り込んでいる。昨夜から狂気のような荒淫をし続けたのだから、当然の状態だといえた。外は夜明けが近いのか、少し明るくなってきているようだ。

秘裂や肛門がやけどしたようにヒリヒリするが、そこがどうなっているかは強引に頭から締め出した。美樹はゆっくりと腰をおとして、演舞をするように腕を動かしながら呼吸を整える。中国拳法の型をとるうちに体内に気力が充満してきた。
(この男たち、絶対に許さないわ!)ぎりっと奥歯を噛み締めて、大の字になって寝ている黒川に静かに歩み寄った。
「ふん!」一瞬の気合いとともに、拳を黒川のみぞおちのあたりに叩き込んだ。ぐっ、と小さくうめいて黒川が失神した。中国拳法を使って、即座に相手を気絶させる技を美樹は習得していた。

美樹は音も無く、あちらこちらで寝入っている男たちを気絶させていった。頭髪が逆立ちそうなくらいの怒りが胸の中で渦巻いていたが、まずは全員を片づけるのが先決だ。ロングヘアーをのばした全裸の美樹の肢体が、スポットライトの中でしなやかに舞い続ける。

「・・・・・・。うーん・・・・。うっ、なんだこれは!体がうごかんぞ!おい!加藤!」権田が意識を取り戻して騒ぎ出した。
「ああっ、なんだ?どうなってるんだ!誰かいねぇのか!」加藤も気がついて叫ぶ。権田と加藤は縄で体をぐるぐる巻きにされて床に横たわっていた。
「静かにしなさい!」白のブラウスと超ミニスカートを身につけた美樹が、愛用のバトンを手に近づいてくる。
「あっ、お、お前は・・・。」加藤が目を丸くして驚いた。
「白鳥君、これはどうしたことだ!早く縄をときたまえ!」権田が叫んだ。

「そうはいかないわ。あなたちとその股間の汚らしいモノには、償いをしてもらいます。」美樹が平然と宣告した。
「あっ!」権田が悲鳴をあげた。権田の勃起したイチモツの根っこが針金できつく縛られている。すでにけっこう時間が経過しているのか、権田のモノはすでに赤黒く変色していた。加藤のイチモツも同様な目に合わされていた。
「ああーっ!なんてことをするのじゃ!あうう、早く針金をとるんじゃ!」権田が叫んだ。
「あなたたちには、例のスプレーをたっぷり吹き付けておきました。でも根元を縛ったから射精はできなわよ。」
「あああ、苦しい。助けてくれーっ!」さきほどまでの傲慢さとはうって変わり、権田の哀願する姿に美樹は嫌悪を覚えた。

「やい、このアマ!調子に乗りやがると今度はタダじゃすまさ・・・ぎゃああああ!」ちょうど、ゴルフのスイングのようにして、美樹がバトンで加藤のイチモツを横からひっぱたいた。すでにチアノーゼ状態になっていたモノを強打されて加藤が白目を剥いて悶絶する。
「教頭先生、出したくてしょうがないんでしょう?しゃぶってあげましょうか?」美樹が妖艶な笑みを浮かべて権田に近づく。
「い、いいわい!近づくな!」権田が叫びながら、もがこうとするが、美樹は権田の体を押さえつけて強引に権田のモノを口に含んだ。ゆっくりと美樹の頭が上下に動く。
「ぎ、ぎゃああああああーっ!ひいいいいいい!」権田はすさまじい叫び声をあげて失神した。権田のイチモツに、たてに白い筋がついている。
「あら?あんまり太いんで少し歯が当たったかしら?」美樹が小さく笑って、今度はベッドに向かった。

ベッドの上には黒川が大の字になって、両手両足をベッドの隅に縛りつけられて横たわっていた。黒川のイチモツも根元を縛られ巨大な塔のようにそびえたっていたが、全体に白い蝋を塗りつけられていた。
「あなたのは、少し手をかけたわ。失神している間に、蝋燭にしてあげた。芯もついてるわよ。」
黒川は意識を取り戻していたが、猿轡をされているのでうめき声が出るだけだ。
「いったいこれで何人の女教師や少女を陵辱したの?私だってもう子供を産めないかもしれないわ。許しません!」美樹はぎらっとにらむと、黒川のイチモツからのびている芯にマッチで火をつけた。
黒川の男根に小さな火がともった。黒川が顔から脂汗を滴らしながら、ベッドをがたがた揺する。

美樹はくるっと背をむけると、教室から出て廊下を歩き始めた。ビデオカメラを叩き壊しテープを燃やしたあと、西田沙織は服を着せて廊下に寝かせてある。沙織を抱きかかえて廊下を歩いていくと、廊下の途中にある用具室の前に来たところで、女の悲鳴が聞こえた。用具室のドアががたがたと揺れている。さっき男全員を気絶させたあと、美樹は5人のチンピラを用具室に運び催淫スプレーを嗅がせた。最後にケイコを運び入れて、外から施錠してある。全員、全裸のままだ。
(あのスプレーは男にも強烈に効きそうだったから、ケイコもただでは済まないわね。でも、彼女にも償いはしてもらうわ。)

二階の廊下を歩いていき、沙織を抱えて階段を一歩一歩慎重に降り始めたところで、遠くからくぐもったような黒川の悲鳴が聞こえた。あのおぞましい黒川のイチモツが、松明のようになっている光景を想像したが、不思議に罪悪感は浮かんでこない。


美樹は沙織を抱きかかえて、旧校舎の扉から外へ出た。学園に向かって歩き出す。昨夜の暴風雨がウソのように空は青く晴れ、朝日がまぶしかった。美樹は沙織が納得してくれれば、警察にも通報しないつもりだった。誰かが見つけるまでああしていればいい。彼らはそれだけのことをしたのだから・・・。

−完−


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