それから1週間。さくらの体調も回復し、普段どおりの生活が始まった。みな、前と同じように接してくれている−大神を除いて。さくらのほうも、大神には後ろめたい部分があるので、なるたけ接触を控えていた。
そんなある夜。大神がさくらの部屋に訪ねてきた。夜も遅かったので、部屋には入れたくなかったが、大神のなにか思いつめたような顔を見て、さくらは部屋に招きいれた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しばし無言の2人。大神が意を決したように口を開いた。
「さくらくん。・・・あのビデオ。はじめと最後以外は君だね?」
「えっ・・・。そ、それは・・・」
「皆にはわからなかったようだけど、僕にはわかる。はじめと最後と、それ以外では声の調子が違うから」
「・・・」
「やっぱり、やっぱりそうなんだね、さくらくん」
「お・・・大神さん・・・」
「そうか。あんなことをされて・・・感じるんだ、さくらくん」
「言わないで、大神さん!」
「同じことを・・・同じことをしてやる、この変態!」
「!」
大神は手にもっていたかばんを開けた。中にはロープ、鞭等が詰まっていた。
「や、やめて、大神さん・・・」
さくらは声では拒絶するが、股間がじんわりとぬれ始めたことに気が付いていた。1週間の間、責められつづけ、自分の性向がマゾに生まれ変わったのに気づいていたから・・・。
(こんどこそ本当に完)
To be continued.
|