|  1週間がたった。その間、さくらはずっと刺激を受けつづけていた。排泄もコントロールされ、定期的に浣腸と導尿がされていた。もう日付の感覚も、自分が誰なのかもわからなかった。ただ、今、気持ちよければよい。そう感じていた。そこへ・・・。
 
 どか〜ん
 
 壁が爆発し、煙の中から光武が姿をあらわした。そう、花組のメンバーが助けに来たのだ。
 
 「さくらくんを探せ!」
 「さくらさん、どこにいて?」
 「おねえちゃん、どこ?」
 
 そして、さくらがたすけだされた。さくらの身体の拘束を解き、すみれがさっとタオルケットをさくらの身体にかける。大神がさくらの身体を抱きしめる。
 
 「さくらくん、大丈夫だったか?よく耐えたね。」
 「お・・・大神さん」
 
 さくらは夢でないかと思った。あんな姿を見られては、もう誰も助けに来てくれないと思ったからだ。
 
 「さくらさん、少尉に感謝なさったほうがよくってよ。あのビデオ、偽物だって見破ったの少尉なのですから」
 「え・・・お・・・大神さん?」
 「そうなんだ、さくらくん。正直、はじめは本物かと思ってしまったんだ。でも違和感があって何度か聞きなおしているうちに、自分のこと「私」って言っているのに気が付いたんだ。さくらくんは「あたし」って言うだろ?それで偽物だ、ってわかったんだ」
 「違和感があったのかどうなのか?本物だと思ってたんじゃねーの?」
 「こら、何てこと言うんだ、カンナ」
 「まぁ、よろしいんとちゃいますか?これで一件落着。じゃ、いきまひょか」
 「勝利のポーズ」
 「決め」
 
 (本当に完)
 
 To be continued. |