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 第1章 さくら 恐怖


1 鞭の洗礼

(ん・・・ここは・・・)
さくらは意識を取り戻した。履いていたサンダルはぬがされているが、ピンクのワンピースや下着は無事のようだ。ただ、手は後ろ手に縛られており、口にはギャグボールがはまっていた。
ピシッ
床を叩く音がした。
さくらが身体を起こしてみると、そこは30畳ぐらいの体育館のような部屋だった。そこに男が一人。鞭を持って立っていた。
「おおあおおあお(ここはどこなの)」
さくらは男に尋ねるがギャグのおかげで日本語にならない。男は全く意に介さない様子で鞭を2、3度床に打ち付けると、さくらめがけて鞭を振り降ろした。
「ん!」
左肩に鞭があたり、さくらはおもわず悲鳴を上げた。
「あ・・・あい・・・(な・・・なに?・・・)」
男は再び鞭を床に打ち付けると、今度はさくらの右肩に向けて鞭を振り下ろした。さくらはとっさによけた。
(このままじゃ、単に打たれるだけね。ここは逃げないと)
そう判断すると、さくらは立ち上がって逃げはじめた。しかし広い部屋には窓がついておらず、入り口とおぼしき扉は1カ所しかない。さくらはそこに向かって走りはじめた。しかし、案の定。ドアには鍵が掛かっていた。
(だ、だめ。開かない)
後ろ手に縛られた手でノブをがちゃがちゃ回していると、男が近づいてきて、鞭を振り下ろした。さくらは再びさけた。
とりあえず・・・さくらは男と間合いを取った。しかし、さくらが立ち止まると、男は鞭を振り下ろしてくる。さくらはひっきりなしに動き回らざるを得なかった。
何度か、さくらは男に近寄ろうとした。
しかし、そのたびに顔めがけて鞭を振られ、躊躇してしまう。その隙に男はバックステップして間合いを広げる。
だんだんさくらの足取りが重くなってきた。後ろ手に縛られているのでバランスがとりづらい。何度か転倒してしまい、男の鞭の洗礼を受けた。口にギャグをかまされているのでつばを飲み込めず、のどもだんだんと渇いてきた。
ついにさくらは動けなくなってしまった。男が鞭をふるってもよけることもできない。後頭部、背中、腕・・・何度も鞭を受けているうちにさくらの意識が遠のいた。


2.竹刀の洗礼

 しばらくして、さくらは気がついた。のどに潤いが残っており、気絶している間に水分を流し込まれたらしい。それと同時に、ピンクのワンピースが脱がされており、さくらが身につけているのは白いブラジャーとパンティーだけになっていた。腕は相変わらず後ろ手に縛られている。
ビシッ
 先ほどとは異なる音が鳴り響く。
 さくらが目を向けると、今度は竹刀を持った男が二人、立っていた。
 今度は二人の男との鬼ごっこになった。先ほどより間合いが狭い分、何度か竹刀をかいくぐって男の懐に入り、蹴りを浴びせかける間合いに入れたが、そうするともう一人の男から背後から竹刀で乱打されてしまった。鞭に比べ骨にずしんとくる痛みを感じる。
 二人の男のコンビネーションは抜群で、片方に気を取られているともう片方からの攻撃をよけることができない。結局、先ほどと同じように逃げるだけとなり、体力が無くなっていた分、すぐに動くことができなくなってしまった。
 男達は丸くうずくまったさくらに、かわるがわる竹刀を振るったが、さくらが動かないとわかると、さくらをけ飛ばして仰向けにし、鳩尾に突きを入れてきた。
 さくらは再び気を失った。


3.はえ叩きの洗礼

 再び気がつくと、今度はブラジャーが脱がされていた。しかし胸を隠そうにも手は後ろ手に縛られているので、胸を隠すには丸まって膝で隠すしかない。
 男達は今度は3人になっていた。手にはゴム製のはえ叩きのような物を持っていた。しかし、先の所はメッシュではなく、ゴムの板である。男達は胸を隠すためにうずくまっているさくらに近づくと、はえ叩きでたたきはじめた。ゴムの板なので、竹刀とは逆に骨に響くような痛みではない。が、皮膚の広い面積に痛みを感じる。打たれたところは赤くなってしまう。さくらの背中は、たちまち真っ赤になってしまった。同時にパンティーの上から尻もたたかれ、打つところが無くなると、桜を仰向けにして両足を持つと引っ張り、無防備になった胸や足にまでピシャピシャとたたきまくる。
 さくらが無抵抗になったと見るや、男はパンティーに手を掛ける。
(イヤ!)
さくらはおもわず身をすくめ、立ち上がって逃げ出す。スレンダーな身体の割には豊満な胸がゆさゆさと揺れる。
 もう、さくらには反撃しようと言う気力も体力も残っていなかった。何度か立ち上がって逃げるが、すぐに息が切れてしまう。程なくして、逃げる体力も無くなり、さくらはついに全裸にされてしまった。やや淡い茂みがあらわになる。
(イヤ!)
さくらは胸と茂みを隠そうと、丸まった。
(な、なんであたしがこんな目にあうの・・・どうして?この男達は誰なの?)
考えても答えは出てこなかった。


4.スタンガンの洗礼

 ドアから男が一人入ってきた。男は手に小さな箱を4つ持っており、今まで部屋にいた3人の男に1つづつ手渡した。
 男達はさくらに近づいてきた。さくらが逃げないと見るや、一人の男がさくらに箱をつけた。
ピリッ
「ギャァ」
さくらは反射的に飛び上がって逃げはじめた。男達が持っているのはスタンガン。電圧が低いために死ぬことはないが、それでもその痛みは全身を貫く。
 どこにそんな体力が残っていたのか、さくらは無我夢中で逃げた。基本的には手の届く範囲でしか感電しないため、今までに比べたら逃げやすかった。しかし、男の人数は4人であり、また、さくらの体力も限界に来ていたため、そう長くは逃げられない。走ってもすぐに止まってしまう。すると男達がよってきて、電流がさくらの身体を駆けめぐる。
 ついに、さくらは倒れてしまった。スタンガンを当てられてもぴくりと動くだけで、もう足も手も言うことをきかない。
 股間から小水を漏らしながら、さくらは三度、気を失った。

To be continued.


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