彼女達としばらく歩き聖志の家に着いた。聖志は孝雄達に先に行くように伝えた。聖志は仁を連れて台所に行くとコップを用意するように言った。聖志は買ってきたウイスキーやバーボンのビンを取り出すとおもむろに流し台に流し始めた。「おい、何してるんだ。俺はてっきり酒を飲まして犯るものだと思ったのに」仁はまた心配そうに言った。「ああ、確かに飲ませるぜ。しかし俺たちが飲むのはこれだ」そういうと聖志は買ってきたウーロン茶のペットボトルを開けるとウイスキーとバーボンのビンに流し込んだ。「なるほど」仁の不安は一瞬にして消えた。「俺が注ぐ役をするから心配ない。上手くいくさ。あいつ等には帰り際計画を話しといたから大丈夫だ。それよりクロロホルムは最後の手段だ。見つかるとヤバイからここに置いていけ」そういって仁にコップを持たせると仁を部屋に上げた。自分も後から何事もなかったかのように部屋に行った。緊張している彼女達に微笑みかけると聖志は安心させようと封をしてある方のウイスキーのビンを切って彼女達に注いだ。注ぎ終わるとそれを置きあらかじめ用意したウーロン茶を仁達に注いだ。そして乾杯をした。5人は怪しまれないようにその後はビールなどを飲んで見せた。彼女達が飲み終わると間髪いれずウイスキーやバーボンを注いでいった。座っているより動いたほうが酔いがまわり易いと思った仁はツイスタースターゲームやジェスチャーゲームをやらせた。思ったとおり酒も入って気分が高揚してきた彼女達にさらに酒を勧めた。2時間ぐらい経っただろうか。聖志は少し焦っていた。飲ませるのは良かったが酔いつぶれて寝てくれない。追い討ちをかけるように用意した酒がなくなってきた。聖志は最後の賭けに出た。トイレにいく振りをして仁を連れ出した。「酒じゃだめだ、あれを用意しよう」そういって台所からクロロホルムとタオルを持ってくると部屋に前でタオルにクロロホルムを染み込ませた。「俺の合図でやれよ、それまで手を出すな」そういって部屋に入った。部屋に入ると陽気に笑っている彼女達がいた。「高次、パトリシアちゃんの胸でも触ってみろよ、もしOKだったらみんないくぜ」高次は笑顔でパトリシア近寄ると胸を触ってみた。「ウ〜ン」パトリシアは悩ましげな声をあげた。一瞬5人は成功したかに思えた。しかしパトリシアは高次の手をやさしく振り解くと「ゴメンナサイ、ボーヤタチ。ワタシタチカエルワ」パトリシアとジーナはそう言うと立ち上がった。しかし彼女達は大量に摂取した酒で目の焦点が合わず何かに捕まらないと歩けない程だった。それでも彼女達は自分達に危険が迫っていることを少なからず感じていた。どうにかして部屋のドアまで来た。「仁、そろそろやるぞ」そう言うとタオルを持って彼女達の背後に回った。「せーの」聖志と仁は一斉に彼女達の口にタオルをあてた。彼女達は何事かと思い必死に抵抗をして見せた。しかし酔っ払っている彼女達を押さえ込むのはた易いことだった。そのうち彼女達は意識が薄れてきた。彼女達は薄れゆく意識の中で自分に襲い掛かる恐怖が容易に想像できた。1分もしないうちに彼女達は意識を失ってしまった。「さあ、これからがパーティだぜ」ついに5人は獲物を手中に収めることに成功した。
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