薫は全身を揺すって抵抗する。しかし既に注射器の先がアヌスに入っており、それが割れる恐怖を考えると腰を強く振るわけには行かなかった。それを見越して縁は左手で薫の腰をがっちりと捕まえた。
「さあて、じゃあ行きますよ・・・ほら・・・ほら・・・ほら・・・」
縁はゆっくりとシリンダーを押す。
「あっ、あっ、いや、いや、やめて!」
薫は身体の中に生ぬるい液体が入ってくるのを感じていた。
「初めてだから50cc程度にしておきますかね。そしてこれもプレゼントしましょう」
そういうと、注射器を抜いて、代わりに別の管を薫のアヌスに差し込んだ。そして、その管に息を吹き込んだ。
薫は腸が圧迫されてきたのに気がついた。
そう。その管はストロー状の棒の先に風船がついていて、その風船が薫の腸を押し広げていたのだ。
「いや、痛い、痛い、さけちゃう、さけちゃう!」
程なくして縁は空気を吹き込むのをやめると、棒の先に栓をした。
「さて、どの程度我慢できますかね。まさかおしっこに続いてうんちまで漏らす、なんて恥ずかしいことはしませんよね」
縁は薫のそばに椅子を持ってきて、どっかと腰を下ろした。あとは待つだけだった。
程なくして、薫の身体に異変が起きた。まずはおなかの方からギュルル、という音が聞こえたと思うと、表情を堅くした。そう。排泄欲を薫が襲ってきたのだ。
薫は必死で耐えていた。もちろん、いつまで耐えられるかはわからなかった。しかし、ここで耐えなければ、縁に反抗する気力が持つかどうか、自信がなくなっていた。腸からの要求は刻一刻と薫を追いつめる。
<ギュルギュル>
<ギュルギュル>
そういう音がするたび、薫は窮地に追い込まれていった。
<ギュルギュル>
<ギュルギュル>
薫は全神経を肛門に集中させて、耐えていた。顔には大玉の汗が吹き出ていた。もう我慢できない。薫はだめだとわかっていても縁に懇願せざるを得なかった。
「・・・お願い・・・鎖を外して・・・」
「外してどうするんだい?逃げる気かい?それなら外すわけにはいかないよ」
「・・・いえ・・・違うの・・・ご不浄に・・・ご不浄につれていって・・・」
「そこでなにをするんだい?そこから逃げるの?」
「・・・いえ・・・」
薫は思わず口ごもった。なにを口にすればよいかはわかっていた。しかし、それを口にするのははばかられた。しかし、この期に及んで他に道はなかった。
「う・・・うんち・・・うんちをしたいんです・・・お願い・・・ご不浄に、ご不浄につれていって・・・」
「なるほど。それなら仕方ないですね。じゃあ両手を後ろ手に縛ってならつれていきましょう」
To be continued.
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