「あんまり正解されると困るんだけどね・・・」
縁は困ったように言った。
「第2問。この毛抜きは何をするためでしょう?」
(毛抜き・・・。これも・・・まさか・・・)
第1問の類推で、薫は想像がついた。
「私の・・・陰毛を・・・引き抜く・・・?」
「さて、正解は・・・」
縁が紙を抜くと、そこには「全身をつねる」と書いてあった。
薫は思わず全身を固くした。
「うーん、始めはこの予定だったんですけど、お嬢ちゃんのアイディアの方がいいですね。そっちに変えましょう」
「嫌!止めてよ、お願いだから!」
「だって、お嬢ちゃんがそういうアイディアを出してくれたんですよ」
そういうと、縁は毛抜きを持って薫の股間に近づく。
「嫌、嫌、止めて!」
薫は叫びながら全身を動かそうとするが、四肢を固定されているので腰が多少動く程度であった。
「では、まず1本目・・・」
「止め・・うっ!」
薫は思わず声を出すのを止めてしまった。
「さて、2本目・・・」
「!」
もう声にはならなかった。
声を出すよりも歯を食いしばって耐える方が先になった。
縁はわざとゆっくり引っ張ったり、一旦戻したり、あるいは急に抜いたり・・・と、変化を付けながら薫の陰毛を抜いていく。
一本一本抜かれる、その痛み自体は耐えられないほどのことではない。
しかし、その刺激が10回、20回・・・と繰り返される。
同じ個所の痛みなら、人間、慣れてしまって痛みを感じにくくなる。
しかし、微妙に異なる場所である上に、痛いのは一瞬であるため、痛みに慣れることもできない。
半刻後。
ついに薫が音を上げた。
「どうせやるならかみそりを使いなさいよ!」
「かみそりを使って何をするんだい?」
「・・・あ・・その・・・私の毛を剃り落とせばいいでしょ」
「だって、かみそりはお嬢ちゃんが当てたから使えないんだよ」
「そんなの、使っていいから!」
「いや、約束を破るわけにはいかないね。あ、そうか、俺が使わずにお嬢ちゃんが使えば問題ないよね」
「えっ!」
薫は自ら窮地に飛び込んでしまった。
この期に及んで、単に止めてもらえる、という甘い考えは捨てていた。
どうせなくなるのなら一思いに、少しでも痛みが少ない方法を頼んだのだ。
しかし、自らの手で剃り落とすとなると話は別である。
「どうする?」
「・・・・」
「おや、だんまりかい?どっちか選んで貰わないとね。選ぶまでの間、暇つぶしさせてもらうよ」
そういって、縁は薫の股間に中腰になると、両方の指で左右の陰毛を一掴みづつ摘み、その陰毛を左右に引いたり戻したりした。
それに合わせ、薫の秘所は淫猥な動きをする。
「それ、パックン、パックン。どうするんだい?」
「嫌!やめて!」
「どうするか決めたなら止めるけど、ゆっくり悩んでいいんだよ。それまでお嬢ちゃんの下の唇とお話してるから」
「わ、わかったわよ。剃ります。剃ればいいんでしょ?」
縁は陰毛から手を離すと立ち上がって、薫の顔を覗きこんだ。
「そんないい方はないでしょ?本当なら一本一本抜くところを、お嬢ちゃんのたっての頼みだから、と思っただけですから。別にそうしなくてもいいんですよ」
「わかったわよ。剃らせてください。それで満足?」
「まだわかってないですね。人に物を頼むときはこういうんですよ」
そういって、縁は薫の耳元で何かささやいた。
「そんなこと、私の口から言わせる気?」
薫は縁をにらみつけた。
「別に言わなくてもいいんだよ?」
「・・・・」
薫は下唇をぎゅっと噛み締めていたが、意を決して口を開いた。
「私は陰部をつるつるにするのが好きな変態です。どうか、私に陰毛を剃り落とさせてください、お願いします」
「どうしてもかい?」
「・・・ええ、どうしても・・・つるつるにしたいの」
「よし、じゃあそうさせてあげよう」
To be continued.
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