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 地獄TV プッシー・オブ・ジャスティス    第1話

地獄のTVバラエティー『プッシー・オブ・ジャスティス』

第一話 『スーパーヒロイン・マイティガール』

 

登場人物

 

主役 オズワルド

性別 男

性格 陽気、残虐、慇懃無礼

紹介 空間転移研究所のテロがきっかけで地獄に繋がった実験炉心から這い出てきた悪魔。13チャンネルで放送される、強い女性や正義の味方を凌辱するバラエティー番組『プッシー・オブ・ジャスティス』の主催者兼司会進行役です。

 

相棒 リョウコ・オオヤマ(米軍特殊部隊少佐→肉奴隷)

性別 女(26歳)

性格 オズワルドにはとことん従順なマゾ、ゲストを虐めるときはかなりのサド

過去の性格(冷静、勝気、男勝り)

容姿 日系人、黒髪、ショートカット、身長170cm、体重58kg、巨乳

紹介 空間転移研究所のテロの際、特殊部隊の突入チームのリーダーとして研究所に突入しましたが、テロリストではなくオズワルドに敗北し、彼を出産させられるはめに。その後は母親兼肉奴隷としてオズワルドに仕えます。TVショーではアシスタント役です。

 

ゲスト マイティガール(本名ステファニー・ウィルソン)

性別 女(17歳)

性格 生意気、勝気、明朗、正義感強し、

容姿 白人、金髪、緩いパーマのかかったロング、身長167cm、体重53s、アスリート体型、やや巨乳

紹介 普段は平凡な女子高生だが、ひとたび悪が現れると正義のスーパーヒーロー、マイティガールとなって戦います。

   幼い頃、空から飛来した謎のエネルギー体と衝突して以来、飛行能力、怪力、銃弾をも跳ね返す耐久力などの特殊能力が使えるようになりました。

   子供の頃は自分の超能力を嫌っていましたが、事故に遭った両親を救って以来、スーパーヒーローとしての使命に目覚め、コスチュームを身にまとってマイティガールと名乗って活躍するようになります。でもそのことは誰にも内緒です。

警察署長である父親に影響されてか正義感が強いです。

 

 

プロローグ

アメリカ、いや世界最大の巨大都市バウワウシティ。それは同時に世界有数の犯罪都市でもある。日夜凶悪な犯罪者達が跋扈するこのまちで、大胆にも正義の味方を名乗るものがいた。

空を飛び、地を走り、銃を持った相手でも素手で立ち向かい、屈強の悪漢たちをいとも容易く叩きのめす。暴走する列車を片手で止め、爆弾テロから人々を救う。しかもそれはまだ若い、金髪をなびかせた少女だというのだ。

マイティガールと名乗るその少女は、バウワウシティの犯罪者達を歯噛みして悔しがらせ、市民達の絶大な支持を集めていた。

そんな人気者を、驚異の高視聴率を誇る俗悪TVバラエティ『プッシー・オブ・ジャスティス』のプロデューサー、オズワルドが見逃すはずはなかった。

 

第一章 マイティガール捕獲中継

 

13チャンネルをつけてみた。

「こんばんは皆さん、『プッシー・オブ・ジャスティス』の時間だよ。司会はわたくし、オズワルド」

マイク片手に中継するのは、いつも通りすだれた禿頭にくたびれたスーツのオズワルドだ。といっても、彼にカメラが向けられている訳ではない。彼の魔力によって映像が直接テレビに転送されているのだ。

「おなじみのアシスタントはリョウコさんで〜す」

映像が引いてオズワルドの全身が見えてくるにつれ、彼がうずくまった全裸の女性の上に腰をかけているのが分かる。アシスタントのリョウコである。彼女の尻はすでに大量の愛液でベチョベチョ、冗談のように肥大した両乳房は溜まった母乳でパンパンだ。オズワルドの魔力による肉体改造の成果である。

「ハァ……ハァ……オズワルド様……おっぱい溜まって……ぅぅ、苦しいです……フギャァッ!?

豚のように悲鳴を上げるリョウコが無様に地面に潰れる。オズワルドがむちで彼女の性器を引っ叩いたのだ。

「誰が喋っていいといいました?」

「ごっ、ごめんなさいぃぃ」

ポロポロ涙をこぼして、それでも健気に体勢を立て直す元米軍特殊部隊少佐。

―――ぶびゅぅっ!!

彼女の股間から愛液がほとばしった。性器を叩かれて感じているらしい。

「まったく、役立たずの人間椅子にも困ったものですね。おっと、こんなことしている場合じゃない。今私たちはバウワウシティ一の大銀行、ピーギーバンクの向かいのビルの二階にいるのですが……たった今、覆面を被った怪しげな男たちがやってまいりました。彼らは……おーっと、どうやら銀行強盗のようです」

適当な中継を行いながら、銀行強盗たちの様子を観察するオズワルド。どうやら人数は五人、白人が三人に黒人が二人といったところか。と、そこへ……、

「あなたたち、そこまでよっ」

凛とした声が犯罪現場に響いた。慌てて宙を見上げた強盗たちの視界にまだ若い少女が、軽くウェーブのかかった金髪をなびかせて空を駆ける姿が映る。青いセパレートの水着のようなコスチュームに赤いグローブとブーツ、そしてベルト。

スパンデックスのような伸縮性の高い生地が、少女のアスリートのように引き締まった肉付きのよい肢体の線を浮き上がらせている。大胆に露出された白く滑らかな腹部には立てにうっすらと筋肉の筋が走り、中心には縦にスッキリと割れた可愛らしい臍が覗いている。

そしてベルトのバックルには眩しい銀のMの文字。マイティガールのMである。

「クックック、来ましたよ〜。今日のゲスト、バウワウシティの人気者。スーパーヒーロー、マイティガールです」

画面の外から解説するオズワルド。一方マイティガールは急降下を開始した。

「私がいる限り、あなたたちみたいな悪党は許さない!」

「チクショー、撃て撃てっ!!

―――ガガガガガガガッ!!

マシンガンが空に連射される。しかし、少女は余裕綽々、空中で身を翻すと、強盗たちの目の前一メートルにこれ見よがしに着地した。

「マイティガール参上!! 覚悟しなさい、この卑劣な犯罪者ども!!

腰に手を当てたポーズで啖呵を切る。若々しく張り詰めた大き目の乳房が青いコスチュームの中でぷるんと弾み、生意気そうな桜色の唇がにっと微笑んだ。

「な、なんだと、このガキがぁっ!」

少女の三倍はあろうかと見える巨漢の黒人が、小さな顔を粉砕せんばかりの勢いで左右のフックを振り回した。しかし、

「なにそれ、おそーい。蝿が止まっちゃうわ」

上体を振るだけでそのこと如くを交わすガール。

「こ、この化け物めっ!!

やぶれかぶれで放ったストレートは、なんと少女のか細い指一本で止められてしまう。

「失礼ね。あんた達こそ、化け物みたいな顔してるわよ!」

「ぬかせ、この小娘がっ!!

―――ガーン!!

ガールの斜め隣にいたひょろりと痩せた白人が、至近距離から散弾銃をぶっ放す。だが、特殊素材の赤いグローブに覆われた掌が、まるで蝿を叩き落すように鉛弾の群を弾き飛ばした。しかも周囲の一般人には当たらないように、である。

「あぶなーい! 当たったらどうするのよ。鉄砲で撃たれたら、すっごく……痛いんだからっ!」

気合一閃、その場で竜巻のように一回転し、かかとでショットガンを蹴り飛ばす。なんと銃身はバナナのように曲がってしまった。そして、男の目の前でにっと笑うと、

―――ビシッ!

「ギャァッ!!

少女のでこピン一発で大の男が昏倒した。

「フゥ……どう? まだやる?」

彼女が振り返ったとき、すでに残りの四人は脱兎の如く逃走していた。

「ち、畜生〜! おぼえてやがれ!」

捨て台詞を残し、銀行の前にとめておいたワゴンに飛び乗る。

「マイティガールめ、いつかやっつけてやる」

愚痴をこぼしながらキーを捻ると、アクセルを全開にして走り出すが、

「あれっ?」

どうしたことだろう。エンジンは高速回転するのに車体は前に進まない。それどころか、

「うわぁぁ、と、飛んでるぅっ!? ひぃぃ」

なんと空中に浮かび上がってしまったでないか。

「あなたたち、逃げられるとでも思ったの?」

持ち上げているのはもちろんマイティガールだ。倒壊するビルを支えたこともある彼女にとって車を持ち上げながら飛行するなど朝飯前なのだ。ギューンとスピードを上げ、四人を一気に雲の上まで連れて行く。

「ひぃぃぃ、高いぃ〜!」

「や、やめろぉ」

「お、おろしてくれぇ」

情けない声をあげる犯罪者達。マイティガールは悪戯っぽく微笑すると、

「いいわよ、ハイ」

ぽいっと手を離した。落下するワゴン。

「ギャァァァァァァッ!!

絶叫する四人。

だがマイティガール正義の味方、もちろん地面に激突する前に優しく車をキャッチする。そのときには中の犯罪者達は皆だらしなく気絶していた。

「ちょっと脅かしすぎたかしら」

その後、金髪の少女が急降下したその先は警察署だった。庭先に犯罪者入りのワゴンを置いてすぐに飛び去る。

「あんまり長居するとパパに見つかっちゃうわ」

彼女の父はこの警察署で署長をしているのだ。だが彼は娘がスーパーヒーロー、マイティガールだなどとは思いもよらない。

 

「おお、凄いですねぇ。実にお見事……銃弾の効かない身体にあのパワー、おまけに空も飛べる……はて、そんな彼女をどうやって捕らえたものか」

今まで、ずっとマイティガールの活躍を追っていた映像が、腕組みしたオズワルドに切り替わった。しばらく首を捻った後、ポンと手を鳴らす悪魔。

「そうだ、コイツを使ってみましょう」

そういって大袈裟な身振りで懐から取り出したのは、袋いっぱいのアイスキューブだった。中のひとつを摘みあげると、

「身体の外は屈強でも……お腹の中はどうかなぁ?」

それがパッと消失した。

 

映像が切り替わってこちらはマイティガール。家に帰ろうと空を飛んでいるところだが、

「…………はぅぅ!?

体をピクンと震わせて急に止まる。腹に手を当てて眉根を寄せ、

「あぁぁっ、こ、これは一体……」

悶え始める正義のヒーロー。彼女の腸内に突然氷塊が出現したのだ。無防備な粘膜がキリキリと痛み、大きすぎる異物感が膨らむ。

「プププ、苦しいみたいですね。弱点はっけーん」

さらにもうひとつ、少女の腸内にアイスキューブが転送される。

「くぅぅぅ……」

切なげに吐息を漏らし、フラフラと下降するガール。

(ま、また……うぅ、お腹のなかに……)

人気のない路地裏に着地すると腹を押さえてペタンと座り込む。唇は青ざめ額には脂汗、かなり苦しそうだ。

「なんなのこれ……こ、氷? はぁぅ……」

―――グリュリュリュ……

低温に刺激された腸が嫌な蠕動音を奏で始める。アイスキューブはかなりの大きさで、腸壁をくつろげているため、猛烈な便意が発生しているのだ。

(やだ……はぐぅ……トイレにいかなきゃ)

フラフラと立ち上がりかけたその瞬間、

「ひぐぅぅぅ!」

三つ目が飛び込んできた。密着性の高いコスチュームに浮き上がった少女の滑らかな下腹部が、まるで酷い便秘になったようにポッコリと膨らんでしまっている。せっかく持ち上げた腰が、中途半端な位置でとまってしまう。

―――グリュッ! グルリュリュ……

先程より激しい蠕動。一つ目の氷塊が直腸まで運ばれ、尻の谷間で小さく窄んでいた皺菊が盛り上がる。

(ダ、ダメだわ……ま、間に合わない)

ブーツの中で足の指がぎゅっと握り締められる。最早一刻の猶予もない。苦痛と羞恥で涙の滲んだ碧眼で路地裏を弱々しく見渡し、文字通りウンコ座りにしゃがみこんで、コスチュームの切れ上がった股布をおずおずと横にずらす。金色の恥毛と白くふっくらとした概観の女性器、尻の谷間で必死に踏ん張る淡褐色の窄まりが露になる。

(大丈夫、誰も見ていないわ)

少女の白い頬は赤く紅潮し、長めの睫は羞恥に伏せられていた。マイティガールには、もちろん野糞の経験などなかったのだ。

(これは敵の攻撃? それとも……)

倒してきた数々の悪人の中には、彼女のように何らかの特殊能力を持つ者も大勢いたが、こんな事態は初めてだ。そんなことを考えながら、

「…………ん」

排泄欲に背筋をピクンとそらせて、肛門の緊張を弛ませる正義のヒロイン。途端に氷塊の半分ほどが、尻穴からぴょこんと飛び出した。だが、そのとき

「おや、あなたはマイティガールじゃないですか?」

すだれた禿頭の男が、排便姿勢のガールの肩をポンと叩いた。オズワルドである。

「キャァッ!! ち、違うの……これは違うのっ!!

慌てすぎて、しどろもどろのガール。何とかその場を取り繕うとするが、肛門から覗く氷塊をいまさら引っ込めることはできない。

「大丈夫ですか? お腹痛いんですか?」

親切そうな言葉。だが、彼は後ろ手に新たな責め具を携えていた。それは黒光りする身体と立派な角をもつ大きな甲虫、カブトムシであった。それがオズワルドの手の中でパッと消失し、

「見ないで……お願い、このことは誰にも……ひぎぃぃ!?

懇願していたマイティガールが、突然立ち上がった。腸奥に何か硬くて、角張っていて、やたらと暴れまわるものが転送されてきたのだ。ショックで尻穴から最初のアイスキューブがポンッと飛び出す。

「っはぁ……ぁがっ、痛ぁっ……くはぁ」

腹を押さえて滑稽な踊りを踊る正義のヒーロー少女。彼女の目の端から涙が一粒ポロリとこぼれた。

「あ、あれ……これ、氷ですか? マイティガールって氷のウンチするんですか? ねえ、大丈夫ですか?」

白々しくも、心配そうな口調でいやらしく少女の羞恥心を嬲る。

「ちっ……違っ……お願い……このことは……誰にも……」

(ヒヒヒ、またそんな心配している。だけどもう手遅れ、視聴者の皆さんは生中継であなたの踊りを堪能していますから)

ほくそえむ悪魔。

(そろそろ、フィニッシュといきますか)

そして、それは唐突に起こった。

「ぅあっ!? あ……キャアァァァアアァァァッ、アアァァッ、アッ、アッ……」

腸内に猛烈な量の氷とカブトムシが転送されてきたのだ。マイティガールはショックの余り腰を抜かし、脱力させた足をおっぴろげて仰向けに崩れ落ちる。

―――ブピィッ! ポンッ! テュポッ! ブプポッ!

オムツを替えられる赤ん坊のような格好のマイティガール。その肛門から凄まじい勢いで氷とカブトムシが飛び出す。

「はがぁぁっっ!! かはぁっ! と、とまらな、あぁぁ!!

氷、氷、カブトムシ、氷、カブトムシ、氷、氷、カブトムシ、カブトムシ……

いくら排泄しても、次々に体内に転送されてくる異物。氷の低温とカブトムシの角張った身体が腸をいやというほど痛めつけ、排泄欲を湧き上がらせる。

「だ、大丈夫ですかっ!? こんなものをお尻から出すなんて異常ですよ!」

「あ……見ないで……見ない……でぇ……」

羞恥で燃え上がりそうな顔を両手で隠し、排泄しながら哀願するマイティガール。

「と、とにかく、医者に行きましょう!」

悪魔はいまだに尻から排泄を続ける少女を姫抱きに抱えあげる。

「だ、ダメェッ!!! ばれちゃう! マイティガールの正体がばれちゃうっ!!

(そんな心配しなくても……今日あなたは正体どころか、身体の隅々まで余すところなく視聴者に晒すことになるというのに……ヒヒヒ)

と思いながら、

「で、では……どうすれば?」

親切な一般人を演じ続けるオズワルド。

「と、トイレに……運んで、お願い」

 

悪魔は近くの建物のトイレにマイティガールを運び込む。

「ハァ……うぐぅ……ありがとう……もういいわ。もう……うぅ……大丈夫だから」

これ以上、情けない排泄姿を見られたくないのだろう。眉をひそめながらも、毅然とした言葉で礼を告げ、虚勢を張る少女。だが、

「ヒヒヒヒ、そっちは良くても、こっちにはまだ用事があるんですけど」

豹変するオズワルドの言葉。

「な、なにっ!?

驚いて目を剥いたマイティガールの尻の下で、腰を下ろした便所がどんどん大きくなる。

「うわぁぁっ!?

驚いて暴れる正義の少女だが、強制排泄で体力を消耗してしまったのだろう、イソギンチャクのように蠕動を始めた便器の中に、尻からズブズブと飲み込まれてしまった。

「捕獲成功!」

オズワルドは画面に向かって、親指をぐっと立てて見せた。

 

第二章 浣腸ゲーム

 

マイティガールことステファニー・ウィルソンは夢を見ていた。

まだジュニアハイスクールを卒業したばかりの彼女が、久しぶりに両親と車でドライブしているときの夢。

海の近くの崖に沿った道路に差し掛かったとき、突然、目の前に飛び出してくる子猫。慌ててハンドルを切る父。そして次の瞬間、車はガードレールに激突し、そのまま海のほうへと飛び出した。

「パパ! ママ!」

すでに最初の激突で意識を失っている二人。絶望的な状況の中で、しかしステファニーは自分に人にはないパワーが宿っているのを知っていた。幼い頃、空から落ちてきた光と激突して以来、誰にも内緒にしてきた、そして彼女自身忌み嫌ってきたパワーがあることを。

「大丈夫! 今助けてあげる」

窓を破って飛び出すと、車の下に回りこみ空中でキャッチする。そして、そのまま崖の上に向かって上昇する。

(そうだ、私の力だってこうして人の役に立てるんだ!)

そして彼女は正義のヒーロー、マイティガールになることを決意した。それは二年前の出来事。しかし

「キャァッ!?

なんと彼女の肛門から氷とカブトムシが噴出したではないか。

「うわぁぁ、お腹……くはぁ、お腹がぁ……」

猛烈な腹痛で手が滑る。両親の乗った車が海の中に落ちていく。

「イヤァァァァァッ!! パパ〜ッ!! ママ〜〜〜ッ!!

 

ビクンと頭をおこした。夢だったのだ、夢でよかった。そんなことを考える彼女に話し掛けるのは聞きおぼえのある声だった。

「おはよう、マイティガール。調子はどうですか?」

「あぁっ! あ、あなたは……」

親切に声をかけてきたあの男。だがその顔を改めてみたとき、マイティガールは気づいた。映らないはずの13チャンネルで俗悪なTVショーを流す犯罪者、オズワルドと名乗る男ではないか。ガールも何度もその正体を探ろうとしたが、結局見つけ出すことのできなかった男が今目の前にいる。くたびれたスーツではなく、TV用の派手な柄の安っぽいタキシードを着ている。

「プッシー・オブ・ジャスティスのスタジオへようこそ! 正義の味方マイティマンコさん」

周囲を見渡すと、どこかは分からないが確かに収録スタジオのようなところにいた。客席にはマスクで顔を隠したたくさんの観客がこちらを見て下品な笑い声を上げている。彼女の手足は、なにやら生ゴムのような粘着質の物質に、まるで幼児に小便を促すような姿勢で固められていて、彼女のスーパーパワーでも引き千切ることができない。

「くぅ……じゃあ、あれはあなたの……」

「はい、おかげでいい画が撮れました」

「うぅっ!!

羞恥に顔をゆがめるヒロイン。

「最低ね。この下衆野郎!」

「ふふふ、威勢がいいですね、いや実に結構。ところでこの番組では、自分のことを正義のヒロインとかいっている勘違い女の方々にゲームをやっていただいています」

知っていた。番組自体は、余りに悪辣なため殆ど見たことがなかったが、オズワルドを倒すために調べたことはあるし、同級生の男子達が楽しげに内容を話すのを聞いたこともある。

「ゲームの賞品は自由、無条件で釈放します。でもぉ〜、ヒヒヒ、ゲームに負けた場合は罰ゲームを受けてもらいます。それからあなたの場合素性が割れてしまうので、ご家族の方はえらい目にあう可能性があります。マイティガールを恨んでいる凶悪犯罪者はごまんといますからねぇ」

もちろんフェアなゲームであるはずがない。今まで番組内でゲームに勝利した女性はいないのだ。しかし彼女は正体を明かされるわけにはいかない。

「ふん! ばっかみたい。つきあってられないわ」

プイっと顔を背ける。

「今日、マイティガールにやっていただくゲームはこちら!」

スポットライトが示した先には、露出の多い黒いボンテージという、SM女王のような格好をしたリョウコが、大きなガラス器具を重そうに抱いて立っている。注射器のようなかたちをしたそれは、冗談のように巨大な浣腸器だった。すでに紫色の妖しげな液体が充填されたシリンダーに大きく5リットルと表記されている。

「浣腸20リットル耐えられるかな勝負〜♪」

観客達からパチパチと拍手が上がった。

「ルールは簡単、これからあなたに浣腸をします。20リットル我慢できたら晴れて自由の身、もし我慢できないときは罰ゲームを受けてもらいます」

マイティガールの顔から血の気が引いた。

「そ、そんなに……入るわけないわっ!」

「ま、普通の人ならそうでしょうけど、スーパーパワーを持った正義の味方マイティガールなら、もしかしたら……いや、きっと大丈夫だと私は信じてますよ」

そう言って、コスチュームのまた布をサクッと切断する。

「くぅっ!」

たちまち布地が収縮し、マイティガールの股間が露出する。艶やかに茂った金色の茂みの下にはぷりぷりした肉の果実のような大陰唇が実り、その真中に走る薄桃色の割れ目は僅かにラヴィアを露出させているだけの、上品な佇まいを見せている。

そのさらにしたでは、桃のような形の張詰めた尻肉の谷間で、先程大活躍を見せていた淡褐色の蕾が、今はすっかり小さくなって羞恥にヒクヒクと身を揉んでいた。

「では始めましょうか。リョウコさん、お願いします」

「フフフ、可愛いお尻の穴ねぇ。こんなに怯えちゃって……もっとリラックスした方がいいわよぉ」

ひんやりとした指先で優しく尻穴を擦り、正義のヒロインにびくんと肩を竦めさせる。レロリと唇を舐めるリョウコの顔には淫蕩な笑みが浮かんでいる。オズワルドの前では哀れなくらい従順な彼女だが、ゲストに対する意地悪っぷりは主人をも凌ぐと一部のファンの間では噂されているのだ。

「や、やめなさい! んあぁっ」

―――ツププッ……

尖ったガラス管が皺菊の中心に埋め込まれる。

「くはぁっ!!

予想していた以上の冷涼感に思わず肩をビクンと竦めるガール。ピストンが押し込まれ、直腸に紫色の液体がジュルジュルと流入する。

「これはきついわよぉ〜♪ フフフ、ただの浣腸液じゃないの」

「な、なんですって! あっ、くふぅぅぅ……っ……っ!!

紫の液に触れた腸粘膜が燃えるように火照りだした。カブトムシの鋭角な身体で傷ついた柔らかな少女の内部が、謎の液体によって蹂躙される。

(お、お腹がぁっ! お腹の中が……ジュクジュクしだした……こんな、私一体……どうなってしまうの?)

「辛そうねぇ……分かるわぁ」

―――グジュルルルルゥゥゥ……

どんどん注入される紫色の魔液。たちまち直腸を満たし、S字結腸へと浸入する。すでに腹腔内では猛烈な蠕動運動が始まっている。だがそれだけではない、まるで子宮に燃える石炭でもぶち込まれたかのように、下腹部がカンカンに昂ぶりその熱が身体中に伝播しつつある。

「……っ……っっ」

額に脂汗を滲ませ、下唇を痛いほど噛み締めて、便意と激感を耐え忍ぶヒーロー少女。

「この液には強力な催淫効果があるの。あんまり強すぎて逆に苦痛になるくらいのね」

そういって、無慈悲にもピストンを押し込むリョウコ。ガラス管の先端で悪夢の液体がビュルルと迸る。

「もちろん下剤としてのパワーも強烈よ。それに……おっと、これ以上はまだ教えてあげなぁ〜い。フフフ」

思わせぶりに嘲う。これ以上に非道な効果があるというのだろうか。思わず背筋を寒くするマイティガール。だがそんな思考さえ次の瞬間には注ぎ込まれる大量の液体に打ち消されてしまう。

「……うっ……ぐ……くぅぅ……」

それでも自分は正義の味方、スーパーヒーロー、マイティガール。何とか無様な悲鳴だけはこらえなければと健気に耐える少女。だが、

「おやおや結構我慢強いですねぇ。これなら大丈夫、リョウコさん一気にいっちゃって下さい」

「は〜い、オズワルド様♪」

―――ブビュゥッ! ブビュルルルッ!!

少女の腸内の噴水がたちまち水圧を増し、

(イヤァァァッ!? お腹が、お腹が膨らむっ!! こ、こんなのイヤァァァッ!!

マイティガールの形良くくびれた腹がみるみる膨らんでいく。己の身体が無様に変形していく様は少女の心を容赦なく追い詰め、正義の矜持など音を立てて崩れ始めてしまう。それなのに、身体は淫熱にうかされ股間ではピンク色の花弁がヒュクヒュクと蠢いてしまっている。

 

数十分が経過した。最初の5リットルは全て注ぎ込まれ、愛らしい少女のスリムな腹は妊婦のように膨満してしまっている。

(うぅ……く、苦しい……よぉ……)

脂汗をにじませて震える正義のヒロインだが、同時にズクズクと煮え立つような耐え難い快感を胎内に感じてしまう。媚薬浣腸液の効果だ。

―――プピュゥッ!

ぱっくり口をあけた少女の膣口から淫らな粘り汁が小さく噴く。白い頬はおろか生意気そうな鼻っ柱まで真っ赤に高潮させ、湿った吐息を漏らすスーパーヒーロー。

「……はぁ……はぁ……くふぅぅっ……」

―――プシャッ

再びはしたなく牝汁を飛ばしてしまう。

(うそよ……こんな惨めな格好にさせられて……濡れちゃうなんて……私の身体はどうなってしまうの)

自分の肉体が変質していく恐怖に怯えるマイティガール。

「フフフ、いい感じになってきたじゃないですか。しかしさすがはマイティガール! 一本目、見事クリアしましたね」

楽しげにほくそえむオズワルドが、浣腸器をぽんと叩いた。

「ひぎぃっ!!

少女は肛門への衝撃に痙攣する。

「は〜い♪ まずは一本目完了ッと」

引き抜かれる巨大浣腸器。たちまち決壊せんとする正義の肛門に新たなガラス管が手早くつきこまれる。

「どうです? もうそろそろ、やめて欲しくなったんじゃないですか?」

「あんまり我慢していると、フフフ、お腹の皮、元に戻らなくなっちゃうわよぉ」

マイティガールの肩がビクンと震えた。腹の皮がだらりと垂れた惨めな姿を想像してしまったのだ。しかし次の瞬間には、

「誰があんた達なんかに負けを認めるもんですか。この腐れ禿!」

気丈に啖呵を切り、唾まで吐きかけてみせる。僅かに水膜の張った碧眼が悪魔に送るのは厳しい敵意だ。

「フフフ、素晴らしい。正義の味方たるもの、そうこなくてはいけません」

膨らんだ腹を優しく擦る悪魔。

「ふぅぅぅぅ…………んぅっ」

それだけでヒロインの身体に電流のような快感が走る。

―――ゴブゥッ!!

開ききった膣穴から大量の愛蜜が噴きこぼれた。苦痛と快感のサンドイッチにされ、精神をギュウギュウと押しつぶされる。

「ヒヒヒ、ホントに、かなり効いてますねぇ」

そしてチラリとリョウコに目配せ。

―――グジュゥゥゥ……

「ふぐぅぅ…………っっ」

押し込まれるピストン。耐える少女。そんな少女を嘲笑うように膨れていく腹。そして心の中に後悔がジクジクと湧き上がる。

(だめっ、弱気になってはいけない。そうよ、私は正義の味方……マイティガールなんだから! こんな卑劣な悪党に屈することはできないわ)

彼女の胸に響く正義の声はいつだって力強い。しかし一方で、

(でも、本当にお腹が伸びちゃったらどうなるの? パパやママになんて言えばいいの? 学校の友達にも見られちゃう)

十七歳の少女ステファニーの弱気な問いかけが心臓に突き刺さる。

(それに、もう大勢の人が……世界中の人が私の惨めな姿を見ているのよ。お尻に注がれて感じてる惨めな私を……もう無理よ。耐えられっこないわ)

そうかと思えば、

(違う……そう、パパやママのためにも負けられないのよ……私の正体がばれたら大変なことになっちゃう。私のせいで……大事な人たちを危険な目に合わせるわけには行かない)

揺れ動く心。膨れていく腹。

 

さらに十数分が経過した。

「葛藤しているところ悪いんですが、少し急がせてもらいますよ」

悪魔が声をかける。

「えっ! あ、ちょっ……」

唐突に、ピストンを押す速度が猛烈に速まった。二本目の液がみるみる排出され、少女の腹はまるで蛙のように膨らんでいく。

「ハグゥゥウウウゥゥゥッ!!

余りの苦痛に、さすがに悲鳴をあげるマイティガール。

(もういやあっ……これ以上お腹伸ばされるのはいやよぉ……どうして私がこんな目にあわなきゃならないのぉ!)

心が折れかかる。

(ダメェッ!! こらえるのよステファニー……あなたはマイティガール、正義の……)

―――プリュッ!!

「……あへぇっ!?

それは一瞬の出来事だった。それはステファニーの目の前で起こった。彼女の白い腹の頂点で何かがピョコリと飛び出したのだ。

それは臍だった。普段はスッキリと縦に割れて、コスチュームから可愛らしく覗いていた彼女の臍が、腹腔内の内圧に負け、一瞬で見事な『でべそ』になったのだ。でべその長さはきっかり五センチはあった。それはたまらなく滑稽で……言いようもなく悲惨な光景であった。

一瞬あたりがしんと静まり、その直後、

「ひゃははははははは、でべそだ、でべそになった! ひ―――――っひっひ、でべそになった〜……」

「『あへっ』ていったぞ。ひゃ―――――っはっはっは、『あへっ』だって! でべそになって『あへっ』だって!」

「死ぬぅ〜! ひっ、ひっ、笑い死ぬぅ〜」

客席から壮絶な嘲笑いが、巻き起こった。耳が割れるような哄笑の渦の真中で、

「うええええええぇぇぇぇえぇぇえぇ……ええぇぇぇえええぇぇぇええぇ……」

マイティガールは泣いていた。これまでのような悔し涙ではない。号泣である。まるで赤ん坊のように、恥も外聞もなく大泣きに泣き喚いていた。

「やだぁ……ぐすっ……もうやだぁ……うえぇ――――――ん、えぇ――――――ん」

それはたかが臍かもしれない。だが、今のマイティガールにとっては、限界まで削り取られた精神を叩き折る最後の一撃として十分な破壊力を持っていたのだ。自分が惨めで哀しくてしょうがなかった。何もかもが嫌になった。何も聞きたくないし、何も考えたくなかった。

「ヒヒヒッ! リョ、リョウコさん……さすがにそれはまずいんじゃないですか。ヒ――――――ヒヒヒッ、いくらなんでも、あのカッコいいマイティガールをでべそにしちゃ……ヒヒヒ」

「アハハハハ……ハッ、ハァハァ、ごめんねお嬢ちゃん。フフフッ、ちょっと入れすぎちゃったかしらぁ〜?」

オズワルドも笑っていた。リョウコは笑いすぎて息切れしている。二人ともとても陽気な声だった。少女はお構いなしに泣きつづけている。先程まで颯爽と強盗退治などしていた正義のヒロインの余りに無残な号泣振りにさすがに周囲も笑いのボリュームを下げた。オズワルドは少女の肩を優しくポンと叩いてこう言った。

「私が悪かったです。まだ負けた訳じゃないんですから、気を取り直してがんばってください……でべそチャン!」

その一言で、周囲は再び爆笑。そしてマイティガールは大号泣だ。

「……うぇぇ……もう……やめてぇ……ひっく……お尻に入れないでぇ」

「でも……それだとマイティガールさんの負けになっちゃいますが?」

「……もう……えぐっ、もういいよぉ……」

投げやりな返答。完全に自暴自棄になっているようだ。

「そうですか……でもダメです!」

―――グジュルルルッ!

さらに魔液が注入される。

「イヤァァッ! どうしてぇ……どうしてぇっ!?

「その言い草が気に入らないんですよねぇ。なんですかその大柄な態度は」

「ヒィィッ! ごめんなさい、ゴメンナサイィィッ!! やめてください、お願いですぅ〜」

惨めに哀願するステファニー。もはや正義の味方の頃の面影はない。

「そうですか、じゃあ正式なルールにのっとった台詞で負けを認めてもらいましょう。ハイこれ」

少女の目の前に原稿が突きつけられる。

「あぁぁ……」

一瞬躊躇した少女だが、リョウコがピストンに手をかける気配を感じるや否や、

「ハイィッ!! よ、読みます。読ませていただきますぅっ!!

恥も外聞もなく媚びへつらい、惨めな屈服宣言を読み上げる。

「わ、わたくし・・・…」

「声が小さいっ!!

「ひぃっ! わたくしマイティガールこと……ステファニー・ウィルソンはぁ……うぅ……お尻にいっぱい浣腸されて……ひっく、おまんこヒクヒクさせてる変態のくせに……正義の味方とか……調子に乗って……申し訳ありませんでしたぁ」

泣きべそをかく正義の負け犬の肩は細かく震えている。

「……その罰として、オズワルド様に……お腹をこんなに膨らまされて……でべそにされましたぁ……もうこれからは……勘違いしないように反省しますから……馬鹿で淫らで……惨めなステファニーをもう許してください」

「ちゃんと心から言ってます?」

「ハイッ、もうしません。は、反省してますぅ〜」

悪魔がニヤリと微笑む。

「じゃ、もうスーパーパワーはいらないですね」

そういうなり、媚薬浣腸におかされ弛みきったステファニーの膣口に、見るからに汚らしい手をズブリと突っ込む。

「あがぁぁぁぁっ! もう許じでぇっ!! だずげでぐだざぃぃ……あなたには敵いません、もう二度と逆らいませんからぁっ!!

身も世もなく泣き叫ぶ元正義の少女。その哀願を無視して悪魔の指が粘膜の管を押し広げていく

「こ、これ以上お腹になにか入れるなんて無理ですぅっ!!

しかし悪魔の腕は止まらなかった。あっという間に突き当たりに達した二指が奥でポコンと盛り上がる牝内臓の入り口を思いっきり抓り上げる。

「ヒギィィィ――――――――――――ッ!?

なんとそれだけでステファニーは絶頂に達してしまった。腹の奥で発生した痛みが毒々しい快感となって脊髄を走る。涙でとろけた碧眼が一瞬大きく見開かれ、肢体がびくんとはね踊る。くつろげられた膣が悪魔の前腕をギュゥッと締め付けた。

(……ぁぁ……お腹抓られて……イッちゃう……)

そしてクタリと脱力するが、次の瞬間、

「ヒヒヒ、やっぱりこの中ですねぇ」

「い、イヤァァァァァァァッ!!

なんと悪魔の中指が、子宮口をこじ開けてチュルンと中に入ってきたではないか。

「やだぁっ、そこやだぁっ!!

渾身の力をこめて暴れる少女。だが、なぜか身体に力が入らない。

「あなたの力の源は、子宮に宿ったこのエネルギーですね」

「はひぃ〜っ! ほひぃ〜っ!」

オズワルドの中指が胎内で屈伸し、もはやステファニーは間抜けな喘ぎ声を上げることしかできない。汚い爪が子宮内壁を引っ掻くたび、正義のヒーローだった少女の意識は、お手玉のように絶頂に放り上げられていた。

「しかも私と正反対の聖なる波動を感じますよ。不愉快ですねぇ、こんな力は……」

悪魔の中指が鍵のように曲がり、

「没収ですっ!!!

一気に引き抜かれる。

―――テュポンッ!!

景気のいい音とともに、股間から光の球が勢いよく引きずり出された。この瞬間ステファニーのマイティガールとしてのパワーは完全に消失した。

「はい、こっちも出させてあげる」

同時に肛門のガラス管も引き抜かれる。そして、

「あぁ……れ、れひゃうぅぅううぅぅぅ〜〜〜〜っっ!!

パックリと口をあけた少女の排泄口から、汚濁した紫色の液体が勢いよく噴出す。

―――ブビィィィッ!! ブッシャァァァァァアアアァァァァ……

「くっせぇぇっ!! 正義のウンコ、くせぇぇっ」

「なに食ってんだよ、お前! 正義の味方のくせに恥ずかしくねえのかよっ!」

「ウンコ汁詰め込んだ肉風船のくせにマイティガールとか名乗って、頭おかしいんじゃねえの」

観客達の猛烈な嘲りは幸運にも哀れな少女には届かなかった。大量の汚物をひり出す爽快感にステファニーの意識はとっくに絶頂の彼方に吹き飛んでいたからだ。全身の肉が弾けたような激感の嵐に翻弄され、若々しくはりつめた肢体がビクンビクンとダンスのように痙攣して、収録スタジオに糞混じりの紫液を撒き散らしている。

「あぁぁ、イクゥゥッ――――――ッ!! ウンチ出してイッちゃうぅぅぅ――――――っ!!

「ウフフ、もうすっかり色ボケのお馬鹿さんになっちゃったみたいね。あらやだ」

気が狂ったように叫ぶ少女の股間から新たな液が噴出した。尿口から迸る透明な液体は女の潮射精だ。余りの快感に、ステファニーは潮を吹いてしまったのだ。

「あへぁ……お、おひっこもぉ……いいれふぅ……」

暖かい液体が尿管を擦る心地よさを寝言のように呟きながら、少女の意識は快感の濁流の中にズブズブと沈み込んでいった。

「ゲームはあなたの負けです。来週は罰ゲームを受けてもらいますよ」

オズワルドの楽しげな声がスタジオに響いた。

 

第三章 罰ゲーム

 

バウワウシティではここ一週間、地元ヒーロー、マイティガールのことで持ちきりだった。

犯罪者達は溜飲が下がって欣喜雀躍し、ステファニーの両親は警察を総動員して狂ったように娘を探したが、結局何も見つけることはできなかった。彼らは後に犯罪者達の報復によって酷い目にあうことになるのだが、それはまた別のお話。ここでは触れずにおくことにする。

 

そして、一週間後再びあの番組が始まる。

「今晩は、『プッシー・オブ・ジャスティス』の時間だよ」

おきまりの陽気な挨拶。

「司会はわたくし、オズワルド!」

安っぽいタキシードに身を包んだ悪魔が登場し、

「アシスタントはおなじみリョウコさん」

続いて、全裸のリョウコも現れた。顔を切なげに歪め濡れた吐息を漏らしながら、自分の肥大巨乳を搾ってオズワルドの前のグラスに母乳を注いでいる。

「今日は先週のゲームで破れたマイティガールが罰ゲームを受けます。準備はどうですか〜?」

 

映像が切り替わり、バウワウシティのダウンタウンが映し出される。高い犯罪率を誇るシティの中でも最も治安の悪い犯罪者の巣窟サウスバウワウ地区だ。

―――ガチャーン!

商店のガラスが叩き割られ、さっそく強盗事件の発生である。銃を手にしたヒスパニック系の男たちが数人、金を詰めたバックをさげ、ゆっくりとした足取りで店から出てくる。警察もこないこの地区では急いで逃げる必要などないのだ。と、そこへ、

「ま……まちなさ……ぃ」

無謀にも進み出たものがいた。金髪をなびかせた少女は紛れもなくマイティガール。だがその姿は一週間前とは驚くほど変わっている。

まず始めに、コスチュームがない。なんと正義のヒロインは一糸纏わぬ素っ裸だったのだ。彼女の腹では、浣腸ゲーム以来戻らなくなってしまったでべそがカッコ悪く飛び出している。そしてベルトのバックルの代わりに、乳房や尻、下腹部など身体のあちこちに、家畜のようにMの字の焼印が押されている。

少女の丸出しの股間は後から後から湧いてくる恥蜜が地面まで粘りつないでおり、肛門にはグリグリ動く淫らな電動玩具が突き込まれている。

(うぅぅ……こんな格好……惨めすぎる)

人前でかくの如き破廉恥な格好をするなど、ステファニーには到底耐えられない様子で、大粒の涙をポロポロこぼしてすすり泣いている。

「ほら、はやく台詞を言うんだマイティガール!」

イヤホンからの声に促され、

「……マ……マイティガール……ひっく……参上……ぅう……」

そのはしたなすぎる格好のまま、腰に手を当てたいつもの登場ポーズをとらされる全裸ヒロイン。余りの羞恥と惨めさに、泣き顔がくしゃくしゃに歪む。

一瞬ぎくっとした強盗たちも少女の痴態を見て、一週間前の放送を思い出しニヤニヤと下卑た笑いを浮かべた。

「はぁ? 誰かと思ったらウンコ垂れの牝ガキじゃねえか。マイティビッチ!」

「浣腸は気持ちよかったか? アナルマゾガールちゃんよぉ」

「へっへへ、そのMはマゾのMだろ」

どやどやと集まってくる男達。

「なんだぁテメェ、ウンコマゾの分際で俺達になんか文句でもあるのかよ?」

一人の男が少女の華奢な肩をがっちりと抱き、気弱にうつむいた顔を覗き込む。

「……あ……ぁぁ……」

「凄いねぇ、勇気あるねぇ、もうスーパーパワーはないのにさぁ。さすがは正義の味方って感じだよねぇ?」

怯え震えるステファニーのでべそを意地悪く指で弄びながら、これ見よがしに銃を取り出し、

―――ドキュゥーーーン!!

突然の発砲。少女の剥き出しの股間のすぐ下を銃弾が掠めた。

「ヒィィッ!?

だらしない悲鳴をあげるステファニー。オズワルドにスーパーパワーを奪われたステファニーはいまやか弱い少女に過ぎないのだ。恐怖の余りだらしなく腰を抜かし、犬の服従ポーズで地面に転がる。

「ぁああ〜〜……っ! っ!」

途端にヒクヒクと細腰が痙攣し、弛んだ膣口からビュビュッと白濁液が噴く。絶頂である。少女の肢体は虐められただけで達する真性のマゾ肉に作り変えられていた。これこそあの紫液の最大の特徴、ただの媚薬ではなく肉体組織そのものを淫らに改造する作用があるのだ。

「何だこいつ? イッちゃったよ」

「ははは、惨め過ぎるぜ」

男達の罵声が耳を突くと同時に、

―――プッシャァァァァァァァ……

「ぁぁ……また……イクゥゥ……」

少女は恥潮を吹く。完全に癖になってしまったようだ。淫らに悦ぶ肉体とは裏腹に、

(……こんな……こんなの……ぁあ、私の身体は……壊れてしまった……)

心は悲しみで満ちている。それでも力と勇気を振り絞り、

「お、お尻のバイブに……あはぁ……お、お手紙が……入ってます」

罰ゲームの用件を伝える。アナルバイブに仕込まれた手紙を強盗に渡すというのが、ステファニーに告げられた罰ゲームの内容なのだ。

「なんだ。これかぁ?」

尻でウィンウィンと音を立てる淫らな玩具がズププと引き抜かれる。

「んはぁっ」

背筋に快感電流が走り、嬌声を上げて達するステファニー。一方、男達は中から手紙を取り出して読み上げる。

「なになに、『勘違い女マイティガールの被害者の方々へ』だとよ。『そこにいる変態マゾ女に正義とかほざかれて不愉快な思いをした気の毒な皆様、まことに申し訳ありませんでした。反省した彼女は一生、サウスバウワウの公衆精液便所となって罪を償いたいと申しております。どうか、可愛がってやってください』だそうだ」

聞いていた少女の顔がみるみる蒼白になっていく。

「そんなのいやぁ……いやです! 酷すぎますぅっ!!

そんなことオズワルドからは一言も聞かされていないのだ。

「へへへ、なんだお嬢ちゃん。なかなか殊勝な心がけじゃねえか」

「まてまて、まだ続きがあるぜ『マイティガールの使い方』だってよ。『マイティガールは先週タップリ注がれた紫色の液体により、身体を優秀な性玩具として改造されています。彼女の肛門は非常に柔軟な第二の性器とかしており……』

「ほんとだ、こいつのケツこーんなに伸びるぜ」

「い、いやぁぁあぁぁぁ……ぁぁああぁぁ……ハヒィィ―――ッ!?

複数の男達の指で、冗談のような大きさに拡張された己の排泄口を見て絶叫するステファニー。

「あぁぁ……イ……クゥ……」

そして少女はその被虐心だけで惨めに達してしまった。

『……彼女はどんなに激しく虐めても、悦びます。滅多なことでは死んだりしないので、思う存分暴力を振るうなり、犯しまくるなりして溜まった鬱憤を晴らしてください(ただしもうスーパーパワーはないので、銃で撃ったりしたらさすがに死んでしまいます)メンテナンスは時々水洗いをすればOKです。』だってよ」

「ああ……あ」

予期せぬ展開と、恐怖の余り言葉も出ないステファニー。涙と鼻水、そして涎でグチョグチョの半笑いで、プルプルと首を振る。

「おほっ、ソイツはありがてぇ、早速使わしてもらおうじゃねーか」

「ああ、おれはマイティプッシーを……」

「ヘヘヘ、じゃおれはお勧めのマイティアナルにするか」

腰を抜かしたまま、二人の男に『高い高い』でもするかのように持ち上げられ、

―――ズプププ……

前後の秘穴にペニスをくわえ込まされるステファニー。昔正義の味方だった性玩具は挿入だけで

「あひゃぁっ!!

絶頂に達し、

「ヒギィィッ! イクゥ――――――ッ! イクゥゥゥ―――――――――ッ!!

ストロークが始まると何も考えることができなくなってしまった。まるで内臓がどろどろに溶解していくような錯覚がする。温かい膣の肉壁が陵辱者の肉棒をキュウキュウと締め付けて歓迎しはじめた。

「こいつは、なかなか……具合がいいぜ」

「あぁ……名器だなコリャ……くは、たまんねぇ」

快感に顔をゆがめる男達の周囲では、

「お、俺にも試させてくれよ」

「早くしろよ。でもあんま汚すなよ」

他の強盗が騒ぎ立てる。しまいには店の主人まで現れて、

「公衆便所は皆のもんじゃ。ワシにも試させんか!」

近くの住人までが、

「俺も……」

「わしにも犯させんか」

「俺、娼婦買う金もねえんだよ」

「じゃ強盗でもしろよ。バーカ」

「ちげえねえ。ヒヒヒ」

「うっせぇな、はやくその牝こっちによこせよっ!」

大騒ぎが始まる。無数の手が乳首を引っ張り、クリトリスを捻り上げ、まだ男根を加えたままの肛門や性器に新たなペニスや指が押し込まれる。でべそまでが玩具のように引っ張りのばされ、愛らしい顔や若々しく張詰めた美巨乳がパンチングボールのように殴られる。

「イクゥゥゥ――――――ッ!! はぎゃぁっ! イキますぅぅ、イッちゃいますぅ――――――ッ!!

それでもマゾ少女は虐められるたびに悦びの悲鳴を上げ、画面に向かって壮絶なアヘ顔を晒してイキ狂うのだった。

「罰ゲーム『サウスバウワウ地区にて一生公衆便所の刑』でした。では皆さん、番組が終わるまで輪姦されるマイティガールをお楽しみください」

オズワルドのナレーションが視聴者の耳に響いた。

 

エピローグ

 

あれからマイティガールを見たものがいたが、結構幸せそうだったということだ。今では殆ど喋ることもできないくらい気が狂ってしまっているということだが、サウスバウワウ地区ではいつも皆の人気者で、毎日いろんな人々に虐め……いや、可愛がられているらしい。

 

地獄のTVバラエティ『プッシー・オブ・ジャスティス』

第1話『スーパーヒロイン・マイティガール』

終わり

 



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