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 地獄TV プッシー・オブ・ジャスティス    第0話

第0話 こんにちはオズワルド

登場人物紹介

主役 オズワルド(悪魔)

性別 男

性格 陽気、残虐、慇懃無礼

紹介 空間転移研究所のテロがきっかけで地獄に繋がった実験炉心から這い出てきた悪魔です。見た目はさえない中年男ですが、その超能力に不可能はありません。

相棒 リョウコ・オオヤマ(特殊部隊隊員)

性別 女(26歳)

性格 冷静、勝気、男勝り

容貌 やや吊り気味の鋭い目、高い鼻、細い顎、怜悧、ショートカットの黒髪

容姿 日系人、黒髪、ショートカット、身長170cm、体重58kg、巨乳

紹介 空間転移研究所のテロ事件で、特殊部隊の突入チームのリーダーを務めます。

プロローグ

西暦201x年、初夏、米国

巨大都市バウワウシティ郊外にある空間転移研究所をテロリストが占拠するという事件が起こった。この研究所はその名の通り空間転移、平たく言えばワープ、テレポートの研究をしている施設である。

 

テロリスト達は自分たちの要求が通らない場合、空間転移装置や研究者、職員を爆破すると脅迫した。施設には非常な大金がかかっており、研究者も優秀だったため、アメリカ政府はそれらを失いたくなかった。しかし次の選挙を考えると、テロリズムに屈することも出来ない。そこで、彼らは軍特殊部隊の対テロ突入班の中で最も優秀なチームを、施設奪還の任に当たらせることにした。

 

召集を受けて集まった男たちは皆、筋骨隆々の逞しい戦士達だった。しかしその中に一人、女性が混じっている。見た感じ彼女は日系人だ。艶やかな黒い髪や瞳がそれをよく表していた。

しかし、この人種にしては丈高く、肘や膝にプロテクタをつけた武骨な戦闘服の上からでも盛り上がった乳房や肉付きのよい尻がよくわかるグラマーな体型をしている。彼女にはゲルマン系白人の血が1/4ほど混じっているのだ。

きれいに整った顔立ちだが、切れ長の目は鋭く、体重では自分の倍近くになりそうな猛者たちをしっかと見据えている。そして男達は彼女に向かって整列し敬礼までするではないか。

何を隠そうこの女性リョウコ・オオヤマ少佐はこの突入チームのリーダーなのだ。射撃、格闘技、持久力、どれをとっても部隊で彼女に敵う者はいない。さらに頭脳は明晰で判断は的確。どんなピンチに陥っても冷静沈着な彼女を、部下達は尊敬してやまない。そのうえクールな美貌まで備えたリョウコは、まさにこのチームの、いや軍のスーパースターだ。

 

その夜、チームは闇にまぎれて施設内に侵入した。

ちょうどその頃、一人のテロリストが興味半分で空間転移の実験炉を弄っていた。彼がでたらめにボタンを押すと、炉心は突然稼動し、白光を放ち始め……

 

第一章 突入

 

「ドカ―――ン!!」

「なんだ今のは?」

ちょうどヘリから屋上に降下したところであったチームは、その大きな爆発音に立ち止まった。

「テロリストの爆弾でしょうか」

コンクリート集音器で、周囲の様子を窺うリョウコ。

「いや、奴等も慌てているようだ」

「すると事故ですか」

「間抜けな奴等だ」

ほくそえむ隊員達。

「無駄口は叩くな。訓練どおり一気にいくぞ」

 

いまチームのいる真下の階がテロリストの占有空間なのだ。彼らはそこに人質を集め、数人の見張りをつけている。リョウコのチームはロープを使って壁を降下し、一気に窓ガラスを破って閃光手榴弾を投げ込む。

「うわっ!?」

驚いたときにはもう遅い。すでに部屋の中でのテロリストの配置は外から確認済みなのだ。

―――パパパッ!

リョウコは部屋の左隅の男の額に3点バーストで撃ち込んだ。サイレンサーと閃光手榴弾の爆音の余韻で発射音は殆ど聞こえない。たちまち脳漿を撒き散らし倒れるテロリスト。リョウコの隣では隊員がそれぞれ打ち合わせ通りに自分の標的を射殺していた。

「ジョーンズ、ヘンダーソンはこの場で待機、他は私と来い!」

打ち合わせ通りだ。施設内の見取り図は各人完全に頭に入っている。なにしろ彼らは最優秀チームなのだ。

 

十数分後には、リョウコはテロリスト最後の一人を射殺していた。頭を吹き飛ばされた死体をチラリと確認して、腕に装備した索敵装置に目を落す。

この索敵は心電のパルスで人間の位置を把握できるのだが、今この施設に人質とチーム以外の人間の反応はない。しかし、彼女には気になることがあった。

彼女の前にある、地下へと続く階段。その先には空間転移の実験炉があるのだ。そしておそらく、先ほどの爆発はそこで起こったと見て間違いなかった。

「私は爆発の原因を探ってみる。プライス、ゴールドマン私と来い」

プライスは長身で少しやせ方の白人の伍長、ゴールドマンは筋骨隆々の大柄な黒人で階級は一等軍曹。いずれもリョウコとともに死線をくぐってきた歴戦の猛者だ。

三人は暗い階段を慎重に下りていった。

 

第二章      オズワルド登場!

 

爆発の影響で電気が切れたのだろうか、施設の地下は真っ暗だった。ライトを点灯し実験室に入った途端、リョウコは鳥肌が立つような、なんとも不快な感覚に見舞われた。人間が来てはいけない場所に来てしまったような生理的な嫌悪感だ。

「ちっ、なんとも嫌な感じだぜ」

プライスが呟く。どうやら二人の部下も同様の感覚を受けたらしい。

「それに、臭ぇな。嫌な臭いがする」

確かに、その場には生臭いような臭気が漂っていた。それに血の臭いもする。

「少佐、どうやら臭いのはこいつのせいみたいです」

ゴールドマンがライトで示したのは男の死骸だった。部屋の奥から吹き飛ばされてきたらしく、頭が潰れてコンクリートに紅い花模様が描かれている。リョウコは少し考えてからこう言った。

「いや、この臭いは部屋の奥からしている。行ってみよう」

男が飛ばされてきた方向には破れた扉があり、その中から赤い光が漏れていた。

「あれは、実験炉がある部屋ですよね。何か燃えているみたいですが」

「テロリストの馬鹿ども、分かりもしねえのに弄繰り回しやがって」

二次災害を警戒し、ゆっくりと部屋に近付く三人だったが、

「ん、お客さんですか? どうぞ、いらっしゃい」

突如部屋の中から素っ頓狂な声が聞こえた。驚いて銃を構える三人。リョウコは索敵を見たが、人間の反応は映っていない。

(どういうこと? テロリストがまだいたのか)

銃を構えてゆっくりと部屋を覗き込んだリョウコは、

「うっ!?」

驚いて小さくうめいた。部屋の中心に設置された機械装置がメチャメチャに壊れ、その上の何もない空間に、赤い光のもれるマンホールほどの穴があいていたのだ。

「うお、なんだコリャ?」

続けて入ってきたプライスも驚嘆の声を上げる。その後のゴールドマンも同様だ。無理もない、空間に写真を切り抜いたような穴があいているのだ。穴の中には動物の腸のようにぐにゃぐにゃした質感の洞がどこまでも続いている。その奇妙な光景にさすがの兵士達も驚きの表情を隠せない。

「こんにちは、私の部屋へようこそ」

「なにっ!?」

突然、真横から話し掛けられて慌ててそちらを振り向くリョウコ。そこには一人の小汚い男が座っていた。よれたスーツにくたびれた革靴、それにすだれた禿頭。公園によくいるリストラされたての浮浪者のような、見るからに風采の上がらない痩せこけた小男が、その貧相な鼠顔にニコニコと笑みを浮かべて、黒い戦闘服に身を固めた三人を見ている。

「おや、かわいいお嬢さんもいるじゃないですか。へへへ、ちょうどよかった、こりゃ嬉しい」

これほどの近距離で人間の存在に気付かないとは、この仕事では命取りのミスだ。リョウコはすばやく男に銃を向けたが、内心では屈辱で激昂する心を理性で押さえ込んでいるところだった。

「動くな!」

大の男でも飛び上がるような威圧的な声で命令する。しかし男はヘラヘラした笑いを崩さない。

「うわ、そんなに大声で怒鳴らないでくださいよ。心臓に悪い」

男の馬鹿にしたような態度に語気を強めるリョウコ。

「黙れ、頭を撃ち抜かれたくなかったら、手を頭の後ろで組んで床にひざまずきなさい!」

「お断りします」

一瞬リョウコ達は呆然とした。いまだかつて銃口を突きつけた相手にこんな返答をされたことはなかったのだ。

「ふざけんな、この野郎!」

あまりにもなめきった態度に、ゴールドマンが銃口をググッと近づけて威嚇する。それを手で静止したリョウコ。

「では仕方ない。射殺する」

躊躇なく引き金を絞る。情け容赦ない弾丸が勢いよくサイレンサーから飛び出す。しかし、

「あれっ!?」

その一瞬で男の姿は忽然と消えてしまった。プライスが素っ頓狂な声を上げたそのとき、

「危ないですねぇ、いきなり撃つなんて」

三人の背後で男の声がした。振り返ると、果たしてそこにはあの男がニヤニヤと笑っている。

「な、何なんだテメェはっ!!」

動揺したゴールドマンは、あわてて銃の引き金を絞った。しかし、

「ホワチョォォォッ!!」

男が奇妙な声を上げると、筋骨隆々の黒人は一瞬で石でできた像になってしまった。

「ついでにアンタも、アビラウンケンソワカッ!!」

するとプライスの体が宙に浮き、みるみるうちに縮んで、

「うわぁぁっ!? よせ、やめろぉぉぉ……」

やがて豆粒ほどになり、男の大きく開けた口に吸い込まれてしまう。そして、

「ご馳走様でした」

無残、ゴクンと飲み込まれてしまった。

「き、貴様……いったい何を?」

「見てわかりませんか? 食べたんです。ご馳走様」

こともなげに言い放つ男。一方リョウコは目の前で起こった出来事が信じられない。

「そんな馬鹿な……貴様は一体……」

「私はオズワルド、悪魔です。地獄とこの世が繋がったんで出てきました。ほら、あの穴」

信じがたいことだが、どうやら空間転移実験炉がテロリストの無茶な操作で暴走し、こともあろうに地獄と繋がってしまったらしい。まさかの展開に絶句するリョウコ。だが、彼女は歴戦の兵士である。どんな不測の事態に陥っても、いつまでも驚いているほどやわではない。

「……貴様が何者でもかまわない。だが、部下の仇はとらせてもらう!」

百発百中の短機関銃で男の脳天めがけて弾を発射する。またも姿を消すオズワルド。リョウコは壁を背にして背後に回られることを防ぎ、再び現れた悪魔を狙い撃つ。またも消える悪魔、狙い撃つリョウコ、その繰り返し。攻め続けることでオズワルドに怪しげな術を使わせない作戦だ。小うるさい銃を使わせまいと懐に飛び込むオズワルド。だがそれはリョウコの作戦だった。即座に悪魔の胸座を捕まえると、股間に膝蹴りを叩き込み、

「トリャアァァァッ!!」

腰投げにブン投げて、頭から地面に叩きつける。頭蓋を砕き、首の骨を折る殺人技だ。しかし、

―――ボヨヨ〜ン!

なんと床はトランポリンのように弾んで、オズワルドは一回転するとスタッと着地してしまった。

「くっ、この化け物めっ!」

銃を構えたリョウコだが、気の抜けた声に遮られた。

「これ、なーんだ?」

オズワルドの差し出した両手には、黒いズボンと白いショーツが握られている。

「そ、それは……あっ!?」

尻にひんやりした風を感じて下を見たリョウコは思わず声を上げてしまう。なんと、彼女はいつのまにか下半身裸になっていた。彼女の形良く刈り込まれた黒く艶やかな陰毛、ふっくらと厚めに盛り上がった大陰唇、そして赤ピンク色の肉ビラを僅かにはみ出させた秘裂が余すところなく御開帳と相成ってしまう。ちなみにクリトリスは完全に包皮の中に埋まっているのであろう、その肉色の先端さえ見えない。

とまあつまり、オズワルドが持っていたのはリョウコの戦闘服のズボンと下着だったのだ。

「くっ!」

膝をすり合わせるようにして股間を守るリョウコ。腰をくねらせるその格好は、先ほどまでの軍人調とはうってかわって、なかなか可愛らしい。

「わ、私のっ! か、返しなさいっ!」

焦るリョウコをよそに、オズワルドは白いショーツを綾取りのように広げ、

「へぇ、可愛らしいショーツですね。清純の白かぁ」

しげしげと観察する。

「い、いい加減にしろぉっ!!」

極端な内股という間抜けな姿勢のまま、サブマシンガンを発砲したリョウコだったが、

―――ぴゅぅぅぅぅ……

なんと、銃口から出てきたのはただの水であった。

「ああ、それ物騒だから水鉄砲にしときましたから」

「…………なっ!?」

なんということかリョウコ頼みの短機関銃は、子供の玩具に変えられていたのだ。余りに理不尽な展開である。そんな彼女を尻目に彼女の脱ぎたてショーツを愛でるオズワルド。

「しかし可愛いなこれ。ちょっとシンプルだけどフリルなんかついてるし……冷酷非情の軍人さんもこんな可愛い純白パンティを穿くんですねぇ」

「だ、黙れぇっ!!」

「あ、でも……うわ、おマタのとこシミついてますよ。なんかホカホカしてるし、ハハハ、きったねぇぇ。白いから黄ばみが目立つったらないですねぇ」

「や、やめろぉおおおぉっ!!」

恥辱の余り頬を染め、カッとなって掴みかかったリョウコだが、オズワルドが手を一振りすると、壁につたう配線コードが彼女の手足に絡み付き、勇敢な合衆国軍少佐は空中で大の字に拘束されてしまった。素っ裸の下半身も、すり合わせていた膝を力ずくで開脚されてしまう。

「くそぉっ! こんな、はなせぇっ!!」

身悶えして暴れる彼女をよそに、悪魔は懐から手帳をとりだすとパラパラとめくり始める。

「えーっと、アナタは……リョウコ・オオヤマさんですね。ははぁ、ずいぶん人を殺していらっしゃる。この地獄に落ちる人リストにしっかり載ってますよ。リョウコさんって呼んでいいですか?」

開脚した股間の前にどっかと腰を下ろし、眼前の女性器をまじまじと見つめる。無遠慮な視線に責められて、ピンク色の肉花弁がまるで恥らうようにほんの少しひくついた。

「ふーん、陰毛は結構きれいにお手入れしてますね。でも……うーん、歳のわりに使い込みが足りないような気もしますねぇ。どうです? 最近の性生活は……」

リョウコのプリッとした恥丘をさわさわと撫でる。

「…………ッ! …………」

屈辱に耳まで染め上げ、股間に走ったこそばゆい刺激に身体をビクッと竦めながらも、下唇を噛み締めてプイッとそっぽを向いてみせるリョウコ。

だが、内心彼女はギクリとしていた。オズワルドの言うとおり、彼女は過去のある事件がきっかけで性的なものに非常に奥手なのだ。

「まあ、でも成熟具合としては合格ですね。よし決めた。リョウコさんは私の肉奴隷になってもらいます」

突然の無礼すぎる宣言に目を剥くしかないリョウコ。

「ふ、ふざけるなっ! 誰が貴様なんかの……ヒギィッ!?」

口答えの罰として、リョウコはそのプニプニした大陰唇を万力のような力でつまぎられることになった。鍛えようのない敏感な柔肉を虐められてはたまらない。さすがの米軍特殊部隊少佐も思わず情けない悲鳴を上げてしまう。

「生意気ですねぇ、お仕置きです」

執拗に性器を抓りつづける。

「くぅぅ……痛……ィ……」

鍛えようのない柔肉を虐められて、思わず弱音を吐きそうになる。

「あれぇ……いま可愛い声がしませんでしたか?」

ニヤニヤと見上げる悪魔、再び猛烈に抓る。

「〜〜〜〜ッ!!」

「ほらぁ……だれの声かなぁ? まさか、勇敢な米軍の少佐殿がこんな情けない声出すわけないし……ねえ、リョウコさん?」

下唇を痛いほど噛み締めて無視を決め込むリョウコ。

「とすると……ははぁ、さてはこの口かなぁ?」

そういって悪魔の指がスリットをなでた。くすぐるような刺激にリョウコの尻がぴくっと震える。

「なんか半開きだし……怪しいですねぇ」

右側の大陰唇を強かに抓られたせいで、肉裂は僅かに歪んでいる。その割れ目から僅かにはみだした、透明感のある桜色の小陰唇を優しくつまんだ悪魔。

「調べてみましょう!」

その刹那、オズワルドの指から何か猛烈に熱くてドロドロした感触が、肉花弁を通してリョウコの股間に流入した。

「くあぁぁぁぁぁああぁぁあぁっ!?」

未知なる感覚に思わず仰け反るリョウコ。膣口から子宮に焼け串でも突き刺されたような激感が発生し、粘膜がジクジクと疼きだす。同時に全身の肉が電流が走ったようにビクビクと痙攣した。

―――くぱぁ……

みるみるうちに陰唇が捲れ返り、股間に肉の花が咲く。

(そんな……あ、熱いぃ……股間が熱いぃっ!!)

そしてその中心から、

(あぁ……な、なにかが……あぁ、出してしまうぅっ!!)

―――ブシュッ!!

僅かに白みがかった透明粘液が噴出し、オズワルドの顔にべっとりとかかった。

「く、臭っ! なんてだらしない口だ。男子の面体に涎を、しかもこんな生臭いドロドロした粘液を吐きかけるとは……」

「はぁ……はぁ……くぅ……」

たった一瞬で肩で息をするほど消耗したリョウコに、オーバーリアクションな悪魔の戯言を聞く余裕はない。彼女の股間では開花した陰唇が恥ずかしいほどクチャクチャと咀嚼を繰り返している。

「お仕置きが必要ですねぇ……アチョ――ッ!!」

「おぶぅっ!? か……はぁっ……」

そんな彼女の大の字になった股間を猛烈に蹴り上げるオズワルド。ぱっくりと開いた唇をプルプル震わせながら顔を上げる女性兵士。

「どうです、ちっとは応えましたか?」

セールスマンの如きニコニコ顔で問いかける悪魔。

「わ、私に……な……なにを……した?」

問いかけに問いかけで返す姿勢には相手のペースに載せられないという意思が感じられる。オズワルドは肩をすくめ答えた。

「下のお口が開きっぱなしになる魔法ですよ。これでリョウコさんのオマンコは永久に酸欠の金魚みたいにパクパクし続けることになりました。それから身体中の神経を改造して性感を十倍くらい高めましたから、これからは風が吹いただけで気持ち良くなれますよ。」

「……ぅ……あ……ばかな……」

身じろぎした途端、上半身が戦闘服と擦れ、腰が抜けるような快感が発生する。

「んはぁぁぁ……」

リョウコは心ならずも、悪魔の言葉を証明してしまった。

「それから、大事な粘膜が乾燥しないように蜜の分泌量も三倍に増量しときましたから」

「そんな……うわぁぁ……ぁぁ……」

―――ビュルル、ブチュッ、グジュゥ……

悪魔の言葉と同時に、詰まった水道のような無様な音を立てて、パックリ開いた膣口から愛液がこぼれ落ちる。リョウコの分泌するそれはトロトロと粘性が高く、恥ずかしいほどきつい香りを醸していた。

「いっとくけど、臭いとかはワタシのせいじゃないですよ。元のままですから。てか、何食ったらそんなきつい牝臭になるんですか?」

恥ずかしさの余り胸元まで赤くなるリョウコだが、両手両脚を拘束されては股間に生まれた淫らな噴水を悪魔に披露しつづけるしかない。

「どーれ、この臭マンの原因を調べてあげましょうか」

ひくつく花弁を摘み上げ、柔肉を掻き分けて膣口をくつろげるオズワルド。

「ふ、ふんっ! くだらない……げ、下衆の考えそうなことだ」

未知の恐怖と身を切るような羞恥、そして神経を剥き出されたように敏感になった性感のせいで、股間を弄られるリョウコの太腿はぶるぶると震えている。それでも彼女は顔に皮肉な嘲りを浮かべ毒づいてみせる。

「あー、あー、そんな強がっちゃって……こんなときはヒィヒィ泣いて許しを乞うほうが、女らしくて可愛いですよ?」

その言葉にリョウコの悔しげにしかめていた眉がピクリと動く。

「女を……なめるなよ」

それを聞いてオズワルドはハッとしたように性器から顔へと視線を移した。はじめてニヤニヤ笑いをやめて面持ちを正す。

「それはどうも、すみませんでし……たぁ〜♪」

と見せかけて、力いっぱいリョウコの小陰唇を引っ張った。

「ハギャァッ!!」

豚のような惨めな泣き声を上げるリョウコ。激痛の余り、つんと高い鼻梁から鼻水がブビュッと飛び出し、逆ハの字にしかめられていた眉が、情けないハの字に垂れ下がる。

「ひゃははは! 伸びた伸びた、見事に伸びましたよ、リョウコさんのビラビラが。ほら見て見て、ビロ―――ン! ヒ――ッヒッヒッヒ」

「……あぁ……そんなぁ……」

左右対称の慎ましかった小陰唇は、肥満児が無理やり穿いたパンツのゴムのように伸びて、肌色の割れ目からだらしなく垂れ下がってしまった。その長さ、右側で五センチ、左側は六センチという有様、左右で長さが違うところもいかにも滑稽だ。

「貴方の態度が偉そうだからこんなはみ出しマンコにされるんですよ。分かってるんですか、ん?」

自分の股間を悲しげに見つめるリョウコの目の前で、彼女の垂れ下がった花弁を摘み、ゴムのように引っ張って弄ぶオズワルド。

「うあぁ……やめろぉ、ヒャゥゥッ!?」

まるで子供が小動物を嬲るような悪辣な手悪戯にも、淫らにされたリョウコの身体は電撃のような快感を発生させてしまう。

だが悪魔は彼女を休ませるつもりなど毛頭ない。肩で息する女性将校の戦闘服の上着に手をかけると、

「まったく、乱暴な口を利く娘には、女性らしい優しい気持ちを取り戻してもらわなくちゃ……いけませんねっ!!」

―――ブチッ! ブチブチブチッ!!

力任せに前の合わせを引きちぎった。

「ひぃっ!」

リョウコらしくない弱々しい悲鳴だ。顔も少し青ざめている。どうやら服を引き裂かれるという行為に一方ならぬ恐怖を抱いているようだ。

「わぁぁ……む、胸は……」

それはさておき、黒い服の下から現れたのは僅かにレースがあしらわれた白いブラジャーだった。これまた戦闘服の下につけるには可愛らしい……いや子供っぽいといってもいいデザインである。ただしそれが包むリョウコの乳房は到底子供っぽいなどといえるものではなかった。手に余る程の柔肉は戦闘服の上から想像出来るものよりも、さらに一回りは大きい。どうやらわざと窮屈なブラジャーで隠していたようだ。

「ほほう、これは。なんだリョウコさん、いいお母さんになれそうな立派なオッパイ持ってるじゃないですかぁ」

ブラジャーにも手をかけるオズワルド。

「やめてくれっ……む、胸はいやだ! た、頼む……あひゃっ!?」

下半身を剥き出しにされても気丈に振舞っていたリョウコが、意外にも今度は惑乱して拒む。花弁を引っ張って黙らせるオズワルド。

(あぁぁ……また……私の性器が……の、伸ばされてしまう)

リョウコは恐ろしさの余り抗議すらできず、ただ自分の巨乳が露わになっていくのを見つめるしかなかった。ブラジャーが取り除かれても、彼女の乳房は垂れることも弛むこともなく、重力に歯向かうように胸板の上で球形を描いている。しかし、オズワルドが何より注目したのはその乳先の桜色の部分だった。

「ハハハ。コリャいいや。リョウコさ〜ん、ちょっと乳輪でかすぎるんじゃないですか? 乳首もでかいなぁ。でも色だけは処女みたいですねぇ」

「くぅぅ……」

リョウコは恥辱の余り、歯並びのよい白い歯をキリキリと食いしばった。確かに彼女の乳輪はその巨乳を考慮に入れても人並外れて大きかった。ぱっと見にも直径10cmはくだらないだろう。

また、その中心にむっくりと起立した乳首ときたらまだ半立ちであるにも関わらず、親指の第一関節ほどもあるではないか。

さらに滑稽なことには、淫猥なほど発達した彼女の胸先は、その色だけは呆れるほど綺麗なピンク色なのだ。

「これ見てるとあれですね、さっきビラビラマンコにしてあげて、かえって良かったんじゃないですか? コレでやっと釣合が取れるようになりましたよ……間抜けさ加減ならね。ヒヒヒ」

(うぅぅ……やめてくれ……言わないでくれ……)

どうやら胸の形状がかなりのコンプレックスになっているらしい。屈辱に顔をゆがめるリョウコ。

「大丈夫ですよ。ちゃんと平等に……お乳も改造してあげますから」

悪魔はそう言うと、注射器を二つ取り出した。大型家畜用の巨大なガラス器具のシリンダーには、紫色の液体がたぷんたぷんと波打っている。リョウコの顔に明らかな怯えが浮かんだ。

「や、やめろ……へ、ヘンな注射するな……ひっ!?」

もちろん、オズワルドは容赦なしだ。

―――プスゥッ……

リョウコの乳頭に同時に針が突き刺さり、謎の液体がグジュゥと注入される。ヒヤッと冷たい感触が人並みはずれて大きな乳房にジュクジュクとしみこんでいく。

(うわぁぁあぁぁ……な、なんだ? 中が変に……なってしまう)

途端に乳房の中で不快な違和感が発生した。細胞がとろ火でジリジリ炙られ、ドロドロの肉汁に溶けていくようなおぞましい感覚。

突然リョウコの乳房がびゅくんびゅくんと踊った。まるで中に蛇でも入っているような動きである。

「あぁぁぁ……お、大きくなる……ひっ、膨らんでるぅっ!!」

まさにその通り、もともと大きかった乳房が痙攣に合わせどんどん肥大していくではないか。そしてたちまちのうちにバスト100pなど軽く超える病的な巨乳が完成してしまった。乳輪は二倍以上に面積を増やしてお椀上に盛り上がり、乳首はのびあがって親指そのもののような形状を示している。

「うぁぁ……も、もうやめてくれぇ……そんなところ……大きくしないでくれぇ」

もともとのコンプレックスをさらに強化改造されてはたまらない。青ざめた顔でリョウコが放つ言葉は、限りなく哀願に近づいている。

「ダメダメ、最後の詰めが残っています。フフフ、一体何のために乳腺細胞を肥大させたと思っているんですか?」

嬲るように彼女の周囲を回るオズワルド。背後に回るとおもむろに肥大乳房を鷲掴みにし、思いっきり絞り上げた。猛烈にくびりだされた大判乳輪が円錐状に盛り上がり、次の瞬間、

「ウギィィッ! あ……うあぁぁああぁぁっ!?」

―――プシッ!!

なんと、リョウコの乳首から母乳が迸ったではないか。しかも並みの量ではない、病的な巨乳にふさわしい、牝牛並みの大洪水である。

「ヒヒヒ、出た出た。いやあ豪快ですねぇ、さすがは合衆国軍人! どうです、ママ体験は? ちょっとは優しい気持ちになれそうですか?」

「ヒハァッ、キヒィィィイイィィィイィィィ――――――――――――ッ!!」

―――ブシュゥゥッ!!

垂れ下がった小陰唇の間でぱくつく膣口から、からひときわ大量に愛液が噴いた。絶頂である。張り詰めた乳房から母乳を搾り取られる感覚は、猛烈な排泄の開放感と、乳首を内側から擦りたてられる快感を同時にリョウコの脳にぶち込んだのだ。

怜悧な美貌と強靭な体力、そして明晰な頭脳を併せ持った米軍最強の女性兵士は、黒い瞳を瞼の裏に引っ込めて舌をレロリと垂らした、壮絶にみっともないイキ顔を晒したのだった。

 

第三章      レイプ地獄、開幕!

 

脱力してぐったり垂れ下がったリョウコ。その目はやや虚ろだ。

「どうです。まるで母親みたいに優しい気持ちに慣れたでしょ?」

頤をクイッと持ち上げて、鼻先で微笑む悪魔の顔。その顔めがけ、

―――ペッ!!

リョウコは唾を吐きかけた。

「くたばれ、下衆め」

相変わらずニコニコしながら、悪魔はポケットからハンカチを取り出して丁寧にそれをぬぐった。

「あれれ、だめですか? 困ったな、やっぱり形から入るだけじゃだめですよね」

しばらく小首をかしげてから、ぽんと手を打つ。

「まあいいや。行詰ったら、実践あるのみ。そうと決まったら……おーいゴールドマン君ちょっと手伝ってくださいよ!!」

悪魔が二度拍手を打つと、石になっていたゴールドマンが元に戻っていく。

「う……俺は、一体?」

何が起こったかわからない様子で己の手足を見つめて訝しむ。

「ゴ、ゴールドマン! 無事なのか?」

リョウコの声に振り返る。

「しょ、少佐。一体何が……その格好は?」

普段は男勝りな上司の、半裸で大の字という破廉恥な姿に驚く一等軍曹。その肩にオズワルドがポンと手を置いた。

「いやぁ、実はリョウコさんがメチャメチャ生意気で手を焼いてるんですよ。とりあえずアナタのチンポで黙らせてやってくれませんか」

(ゴールドマンに私を犯させるつもりか……)

この黒人軍曹とチームを組んでもう四年になる、つまり大学を出て、軍に入隊してからすぐということになる訳だが、その実直な性格と、国家に対する忠誠心は信頼に値すると思っていた。だが、彼とて人の子、悪魔の力で脅されれば従わざるをえないかもしれない。

(なんという卑劣な……)

歯軋りをして悔しがるリョウコ。だが、そんな考えは徒労だったようだ。

「俺が少佐を? い、いいのか、犯っちゃって?」

ゴールドマンの口調はいかにも嬉しそうだ。脅されるより先に積極的に話しに乗っている。

(そんな……う、うそだ)

部下の至極あっさりした変心に驚きを隠せないリョウコ。

「もちろん! もうズッコズコ犯っちゃってください」

その言葉に後押しされるように、リョウコに近付くゴールドマンの巨体。今まで見せたこともないいやらしい笑みを浮かべて、ジロジロとリョウコの身体を眺め回す。

「やめろ、ゴールドマン! そんな目で見るな」

余りに無遠慮な視線に、さすがに羞恥を感じて顔を赤らめ身を揉むリョウコ。

「へへへ、やっぱりなぁ。いい身体してやがるぜ」

女性にしては長身とはいえ、彼に比べればはるかに華奢な身体を、ゴールドマンは太い腕で力任せに組み伏せた。同時に手足の拘束がするすると解け、リョウコは部下の腹の下に敷かれてしまう。

その一瞬彼女の顔が恐怖で蒼白になるのをゴールドマンは見逃していた。まったく気丈なリョウコらしくない表情である。

「こんなにでかい乳してやがったとは……へへ、しかしなんだよこの乳輪は。澄ました面しやがって、戦闘服の下じゃこんな淫乱乳房タプタプさせてた訳だ」

そう言って、肥大巨乳を鷲掴もうと伸びるゴツイ掌を、リョウコの白い手がパチンと打ち払った。

「どうしたというんだ! しっかりしろ、それでもお前は誇り高き合衆国軍人か!!」

歯を食いしばって睨みつけるリョウコの叱責を、黒人軍曹はせせら笑った。

「はぁ? マンコ丸出しで何いってんだ、このビッチが! 女のくせに偉そうな口聞くんじゃねえよ。てか、テメエのマンコなんなんだよ。ビラビラが垂れ下がってるじゃねえか。どんだけチンポ咥えりゃそんなになんだよ、このヤリマンが!」

「ち、違う……これは違うんだ!!」

ゆでだこのように真赤になるリョウコ。惨めな格好にされた性器を部下になじられるのは、死ぬほど恥ずかしかった。

「ホント偉そうですねぇ、リョウコさんは。いっつもこうなんですか?」

「ああ、士官だからってえらぶりやがってよ。でけえ胸だの尻だのプルプルさせてやがるくせに、男みたいな口きいて俺達に威張ってるわけよ」

「はぁ〜、そりゃむかつきますよね。ストレス溜まるんじゃないですか?」

「そりゃ溜まるぜ。大学でたての、しかも女、小娘だぜ。ソイツに頭ごなしに命令されてよ。それに、こっちは男ばっかでムラムラしてるってのに、これ見よがしのでかいケツで歩き回りやがってよぉ」

「じゃあ、今日はストレスを存分に晴らすといいですよ」

親指をぐっと立てて微笑むオズワルド。

(そ、そんな……そんなふうに思われてたなんて)

ショックだった。チームは一枚岩で、下士官達は皆リーダーの自分を認めてくれていると思っていたのに。

「あぁ、俺の自慢のビッグ・マグナムでヒィヒィ言わせてやるぜ」

豪腕で股を割り開こうとする。だがリョウコとてむざむざ犯られはしない。近接格闘ではチームでも並ぶものはいないのだ。もちろん寝技の腕前も超一流である。ゴールドマンの襟を取り膝を蹴って、体を入れ換えようと抵抗する。

「やめろっ! ゴールドマン一等軍曹、これは命令……キャァッ!!」

―――パチィィィィン!!

グローブのように分厚い掌が、白く柔らかな頬にきついビンタをかました。途端に恥ずかしくなるほど女々しい悲鳴を上げるリョウコ。

いや、それだけではない。身体をびくんと縮め、怯える子犬のような目でゴールドマンを見上げる姿は、さっきまでとはまるで違う。

「やめて……くれ」

声も高く上擦って震えている。上官の瞬時の変わりっぷりに驚くゴールドマン。

「……お願いだから」

明らかにおかしかった。近接格闘の訓練を受けているリョウコのこと、当然もっと強烈なパンチを受けたこともあるはずだ。それなのにビンタ一発でこの脆さは一体……。

「ほら、ゴールドマン君。チャンスですよ。一発ぶっとい注射でその牝を黙らせてください」

「お、おう。そうだったな。へへへ、リョウコ少佐、すんげえのぶち込んでやるから覚悟しな……おわぁっ!?」

自身満々で取り出した逸品を見て、彼自身がびっくりしてしまった。見知ったはずの自身のペニスが、野球のバットほどにも巨大化していたのだ。

「どうですか。ちょっとでっかくしときましたけど」

「ヒュゥ! コイツはスゲェ。ふへへ、最高だよアンタ」

そんな肉体の変化もあっさり受け入れる一等軍曹。

(はぁ、ちょっと魔力を使って理性のねじを緩めてやったら、高潔な軍人も変態レイプ魔に早変わり。だから人間って好きなんですよ。ヒヒヒ)

オズワルドはほくそえむ。一方リョウコは現れた巨根にガクガクと膝を震わせていた。

「そ、そんなの無理……無理よぉ!!」

(おやおや、ついに女言葉まで使い始めた。まぁ、私は知ってますけどね。リョウコさんがそんなに怯えている理由を……)

巨根軍曹が怯えるリョウコの両脚をむんずと割り開き、すでに潤んでいる膣口に亀頭をぐちりとあてがった。

「いやぁっ!! やめて、やめてぇっ!!」

脚をばたつかせて暴れるリョウコ。先ほどまでの格闘技の動きではない。怯えた女の非力な抵抗だ。

「あぁ!? なんだテメェその口の聞き方は」

―――パチィィィン!!

再びビンタ。

「人にものを頼むときにはよぉ……それなりの口のききかたってもんがあんだろがっ!!」

―――パチィィィン!!

「ひぃっ! か、堪忍してください……嫌なんです……こ、怖いんですぅ」

(あーあー、今度は敬語だ。もう完全に心折れてますね)

「あ? なにが怖ぇんだよ。言ってみろよ」

「そ、それは……ぉ、ぉ……」

「聞こえねえんだよっ!!」

「ぉ、おちんちんです! おち……おちんちん怖いんですぅっ!!」

「はぁ? テメ、いい歳こいてなに言ってやがんだよ。しかもおちんちんって……ギャグにしても笑えねえよ」

呆れ顔のゴールドマン。リョウコの怜悧だった顔は、涙、涎、鼻水でグチャグチャになっていた。その惨めな泣きっ面をフルフルと振って怯える。

「ほ、本当なんです……怖いんです……お願い……ゆ、許してください……」

「おいおい、少佐どうしちまったんだよ。アンタらしくねえじゃねえか」

余りの怯えっぷりに口調を和らげる一等軍曹。

「何でそんなに怖がってんだよ。言ってみ?」

「ぁぁあ……そ、それは……そ、そ、それはぁ」

「私が教えてあげますよ」

どもるリョウコを遮ってオズワルドが声を上げた。

「アンタ、知ってるのか」

「ええ、悪魔ですから。悪魔は何でも知っているんです」

ひとつエヘンと咳をしてもったいぶる。

「この地獄手帳によるとですね。リョウコさんは十三歳のときにレイプされたことがあるんです。友達のうちからの帰り道のことらしいんですがね。押し倒されて、服を引き破られて、両の頬っぺたが腫れ上がるほどビンタされた挙句に、処女まで奪われたそうです。おまけに膣内射精をきめられて、妊娠して堕胎までしたらしいんですよ。だからそれ以来、男のチンポがトラウマになっちゃってるってわけです」

「ほ、ほんとかよ?」

「服を引ん剥かれたときとか、押し倒されたときとか不自然にビビりまくってましたからねぇ。あと傑作なのが、それでチンポ恐怖症になっちゃったからそれ以来誰ともセックスしてないんですよ。つまりリョウコさん、素人童貞ならぬ和姦処女なんです。ヒヒヒ、かわいそ」

「まじかよ、ウケるなそれ。処女膜復活してんじゃねえの?」

「いやぁ、してるんじゃないですか。マン汁とかメッチャ臭かったし。あれは溜まった恥垢の臭いですよ、きっと」

「や、やめてぇ……言わないでぇ……」

ぶるぶる震えて涙をこぼすリョウコ。うなだれたその姿にはかつての凛々しさなど欠片もない。

「さらに傑作なのが、その当時まだツルペタ貧乳だったリョウコさん、乳輪だけは今と同じ大きさだったんですよ。それで犯されながらレイプ犯に乳輪のこと散々馬鹿にされつづけた結果、極度の乳輪コンプレックスになってしまったんです」

己の最も知られたくない過去を晒され、真っ青になって震えるリョウコ。

「ねぇ、そうですよねリョウコさん?」

「…………」

無言で視線をそらす。オズワルドは顔を背けた方向に回りこむが、

「ね〜?」

「…………」

またも、リョウコは視線をそらす。さすがにむっとした表情のオズワルド、語気を強めて、

「ねぇ!? 乳輪のでかいリョウコさん?」

途端に肥大乳房の先のピンク色の円が猛烈に拡大を始める。たちまち巨乳の半分を覆い、3/4を覆い、しまいには乳房の全体が乳輪で覆われピンク色に……。

「イヤァァァァッ!! そ、そうですっ! ホントですぅっ! 全ておっしゃるとおりです。だから乳輪大きくしないでぇっ!!」

途端にオズワルドの足にすがり付いて哀願するリョウコ。見れば乳輪はいつのまにか元に戻っている。

「へえ、そうかぁ。だったらとっとと……認めやがれ、このスベタッ!!」

―――パチィ―――ン!!

ゴールドマン再びビンタ。

「ひぃっ、か、堪忍してくださぃ〜」

かっこ悪く肩を竦めて泣くリョウコ。これがあの精鋭無比の特殊部隊少佐の正体なのだ。

「んじゃなにか? テメエは男のチンポもろくに見れねぇヘタレのくせに、俺らに合衆国軍人がどうのこうのとか言ってたわけか?」

「そ、そうです……お、お願い……許してください」

「ふざけやがって、テメエ見てえなチキンは修道院にでも逃げ込んで尼さんでもやってりゃいいだろぉが、この馬鹿。何で俺らが偉そうなこと言われなきゃなんねーんだよっ、ボケェッ!!」

「ひぃぃ、すいません! ぐ、軍隊に入って……頑張って偉くなって……お、男のひとよりも強くなって……そ、そうすれば、おちんちん怖いのとか……治るかと思ったんですぅ……」

「うわぁ、入隊理由ショボ〜、どうしようもないヘタレちゃんですね、プププ」

「あぁ!? てめ、そんな理由で軍隊入ったんか? 調子乗ってんじゃねぇっ!!」

「……ぅぅ……ぅぅぅ……」

ついに顔を覆って啜り泣きを始めたリョウコ。さらにイラついたゴオールドマン、両手で乳首を思いっきり抓る。

「調子こいてんじゃねえって言ってんだろがぁっ!!」

「ヒギィィィイィィッ!! ちょ、調子乗ってましたぁっ!! す、すみませんでしたぁ〜〜〜っ」

その言葉にゴールドマンの顔が僅かに弛んだ。

「反省してるか? ちゃんと自分がアホだって認めるか?」

「み、認めますぅ……私は……リョウコはどうしようもない……あ、アホでしたぁ……」

にっこりと微笑んだのはオズワルドだ。

「じゃ、お仕置きされても文句は言えないですね」

その言葉と同時に、ゴールドマンの顔がドロドロと溶け出す。崩れた肉の下から現れたのは、なんと十三年前リョウコをレイプした男の顔だった。

「い……いやぁぁぁぁあぁぁぁぁっ!!」

突然現れたトラウマの主に取り乱して暴れる女性兵士。驚いたことに周囲の風景までもが変わっている。さっきまで空間転移研究所の地下室にいたはずなのに、いつのまにかリョウコは夜の公園で組み敷かれている。何もかも……夏の夕立に濡れた草のすえたような臭いさえも、あの十三年前の悪夢と全く同じであった。

「ちっ、面見たら可愛いと思ったけどよ。なんだよ、そのアホみてえな乳輪は、がっかりさせんなよ」

忘れもしない。それは確かにあのレイプ犯が挿入寸前に吐いた暴言だった。

「まぁ、いいか。問題はマンコの具合だからな」

リョウコの心は完全に十三年前、まだ気の弱い処女だったあの頃にタイムスリップしていた。

「ひぃやぁ……、か、堪忍。堪忍してください……お願いです、お願いだから……ヒギィィィイィィィ―――――――――ッ!!」

―――ズボォォォォッ!!

バット並みの剛棒が、リョウコのビラビラマンコに叩き込まれる。凄まじい量の愛液が圧力に押し出されてビュゥゥッと噴出し、復元していた処女膜が破れるブッツンという音が子宮に響いた。

ついに悪夢は完全再現されたのだった。ただひとつ違うのは異常に肥大したペニスのサイズだけ。

「あぎゃぁぁぁぁああぁぁあぁぁぁぁぁっ!!」

尻から木の枝をつきこまれた蛙のように、白目を剥いて、グニャリと広げた両脚をひくつかせるリョウコ。さすがに十三年ぶりの挿入が野球バットサイズとは少々酷過ぎたようだ。

「眠ってんじゃねえよっ!!」

乳先をむんずと掴んで、ラーメン生地を伸ばすように思いっきり引っ張るレイプ犯。

「ひぃぃぃぃっ!?」

激痛に覚醒し、上体をばね仕掛けのように跳ね上げた。しかし、

「誰が起きていいって言ったんだよぉっ!!」

―――バチィィン!!

無慈悲な軍曹は、手加減知らずのビンタで、上がってきた顔を打ち返す。

「ひぃぃ……許してぇ……ひっく……許してくださぁい……」

高い鼻からてろりと鼻血を垂らして、幼女のように泣きべそをかく26歳の米軍少佐。

「大丈夫ですよ。リョウコさんの身体は、どんなに虐められても気持ち良くなれるように改造してありますから」

そう言って頭の方から近付き、

「そんな……そんなの嫌です……あ、そこダメッ!!」

右乳房を鷲掴みにする悪魔。

―――ピュルルルルル……

たちまち頂点から噴出す白い液体。リョウコの身体に溶けるような痺れが走る。

「んはぁぁぁっ、ぁぁぁ」

さらに悪魔は左胸に口をつけて、力いっぱい啜り上げた。

「はひゃぁぁぁぁ、で、でるぅ……おっぱいでるぅぅぅぅっ!」

放出の激感に半裸の女体がくねくねと身悶える。

「うわぁぁ……胸の中が……熱ぃぃ……へ、変になるぅぅっ!!」

母性をくすぐる責めに乳腺を狂わされ、惑乱して泣き悶えるリョウコ。胸で発生した性感が子宮に達し、膣胴を抉る痛みまでが快感に転じ始める。久しぶりに開かれた膣洞の肉襞が、バットサイズペニスをうねうねと歓迎しはじめた。

「うおぉ、膣内がうねって吸い付いてきやがる……くっ、いいマンコしてるじゃねえか。へへへ……これならみっともねえ乳輪を差っ引いてもお釣りがくるぜ」

長大なペニスが負けじと媚肉を掻き分ける。トロトロに蕩けた膣奥で、ポコリと瘤状に盛り上がった子宮の入り口を、破城槌のような亀頭が力強く小突き上げた。

「ひううぅぅぅっ!?」

たった一撃で、リョウコはつま先から頭までキクンと硬直させてしまった。強張った肢体の中で、突付かれた子宮だけがピクンピクンと痙攣している。

「なんだよ? お前もうイッたんか」

「ぁぁ……はぁ……はぁ」

ようやく硬直から解放されテレンと脱力したリョウコだが、返答する余裕などなかった。ただ、余韻に肢体をヒクつかせながら、荒い息をつくのみだ。だが強姦魔は彼女を休ませるつもりなど毛頭ない。

「じゃ、もう一辺イッてこいっ!!」

肉槍がもう一度子宮口を殴打する。

「んあぁ〜〜〜〜〜っ!!」

再び絶頂に追いやられたリョウコの口角から泡混じりの涎がダラダラこぼれ落ちた。潤みきった黒い瞳があらぬ方向をゆらゆらと彷徨っている。

「コリャおもしれえ、よほど子宮口が好きらしいなっ!!」

再度猛烈な突きこみ。

「イ、イクゥ――――――ッ!」

―――ブシュゥッ!!

膣口とペニスの隙間から愛液が噴出した。その量はまるでバケツをひっくり返したようである。

「そら、もう一発だっ!」

「イッちゃうぅぅぅ〜〜〜〜〜〜っ!! ぁぁ……も、もう、イヒャァァァアァァァッ!? ぁぅぅ……もう、イキたくないのに……はひぃいぃぃ〜〜〜っ!!」

続けざまにイカされるリョウコ。彼女の腹では子宮が蛸踊りをして、他の内臓をグチグチと掻き混ぜていた。

(……お、お腹……ヒクヒク……とまらない……ひっ……こんなのやだよぉ……)

男根への嫌悪感から、セックスは愚か自慰まで控えめだったリョウコは、初めて味わう立て続けの快感攻撃になすすべなく翻弄されるしかなかった。

「おやぁ、オッパイがお留守になってますよ?」

左右の肥大乳房がグニュウと搾られる。

―――プシャッ、ビュク……ビュクゥッ!!

「イヤァアァァァァッ!? む、むねっ! オパ……ヒッ、オッパイはやめてぇっ、頭おかしくなるぅ〜〜〜っ!!」

リョウコはスルメが焼けるように尻と頭でブリッジするはめになった。天に向かって突き出された乳首から噴き出る白い噴水の湧水量は、股間の愛蜜に勝るとも劣らない。

(……裏返る……お腹……オッパイも……裏返っちゃう……)

弛緩する間もない硬直の連続で、哀れカチカチになったリョウコの肢体の中で、乳腺と子宮だけがまるで別の生物のようにビュクビュクと脈動している。横隔膜の痙攣に呼吸が妨げられ、リョウコの視界に白い霧がかかり始めた。鼻水、涎、涙でグチャグチャになった美貌を惨めなほど間延びさせて、リョウコは意識を失っていった。

 

第四章 オズワルド転生

 

「リョウコさん! いつまで寝てるんですか? 起きてくださいリョウコさん」

「…………ぅぁぁあ」

ゆっくりと目を開けるリョウコ。せっかく逃げ込んだ失神という安楽さえも奪われる。

「ほらぁ、いつまでも寝てると後がつかえちゃうじゃないですか!」

そういわれて周囲を見渡して驚いた。彼女の目の前には五十人近くにも及ぶ長蛇の列ができていたのだ。彼女が救出したはずの人質達、そして彼女の部下達である。だが彼らの表情からは感謝の気持ちも上官への敬意も、いや人としての理性さえ感じられない。まるで発情した獣だ。

「ぅぁぁ……ひぃっ!?」

救いを求めるように泳いだ瞳の先に粗末な立て看板が飛び込む。彼女のすぐ横に設置されたその看板にはリョウコを指し示す矢印と、こう書かれていた。

『公衆便所 ご自由にお使いください』

「さ、皆さん。リョウコさんの粗末な穴ぼこをご自由にお使いくださ〜い!」

「そ、そんなのイヤァァァァァッ!!」

腰が抜けているため上体だけを起こし、惨めな大股開きのまま後ずさりしようとしたが、どうしたことか地面が餅のように足に粘りついて逃げられない。

「無理ですぅ……こんなにいっぱい……ぜ、絶対無理ですぅ」

「泣き言を言ってはいけません。人間何より大事なのはあきらめない心、リョウコさんにも己に限界をつくらず、可能性を信じてチャレンジしていただきたいっ!!」

その言葉と同時に、大勢の男達は怒号を上げて女に襲い掛かる。

「ひぃぃぃぃっ!! こ、こないでぇっ!!」

―――プシャッ……ジョロロロロロロ……

彼女の股間から黄金の液体が放射線状にとんだ。恐怖の余り失禁したのだ。同時に、

―――ゴボッ、ゴプププ……

膣口が壊れたように大量の愛粘液を噴出す。

「おら、いくぞ!! このションベン垂れ女がぁっ!!」

ビーチフラッグのように一番早かった男がリョウコを押し倒しその場で挿入する。更にその上にどんどんと男達が飛びついていく。ついに集団レイプが幕を開けたのだった。

「もういやぁ―――――っ! キャァァァァァッ!!

一人一人がより多くの肉を、より多くの穴を分捕ろうとリョウコを引き回す。壮絶な肉の奪い合いが展開される。腕を手繰られては乳房を一度に五人以上に揉みしだかれ、十人以上に母乳を回し飲みされ、

「ひぃぃぃぃぃ、お尻ダメ、お尻はダメェェェッ!! アギィィィィィッ!!

脚を引き回されては二穴を一瞬にして埋められる。髪をわし掴まれ、口内を咽奥まで一気に犯される。少しでも歯があたれば乳首、クリトリスを猛烈に抓られ、乳房を殴られる。

「痛いぃ……あひぃっ、とれるっ! 千切れちゃいますうぅぅ……」

リョウコは文字通り引っ張りだこだった。左右の脚をつかまれて綱引きの綱にされる。古の残虐刑、股裂きの再現だ。

「らめぇ、裂けちゃうぅっ!」

股間で咲き誇る肉花が淫猥に蠢く。究極の土の字開脚に両脚の筋が引き攣る。

「無理、むり、ムリィィッ! これ以上は無理よぉぉっ!」

痛すぎて再び失禁する。小便をかけられた男が怒って伸びきった股間にいきなり挿入する。白目をひん剥いて気絶するが今度は肛門を抓られて叩き起こされる。体中の肉という肉をパン生地のように捏ねまわされる。餅を杵でつくように全身を肉棒で突かれまくる。男性器という鍬で存分に耕される。

「ひー――っ! イックゥッ! もうイクのいやぁ……あぁ、イクゥ……死……ぬぅ……」

リョウコには性器だけで既に数十人の精子が注がれている。尻や口、全身にかけられたものを入れればどれほどになるか想像もつかない。神輿のように担がれては、肉棒の剣山に叩き落される。イキっぱなしになって意識を朦朧とさせていたリョウコ、

「……いやぁ……いやぁ……もう、おちんちんはいやぁ……」

目を閉じ、耳を塞ぎ、子猫のように背中を曲げてうずくまる。それを無理やりひっくり返してまた犯す。リョウコは肉の海に沈んでは浮かびまた沈んでいった。

「あ―――っ! イクゥ、わたひぃ……狂うぅ、きひっ? またイクゥ――――――ッ!」

吹き荒れる暴虐の中、自ら撒き散らした大量の愛液でつるりと滑り、偶然にも男達の群れから上半身が突出する。目の前にオズワルドの革靴がある。相変わらずの親切そうな笑顔がほんのさっきまで気丈な精鋭兵士だった女の哀れな痴態を見下ろしている。

「あ……あ……たすけ……て」

最も憎むべき敵の脚にみっともなくすがりついて助けを求める。

「……おねがい……ですぅ……もう……ゆるして……ください」

悪魔は女の頤を掴んで上向かせる。

「おやおや? いいんですか、誇り高き合衆国軍人が情けない」

「いいんですぅ……いじめないでください……おちんちん……もう、どっかやってぇ……」

蕩けきった瞳を通して、リョウコの精神が蹂躙し尽くされ、意地も、矜持も、尊厳も、全て微塵に粉砕されたことを確認し満足げに微笑む。

「少佐ぁ、なーにこんなとこで油売ってんです? まだまだ皆さんお待ちかねですよ」

話に割り込んだゴールドマンに両脚を引っ張られ、オズワルドのズボンにしがみついて泣き叫ぶ。

「なっ、なんでもしますっ! おねがい……もうレイプはいやぁっ!」

悪夢の根源である小男は、それでも引っ張ろうとする黒人軍曹を制し、顔を近づけて聞き返す。

「何でもするって言いましたか?本当に何でも?」

「は、はいぃっ!! し、しますっ! リョウコなんでもしますぅ……だから……もう……ゆるしてください」

オズワルドの両目が悦びに輝いた。ついに標的が彼の言わせたい言葉を喋ったからだ。

「もう取り消せませんよ。悪魔と交わした言葉はね」

その言葉と同時に、

「リョウコさんには私のママになってもらいます」

「…………っ?」

膨張させられた乳房を握り締め、しこった乳首を吸いたてる。

「ひゃぐうぅぅ―――――――っ!」

「ふふ母乳も味、量ともに申し分なし。いいお母さんになれますよ」

リョウコにはオズワルドが何を言っているのか分からない。しかし何か恐ろしいことが起こる予感がする。

「つまり」

突然、悪魔の体が溶け始める。元々小さかった体が更に溶け、縮んで行く。しかし頭だけは変化なく笑っていた。スーツもズボンも汚肉となって積みあがる。大人の体分の腐肉の山の頂上にオズワルドの顔が生えている。

「……な……にを……?」

その汚泥を掻き分け悪魔の新しい体が現れる。それは赤ん坊の姿であった。乳児、いや胎児の体に中年男の顔がついている。

「これからリョウコさんの子宮で健やかに成長させてもらうわけです。ふふ、私は所詮魔界の住人、この次元の穴から離れれば力を失ってしまいます。だが、この世界のものとして転生すれば話は別です」

おぞましい老け顔の胎児はにやつきながら続ける。

「そこで、先ほどタップリと精子を注がれたリョウコさんの受精卵にとりついて、ヒヒヒ、この世界に生を受けようって訳です。ヒヒヒ私って頭良い〜♪」

「いやああああぁぁっぁぁっ!絶対っ!絶対いやあぁっぁぁぁぁぁっ!」

あまりにおぞましい悪魔の企みに、思わず座ったまま後ずさりしたリョウコの下の地面が急激に盛り上がる。現れたのは十三年前リョウコが子供を降ろした産婦人科の診察台だった。最も忌むべき記憶の産物が形状、触覚、薬品臭い匂いにいたるまで忠実に再現されている。足を広げられ、四肢をガッチリと拘束される。

「なに言ってんですか、さっきなんでもするって言ったばっかでしょ! さあ行きますよ。今度は堕ろさないでくださいね、ママ〜♪」

「やだあ、ゆるしてぇ、……ひっく……もうゆるしてぇ」

空中をオズワルドがハイハイしてくる。

「ママ〜、いま行きますよぉ」

「こない……ひっく……でぇ……えぐっ……あっち……いってぇ」

しゃくりあげてろれつの回らないリョウコの姿は、とても妙齢の女性とは思われない。かつての凛凛しかった様からは想像も出来ないほど弱弱しく哀願する。その様子に更に気をよくしたらしく悪魔の赤ちゃんの逞しいハイハイが加速した。生命力に満ち溢れる動きで胴底の割れ目に突進する。

「ふふ、ママのおまんこは可愛いですねぇ」

ついに股間にたどり着いたオズワルドが、紅葉のような赤ん坊の手で引き伸ばされた小陰唇を摘み上げ左右に開く。

「あは……あはは……」

リョウコの乾いた笑い。もはや目の前の出来事を悪夢と思い込む以外に逃げ道を見出すことができない様子。そしてそれをBGMに、くつろげた割れ目に中年男の頭骸骨を押し込む悪魔。

「はぎゃあぁぁぁっぁぁぁあぁぁっ!!!

出産は男には計り知れない苦行だが、子宮に潜り込まれるのはそれを遥かに上回る地獄だった。膣道が魔力により押し広げられていく。それでも肉管がみちみちと悲鳴を上げている。なぜショック死しないのか不思議なほどだった。

悪魔の胎児は膣道を歩き終え、ついに女体の最も奥にある臓器にたどり着いた。最後の聖地を守る筋肉の門が悪魔の行く手を阻むが、

「これまた、可愛い子宮口ですねえ。リョウコ少佐のお腹を一生懸命守って、ふふ、舐めてあげましょう」

中年男の汚らしい舌が健気な守りをべろべろと苛める。粘膜越しに送り込まれた魔力で、強固と思われた城門はあっさりと陥落する。ついに聖地への侵入路が開いてしまった。

「……あはは……はへぇ……」

リョウコの心は半壊していた。

「ご苦労様でした」

一方胎内では、子宮を守っていた肉弁をヤニで汚れた歯がくちくちと甘噛みした。

「あぐううううぅぅぅっ!きひいぃぃいぃっぃぃっ!」

それにあわせてリョウコの四肢も子宮も跳ね踊る。悪魔の嗜虐的な性格は少しでも抵抗したものを許さない。無謀にも彼に挑んだ牝肉には、きっちりとお仕置きが与えられる。

子宮口を軋ませて大人の頭部が通過する。ついに聖地に悪魔が侵入した。

「これがリョウコさんの子宮ですか。なかなか住み心地が良さそうですね」

「……あへへ……へへぇ……」

赤ん坊の手がぐいぐいと子宮壁を押し広げる。脂ぎった額が内臓を押しのけていく。

「あ……え……ぇ……」

佐緒里はほぼ白一色と化した目をひん剥いて口角から泡をぶくぶくと吐く。頭骸骨が通ってしまえばあとは簡単だった。赤ん坊の体がちゅるんと滑り込み子宮が一気に広がる。

「ぎひっ…………っっ!」

膣道が柔軟に元の大きさに収縮していく。屈服した子宮口は再び固く閉じ、今度は悪魔を守る城壁となった。

「……ぁ……へぁ……」

一瞬で臨月の妊婦となったリョウコは膨張した腹を抱えて放心するしかなかった。漆色の瞳が虚ろに虚空を彷徨っている。腹部の痛みは遠のき彼女には壊れかけた心だけが残された。全てが終わったと思われた。

その時オズワルドのいやらしい声が響く。

「おっとっと、これじゃぁ逆子になっちゃいますね」

胎内の悪魔がぐりんと反転した。

「ひぎいぃぃぃぃぃいぃぃぃぃいぃぃぃっ……」

全身を弛緩させているところに激痛を与えられ、リョウコはもう一度、深く失神したのだった。

 

エピローグ

 

研究所の事件から一週間が過ぎた。今、リョウコは上司のデスクの前で凛々しく気をつけをしている。

「どうしても……やめるのかね少佐?」

「はい、プライスが死んだのは私の責任ですから」

ため息をつく上司。

「あれは事故だった。そうだろ?」

だがリョウコの表情は変わらない。

「わかった。辞表は受理しよう」

「ありがとうございます」

ビシッと敬礼を交わして退室するリョウコ。実に凛々しい。

部屋を出るとゴールドマンをはじめ部下達が見送りに来ていた。本当は退官パーティーをやろうという話しもあったのだが、リョウコが断ったのだ。

「少佐、お元気で!」

「さびしくなります!」

そんな言葉に敬礼と握手で答え、去っていくリョウコ。

 

あの日、事件は人質に死者を出すことなく解決した。テロリスト以外の唯一の犠牲者は地下の施設で起こった爆発に巻き込まれて死んだプライスだけ。しかしリョウコ・オオヤマ少佐は部下の死の責任を深く感じて、惜しまれつつも自ら退官という決意をした。それが軍の誰もが記憶している今回の事件の顛末だった。ただ一人リョウコを除いては……

 

―――ガチャリ……

リョウコは軍の官舎から数日前に移り住んだ自宅マンションの鍵を開ける。

「お帰りなさいリョウコさん」

玄関で彼女を待っているのは生後一週間になる可愛い赤ちゃんだ。とはいえその成長は並外れて早いが……

「ただいま……戻りました……オズワルド様……」

たちまち凛凛しかった表情は赤らみ、桃色の吐息を漏らす。びしっと決まったスーツが、レースの施された下着や、黒いヒールが独りでに脱げていく。

服の下から現れたのは人前では必死でカッコつけていた彼女の正体、破廉恥極まりない改造を施されたままの肢体だった。もともと大きい乳房は乳輪ともどもパンパンに張り詰めて肥大し、しこり立ってひくつく乳首をクリップがはさんでいる。恥丘は蜜でぷっくりと膨らみ、驚くほどのモリマン振りであるのに、陰唇は処女のように食い締められてぴったりと閉じていた。子宮は下腹部に浮き出るほど踊り狂っている。

このことを知っているのはオズワルドとリョウコだけ、他の人間の記憶はオズワルドが改ざんしたのだ。

「辛かったでしょう?よく我慢しましたねぇ。偉い偉い」

赤ん坊の小さな指が膨らんだ恥丘を突付いた。

「はひっ!!……辛いです……苦しいですぅ……オズワルド様ぁ」

割れ目がつるりと撫でられ陰唇にかけられていた妖術が解かれる。食い締められていた肉襞が捲くれ上がり成熟した女性本来の大輪を咲かせる。

―――ごぶっ、ごぶぶぅっ!

大量の蜜破水とともに膣口から肉製の卵が出産された。悪魔が今日一日リョウコの子宮に仕込んでおいたオズワルドの肉でできたバイブである。マン筋にかけられていた妖術は、愛液や肉バイブを噴出してリョウコが粗相をしないためのオズワルドの優しさだが、並外れて大量の愛液が分泌されるよう改造された身では、溜まった蜜の圧迫は耐えがたいものだったに違いない。

「ひぃぃっ!……リョ、リョウコ、イキますぅぅ……」

放出の快感に、悪魔の不可視の力に支えられ立ったまま絶頂を晒す。

「こっちも解いてあげましょう」

鯖沼が手を叩くと尿口と肛門にかけられていた拘束魔法も解ける。職場で脱糞や失禁をしないよう、オムツ代わりにオズワルドがかけておいたのだ。

「あひゃぁっ!うんちもぉ……おしっこもぉ……き、きもちいぃですぅ――――っ!」

途端に、

―――ブリュブリュッ!! ブビュビュビュ……

噴出した糞や小便は床に落ちずに、便器に吸い込まれていく。悪魔はしばしの間、三種類の流動物を噴きながら淫猥に踊るリョウコを楽しんでいたが、それが一段落するとパンパンと拍手を二回打った。

「今日は最後のお勤めご苦労様、さあ椅子に座ってくつろいでください」

部屋の奥から趣味のいい木の椅子が滑ってきた。座る部分に生きたペニスが脈動している。一週間前からのリョウコの指定席だ。

「は……い……ああんっ!」

―――ずぷぷ……

淫湿な仕掛け椅子にリョウコは喜んで座る。何かを咥えないと秘壺が切なくてたまらないのだ。そういう身体にされたのだ。

「リョウコさん、そろそろ食事にしたいんですが」

「はい……どうかリョウコの……いやらしいおっぱいを……いっぱい……吸ってください」

悪魔の赤ちゃんを授乳の形で抱き、乳房のクリップを外す。リョウコが勤務中に母乳を噴かないようにオズワルドがつけたものだが、既に媚巨乳はミルクで満たされ破裂寸前だ。

甘いミルクが迸り悪魔の顔にかかってしまった。たちまちリョウコは顔をくしゃくしゃにして怯える。

「すみませんっ!……あの……またおっぱいが……溜まってしまって……苦しくて……ご無礼を……お許しください」

赤ん坊は美味しそうに顔を舐めまわす。

「いいんですよ。今日もクリップ外さずによく我慢しましたね。ではいただきます」

椅子の股間を剛直に貫かれながら息子であるオズワルドにミルクを吸われる。ここ一ヶ月のリョウコの日課だ。

「ぁあんっ……オズワルド様に吸われてぇ……はあぁっ……リョウコの……リョウコのあさましいおっぱいがぁっ……ひんっ……イッちゃいますぅぅぅっ!」

「ふふ、美味しいですよ。次はお風呂に入りたいですねぇ」

「ひゃぁぃ……ただいま……ただいま、いたしまふぅ」

豊乳から母乳を垂らす母の肢体に、快感で蕩ける牝の表情。アンバランスな痴態を晒しながら、リョウコは赤ん坊を抱いて浴室に入っていく。空の浴槽に赤子を抱いて座り込んだ途端、彼女の膣口から生暖かい愛液が凄まじい勢いで噴出し、湯船を満たしていく。文字通り愛液風呂というわけだ。彼女の肉体は完全に、悪魔に奉仕するための肉道具に生まれ変わっていた。

「さて、明日からは忙しくなりますよ。リョウコさんにもアシスタントとしてガンガン働いてもらいますから。ヒヒヒ」

どうやらオズワルドの野望はまだまだ終わっていないらしい。一方身も心も牝奴隷と化したリョウコはといえば、

「はいぃ……オズワルド様のお言いつけなら……なんでもしますぅっ!……リョウコはぁ……リョウコは、偉大なオズワルド様のぉ……い、いやしい牝奴隷ですぅ……」

惚けた頭でそんなことを言いながらも、息子であり主人でもある赤子の身体を、自ら分泌したヌルヌルの粘液で、一生懸命洗っていた。

こうして今ここに、全ての正義のヒロインを恐怖のズンドコに叩き落す、オズワルドとリョウコの極悪コンビが目出度く誕生したのだった。

 

地獄のTVバラエティ『プッシー・オブ・ジャスティス』

第0話『こんにちはオズワルド』

終わり



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