スーパー・ヒロイン勢揃い! DARK ONE 著
(原題:KING PIMP’S SUPER THANKSGIVING )
スーパー・ヒロイン、魔宮殿を総攻撃!
第八章
「我が友人達よ、よう来られた。感謝祭おめでとう!」
キング・ピンプの声が響いた。
「ご覧の通り、テーブルには目印がある。目印に従って自分の席に座ってくれ。宴は直ぐに始まる」
ダイニングテーブルは巨大な円形の物で、それを取り囲む様にゲスト達の席が設けられていた。
テーブルの中央部分は空いており、そこに給仕を仰せつかったフレンチメイド姿の娼婦達が待機していた。
テーブルの上には、ゲストの席の目印となる‘展示品’が置かれていた。ゲストは、そうしたければ、その真正面に座る事も出来た。
巨大な円形ダイニングテーブルの上には、十二の丸い回転盆が置かれ、その上に、衣装を着けた完全な姿でスーパー・ヒロイン・ポーズを取るスーパー・ヒロインが一人ずつ乗っていた。
美しい顔が良く見える様に顎を上げ、背筋を伸ばし豊満な胸を突き出す様に胸を張るスーパー・ヒロインが両膝を大きく広げて跪いていた。 両手は腰へは当てず背中に回して交差させている。
今ではこの姿勢が正式なスーパー・ヒロイン・ポーズに成っているのだ。
エシャの前で跪いているのはジャングル・ベーブだった。そして女主人の前にはフラッグ・ガールが跪いていた。
キッド・ロッテンはグリーン・スペクターを与えられる栄誉に浴し、娘のスペクター・ガールは JJロッドに与えられた。
‘悪徳の主任’は、ブレンダ・ウェイドをキング・ピンプに取られ膨れっ面をしていたが、忘れられてはおらず、その日はアメージング・ベーブを当てがわれた。
ドラゴン・クイーンには遊び相手としてチャンピオン・ガールが、レディ・ミッドナイトはエリカ・サンビーノに与えられた。
モッブ・ボスはパワー・ラスを使って斧を研ぐ事に成った。ミルク・マンはゴット・ギャルと欲情に耽る事になり、Mr.コックスはゴット・チックを獲得した。
ベサニーは、最もお気に入りのスーパー・ヒロイン、アズアー・エンジェルを貰った。
そしてMs.アメリカーナは、勿論、キング・ピンプの前の回転盆の上に跪いていた。
ゲスト達が夫々自分の席に着くと、笑みを湛えたフレンチメイド姿の娼婦達が、ゲストに注文されたものをテーブルの上に並べ始めた。だがそれは食べ物や飲み物ではなかった。
ゲストとスーパー・ヒロインの間に並べられて行く品々は、手枷、足枷、縄、ギャグ等の様々なボンデージ用の拘束具類、それにディルド、バイブレータ、アナル用具等の品々で、形状も大きさも様々だった。どの様に使うのか分らない不気味な形をした器具も少なく無く、鞭が置かれたゲストもいた。
おぞましい器具が眼の前に並べられて行くのを、スーパー・ヒロイン達は、じっと姿勢も崩さず無言で見守っていた。
やがてそれらが自分に対して使用される事を知っているスーパー・ヒロイン達の頬が赤く染まって行く。
だが、頬は緩み、笑みさえ浮かべるその表情からは、何の怯えも不安の色も見られず、むしろ嬉しそうにさえ見えた。自分の前に居るゲストに微笑みながらウィンクをして見せるスーパー・ヒロインもいた。
紅潮した顔も、恥辱を感じている為ではなく、興奮気味であるためと見るべきであろう。
スーパー・ヒロイン懲罰・淫悶地獄で魂を浄化されたスーパー・ヒロインにとって、眼の前に並べられた器具や道具は、苦痛や恥辱をもたらすものではなく、快感と快楽をもたらすものだった。そして眼の前にいるゲストは、それらを使って自分を至福の愉悦へと導いてくれる存在なのであった。
ゲストは皆嬉々とし幸せそうに見えた。
人々の幸せの為に自分の身を捧げる事は尊い行為であり、その結果として得られる快楽は、至高の喜びである事をスーパー・ヒロイン達は悟ったのだった。
スーパー・ヒロイン達の様子を満足げに眺めていたキング・ピンプが立ち上がった。
「さて皆さん、ご覧下さい!このテーブルの上に‘勢揃い’したスーパー・ヒロイン達の何とも美しい姿を!
この捕まえたばかりで活の良い、スーパー・女狐どもは、今日一杯どう使おうと虐待しようと、あんた達の好きな様に扱ってくれて結構だ!他のゲストと交換するも良し、共同使用するも良し、存分に楽しんでくれ!」
ゲスト達から拍手と歓声が湧き上がった。
「昨日迄は、スーパー・ヒロインどもは我々にとって最も忌々しい存在だったが、今や我々楽しませる存在に成ったのだ!これこそ正に、 “災い転じて福をなす”ってやつだ。
ちなみに、この話の最後の部分、第八章は、この部分だけだが、訳者が勝手にかなり加筆した事を申し添えておく。
さて、準備も整った様だな。早速宴を始めようじゃないか!
今日が、我が友人達皆の幸せな‘完全敗北スーパー・ヒロイン感謝祭’に成る事を祈っている!・・・」
完
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