ミズ・アメリカーナ:運命の逆転 いぬかみ訳
Ms.アメリカーナ: 運命の逆転 Dark One著 (原題: Ms.Americana:Reversal of Fotunes) 前書き(と訳者の弁解) 本作品はMr.Xが運営するアメリカのサイトに発表されたもので20章から成る大作です。登場するスーパー・ヒロインはMr.Xの創作、悪党達は著者であるDark One氏の創作です。 大作である事から、この物語の背景について説明させて頂きますが、少し長く成るので興味のない方は読み飛ばして下さい。 舞台はアメリカの一都市デルタ・シティ。 デルタ・シティは腐敗し、あらゆる犯罪、例えば暴力犯罪、麻薬取り引き、売春、奴隷売買etc.が横行している。 警察も、犯罪組織に買収されている者もいて余り頼りにならない。 その市に巣食う犯罪者悪者達に敢然と立ち向かうのがスーパー・ヒロインである。 スーパー・ヒロインは何人もいて、夫々特長があり、アイテムを身につける事によってスーパー・パワーを獲得するタイプとスーパー・パワーはないが卓越した技能を持つタイプ、特別な道具類を使用するタイプと様々です。 スーパー・ヒロイン(勿論美女でなければ成らない)は、必ずセクシーな衣装を着け、マスクで顔を隠さねば成りません。 そしてマスクを剥ぎ取られ正体を暴かれる事が敗北を意味しスーパー・ヒロインの最も恐れる事です。 悪党達もスーパー・ヒロインを捕まえて衣装を剥ぎ取る時は通常、上、下それからマスクの順番に行います。 悪党の方は、性別、服装、体型は自由ですが、絶対にしてはいけない事が幾つか有ります。(MrXサイトの掲載条件) スーパー・ヒロインの殺害、スーパーヒロインの手足を切断する又は顔に傷を付けて醜くする等の残酷行為、そしてスカトロ責め等で、作品にこうした場面が出て来る事はありません。 Dark One氏の設定 Dark One氏はMs.アメリカーナを題材にした作品を数多く発表しており、そのいくつかの翻訳版はこのサイトで見る事が出来ます。 彼は、スーパー・ヒロインは皆共通してヴィーナス遺伝子を持っているという設定を加えました。(この遺伝子を持つ悪党美女もいる) スーパー・ヒロインの少し奇妙と思われる性質(本文を読み進めるうちに解ると思います)をより良く理解する為説明させて頂きます。 ‘ヴィーナス遺伝子’は、原文では‘アフロディテ(Aphrodite)遺伝子’で、ギリシャ神話の美の女神の名に由来します。 (日本ではアフロディテに対応するローマ神話のヴィーナスの方が馴染み深いと思ったのでヴィーナス遺伝子と訳しました) アフロディテは美の女神であると同時に、生殖と豊穣の女神でもあり又戦さの女神の側面も持っています。 ちなみに英語で媚薬はaphrodisiacといいます。 この遺伝子を持つスーパー・ヒロインはこれらの要素を兼ね備えていると考えられます。つまり高い戦闘力を持っているが、内心はセックスが大好きという美女達なのです。そして、生殖と豊穣の女神である側面(セックス)を抑圧すると戦さの女神の側面が顕著に成りスーパー・ヒロインとして悪と対決出来る様に成りますが、生殖と豊穣の女神である側面(セックス)を刺激されそれに目覚めると戦さの女神の側面が消えてしまうのです。 文化的背景 以前、キリスト教文化では夫婦以外の者との性行為は罪悪であり、従って売春行為自体が悪であり売春婦は悪女である事を述べました。 今回の作品には白人奴隷商人が登場します。 キリスト教には“人間は神の奴隷である”という考えがあります。 キリスト教における神と人間の関係は、神は創造主(クリエーター)であり人間は神によって造られた被創造物(クリーチャー)です。 この関係を人間が造り出したテレビを例に説明します。仮にテレビが知恵を付け勝手にチャンネルを変えたりスイッチを入れたり切ったりしたのでは(いくらテレビが人間の為だと主張しても)人間は困る訳です。人間によって造られたテレビは人間の命ずるまま動作しなければ成りません。つまりテレビは人間に絶対的服従をしなければ存在価値が無い訳です。 この様に、キリスト教徒は自分達を創造した神に対して絶対的服従を誓い、神の命令に従う事が善であり正義であると考える訳です。 そしてこの関係は上述のごとく主人と奴隷との関係にもあてはまり、主人は絶対者であり奴隷は主人に絶対的服従すべき存在なのです。 恐ろしい事に、それが神の命令又は神の意思だと信じるならば、人間を奴隷として使役する事も善であり正義に成り得るのです。 キリスト教の影響の強いアメリカでは、支配する者と支配される者との間にこうした考えがある事を含み置き下さい。 翻訳に当たって 本作品は非常に長いので、少しでも読み易くするため、くどいと思われる箇所は出来るだけ省略しました。 僕の力では日本語に直すのが困難な言葉(悪党が使う場合が多い)は原文をそのまま残しその意味を注記しました。 冗談、シャレ、その他説明が必要かな?と感じた箇所は、無粋な事である事を知りつつ注記を付けました。 漢語を減らしカタカナ語を増やしました。 主な登場人物 ブレンダ・ウェイド(Ms.アメリカーナ) (この物語の主人公なので、少し長く成りますがプロフィールを紹介させていただきます) 美貌の実業家で大富豪。三十ん歳、独身。巨大企業郡ウェイド・エンタープライズのCEOで、広大な領地(フェンスに囲われた部分だけで数百ヘクタール:100haは1キロ四方)に建てられたウェイド大邸宅(Wade Manor)に住む。 政財界に強い影響力と持つ実力者であるが、正義感が強く社会にはびこる諸悪と対峙する一方、社会奉仕、慈善事業等に多額の寄付をしている。 又、フェミニストとして女性の権利拡張・立場向上を目指して活発に活動し、女性の尊厳をそこなう行為、又はそれを薦める人物には極めて敏感に激しく反発する。 夜間はスーパー・ヒロイン、Ms.アメリカーナの姿で市内をパトロールし、犯罪を防止し、犯罪者を捕らえる行動をする。 Ms.アメリカーナは、米国国旗をイメージしたデザインの過激ビキニを着け、腰にスーパー・パワーの源泉であるパワー・ベルトを着けている。 他者に対する自分の優越性を信じ込み、話し合いよりも力ずくで物事を解決しようとする傾向が有る。 ちなみに噂では、女性を屈服させようと画策しているマンサク氏もMs.アメリカーナに狙われているらしい。 マンサクさん、突然過激ビキニ姿でマスクを着けた超グラマー美女が襲いかかって来るかも知れないのでお気をつけ下さい。 その時の為にそっとMs.アメリカーナの弱点をお教えします。 パワー・ベルトを着けた彼女は男10人力なのでまともに戦っても勝ち目はありません。しかし彼女のパワーの源泉は溜まりに溜まった性的欲求不満なので、それを満足させてしまえばスーパー・ヒロインと言えどもただの女に成ってしまいます。しかも全てのスーパー・ヒロインが持つビーナス遺伝子が性的刺激に対して極めて敏感なものにしているのです。更に薬物にも敏感なのでクロロホルムで簡単に眠らす事が出来ます。媚薬も効果あり。そして一旦絶頂に追い込めば欲情に火が付き抑制出来なく成るので後はやりたい放題です。しかしやりたい放題だからといってやりたい放題やると、相手は極めてタフなので逆にKOされる恐れがあります。 ・リディア・ウィルス(フラッグ・ガール) ブレンダ・ウェイドが後見人である19歳の明るく活発な美女。 ウェイド家の資産を相続する権利を持つ。 Ms.アメリカーナの相棒フラッグ・ガールとして彼女の活動を助けて(?)いる。 フラッグ・ガールはビーナス遺伝子を持つスーパー・ヒロインの一人。 ・フェリシティ・スィートウォーター 本名はフェリシティ・ドレークス。 ブレンダの個人的アシスタント。 ブレンダに恨みを持ち、彼女の資産を全て奪い取ろうと企んでいる。 ・ジャック、マイク、トッド、ランディ ジャックをリーダーとする白人奴隷商人の四人組 ・アンジェラ・グリーア ブレンダの友人のアフリカ系アメリカ人。地方検事補。 スーパー・ヒロインの一人レディ・ミッドナイト。 ・アモン・ヴァンダーホルム “大親父”と呼ばれる財界の大物。 ブレンダとは常に対立し企業の乗っ取り合戦を繰り返している。 ・アシュレー・ヴァンダーホルム アモン・ヴァンダーホルムの若き美人妻。 ブレンダとは学生時代から面識があるが強いライバル意識を持ち敵対している。 ・ビルボ兄弟 スーパー・ヒロインの強敵。 兄のバート・ビルボは極めて怪力の持ち主。 弟のビフ・ビルボは極めて俊敏。 二人が揃うと流石のMs.アメリカーナも分が悪く、 過去に何度か酷い目に遭っている。 ・キング・ピンプ デルタ・シティの赤線地帯シュガー・タウンに大きな娼館を構える売春業者 ・キッド・ロッテン デルタ・シティの赤線地帯シュガー・タウンの有力売春業者 |
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