第七章
フランク・パターンは、ベッドの上に大の字に縛られている若い女を見た。女の全身は薄らと汗で覆われ、喘ぐ度に胸が上下に揺れていた。彼女の胸の至る所に、彼が使った金属のクリップの薄らと赤く成った痕が残っていた。パターンにとっては、それは女をよりセクシーに見せていた。女は男の方を振り返った。顔の大半はマスクで覆われていたが、パターンは、女の眼に恐怖だけではなく性的欲望が浮かぶのを見て取る事が出来た。
「金属クリップは気に入ってくれたかい、バブス? とても似合っていたけど」
パターンは、マダム・デュヴァルが用意してくれたおもちゃ箱の中を不器用に捜しながら尋ねた。
「は、はい。先生。とても気に入りました・・・」
若い女は従順に答えた。
「本当かい?それじゃ、もう一度付けても良いかい?」
「もし・・お望みでしたら・・・どうぞ・・・」
「いい娘だ!」
フランク・パターンは感心した。マダム・デュヴァルのクラブの常連としてだけでなく、他の同様な上流階級の者として、パターンは多くの女達に会って来た。しかし、これほど興奮させる女には会った事が無かった。彼の責めに対して取る彼女の恥じらいに満ち従順な、それでいて積極的な反応は、彼女が貞節かつ不設楽を同時に持つ女に見えた。パターンは、只、彼女の呻き声を聞き、悶える姿を見たくてたまらなかった。
「ああ、私が見つけたものを見てごらん!」
パターンは二本の蝋燭を掲げて声を張り上げた。バーバラは、パターンがそれに火を点すのを恐怖の眼で見た。こんな事をされた事は無かったが、その使用法は良く知っていた。何れ程の痛みを伴うのか依然として解らなかった。パターンは、直ぐには蝋燭責めを始めず、蝋燭を片手に持ったままバイブレータを取ってバーバラの濡れた秘裂に押し当てた。
「あー!ああああー・・・!」
バーバラは、パターンがバイブレータのスィッチを入れた時、呻き声を抑えられなかった。そして全身が快感に打ち震えた。しかし、歓喜の呻き声は、パターンが蝋燭を彼女の胸の上に掲げて傾けると、直ぐに苦痛の悲鳴へと変わった。
「あー!・・」
バーバラは、溶けた蝋の最初の一雫が、硬く成った乳首に落ちると大声を上げた。これはパターンにとって過ぎた刺激だった事が、ズボンを突き上げる彼の肉棒から見て取れた。
「そのまま動かないで、頼むよ」
パターンは、二本の蝋燭をバーバラの両胸に立て、クスクス笑いながら言った。パターンは融けた鑞が固まって彼女の乳首に固定される迄待っていた。バーバラは恐怖に息を潜めた。今や、厚い鑞の層が胸の上に築かれ、痛みはそれ程でもなかったが、バーバラは蝋燭が胸の上に倒れる事を恐れた。
パターンは服を脱ぐとベッドへ上がり、バーバラの秘裂に挿入されていたバイブレータを引き抜いた。バーバラが呻き声を上げると、パターンは今度はバイブレータを乱暴に彼女の肛門に押し当てた。
「さあ、これを呑込め、この淫乱女!」
パターンは唸り声を上げて、一気にバーバラの奥の方迄差し込んだ。そして、バーバラの胸から蝋燭を取り外し、乱暴に固まった鑞を払い除けた。バーバラは、再び胸を責められ様としているのを知り狼狽して大声を上げた。パターンは片手で身体を支え、熱い鑞を胸に垂らしながらバーバラを犯し始めた。彼女の呻き声は次第に大きく成って行った。犯し続けている内、パターンは、バーバラの呻き声が快感の呻きである事が解って来た。
「お前、気に入ってるんだろう、淫乱女君?」
パターンは、絶頂に近付き喘ぎながら聞いた。
「は、・・は・・はい・・ああ!ああ!ああああーーー!」
バーバラは、男の突きに合わせて、拘束が許す範囲で腰を揺すりながら答えた。
「淫乱女!」
パターンはバーバラの右の胸を残酷に絞る様に掴んで叫んだ。固まった鑞が崩れ落ちた。
「は、はい!はい!ああ!」
バーバラは、パターンが彼女の秘所を熱い精液の奔流で満たしすと、呻き声と伴に答えた。
「ここにおいで、淫乱女君、私を綺麗にしてくれ。まだ、もう一回遊ぶ時間が残ってるぞ。」
パターンはバーバラの拘束を解いて言った。バーバラは息を弾ませながらやっとの事で起き上がった。そして、少し身を屈めると肛門から、恥ずかしそうにバイブレータを引き抜いた。バーバラは前の客にもした様に、パターンを浴室へ連れて行きシャワーの栓を開けた。そして、彼女自身石鹸の泡で身を包むと、パターンに一緒にシャワーを浴びる様促した。バーバラがパターンの身体に石鹸を付け身体を彼女の胸で擦り始めると、パターンは満足して笑みを浮かべた。
「バブス、君は良い仕事をしているよ。」
パターンは言った、
「直ぐに裏を返す事にするよ。」
「有り難うございます。先生」
バーバラは、吐き気を我慢して従順に言った。バーバラは、フランク・パターンを喜ばせていた!そしてパターンはバーバラを、再び虐待してあげる事を喜ぶ売春婦類いの様に見なして話していた!
「さて、一つ教えてくれないか」
パターンは続けた、
「何故、君はそのマスクを付けなきゃならないんだ?」
質問に驚いたバーバラは、すんでの所で彼女の仕事を止める所だった。
「えーと、そ、それは、マスクを付けていた方がセクシーだからです。先生」
バーバラは躊躇いがちに答えた。
「本当かい?だが、私はマスクに隠された君の顔が見たいんだが。君は非常にきれいな顔をしていると思うよ。」
「い、いいえ、どうか・・・!」
バーバラは、慌てふためいて哀願した。
「マ、マダムに付けさせられているんです。もし外したら罰せられてしまいます!」
しかし、フランク・パターンは引き下がらなかった。
「心配する必要は無いよ、淫乱女君」
パターンは笑いながら言った、
「私は古参の顧客だよ。マダムは私に限って認めてくれるよ。間違いないさ。」
「済みません、先生、お願いですから!」
バーバラは、シャワーから出て哀願した。そして必死に成って断る理由を捜した。
「ほ、本当は、私の女主人がこのマスクを付ける様強制したんです。もし外したら、彼女は私を二度とここへはよこさないでしょう。だからお願いします!」
「本当の事か?私には本当の事とは思えないがね。」
「だけど、本当の事なんです、先生! どうかお願いします!」
「下らん事を言ってないで私の言う通りにしろ、淫乱女!さもないと後悔する事に成るぞ!」
パターンは遂に苛立った。
「俺に逆らう奴なんか誰もいないんだぞ!俺を誰だか知っているのか?」
パターンはバーバラの腕を掴み脅す様に言った。
「駄目です!」
バーバラは狂った様にもがいた。バーバラは、長い事捕囚の身では有ったが、パターンをやっつける事くらいは簡単に出来る事は解っていた。更に、キャットウーマンがパターンを誘拐する事に成る事も知っていた。しかし、もし本当に実行した場合、その後がどう成るかは定かで無かった。バーバラは、最早勇敢で大胆な‘正義の味方’では無く、女主人の顔色を気にする従順な奴隷だった。バーバラが躊躇っている間、パターンは彼女の両手を掴み背中に回すと、革の枷を両手首に装着した。更に、彼女の両足首も、同様に革の枷で拘束した。
パターンは、弱々しい声を立てるバーバラを担いで部屋に戻ると、床の絨毯の上に投げ捨てた。
「聞くんだ、淫乱女!」
パターンは、バーバラを跨ぎ怒りを込めて言った。
「誰も俺に‘いや’とは言わないんだ!解ったか、えーっ!」
パターンは残酷にバーバラの胸を握り締めて言った。
「ああ!ああ!はい、はい、わ、解りました!」
バーバラは弱々しく言った。
「それじゃ、マスクの下の顔を拝ませてもらうが、いいか?」
パターンは、マスクの留め金を揺すりながらからかう様に言った。パターンは、バーバラが返事をしないので驚いた。ほんの少し前は完全に従順だった女が、こんなにも非協力的な態度を取る。それがぱたーの興味を一層かき立てた。
「畜生!」
パターンは、マスクの留め金が外せず悪態をついた。そして、上着の内ポケットから小さな、しかし威力の有りそうなナイフを取り出した。パターンは、ナイフを見つめるバーバラを見て笑った。
「市長が持ち歩くべき物じゃないと思ってるな、そうだろう? だが、警備員に24時間頼れると思うかい?そしてこいつは時々とても重宝なんだ・・・」パ
ターンはマスクの紐の下に刃を滑り込ませ、クスクス笑いながら言った。
バーバラは眼に涙を浮かべ唇を噛んだ。最早いくら哀願しても無駄である事が解った。パターンに全てを知られ様としていいた。紐が切られマスクが顔から剥がされた時、バーバラは絶望的な気持ちで眼を閉じていた。
「うわー、何てこった!お、お前、バーバラ・ゴードンじゃないか!」
パターンは驚いて大声を上げると、直ぐに狂った様に笑い始めた。
「バーバラ・ゴードン!バーバラ・ゴードンが売春婦だったなんて!アハハハ・・・!」
パターンは、バーバラの顎を掴み、彼の方へ向けさせた。
「どうした?ゴードンさんよ、今日は私に敵対行動はとらないのかい?それとも、これが環境保護の新しい方法って訳かい?」
「止めて!私を放して!」バーバラはもがきながら叫んだ。
「それで、これがお前さんの正体だったのか!」
バーバラを押さえ付けながらパターンが言った。
「お前は売女だ!偽善者め!お前の親父と同じにな!」
パターンは続けた、次第に刺々しい語調に成って行った。
「お前は、俺が知らないと思っている! お前達、ゴッタム・シティの人間は、地位の高い者にへいこらする愚かな俗人の群れだって事をな!もし、市が俺のものでなかったら、お前達は何も得られなかっただろう!お前達は俺が安っぽい人間だと思っているが、皆俺の金が欲しいんだ!お前の親父の様にな・・」
パターンは何かに気付いて話を止めた。
「一寸待てよ、お前がバブスなら、あの晩お前は、お前の親父のチンポコを口に入れて吸った訳だな!良くやったな!淫乱女!お前の親父は、本当にお前を誇りに思う事だろうよ!俺が彼に言う迄待ってろよ!」
「いやーーーーっ!」
バーバラは悲鳴を上げた。
突然、ドアを叩く音が聞こえた。
「パターンさん、大丈夫ですか?」
マダム・デュヴァルが尋ねた。
「大丈夫、問題ないよ!ほっといてくれ!」
パターンはぶっきらぼうに言った。
「どうか、助けて、お願い!」
バーバラは大声を上げた。
「パターンさん、真に申し訳有りませんが・・・」
マダムは、予備の鍵を使ってドアを開けて言った。マダムは、中の様子を見て言葉を中断させた。
「パターンさん!それは禁じられています!この淫乱女の所有者との間の取り決めが有るんです!大変、助けを呼んで来なくちゃ!」
マダムが助けを求めに行こうとした時、フランク・パターンが飛び掛かった。
「黙れ、このアマ!俺がここのボスだぞ、良く聞け!」
悲鳴を上げるマダムとパターンは廊下を転げ回った。マダムの頭が暖炉の角にぶつかり大きな音を立てると、マダムは全く大人しく成った。フランク・パターンがマダムの身体を回しすと、マダムの頭に血が流れているのがバーバラの眼に入った。
「馬鹿なアマだ!」
パターンはやっとの事で立ち上がると悪態をついた。
「お願い、行かせて下さい!」
バーバラは懇願した、
「救急車を呼ばなきゃ!それに、貴方はこの責任から逃れられませんわ!」
「へー本当かい? 警察署長さんは、今回間違いなく私の味方に成ってくれると思うがね!」
パターンは笑いながら言った。
「そしてお前」
パターンはバーバラを掴み上げて言った、
「どうせお前は俺のものだ!俺専用の性玩具にしてやる!」
パターンに部屋から連れ出されたバーバラの頬を涙が伝り落ちた。パターンは、マダム・デュヴァルが用意してくれた道具の中らか見つけたボールギャクをバーバラに装着した。そして、音を立てない様にクラブから彼女を連れ出すと彼の車に乗せた。この夜、パターンは単独行動を取っていた。普通はこの様な場所に来る時も、最も信頼出来るボディーガードを付けていた。しかしこの夜、警察署長は理由をつけて、警護員を遠ざけていた。
『署長は恐らく、娘を他人に目撃されたくなかったんだろう』
パターンは含み笑いをした。
バーバラは、パターンの車のトランクに投げ入れられた。車は急発進し、やがて速度を抑えた。もう、マダム・デュヴァルのクラブから充分遠ざかったに違いないとバーバラは思った。バーバラが、何故キャットウーマンは未だ来ないのかと不思議に思った丁度その時、車が急停止した。外は騒がしく人々の叫び声が聞こえて来たが、バーバラは、キャットウーマンが救出してくれるのをじっと待った。
キャットウーマンは、パターンがバブスの正体を知った事を全く気にしていなかった。それは、うまく進んでいる計画に出さえ有る予測不能な些細な出来事だった。兎に角、その男は、最後には殺されてしまうに違いない。
市長の失跡の後、ゴッタム・シティは、より一層混乱の渦に包まれた。そして、キャットウーマンは、それ以来成功を祝って、殆ど毎日パーティを催した。今現在、キャットウーマンは、手下の二人がバーバラの秘裂と肛門を犯している横で、手下の一人の上に馬乗りに成っていた。その部屋の隅には、裸にされ、首に革の首輪を装着されたフランク・パターンが跪いていた。
「市長さん、眺めは気に入った?」
キャットウーマンは、荒い息をしながら聞いた。市長は答えなかった。彼は何日も何も食べていなかった。そして、何度か暴行を受けていた。
「それとも、我々の仲間に入る?」
キャットウーマンは続けた、
「だけど、貴方のちっちゃな・・・」
キャットウーマンは、突然開いたドアがの音に妨げられた。ジョーと男達が歩いて入って来た。
「済まないけど、皆さん、私、今忙しいのよ。」
キャットウーマンは、艶かしい低い声で言った、
「後にして下さらない?」
「悪いが、それは出来ねえな、キャットウーマン」
ジョーが落ち着き払って言った。
「えー本当、一体全体どうしたの?」
キャットウーマンは、男から離れ立ち上がり、悠然と聞いた。キャットスーツのジッパーを引き上げ、両手をゆったりと腰に当た。男達からはキャットウーマンの刃の付いた爪が見えなかった。二人の手下もバーバラを犯すのを止めた。バーバラは途中で止められた不満に低い唸り声を上げた。
「やあ皆さん、何が欲しいの?」
キャットウーマンはドアの処でジョーカーの声がしたのでホッとした。
「ジョーカー、ピチャーさんは私達とお話がしたいみたいよ。」
「お話だって?いいよ!話し合いは大好きさ、ハハハ!ここへ来て座りなさいよ」
ジョーカーは、ジョーを椅子に案内した。キャットウーマンは、パーティを邪魔されて本当は面白くなかった。しかし、これは今すぐ決着を付けておいた方が良いと思った。兎に角、他の手下達も直ぐに駆けつけて来るだろう。
「それで、キャットウーマン、貴方もお座り頂いて仕事のお話をしましょう、ハハハ!」
ジョーカーは、キャットウーマンの方へ手を伸ばし腕を掴むと、上機嫌で言った。ジョーカーが腕を掴むや否や、キャットウーマンの全身を、強烈な電気ショックが駆け巡った。
『このクズ野郎!』
キャットウーマンはそう言いたかった。しかし、それを口に出す前に、キャットウーマンは既に床に崩れ落ちていた。
「ウウーーグッ!」
ペンギンにタバコの火を再度胸に押し付けられ、キャットウーマンは、歯ぎしりして呻いた。キャットウーマンは椅子に座っていた。彼女の両手は椅子の背もたれに、そして両脚は椅子の脚に縛り付けられていた。キャット・スーツの前面は切り開かれ、彼女の胸と股間を露にしていた。キャットウーマンの胸には、ペンギンに手荒く扱われた傷と伴に、既に、幾つものタバコの火の痕が残っていた。
「俺に服従すると言うんだ、キャットウーマン!」
ペンギンは、もう一本のタバコに火をつけて脅しをかけた。
「さあ、キャットウーマン、我々の時間を無駄にしないでくれよ!」
ジョーカーが付け加えた。ジョーカーはゆったりとソファに座って一部始終を観察していた。
「お前の手下は皆死んだ。お前を助けてくれる者なんかいやしないよ。」
「このー・・・!」
キャットウーマンは怒りを込めて呟く様に言った。
「仲間に入れてやったのに!裏切りやがって!」
「そうさ」
ジョーカーは笑いながら言った、
「お前さんが、簡単に事が運ぶ様にしてくれたんだ。我々は結果を出し始めた処なのにあんたがするのはパーティばかり!そんなにパーティが好きなら、あんたはパーティに集中して、我々に作戦を任せればいいじゃないか?」
「そんな事しないわ・・・うあー・・・っぐっ!」
キャットウーマンは、ペンギンに胸を焼かれる苦悶に、頭を倒し呻いた。
「手を放せ、この肥満ウンコ野郎!」
キャットウーマンは悪態をついた。
「黙れ、売女!」
ペンギンは怒って太い声で叫んだ。ペンギンは、キャットウーマンの腹を激しく蹴り上げ、椅子毎後ろへ倒した。床にぶつかって椅子が壊れた。キャットウーマンは、息を詰まらせて床に倒れていた。
「俺が肥満だと、えー? それならこれはどうだ、えー?」
ペンギンは、キャットウーマンの上に乗り、ズボンのジッパーを下ろし、肉棒をキャットウーマンの秘所へ無理矢理押し込んだ。
「おい、ペンギン、どうしたんだよ!我々にはやるべき仕事があるんだぞ!」
ジョーカーは首を振りながら言った。
「さあどうだ、なんか言う事が有るか?この間抜けな犯され猫め!」
数分後、キャットウーマンから、精液が滴る肉棒を引き抜いたペンギンが言った。
「もう、仕事の話しに戻れるかい?」ジョーカーが言った。
「解ったわ、貴方の勝ちよ!」
キャットウーマンが言うと、ペンギンは大笑いした。キャットウーマンは顔を背けていたので、ペンギンもジョーカーも、キャットウーマンの眼に現れたある決心と憎しみの色が見えなかった。
「それは良かった!」
ジョーカーは陽気に言った。
「さあ、仕事に戻ろうじゃないか?先ず最初に、あんたのコントロール・ルームを我々に見せてくれないかね?」
キャットウーマンは、且つては彼女のものだった大きなベッドの脇に跪いて辛抱強く待っていた。キャットウーマンは、マスクと、彼女の両腕を厳重に背中で拘束している長い黒い革の手袋を除いて全裸だった。両乳首には金色のピアスが取り付けられ、その二つのピアスは短い金色の鎖で繋がれていた。キャットウーマンは、直径が1.5センチ程の金色の輪が鼻に取り付けられていた。鼻輪にも鎖が繋がれ、その端は両乳房の間にぶら下がっていた。キャットウーマンは、暫くの間ボール・ギャグが嵌められ、涎が顎から腹部へ滴り落ちていた。
大きなベッドの上にはバーバラがいた。バーバラの両手は背中で拘束され、大きく開いた両脚は近くのベッドの柱に鎖で繋がれ、全裸の身体は赤いミミズ腫れで覆われていた。両脚の間にはフランク・パターンが座り、バーバラの秘所に肉棒を荒っぽく突き入れ、そして出していた。
「ムー・・!ムー・・!」
バーバラは、ボール・ギャグを通して重い息をしていた。「どうした、もっとしてほしいのか、淫乱女?」
パターンは喘ぎながら言った、「よし、そら、もっとだ!」
パターンは胸を掴んで言った。そしてそれを手掛かりに使って、無我夢中にバーバラを犯し始めた。この奇妙な事態の捩れの背後には、パターンが、自分が助かる為に、ペンギンの生活を保障してやるばかりか、自分がゴッタム・シティで彼らの手先に成ると迄言って彼らを説得した経緯が有った。パターンは直ぐに解放されるであろう。そして、彼が市長としての仕事を再開した後、パターンはジョーカーやペンギンに、犯罪がより成功しやすく、警察による妨害を減らす為の情報を渡すであろう。その見返りに、彼らは、政治的ライバルとの確執の際にはパターンを助け、又、‘地上げ屋’としてもパターンに協力するだろう。
パターンは素晴らしいと感じていた。彼は、いつも人とうまくやる方法を知っていた。皆欲深く、そしてパターンは、その人が何を欲しがっているか正確に推察する才能を持っていた。直ぐにパターンは執務室に戻り、ジョーカーやペンギンの助けを受け、次の選挙に負ける心配を持つ事は無く成るだろう。実際、二人が、ゴッタム・シティで何でも出来る免許を与えられれば、多くの人が苦しむであろう。だが、そんな事だれが気にするのか。多分、最後には全ての責任をジェームス・ゴードンにおっかぶせ、あのご老体を取り替えれば済む事だ。多分、あのご老体と同じ位弱い者を見つけるのが難しいと言う事は無いだろう。その上、彼の娘ほど、犯し甲斐の有る者は無い。それが、恐らく、彼に相応しい報償でもある。パターンは、大笑いしながらこうした思いに耽っていた。
「ムムム・・!ムム・・・!」
パターンは振り返って、必死に何か話そうとしているキャットウーマンを見た。
「何が言いたいんだ、まんこ猫?」
パターンは笑いながら聞いた。
「ムムム・・ムム・・・フムム・・、ムムム・・・!」
キャットウーマンは腰をくねらせながら繰り返した。
「ああ、そうか、お前もイキたいんだな?」
「フム!」
キャットウーマンは、しきりに頭を振って頷いた。
「俺はたった今放出したばかリなのが見えなかったのか?」
「フム!フム!」
「解った、解った!」
パターンは渋々ベッドを降り、彼の鍵でキャットウーマンの黒手袋を外した。最初の一週間、ジョーカーとペンギンは、彼らが、キャットウーマンが降参したと思われる迄、あらゆる方法で犯し拷問した。二人が終えた後、他の犯罪者達がキャットウーマンを乱暴に取り扱った。バーバラも、バット・ガールとしえも警察署長の娘としても困難な時を過ごしていた。キャットウーマンは、殆どバーバラと同じ位従順に成っていたが、念の為に、依然として手袋で拘束されていた。
「さあ、自由にしてやったぞ、まんこ猫、せいぜい楽しむんだな!」
パターンはキャットウーマンの手袋を鍵を外して言った。キャットウーマンは弱々しく呻くと、痺れた腕を揉んだ。そして、直ぐに脚を開くと狂った様に、淫猥に腰をくねらしながら指で秘所を弄り始めた。
「オーケー、お前は暫くそうしていろ、そしてお前の番を待ってろ!パターンは含み笑いながら言うと、再びベッドに上がり、バーバラの脚の間に座った。
「さて、蝙蝠まんこ!我々が居るのは・・・」
パターンが正にバーバラを犯し始めようとした時、キャットウーマンが背後から忍び寄り、パターンの首に革のグラブを巻き付けた。
バーバラは息を止めて、ベッドの上で格闘する二人を見つめていた。パターンは、外そうと必死にグラブを掴んだ。キャットウー捕まって以来明らかに体力が弱まったキャットウーマンも必死に締め付けていた。暫くパターンが狂った様に腕を振り回た後、遂に彼は動かなく成った。
キャットウーマンは、猿轡を外した後も無言だった。パターンが持っていた鍵を使って、キャットウーマンは彼女の枷を外し、続いてバーバラの戒めと猿轡を外した。
「お、女御主人様!大丈夫ですか?」
問いただした後、突然バーバラは、これが、ジョーカーとペンギンの裏切りの後、キャットウーマンとの最初の話しが出来る機会であり、依然とキャットウーマンを、自然に‘女御主人様’と呼んだ事に気付いた。
「ここへおいで、蝙蝠まんこ!」
キャットウーマンは答えず、洋服ダンスの前でバーバラを手招きした。そして、キャットウーマンは中の服を取り除き始めた。バーバラは、その服の中に新品の蝙蝠まんこの衣装を見つけた。やがてキャットウーマンは、ギリシャの女神の彫像が置いてある部屋の隅に歩いて行った。キャットウーマンが、彫像の腕を壊れる迄捻ると、一つのボタンが現れた。キャットウーマンがそのボタンを押すと、洋服ダンスの中にある隠し扉が開いた。更に、ドレッシング・テーブルの上面が後退してパネルが現れた。
「これは主制御室の働きに干渉出来ないけど、出来る事も有るわ。」
キャットウーマンは、バーバラがパネルに見入っているのに気付いて言った。そして、幾つかのキーを操作した。
「さあ逃げて、蝙蝠まんこ、10分しかないわ。」
バーバラはその意味を理解して凍り付いた。バーバラはただ如何して良いか解らなかった。長い間奴隷として過ごしたバーバラは、ここから脱出する希望を殆ど失っていた。
「あ、貴方は?」
バーバラは尋ねた。
「古い友達と会う約束があると思っているのよ。」
キャットウーマンは落ち着いて言った、
「逃げなさい!」
バーバラは渋々と洋服ダンスの中に足を踏み入れた。バーバラは、トンネルの中へ足を踏み入れる前、身を屈めて蝙蝠まんこの衣装を拾い上げ、キャットウーマンの方へ振り返った。
「逃げなさい、蝙蝠まんこ!」
キャットウーマンはバーバラの背中を押して言った。漸く、バーバラは向きを変え、薄暗い長いトンネルの中へ歩み入った。
暫くすると、トンネルの突き当たりに出会った。バーバラが見上げると、金属製の梯子が眼に入った。それは、およそ20メートル程続いており、頂上に丸い蓋が微かに見えた。急いで蝙蝠まんこの衣装を身に着けると、バーバラは梯子を登り始めた。
バーバラが蓋の所に辿り着いた丁度その時、下の方から呼ぶ男の声が聞こえた。
「バブス!俺を待っていてくれ!」
叫んだのはフランク・パターンだった。未だ生きていたのか!バーバラは下を見た。
「早く来て下さい!パターンさん!私だけじゃ蓋を開けられないんです!」
バーバラは蓋を開け様として叫び返した。パターンは懸命に梯子を上って来た。
「急いで下さい、爆発でこの建物全体が吹き飛ばされます。」
バーバラは激励する様に言った。バーバラは梯子をしっかりと掴み、パターンが彼女のいる位置迄登って来た時、足で力一杯パターンの顔を蹴り付けた。パターンの悲鳴が狭い空間に数秒間響き続いた後、辺りは静まり返った。バーバラは向きを変えると簡単に蓋を開けて外に出た。
外は暗かった。バーバラは、森の中に有る穴の横にいた。そこは、ゴッタム・シティの郊外で、微かに市街地の光が見えた。バーバラは、穴から出ると直ぐに走り始めた。突然、爆発の轟音が起こった。地面全体が揺れ動き、バーバラは地面に倒れた。二回目の爆発が起こった時、バーバラは依然として立ち上がろうともがいていた。バーバラがいる場所から、穴から吹き出す炎と煙が見えた。頬に伝わる涙を拭いながら、バーバラは遠くの光の方へ向かって歩き始めた。
「バット・ガール!一体全体何処に居たんだ?ずっと君を捜してたんだ!バット・シグナルを見なかったのかね?」
ゴードン署長が尋ねた、
「それに、そ、その衣装で? ゴッタム・シティの刑務所の幾つかがキャットウーマンと、それに似た衣装を着けた何者かに襲われたんだ。それを知らないのかね?」
「何ですって、私の新しい衣装がお嫌いなんですね?」
バット・ガールは、署長の机の前に立って冷たく言った。彼女は今、マントを付けていたが、その下には依然としてキャットウーマンに貰った衣装を身に着けていた。
「もし私が、お尻にバット・シンボルを入れ墨していたらもっと好きに成って頂けますか?」
「何、何て言ったんだ?」
署長は椅子から飛び上がらんばかりだった。
「単なる冗談です。別の件で遠くへ行っていました。キャットウーマンの噂を聞き次第戻って来たんです。私は、彼女らの秘密基地を見つけました。そして既にご承知の通り、その夜に、全てが爆発で吹き飛び破壊されました。
「だが、だが、市長はどうなったか知ってるのか?それに、それに私の娘も? 何も見つかっていないんだ。」
署長が尋ねた。彼は、爆発の報告を聞いた後一睡もしていなかった。今、彼はずっと老けて見えるとバット・ガールは思った。バット・ガールは少し気持ちが軟化し、ニュースの一部を告げる決心をした。
「私の知る限り、市長は爆発で死にました。しかし、貴方の娘は、そのずっと前に殺されました。」
バーバラは冷たく言った。
「嗚呼、何と言う事だ!ああ!お願いだ言ってくれ、バット・ガール、それは確かかね?」
署長が尋ねた。その顔からは血の気が失せていた。
「はい、間違い有りません。さようなら、署長」
バット・ガールは簡単に言うと、去って行った。その背後で署長は泣き始めていた。
バーバラ・ゴードンがオフィースに現れた時、マダム・デュヴァルは非常に驚いた。
「それで、ゴードンさん、何でここに来たの?我々はここを引き払うってこと聞いてないの? あの嫌な奴のパターンに起こった事件の後、我々は追い出されたんだ。とうとうお前さんの望みがかなったんだ、さぞ嬉しい事だろうねえ!」
「いいえマダム、どうかこれを見て下さい!」
バーバラは、封がしてある封筒をマダム・デュヴァルに渡して言った。マダム・デュヴァルが封を開けた。「親愛なるマダム」
印刷された手紙は次の様に綴られていた、
「貴方が良くご存知の様に、私は、暫くゴッタム・シティを離れなければ成りません。その間、私の淫乱女であるバーバラ・ゴードン、又の名をバブスを今から貴方に託したいと思います。どうか、彼女に貴方の最も変態的な客を与え、間違いなく彼女があらゆる方法で陵辱される様取り計らう様お願いいたします。心を込めて、キャットウーマン。」
マダム・デュヴァルはその手紙に少し当惑した。キャットウーマンのサインが無かったし、キャットウーマンは普通、自分を‘キャット’と呼ぶからだった。しかし、彼女が発狂しているのでない限り、バーバラ・ゴードンがそんな偽手紙を書く筈が無いとマダムは思った。一方、もし他の都市に移るのなら、新しい客を引き付ける特別の何か、あるいは何者かが有った方が良い。マダムが見上げた時、バーバラは直ちにトレンチコートのボタンを外した。コートの下は、ハイヒール、黒い絹のストッキングそれに合わせたガーターベルトを除いて裸だった。バーバラは、両乳首に、銀色の鎖で繋がった乳首クリップを付けていた。
「どうか、マダム」
バーバラは、従順な態度で嘆願した。
「私を連れて行って下さい。そして淫乱女として扱って下さい。それが私なんです。」
「ようく解った、ようく解ったよ。」
マダムはにっこり笑みを浮かべて呟いた。
終わり?
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