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  『不可侵領域1 〜 女教師 草薙 結衣〜 』                          久遠真人 作         

俺が中学3年の時に両親は離婚した。
原因は・・・実は良く知らない。

俺には仲の良かった年の離れた姉貴がいたが、その当時は東京の大学に通う為に、東京の母方の祖母の家に居候していた。
地元の進学校に通っていた俺は離婚後は父親と共に地元に残り、母は実家のある東京へと戻っていった・・・結果、姉貴は母と暮らすこととなり離れ離れになった。
進学を控えた大事な時期に、両親の離婚を体験した俺は、そのせいで高校受験にことごとく失敗した。
厳格な父には、落ちこぼれた俺が許せなかったのだろう。それ以来、俺に関心を持たなくなった。
そんな俺がグレて落ちこぼれるのには時間がかからなかった。
結局、2時募集で滑り込んだ高校は、県内にでも評判の悪いクズ共が通う高校となった。
そんな高校に1年通い、髪を染め、悪い事を率先して手を出し続けるようになり、2年になる頃には俺もすっかりクズ共の一員となっていた。

そんな2年の春、俺たちが散々嫌がらせをして辞めた先コウの代わりに赴任したのは・・・俺の姉貴・草薙 結衣(くさなぎ ゆい)だった。
目鼻の整った顔立ち、切れ長な瞳、この2年で伸ばしたのであろう長い髪を首の後ろで纏め、スーツに身を包み颯爽と歩く姿は、俺たちからすると十分の大人の雰囲気を醸し出していた。
すっかり女らしくなり、離婚して母方の姓を名乗り、東京に行って垢抜けてはいたが、俺には一発で姉貴だとわかった。姉貴もすっかり変わり果てた俺の姿を一発で見極めたのだろう。教室から去り際に人知れずウィンクして合図を送ってきた。

俺は昼休みに姉貴を捕まえると、人気のない特別教室へ連れ込んで詰問した。

「なんでこんな高校に赴任してきたんだ?クズばっかの男子校だぞ?」
「なんで・・・って、ここは私の地元でもあるし、不肖の弟が通っているからね。それに、ここの校長は私の恩師なの。ここの教師になりたがる物好きが少ないから・・・ってせがまれてね」

さも当たり前のように言ってのける姉貴の言葉に、俺はため息を付いた。

「はぁ、犯されないように精々気を付けろよな。ヤクザ予備軍がウヨウヨしている学校だからな」
「心配しなくても大丈夫よ。私の腕前知っているでしょ?」

そうなのだ。姉貴は子供の頃から空手を習っていて全国大会に出るような腕前だった。この俺も、姉貴が大学に行く為に地元を離れるまで一度も勝てた事がない。

「あんたも私に蹴り飛ばされないように、悪さもほどほどにね。弟だからって容赦しないわよ」

そう言いながら笑って姉貴は去っていった。
その言葉通りに、その美貌につられちょっかいを出した不良どもはことごとく蹴り倒されていった。



そして、その事件は3週間後に起こった。
姉貴に不満をもった3年の不良どもが、帰りがけの姉貴を人気のない路地で待ち伏せして襲い掛かった。
不意を付かれたとはいえなんとか撃退した姉貴だったが、つい手加減が出来ず何人かを病院送りにしてしまったらしい。そいつらは暴走族に入りドラック売買や婦女暴行の噂の絶えない連中だったが、メンバーの中にヤクザの息子と噂されるメンバーもおり大人たちも手出しを控えているような存在だった。

「まずい連中を病院送りにしちまったな」
「おいたをしたら、当然の報いを受けるべきだわ!」
「だが、ヤクザとの噂があるような連中だぞ。明日からのGW1週間はホトボリが冷めるまで東京にでも戻っていろよ!」
「・・・しょうがないなぁ、わかったわよ」

全然自覚のない姉貴に何度も念を押しながら、俺は新幹線の駅まで姉貴を見送った。
そして、俺は姉貴のいない休日を楽しむ事にした。



ここ数日、姉貴も休日を満喫しているのか携帯に連絡もなく、小煩い姉貴がいない事をいいことに俺は自宅に悪友たちを呼んでは、気軽に過ごしていた。そんな一週間を過ごしていた所、遊びに来た悪友の一人が先輩から廻ってきたというアダルトDVDを酒の肴に持ってきた。
俺は他の仲間ほど興味もなく。付き合いでDVDを再生するとその画像はSMものだった。

窓一つ内薄暗いコンクリートで覆われた部屋。
天井から鎖やロープと一緒に垂れ下がった裸電球により、照らされるその部屋には、三角木馬や拘束用の椅子、拘束用の枷が取り付けられた革張りのベットなど、まともな行為には使われない品々が並んでいる。
その奥にある重そうな鉄製の扉が錆びた音を立てながら、ゆっくりと開くと3人の男たちが入ってきた。どの男も逞しい体つきをしており、お揃いの黒革のズボンを履き、パーティ用のピエロの仮面を被っているのがなんとも不気味だ。
最後に入ってきた男の肩には麻袋が担がれており、男は部屋の中央で無造作に麻袋を降ろすと、他の男たちによって袋の中味が引きずり出された。
それは女だった。背後に真っ直ぐ揃えて伸ばされた腕と、揃えさせられた足の足首から太股にかけてガムテープがグルグルに巻かれ、逃げようと必死に芋虫のように床に這いずる姿を、男たちが見下ろしている。
顔には、黒革のマスクが被され、唯一空いた口元には赤いルージュの引かれた唇を裂く様に、リングギャクが噛まされている。
体つきから、まだ若い20代の女、学生かOLだろうかラフなジーンズ姿をしている。
一人の男が女の顔面を踏みつけ動きを封じると、残りの男たちは、女の拘束を解き、淡々と衣服を剥ぎ取り始めた。女も必死で抵抗するが、目が見えない上に男立ちに押さえ込まれ、あっという間に全ての衣服が剥ぎ取られてしまった。その肌は、真っ黒なマスクとは対照的に染み一つない綺麗な肌をしている。
男たちは、女の両手を天井より垂れ下がっている手械に嵌め、両足を左右に無理矢理広げさせると床に備え付けられた足枷へ括り付け『人』型に拘束した。
そして壁から鞭を取り出すと、前後から鞭を振り下ろした。

ヒシッ!ビシッ!!

前後より全身隈なく振り下ろされる鞭によって、女の白い肌にどんどんと赤い筋が刻み付けられていく。その度に、女は痙攣し、くごもった悲鳴を上げ続ける。

悪友どもは、あまりの迫力に酒を飲むのも忘れて、画面に食い入った。
俺は女の声を聞いて、なにか引っかかるものを感じていた。それが何か考えている内に、画面内には次の責めへと移り変わっていた。

画面内ではグッタリした女の尻に巨大な浣腸器付き立て、嫌がる女に何度も浣腸液を注入し、アナルストッパーをねじ込んで栓をした。
そして、女の手首を吊るしていた鎖を緩め膝立ちにさせると、口枷で無残に開かされている口に男根が押し込まれた。
頭を掴み喉奥まで突き入れるような激しいイラマチオに、女は何度もえづくが男は構わず女の口を犯し続けた。他の男は女の腰を掴むと背後よりまだろくに濡れていない秘肉へと巨大な男根を突き入れた。そして残った男は、火の付いた蝋燭を両手にもって近づくと、女の背中へと真っ赤な蝋を次々と垂らし始めた。
その後も、男たちは代わる代わる立ち位置を変えては女を犯し続けた。
途中、男たちは順番に扉の外出ては、新たな男たちが入ってきた。
その度に、新たな責めが女へと行なわれ続けた。

三角木馬に縛りつけ、足首に付けた錘によって悶絶する女に対して鞭を振り下ろす男たち・・・
逆さ吊りで水槽に顔を潜らされた状態で、前後の穴を執拗に責める女を悶絶させる男たち・・・
前後の穴と口を犯され苦しみ悶え続けさせる男たち・・・
乳首とクリトリスに太い針を突き立て次々とピアスを付け楽しむ男たち・・・
漏斗を女の穴と言う穴に押し込み、媚薬入りの水を大量に飲ませて何度も排泄させる男たち・・・
黒革のベッドに拘束され、代わる代わる全身に大蛇の刺青をいれ続ける男たち・・・


どの男たちもピエロの仮面を被り、無言で淡々と女を責め続けた。
拷問のような凌辱は何時間責め続けられ・・・気絶しては水をかけられ責められ続けられ、女は最後には口から泡を吹いて痙攣しはじめた。

それを見届けると男たちは次々と部屋を出て行った。
そして最後に残った男が、おもむろに女のマスクに手をかけると剥ぎ取った。


そこに映っていたのは・・・白目を剥き変わり果てた姿の姉貴であった。



   


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