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  『虐囚 〜魔窟に囚われし心〜』 (10)                      久遠 真人作         

【10】新たなる快楽を求め、狩りは続けられる・・・・・・


俺は、携帯電話で昨夜届いたメールを開き、その文面に目を通していた。
サイト主から届いたメールなのだが、昨夜から何度も繰り返し見てしまう。

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 このたびは、ご協力いただきありがとうございました。
 これにより、貴方様は正式会員へと認定されました。
 正式なID、及びパスワードは別途、お送りさせていただきます。

 また、これを持ちまして、報酬としておりました、柊 真琴の管理権を、
 貴方様へと譲渡させていただきます。
 サイトでの奉仕活動時間外では、優先的に彼女をご使用できますので、
 ご自由にお使い下さい。
 その際、調教に必要なモノがございましたら、お気軽にお申し付けください。

 それでは、共に狩りを愉しみましょう。

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その文面を読んでは、俺は一人悦に入る。


真琴の調教記録を見た後、俺の元にサイト主からのメールが届いた。
どうやら向こうの指定したIDを使ってアクセスしていたので、俺の閲覧している様子はサイトメンバーには丸見えだったらしい。俺がアクセスして見ている裏で、サイトメンバーは、着々と次の獲物である巴 静香への準備を行っていた。
しかも、間違いメールかと思っていた最初のメールも、わざと俺の元に送られたものだと、そのメールには記載されていた。
ターゲットとなった獲物の関係者で、同様の趣向を持ちそうな者の元へと送られていたとの事だった。どうやら、俺はまんまと乗せられ、どっぷり浸からされていたという訳だ。
更に、使用期限が切れたので、パスが無効になる為、正式会員になる必要性があること。
正式会員になるには、大金の会費を支払うか、サイト運営に協力するかの二択だった。
どちらも、サイトの機密性を維持する為と、運営の資金、労働力を確保するのが狙いで、営利目的ではないらしい。金のある奴は軍資金を、力のある奴、知恵のある奴は、それぞれ能力を提供しろという事だ。
俺が協力した場合、その報酬に柊 真琴を付けるとの条件と、次の獲物がいつか逆襲してやろうと思ってた巴 静香とくれば、俺がNOと答える理由がなかった。それも含めて俺を選んだとするのなら、サイト主と名乗る人物は相当頭の切れる奴だろう。
こうして、俺は巴 静香を差し出し、柊 真琴を得ると共に正式会員となった。

俺は、ついつい口元が緩むのを抑えられなかった。


「こらぁ、そこ! そんなに私の授業はつまらないか?」

凛と響く美声に顔を上げると、教壇の上で巴 静香がこちらを睨んでいた。

「いえ、すみません。ボーっとしてました」
「あっ、そっ、そう・・・・・・なら、気を付けるように・・・・・・」

俺の返答に、彼女は戸惑うように受け答えすると授業を再開した。

「であるから、この問題はッ・・・・・・うっ・・・・・・くぅッ・・・・・・」

だが、その直後、突然、教壇に手を付きうずくまる彼女。そんな彼女を心配して、生徒たちが声をかける。

「だ、大丈夫だ・・・・・・ちょ、ちょっと・・・・・・貧血・・・・・・だ・・・・・・」

彼女は、足をガクガクさせ、汗を垂らし始める。
その反応に、俺は気を良くし、手元のリモコンのメモリを「OFF」に切り替えた。
途端、ガックリと床に尻もちをつく彼女に、生徒たちが心配そうに駆け寄っていった。



巴 静香に対する調教は、週末2日間ぶっ通しで行われた。
一度、心の鎧が剥がれた彼女は脆く、快楽を受け入れ、被虐の悦楽を次第に心身に刻みこまれていった。
そして、色ボケのようになった彼女をメンバーが車で彼女のマンションまで送り届けたのは、月曜日の朝方だった。開放される前に、たっぷりと媚薬クリームを塗りつけたリモコンバイブを秘部と菊門に押し込まれ、鍵付きの貞操帯を装着されたのだった。

その後、彼氏とひと悶着あったようだが、詳しいことは知らない。
ただ、泣きながら別れると切り出した彼女に対して、意外にも彼氏から次の帰国の際に会って話し合おうと必死になだめられ、彼女が冷静になる為にしばらく時間をおこうとの申し入れがあったらしい。

あれから2週間が経過した。
あの後に知った事だが、彼女を襲った覆面の男たち・・・その何人かは、この学校の関係者であった。その為、学校にいる間も平穏とはならず、彼女に対して執拗に調教は行われている。
その一部始終は録画され、サイトに公開される手筈になっており、他の会員からの評判もなかなか良いとの話だ。
当人は「脅されて」という理由付けする事で、なんとか心のバランスを保っているつもりのようだ。そのせいか学校では徐々に以前と同じような強気な態度を取るようになってきた。
だが、度重なる調教で彼女の身体は被虐の囚人と化していた。調教をしてやると普段の強気な態度が剥ぐ取られ、淫らなマゾ牝豚の彼女が姿を現していく。調教が進めば被虐の快楽を求め、自ら調教を求めてくるようになるだろう。
そんな調教に気が向けば直接参加して彼女を味わい、嗜虐に染められマゾ奴隷に堕とされる過程をサイトで愉しむ・・・・・・そんな刺激的な2つの悦楽を俺は享受していた。



「ホント、楽しくなりそうだ」

生徒に付き添われ、よろよろと保健室に向かう巴 静香を見つめ、俺は嗜虐の笑みを浮かべた。
保健室にいる養護教諭も既にサイトによって調教済みである。
俺は携帯を素早く操作すると、学校内にいるメンバーに指示のメールを飛ばす。
この後、彼女の身に起こる出来事を想像すると、後でサイトを見るが楽しみでしょうがない。

彼女から聞きだしたところ、彼氏が来週には帰国するらしい。淫らに牝豚奴隷に変わった彼女をどう見せつけるか、ちゃくちゃくと計画は進行している。
彼女に痛い目に合わされた連中はゴロゴロいる。逆襲したがっている彼らを使って、どう演出し貶めるか・・・・・・今から考えるだけでも、ゾクゾクしてくる。
その興奮で俺の股間に血液が流れ、ムクムクと充血していく。いくら諫めても、いきりたつ自分の股間に苦笑いする。そんな今の状況を満足していた。
近々、次の狩猟のターゲット候補がサイトに公開されるらしい。
その途端、会員達によってターゲットの個人情報がどんどん調べられ、曝されていくだろう。

「次の獲物はどんな牝か・・・・・・楽しみだ」

俺は、新たな獲物に想いをはせ、更に興奮を高ぶらせるのであった・・・・・・


・・・・・・END・・・・・・



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