第5章
くっきりと凛々しい眉が切なげに寄せられ、水晶のように清楚だったはずの瞳は霞がかかったかのように呆然としている。 スートラの熱い舌は亜衣の美しい耳を右、左と舐め続ける。 ぬめる唾液で巫女の耳たぶをねとねとにすると、その奥にまでくねる舌を差し入れて亜衣の聡明な頭脳を舐め回すかのように蠢かせる。 「ひぁ・・やめ・ろ・気・持ち悪い・・舐め・るな・ぁはあっ」 亜衣の言葉からは先程までの力強さが失われてきている。 必死になって抵抗するはずの美しい戦士の躰は、ビクビクとひきつく以外の動きがない。 見た目は、拘束具で束縛されたわけでも体を傷つけられたわけでもない。 にも関わらず、蒼い巫女は目の前にいる宿敵に何一つ攻撃できない。 それどころか相手の淫らな攻撃を一方的に受け続けている。 すべて、相手の動きを操る魔道具−操縛形の効果によるものだった。 亜衣の髪の毛を呪術の媒体として納められた邪鬼淫界の魔人形に、蒼い美少女戦士はその躰を操られてしまっている。 その効果は絶大で、今の亜衣は自分の意志では指一本自由に動かすことが出来ない。 ただひたすらスートラの淫技に耐える事しか許されていないのだ。 天神の加護を受けた神聖な蒼い羽衣を欠くことなく身に纏った誇り高き巫女、天津亜衣は、淫らな感覚と闘っていた。 自分の躰を蝕む強烈なまでの甘い刺激に、亜衣の理性は絶望的な防御戦を続ける。 美しい姿をした淫敵からの、とどまることのない淫らな攻撃。 −く、くそぉっ・どうしてこんなに・・ひゃあ・・ダメ・だめだ・・しっかりしなきゃ・でもぉ・・− 自分自身を激しく叱咤する亜衣。しかしその肉体は、背後からスートラに抱きかかえられ加えられる攻めでドロドロにとろけそうになっていた。 可愛らしい耳たぶも穴の奥も、ねぶられ、しゃぶられ、唾液でねとねとにされる。 なんとか積み上げようとする理性の煉瓦を、耳の穴から吹きかけられた熱い息が簡単に蹴散らしていく。 ・・ちゅ・・ふぅ・べちょっ・・・ぴちゃっ・・ 「・・やっ・・くぁ・あはぁっ・・・んふぅ・・」 淫らな音と、亜衣の切ない吐息が巫女を捕らえる為の罠と化した職員室に響く。 囚われの美少女戦士の吐息には、徐々にうっとりとしたものが含まれてくる。 麻衣を救うため、敵を滅するために、気力を振り絞り魔の淫薬に抗った亜衣。 大きな賭けにでてスートラを追い詰めるべく天具を操り動き続けた事が、今や完全に裏目に出ていた。 身体中に染み込んでいた魔薬が、時間が経つにつれ着実に亜衣の精神をぐずぐすに溶かしていく。 さらにスートラの熱い舌は、その溶けかけている理性をかき混ぜるよう蠢く。 魔道具によって身体の動きを封じられた蒼い巫女は、身悶えすることも叶わず甘い衝撃に翻弄され続ける。 −ぁぁあぁっ・・トロける・・や・めろぉ・・や・・めへぇ・・ひぁあぁ− 聖なる巫女・天津亜衣はいつの間にか淫らな感覚に押し流されそうになっていた。 「すっかりおとなしくなっちゃったわね。さっきのお薬がびんびんに効いているから、この辺をちょっと触っただけで・・あはは、もうイっちゃう寸前かしら?」 ただただ力無い抵抗で藻掻き、少し弄るだけでのたうち回る亜衣に、スートラは獲物の綺麗な耳を舌でなぶりながらささやいた。 スートラは亜衣の耳を凌辱しながら指先を蒼い羽衣の胸元に這わせる。 瑞々しい張りのある膨らみに、ゆっくりと指をめり込ませていく。 自分の体の一部分から全身に駆けめぐる熱く甘い刺激を必死に耐えしのぎ、せめてもの抵抗に強がりの言葉を返す亜衣。 「うひぃっ・・い、イクって、なによ・・っ・・私は、どこにも・逃げないわ・・イカな・・ひぁああ」 「は?なにを言ってるのよ、馬鹿な娘ね・・?」 スートラは、会話がつながらないことに一瞬あっけに取られてしまった。 しかし。 「ふふ、あはははは、そう、そうね。そうだったわね」 スートラはある事実を思い出した。 「お前はイったことがないんだったわね」 いつも凛々しく神々しい天津亜衣は、普段から性行為はおろか、自慰を経験したことすらない。 乙女の秘部には、入浴とトイレの際にしか触れることすらもしたことがなかった。 戦いのさなか、邪鬼に責められたり敵の刺客カーマに純潔を奪われたりはしているが、亜衣は性の攻撃を心地よく思ったことなどない。 心地よさどころか、性的行為は清い精神を汚す行いだと信じて疑わない亜衣にはそれは苦痛でしかなかった。 それほどにまで亜衣には性の経験がなかった。 性的経験が皆無という事、それは彼女が“イク”という感覚をも知らないという事だ。 「イクというのはそういう意味ではないのよ。ふふん、いいわ。今すぐ味逢わせて上げる。身も心もドロドロになってしまいそうな悦楽の頂上をね。」 スートラはそう言い放つと、蒼い操縛形を動かす。それに伴って亜衣の躰も操られその人形と同じ姿勢をとる。 上段の構えで拘束されていた亜衣は、本人の意思に反して“十”の字の姿勢をとらされた。 無理矢理体を固定されている美少女の背後から、美女の両手が伸びる。 「ぐっ・・んっ・・・いひっっっっっ」 悔しさに歯ぎしりする亜衣の顔をスートラの長い指がゆっくりと撫で、白い首もとをくすぐり通り、蒼い羽衣に包まれた二つの膨らみに伸びていく。 「うひっ・はぁっんんっ・ん・ん・んんぅっ」 聖巫女の美乳が、淫敵の両手でやわやわと揉み込まれていく。 亜衣の抵抗はほとんど効をなす事が無く、身体を駆けめぐる刺激に甘い吐息を堪えることも出来ない。 ゆっくり、だがしっかりと巫女を攻めていく二本の手。 汗と粘液で湿った羽衣に包まれた二つのふくらみは、亜衣の心を裏切り甘い刺激を受け入れ続ける。 「こぉんなに悦んじゃって。ここまで反応してくれるなんて、嬉しいわぁ」 「ひぐっ・だ、誰が悦んでなんかっ」 「あら。じゃあこれはなんなのかしら?」 「っきゃはあっっ!?」 「ほら、羽衣のうえからでも摘めちゃうくらいになってる。すごいすごい、巫女のくせに、はしたない乳首だこと」 後ろから亜衣の胸を玩んでいたスートラの指が、悦びの証−蒼い羽衣を突き上げていた二つの尖りを摘んだ。 「っっきゃはっっヤメッ・・ひぐっ・摘んじゃっ・・離・せっ・っふぃああっ」 亜衣の強靱な精神力で一時は彼方に追いやっていた甘い粘液の影響が、白い美体に一気に、しかも完全に蘇った。 親指と人差し指の間で転がされる敏感な肉の先端。 −だ、ダメっ・・・私の体・どうなっちゃったのっ・こ・んなのって・・っ・・やめっ・こ・んなに擦られちゃっ・− 「うぐっ・ぐああっ・離せっこれ以上触るなぁああんっ」 小さな突起から弾ける凄まじいまでの甘い感触を、必死になって蹴散らそうとする亜衣。 しかし、邪鬼淫界の淫毒に侵された肉体は亜衣のその抵抗を無視し、スートラの淫ら攻めだけを受け入れる。 「ああっ・・ん・んぉ・・ぐっぐんん・ん・・ひゃああっ」 突き出た尖りを指先でコロコロと弄られ、未知の甘美な電流に圧倒される亜衣。 美しい眉は切なげに寄り、濡れ光る唇からは涎が伝う。 普段の凛々しい姿からは想像もできない位に、淫らな衝撃に翻弄されている。 「ほぉらほら。神聖な羽衣は纏ったままよ。羽衣の姿のまま、そんなに悶えてもいいの?」 「て、天神の羽衣ぉ・お・ぉあっ・・私ひっひああっ・」 天神の巫女を護るはずの羽衣は、今はその織り目が亜衣の桃色の乳首を擦り上げるヤスリの役目を果たしてしまっていた。 −あぁっあひっっいい・・だめ、だめ・・羽衣で淫らな刺激を感じちゃうなんて、そんな・・はしたないことぉ・・ぁああっでもぉっ・・− トロトロと涎が流れる唇を噛み締め亜衣は体の中で暴れる甘い衝撃に耐えようとする。 「ん・・ぐっ・・あぐっ・・かはっあっんんっ」 しかし、今や邪鬼淫界の淫ら薬が芯まで染み込んでしまっている亜衣の身体は、淫らなうねりを押さえきることが出来ない。 あっけなく唇を突いて出た吐息には、もはや抵抗の言葉が含まれていなかった。 「ふははははっ。これくらいで悦んでちゃ、後が大変よ?」 スートラは亜衣の耳たぶを舐めながらそうささやくと、摘んでいた二つの突起から指を離した。 「は・あぁっ・・あはぁっ・・」 凌辱の手がとまったにも関わらず、肩で息をし呆然とする亜衣。 羽衣を突き破りそうなくらい屹立した乳首ははしたなく震え続け、亜衣の肉体がスートラの攻めを悦んでいたことを主張する。 息も絶え絶えの亜衣をちらりと見やると、スートラは再び可愛らしい耳たぶをしゃぶりながら両手を蠢かした。 羽衣の上からひとしきり胸の頂点を玩んだスートラの指は、そのまま羽衣の合わせ目に滑り込んでいく。 衣ごしではない、直に玩ばれる感触。 「きゃはっ・・!?」 亜衣は躰の芯から震えてしまった。 奥歯を噛み締めていたにも関わらず漏れてしまった熱い吐息。 桃色の霞で覆われた瞳を大きく見開いて呆然とする亜衣。 ひときわ激しく震える巫女の身体。 すでに濡れまみれていた乙女の秘部から、下着をとおして熱い滴がどぷっと音を立てて溢れる。 蒼い天女の反応を確認したスートラは、紅い唇を緩ませると亜衣の胸をゆっくりと玩び始めた。 「ふぐっ・・んはぁっ・・」 短いスカートに覆われた腰が熱い衝撃でびくびくと動く。 自ら大きく動作することは封じられているが、腰の動きは魔道具では制限していない肉体のひくつきだ。 腰がびくびくと蠢くことで、貯まっていた乙女の滴が秘部から溢れ出した。 巫女の苦悩を示す液体は磁器のように白い太股をだらだらと流れ伝い、引き締まったふくらはぎを包む蒼い布に染み込んでいきその部分を濃い色にする。 「くひっ・・あ、あぁっダメ・だめへぇっ耐えなきゃ・・耐えへああっ・」 亜衣はなんとか自我を保とうとするが、すぐに自分自身の胸から駆けめぐる焼けるような甘い電撃にその意識をかき乱される。 人質を取られ、淫ら罠にかかり、体の自由すら奪われている蒼い巫女。 気を抜けば空気の流れにすら身体を舐め回される感覚を得てしまい、桃色の霧に包まれてしまいそうになる亜衣を支えているのは、正義感と鍛えられた強靱な精神力、そして亜衣自身の、天津の巫女としての誇りであった。 だが亜衣のその支えが、今まで想像すらしたこともない快楽攻めによって徐々に崩れてしまいそうになっていた。 スートラの指は、天使のような繊細な動きで、悪魔のような淫らの刺激を巫女の体に与えていく。 じっとりした汗と淫らな粘液でぬとぬとになっているきめ細かな白い肌を、10本の指がいやらしく蠢く。 今の亜衣にとって、羽衣の中に潜り込んだ指はそれ自体が凶悪な存在になっていた。 指の腹が滑るように亜衣の胸を撫でる。勝ち気な性格が現れているかのような、つんと突き出た二つの膨らみは淫敵の優しくも強烈な攻めによってさらに小刻みに震え続ける。 しばらく亜衣の柔らかさを楽しんでいたスートラの両手が、柔らかな美乳のふもとから絞り込むように蠢きだした。 「あ、やっ・・やぁっ・・・っ・・」 −だめっこれ以上胸を触られたらっ− 火照る柔肌を蹂躙していく褐色の美しい10本の侵略者。 亜衣は唾液が流れるままの唇を大きくあけて悦びの混じった悲鳴を上げる。 −あひぃっ・・トケちゃうっ・・だ、めぇへえ・こんなの。何がなんだかわかんなひっ・・だめ。だめぇ・・こんなのトロケちゃうっ・・ 自分の身体から迫り来る凄まじいまでの甘い刺激。 亜衣は自分が溶けてしまいそうになっている錯覚を感じた。 −ダメ・・耐えるのよ、亜衣。こ、こんな淫らな攻撃に・ひっ・・屈する訳にはぁああんっ− 魔の薬に冒された自分の身体を叱咤する亜衣。 しかし、呼吸ごとに熱く切なくなる身体のうねりは、スートラの攻めと相乗して蒼い巫女の誇りと精神を飴のように溶かしていこうとする。 −・・ダメ・・ダメよ・・ああん。でも、でもどうして?・どうし・て、こんなにっひあっ・こんなのって・・もうトロケちゃいそぉっ・だめ、しっかりしなさい、亜衣ぃっああっダメへええっこれ以上されたらぁっ− 水晶の様な瞳からは真珠の涙が溢れて止まらない。 吐息から喘ぎ声に代わった桃色の唇の端からは唾液がトロトロと流れる。 眉根をきつく寄せ、押し寄せる何かから必死に逃れようとする亜衣の顔は涙と涎と粘液でぬとぬとに輝いていた。 美貌だけではない。 引き締まった太股には、巫女の大事な所から零れた乙女の涙が糸を引いて流れ続けている。 絹の下着では吸収しきれず溢れた蜜液は太股を伝い、すね当ての蒼い布を濡らし、今ではパンプスにまで入り込み白い足指にねっとりとからみつく。 ゆっくり、力強く揉み込まれていく亜衣の膨らみ。 その膨らみの頂点で震える綺麗な突起はとどまる事を知らない淫らな衝撃を吸収しつくし、はちきれんばかりに尖りきっていた。 そして、スートラの指が、その頂ににじり寄る。 −あ、だめ、そんなっ・・う、動かさな・いでっ・だめっ今胸の先を触られたらっ今度こそトロけちゃうっ− 性の経験がない亜衣でも、そこがどれだけ敏感かは判る。 何一つ自分の言うことを聞かないばかりか、敵の卑劣な淫ら薬が染み込んで燃える様に熱い亜衣の肉体。 今、この状態で胸の先を弄られたりしたら・・・。 「ヤメっろ・・さわるなハァぁあああんっ・・あ・アぁ・・あヒャあアあっ」 長い髪を振り乱して、予測される淫らな攻撃を拒む亜衣。 しかし。 「・・・え?」 鮮烈な刺激を覚悟し瞳をぎゅっと閉じていた亜衣は、いつまでたってもやってこない感覚を不審に思い、うっすらと目を開けて自分の胸元を確認した。 スートラの指の動きは、裾野からその頂の一歩手前までで止まっていた。 「・・なんで止まって・あ、うはぁっま、また動いっ・・ひゃあっ・・や、だ・・うぁっあ・・あ?」 何が起きたかと考える間もなく、魔の手は再び亜衣の美胸を搾るように麓から動き出した。 褐色の指は、山の9合目・・桜の花びらのように清純な色の乳首の手前までやわやわと蠢くと、その手前で動きを止める。麓から9合目。9合目から麓。そしてまた頂の手前まで。 −くぅっ・・どうして、どうして胸の先を触らないの?・・− 亜衣は火照る体をいじくられ、もう少しで忌み嫌う桃色の感触に流されてしまうところだった。 二つの胸の先を玩ばれては、とても耐えられなかったに違いない。 しかし、スートラはそれをしてこない。 何度も何度も同じ動きを繰り返す10本の責め手。 亜衣はとどめを刺そうとしないスートラの責めを訝しみつつも、ほっと息を付いた。 「・・はぁ・・あ?・・ぁぁぁぁ?・・くぁあんんんん・・ふああぁああ・・」 −あぁ?な、なんで?− ひと呼吸おいたはずの亜衣は、自分の体の、予想外の反応に戸惑った。 スートラは、ただひたすら亜衣の胸の裾野を撫でているだけだ。 それなのに。 「あらあら、私は乳首には触ってないわよ?なのに、さっきよりもすごく・・こぉんなにそそり立っちゃって。天津の巫女様の乳首は、何を期待しているのかしら?」 スートラの指摘の通り、蒼い巫女の乳首は、本人の意志に反して屹立しきっていた。 「んぐっ・・な、なにも期待してなんか、なひっっひぁっ」 強がる亜衣の言葉を裏切り、スートラの指が白い肌を往復する度に、震えしこっていく桃色の芽。 びくっびくっ。 まるでお預けをくらっているかのように、もどかしげに震える。 「ふくっ・・ぁはぁ・・むんん・・」 「ほらほら、びくびく震えてる。触って欲しいの?触って欲しいんでしょ?いやらしい巫女さん?」 「んあっ・・だ、誰がっ」 亜衣は唇を噛み締めて悔しさを露わにした。 しかし、スートラの指が白い肌を滑る度に亜衣の胸の膨らみが熱く火照り、攻めから取り残された尖りが震える。 性的な経験が皆無の亜衣には、戦士の理性を溶かし乙女の身体を狂わせる淫らな粘液が芯まで染み込んだこの肉体への攻めをしのぐ術を知るはずがなかった。 与えられるままに刺激を受け止め、蓄積していく。 −あぁっ・・イヤ・・いやぁっ・・だ、めェ・そんな・・どうしてこんなに切なくなっちゃう・のぉっ・・− 巫女として相応しく一部の汚れもない清楚な体でいたはずの亜衣は、理性を裏切り汚らわしい欲望を受入つつある身体の変化に戸惑う。 −しっかり・・しっかりしなきゃ・・あはぁっ・こんな・・は、はしたない・こ・とおぉっあぁあっ− 身体中で渦巻く悦楽と一種の焦燥感に翻弄されている蒼い美少女戦士を見やり、妖艶に微笑むスートラ。 「ほら、切ないんでしょう?もっとさわって欲しいんでしょう?」 褐色の手は、羽衣の胸元を大きくはだけさせる。 「ああっ」 ついに露わになってしまった乙女の膨らみ。 汗と粘液とでぬらぬらと光るその白い肉球に褐色の手がくい込み、ぐにぐにと形をゆがませて玩ぶ。 亜衣は歯を食いしばり恥辱に耐えようとするが、外気に触れた胸の頂点はその空気の冷たさにすら溶けそうな感覚を得てしまう。 「ふふふ、さぁ、さわっちゃうわよ。ほぉら。ほぉら・・あら、残念。またお預けよぉ・・今度はどうかしら・・うふふ、だめよぉ、そんなにぴくぴくしても、まださわってあげない」 「くぁっ・・ひっひぃっ・・く、くそぉっさわるなら・ぁっ・・さっさとやりなさいっ」 涙と涎を流しながらスートラを睨み付ける亜衣。 いま胸の先まで弄られたら、この瞬間にも耐えられるかどうか自信がない。 それほどまでに自分を追いつめておきながらどうしてとどめを刺そうとしないのか。 亜衣はスートラが最後の一撃をもったいぶっているだけだと思い、許しを乞うのを待っている侮辱の行為だと思った。 そのために出た、亜衣の精一杯の強がりの言葉だった。 「柄にもなく情けを・・あひっ・か、掛けようとでも・いうのっ?・・馬鹿にしないでっ・・さぁ、やりなさいっ」 「は、あはははは。さっさとさわれ、ですって?」 亜衣の覚悟の言葉を、スートラは嗤った。 「触らないことがおまえにとっての情けになっているとでも思っているのかしら」 そそり立ち震え続ける、綺麗な桃色をした尖りを見やりながらスートラは亜衣の膨らみを揉みしだく。 「教えてあげる。私はさわらないことでお前を攻めているのよ。逆に、早くここをいじってあげるほうがお前にとって救いになると思うんだけどねぇ」 「なっ・・ど、どれだけ私を侮辱すればぁ・・ぁっんんっあっああっっああっ・・あ・そ・そんなはしたない事が、助けになどなるものかっ」 天神の巫女の胸をひとしきり激しく玩んで背後から正面にまわったスートラを、亜衣は恥辱と火照りと、怒りで真っ赤になった貌で睨み付けた。 「そうよぉ。お前はこの快楽を身体中で悦んでいるんだもの。乳首だけ仲間外れじゃ可哀相でしょ」 「ふざけるなっっ。私は悦んでなんかいないっ・・こんなの汚らわしいだけ・ひゃぁんっ!?」 汗と涙と涎、そして粘液でべとべとになった貌でスートラの侮辱の言葉に反抗していた亜衣は、その胸の先から来た突然の鋭い電撃に震えた。 スートラが、その桃色の突起に息を吹きかけたのだ。 たったそれだけのことで、亜衣は言葉を続けることが出来なくなるほど震えてしまった。 「ほら、これが証拠よ。お前の身体はこんな空気の流れだけでも十分感じるくらい悦んでいるのよ。もう我慢できないんじゃないの?」 「んやぁっ・・あ・あんっ・・ああんっ・や、やめ・あはあっ・・やめろぉっああ」 左右の頂に、ふぅ、ふぅと息を吹きかけるスートラ。 亜衣はそのたびに甘く切ない電流に襲われ、堪えようと噛み締める口から嬌声を含んだ悲鳴が上がる。 「ほらほら、こんなにぴくぴくしてる。さわって欲しい、つまんで欲しいって。どう、正直に言えば、好きなだけいじってあげるわよ?」 「だ、誰がっ・・わ、私はこんな・・はしたない・・ことになんか、流されたりしないっ」 スートラの陰険な攻めで理性を掻き回されながらも、なおも戦士としての誇りを失わない亜衣は気丈に言い放った。 −ま、負けるものかっ・・ここでこんな・・こんな卑怯な攻撃に屈する訳にはいかないっ− 腰を曲げて亜衣の尖りを吐息で弄んでいたスートラは、身悶える巫女を上目遣いで見つめる。 「ふぅん。立派だこと。じゃあ何をされても平気だというのね」 「あ、当たり前だっ・・私はお前の淫らな攻撃になんかああああっっっっっ!?」 勢いよく反論していた亜衣は、またしても途中でその言葉を悲鳴に変えてしまった。 それまで空気で犯していた巫女の乳首を、突然スートラの唇がすっぽりと覆ったのである。 「うひっい・・あひぃいいいっ・・や、やあああっ・・んぉお・・お・あああっ・・」 胸の先から貫く爆発的な刺激。 その爆発は亜衣の聡明な頭脳を完全に真っ白にしてしまった。 見開かれた瞳に宿っていた理性の光が薄い桃色の霧に覆われる。 絹の下着に包まれた乙女の秘部からは、悦びの液体がまるで失禁したかのように溢れ漏れた。 びゅくっびゅくっと勢いよく吹き出た愛蜜が、触手の蠢く床に大きな水たまりを作る。 「やっっああっ・やめっ舐め・な・ふゃああっ・・だめっそんなっすごいっ・ひゃうぅんっ・どうしてこんなっ・・ふぁああんん・・」 淫敵の口に含まれた堅くしこった尖りはそれだけでもおかしいくらいにびくびくとひくつく。 亜衣の意志を裏切り続けるその頂を、今度は熱い舌が舐めまわす。 亜衣の神経を舐め回すように蠢くスートラの舌。 転がすように弾き、搾るように巻き付き、溶かすように舐め尽くす柔らかい侵略者。 −ひゃあっ・・だめっだめぇっ・・す・ごいっ・凄すぎるっ・このまま・じゃっ・・この淫らな感覚に飲み込まれちゃふっ・・だめっなんとかしなきゃっ・・ああっでもっどうした・・あはっすごぉいっ・だめへぇっ− 蒼い天女は完全に甘い激流に翻弄されていた。 そして。 カリッ 追い打ちをかけるように、スートラの上下の歯が限界まで張りつめた乳首を襲った。 「っっっっっ!?」 羽衣の天女の意識は、完全に弾け飛んだ。 「っっっ・・っっぉおあああああああああっっ」 桃色の突起から炸裂した悦楽の嵐が、護り続けていた亜衣の理性の堤防をあっけなく蹴散らしていく。 −な・・・にが・・起きた・・のぉっ!?・・− 亜衣は自分の身体に起きた現象を理解することも出来ずに、ただただわき起こるどうしようもなく甘美な刺激にその意識をトロケさせていった。 大きく開けられた口から甘い悲鳴と共にとろとろの涎が吐き出される。 がくがくっと亜衣の身体が痙攣し、乙女の割れ目からは熱湯のような蜜液がほとばしった。 「・・かっ・・かはっ・・あっ・・あはぁぁ・・」 白い太股が激しくひくつくと、亜衣は糸を切られた操り人形のようにくたくたと地面に崩れ落ちた。 生まれて初めての衝撃。 聖なる戦士の髪の毛からつま先までを、今まで経験したことのない感覚が染め抜いていく。 亜衣はただ呆然と自分の身体を溶かしていく激流に翻弄されていた。 焦点の合わない瞳で呆然としたまま、短い喘ぎを繰り返す蒼い天女。 スートラは腰を屈めて亜衣の貌に近づくと、乳首を攻めた熱い舌で流れる涎を舐め取って嗤った。 「どう?イった感想は」 「かはっ・・イ・・イった・・って・・?」 未だに自分がどうなったか判っていない亜衣。 その美貌を舐め汚しながらスートラは堕ちはじめた獲物を言葉でなぶる。 「すごい衝撃が押し寄せたでしょう?頭の中が真っ白になったでしょう?このいやらしくそそり立った乳首をこうやって」 「っっきゃっっ・・あああんっ」 紅い指先が、限界まで敏感になっている胸の頂をさらにクイッとつねり上げる。 「こうやっていじられたら、なんにも判かんなくなったでしょう?」 「ひゃ・・いひっ・・ふゃああ・・」 唾液まみれの舌をトロけた表情で悲鳴を上げる亜衣の顔に這わせて巫女の肌をねとねとにすると、ちいさな耳にその熱い舌を滑り込ませて脳の中へ淫らな言葉を送り込む。 「これが、イクってことよ」 「はぁ・・そ、そんな・・わ、私・・ふああんっ」 「イッたのよ。お前のはしたない躰が、いやらしい快感を受け入れて、悦んで、そして溺れて絶頂を極めたの。」 「そ、そんなっ・・いひっ・・ち、違・うんんっ」 べちゃべちゃと音を立て耳を舐め回すスートラ。 亜衣の葛藤の表情を愉しむように、両手の指先で桃色の二つの頂点を弄る。 蒼い羽衣の巫女は、白い底なし沼に引き吊りこまれそうな感覚に必死で抗いながらスートラの言葉を否定する。 「あひぃっ・・違・う・悦んで・・なん・かはぁっああんンっ・・」 「いいえ、違わないわ。この淫らな気持ちよさを、快楽を認めたのよ。ふふふ、敵の私の攻めで感じちゃうだなんて。いやらしい巫女さんだこと」 「違うぅっ・・き、気持ちよく・・なんか・・なひぃっ・・ひゃああっ」 二つの尖りをスートラにぐりぐりと攻められながらもなんとか堪えようとする亜衣。 しかし、すぐに眉根を寄せて嬌声を上げてしまう。 −違う・・違うっ!・・か、感じてなんかいないわっ・・私はそんなものにっ・・あはっでも・・でもぉっ・・この感覚ってなンなのほぉっ?・・あぁん、しっかりしなさい、しっかりするのよっ亜衣っ− 葛藤を続けながらも自分自身を叱咤する亜衣。 「違う違うぅ・・気持ち・よくなんかないぃ・・」 その言葉にはいつもの力強さこそないものの、いまだ屈しない亜衣。 −あはぁっ・わ、私は天津の巫女なのよっ・・こんな事に負け・・ちゃ・ダメへぇっ・・− 「強情だこと。まぁ、そのほうがこっちは愉しめるけどね」 涎を垂れ流しながらも必死に抗う亜衣を嗤うスートラ。 曲げていた腰を伸ばすと、足を折り畳んだ状態で崩れ落ちている亜衣を見下ろしたスートラは、再び蒼い人形を弄った。 スートラは蒼い人形を操り亜衣の両脚を左右に広げさせた。 すらりとした二本の脚の間には、ぐちょぐちょになった恥ずかしい液体が糸を引いている。 スートラは唇を歪ませて嗤うと、亜衣の太股の間にある乙女の大切な部分に目を向けた。 「ふふふ、いい眺めよ、天津の巫女。」 「く、くそぉっ・・こ、こんな事で・・負・けるものかっぁあっ」 「くすくす。ここまで攻められてなおこの気高さ。さすがに天神の血を引く天津の巫女、というところ。立派なこころざしだわ。」 亜衣を褒め称えると、スートラは切れ長の瞳を細める。 汗と涎を流しながらも、躰のなかで渦巻く淫らな激流と闘い続けている亜衣。 その獲物を妖艶な笑みで見つめていた闇の美女は、一呼吸おくと褐色の素足をすっと動かした。 「でもね」 「アヒィアアアアアアアアアアっっっ!?」 亜衣は完全に悶絶した。 ペディキュアを施したスートラのつま先が、襲い来る淫らな刺激と必死に闘っていた美少女戦士の最も大切な部分を残酷に捻りこんだのだ。 胸の刺激とは桁違いの甘い爆発。 これ以上のものはないと思っていた先程の白い衝撃が、子供だまし程度のものでしかなかった事を躰の芯で理解させられた亜衣。 蒼い羽衣を纏った天神の巫女・天津亜衣は、憎むべき淫敵によって淫らな世界へ連れ去られてしまった。 あろう事かスートラの、憎むべき敵の、しかも足先で、である。 「ぎぁ・ぁはっ・・や、ヤメ・ふぉおっ・・オああっっ・ヒャああっ」 スートラは、無言でつま先の凌辱を続ける。 親指と人差し指を絹の下着ごと亜衣の割れ目に突っ込み、こね回す。 ぐちょぐちょになっているそこから吹き出した熱湯のような乙女の蜜液が足指にからみつく。 「うわァああああ・・イヤぁっだ、ダメへええっ・もう、変になっちゃ・ヒキィぃいいッ」 ねちょねちょになった貌をうち振るい、輝く栗毛を振り乱しながら、自分の躰から襲いかかる甘い淫らな爆発に翻弄される亜衣。 ペディキュアを施したスートラの淫靡なつま先は、容赦なく聖なる戦士の可憐な秘部を蹂躙していく。 はだけた美胸をぶるぶると震わせ、引き締まったおなかをおかしいほどひくつかせ、恥ずかしい蜜液でぐちょぐちょになった太股を痙攣させている亜衣。 −ヒャアっ・・ダメ、ダメヘェ・こん、こんなの・・凄い、すご・・だ・め・負けちゃ・ダ・・メへぇ− 崖っぷちで踏みとどまろうと足掻く亜衣を、目を細めて嗤ったスートラ。 その瞳に残酷な光が輝いた。 「っっっ・・キャハあああああああああっっっっっ!?」 乙女の割れ目をこねくり回していたスートラの足指が、亜衣の大事な部分にある最も敏感な宝石−クリトリス−を摘んで捻り上げたのだ。 ほんの小さな肉芽から炸裂した電撃が聡明な亜衣の頭脳を焼き尽くし、凄まじいまでの甘い感触が最後まで巫女としての誇りにしがみついていた亜衣の理性をトロケさせ、淫らなうねりが穢れ無き亜衣の精神を掻き回した。 邪鬼淫界の淫らな薬に冒され、若い身体をねちねちと弄ばれ、肉体も精神も攻め抜かれていた可憐な美少女戦士には、もはやこの性の爆発に抵抗することなどできなかった。 −ダメぇえええっ・・負けちゃダメぇーっっっ!!・・・・・・− 「も、もぉダメぇっっ・・!イヤぁアアアアアあああああっっ!!」 心の叫びと裏腹に、ひときわ大きな嬌声をあげると、蒼い天女・天津亜衣は甘い奈落の底へ堕ちていった。 スートラの足に、乙女の蜜液を失禁したかのように飛沫かせると亜衣は意識を無くした。 蒼い美少女戦士を淫らな沼の奥底に押し沈ませた褐色の美女は、崩れ落ち、びくびくとひくつきながら失神した亜衣をくすくす嗤いながら見下ろした。 「あらあら。まだまだこれからだというのに。はしたない巫女さんだこと・・ん?」 「あ・・かは・・ま・負けない・・こんな・・淫らな・・負け・・な・・」 気を失いながらもなおも気丈に呟く亜衣。 その言葉を聞いたスートラは、嬉しそうに微笑んだ。 「可愛いわ。まだ抵抗しようとしてるだなんて。これからが楽しみだ、わ」 「ウヒャアアアッ!!・・・か・・かは・・」 くい込ませたつま先でさらに強くクリトリスをねじり上げて亜衣の意識を完全に堕とすと、ようやくスートラは亜衣の秘部への攻めを中断した。 悶絶している亜衣の側にかがみ込み、汗と粘液でねとねとになった聖なる乙女の躰を抱き起こす。 「起きなさい、天津亜衣。これからなのよ、本番は。ふふふ」 褐色の凌辱者は、天神の巫女に失神という逃げ道を選ぶことすら許さなかった。 秘部への攻めでさらに尖りきった乳首を弄びつつどろどろにねとつく亜衣の貌を舐め回すスートラ。 「・・・はぁ・ぁ・あはぁ・・」 これから本番がある。 ということは、今までの衝撃が、まだ序章にすぎないということだ。 呆然とするしか出来ない亜衣には、これ以上どんなことが待ち受けているのか全く判らなかった。 第5章 完 |