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  被虐のアマゾネス 女王と王女の戦い                            あーくん 著 


 第二章 恥辱の軟禁



 大理石のお風呂。そういった方がいいだろう。
 さすがは女王や王族が入るお風呂だけはある。周りには世話役の女性達と女兵士のアマゾネスがいる。女王がお風呂に入るのを待っているのだ。
 隣の部屋にオルガはいた。

 美しい肢体を鏡で見ているオルガ。
 揉めば気持ちよく母乳が出るような乳。
 触れば、襲い掛かりたくなるほどよい大きさのお尻。
 そして、それをしっかりと支える鍛えられた太もも。
 どれをとっても一級品のアマゾネスの身体。

 だが、この身体は、未だに男も女からの快楽も知らない。

 この民族でこの年齢になって未だに誰とも性行為をせず、純潔さえ守っているのは珍しいことだった。オルガのような年齢になれば、レズの行為にふけるか、殿狩りをするか、だいたいどっちかをやっているのだが。

 そのような行為は汚れると思っているのだろう。
 しかし、いずれは子を産まなければならない。

 おそらく、最低限の行為だけで済まそうと思っているに違いない。
 
 ピクッと美乳が動く。乳首のツンとした感覚が、なんとも美しい。
 この乳房なら誰でもむしゃぶりつきたいようなおっぱいだ。
 気品漂う乳房は、誰も寄せ付けない雰囲気を持っている。
 その魅力いっぱいのおっぱいを持つ女性が、浴槽へ向かう。

 ――ん?

 いつもと違う兵士がいる。それに世話役の女達も。
 兵士や世話役は、家臣が決める。定期的に入れ替えられる。
 
 だが、この時期はまだそういう時期ではない。

「いつもの者たちはどうした?」
「今日から入れ替わるように言われております」
 世話役の一人がポツッと言う。

 アイリだ。アイリがいる。
 あのロリ顔、平民のアマゾネス。

「そうか、今回は早いのだな」
 入れ替える時期なのは、家臣が決めることだ。風呂場の護衛兵士や世話役など、いちいち女王は決めたりしない。だが、入れ替わるのはだいたい一月の間隔。
 今回は二週間ほどだった。

 湯煙が心地よくオルガと女達を包む。
 裸の女王が、大理石の椅子にゆっくりと座った。
 身体を洗ってもらうためだ。女王ぐらいになると自分では洗わない。

 そして……

 だいたい歴代の女王や王女達は……
 ここでいろいろと……楽しむのである……

 が……

 オルガは違った。

 そういう行為が大嫌いなのだ。
 感じないように洗わないと怒られるので、さっさと乳房から性器をサッと洗い終える。
 そして、すぐに湯に浸かる。

 ――今日もまた……進言……進言か……

 プルプルと湯の中でおっぱいを揺らす女王。
 この乳房は、男も女も知らないのだ。
 処女の乳房と言ってもいいだろう。

 親衛隊との稽古の後も、進言内容は、相変わらずだった。
 簡単に言えば、女王のお考えは間違いだと忠告する内容。
 ここ一ヶ月の議論はみな同じ。
 それにうんざりしているオルガ。

 ――私は……民を変えなければならない。

 日に日に規制と禁欲を実行させ、しめつけを強くしようと考えているオルガ。
 オルガは、男も女も、性行為も大嫌いだった。

 性行為自体を汚らしいモノと考えている。
 だが、行為をしないと子は生まれない。そのジレンマに苦しんでもいる。

 だから、最低限の行為のみに制限しようとしているのだ。

 女王が、湯からあがった。もう、今日は風呂は終わりなのだろう。今日は長く入りたくない気分らしい。さっさとあがって部屋に戻りたいようだ。

 しかし、女王の身に……

 異変が起こったのだ。

 ここから……


 女王オルガとミアの屈辱と恥辱の戦いが始まる。
 それはホーリーバンとカルトバンの戦いでもあった。



「あ……?」

 フラッとなる女王。
 身体がふらつく。目の前が一定しない。まるでめまいのようだ。

「ああっ……」
 ついに立っていられない状況になる。
「大丈夫ですか?」
 アイリが近づいた。周りの女性達も近寄ってきた。

「ううっ……」
「お疲れのようですわ。お部屋に戻りましょう」
 みなで女王を寝室へ連れて行くらしい。

 しかし……

 行き先は……寝室ではなかったのである。



 どれくらい寝ていただろうか?
 うとうとしているオルガ。
 なんとなくだが、目の前がわかってきた。しかし、どうも……

 違和感がある……

 ここは、寝室ではない。
 部屋の雰囲気が違うと落ち着かないものだ。
 どこだここは? と、キョロキョロするオルガ。

「お姉さま」
 ミアがやってきた。なぜかいきなりミアがこの部屋に……

「ミア?」
 心配して来たのだろうか? それにしては、なにやら強い決意でオルガを見ているが。

「お姉さま……今日からしばらく間……治療いたしますわ」
「治療?」

 どうやらオルガはどこか悪いらしい。だから、ふらついたのだろうか?

「お姉さまには、治療に専念していただくため、ここでしばらく間……隔離いたします」
「隔離?」

 何かの伝染病か?
 アマゾネスの世界では、伝染病がある。その場合は隔離される。
 しかし、みかけは健康そのもの。肉体の美しさも変わらない。

「私は病気か?」
「はい」
「何の病気だ」

 伝染病にもいろいろあるからだ。

「それは言えません」
「なに?」

 言えない? それはおかしいと思うオルガ。
 
「どういうことだ?」
「お姉さまには考えを変えていただく必要があります」
「…………」

 ――まさか……

 軟禁!

「どけ、私はこの部屋を出る」
 不愉快になったのだろう。
「いいえ、どきません」
「女王の命令だ!」

「いいえ……」
 ミアの決意は変わらない。他の女兵士も世話役も驚かない。

 これはどういうことか?

「ミアを捕まえろ!」
 ついに命令するオルガ!


 これはクーデターだ! ……そう感じた女王。

 だが、誰も動かない。それどころか……

「ムリア!」
 ムリア以下他の側近達もいる。
 みな関わっているのだ。

「お前達……」
「女王、これは我が民族のためです」
「おのれ!」

 ついにオルガが実力行使に出た!
 オルガは、アマゾネスの女王だ。
 さらに、アマゾネス級という最高クラスの格闘技の称号さえ持っている。
 本来、いつも守ってもらえる王族にしてはめずらしいタイプなのだ。

 だが、力が入らない。けだるい感覚が全身を襲っている。
 女王はあっという間に女兵士に拘束される。

「離せ!」
 もがく女王!

「お姉さま、お姉さまの考えでは、アマゾネスの民達は納得いたしません」
「それを決めるのは私だ!」
「いいえ、それでは衰退いたします」

 規制と禁欲を強め、人民を管理統制しようとするオルガ。
 だが、大多数の民達は、そんなものは望んでいないのだ。

 民意を無視する女王はいらないのだ。

「ミアアアアアァ!」
 大声で叫ぶオルガ!

 だが、誰も動かない。事前の意思固めは十分だった。
 兵士どころか、家臣の9割もこのことに同意している。
 もはや、オルガの運命は決まっていたのだ。
「考えが変わらないのなら、治療するまでです」
「何が治療だ! この馬鹿者!」

 眉を吊り上げ妹に罵声を浴びせる女王!
「注射を」
「はい」

 拘束されたまま、何かを注射されている。
「貴様達! 重罪ものだぞ!」
 確かにそうだ。へたすれば処刑だろう。
 
 ――うっ……

 オルガは再び眠りについた。
 ミアを睨みながら……

「アレは用意してあるわね?」
「はい」

 ――お姉さま……お考えを変えることはないでしょう。なら……

 ――調教するまでですわ。

 いよいよオルガの軟禁調教が始まる。



 鈍い快楽に目が覚めるオルガ。
 それは股間の辺りから始まる。
 断続的に淫の匂いもする。

「こ、これは……」
 見ると身体が吊り上げられている。
 そして……何かが……

 クリトリスに……

「くはああっ!――――」
 淫の匂いが股間からする原因は、これだった。
 そしてその原因を作っているのは……

 淫虫!

 こいつは、アマゾネス達が、オナニー用に使っているものだ。
 すぐに手で取れる安全淫虫。だが、両腕を吊り上げられているので、取る事ができない。
 太ももの付け根の豆に食いついている。
 クネクネとかわいい動きをしながら、クリトリスを責めている。
 そのたびに、全裸の腰が動き、太ももが動く。

 気の強い気高き女王の肉体が、辱められていく。

 ――お、おのれ……こんなもので……

 恥辱の行為そのものだ。

「お目覚めですね」
 向こうに妹達がいる。今、気付いた。

「ミア!」
 叫ぶ女王!
「お姉さま、治療開始ですわ」
「何が治療だ!」
「お休みになる時間までまだ間がありますので。それまで、楽しんでください」
 冷静に言うミア。

 楽しめだと? という顔をするオルガ。

「なんだと!」
 すると、なにやら黒い物体をアイリが持ってきた。
 どうやらこれは……

 貞操帯……

「つけてあげて」
「はい」
 ミアと侍女達が、淫虫が食いついた股間へ近づく。

「やめろ! 何をする!」
「お休みになる前に、それで楽しむためです」
「馬鹿な事を言うな!」

 必死に抵抗するオルガ!
 だが、アイリ達が無視するように貞操帯をつけていく。
 しっかりとベルトで縛って……

 しかも、淫虫をクリトリスにつけたまま……
 両腕が外された。ようやく自由になったオルガ。
 しかし、身体が火照っている。注射と風呂の湯にたっぷりと淫剤が入っていたのだ。
 さらに、こいつはふらつく副作用まであるらしい。

「うっ……」
 刺激に顔が赤くなるオルガ。
「気持ちいいですか? お姉さま」

「気持ちいいだと!」
 なんと不潔な事を言うのだという表情の女王。

「この!」
 殴ろうとするオルガだが、股間が気になって動きが鈍い。さらに力が入らない。
 いかに格闘技のプロでも、力が入らないなら無理だ。

「たっぷり楽しんでくださいね。お休みの時間になったら、また来ます」

「お前達! 全員処刑だ!」
 ピクッとミアの眉が動く。

 女王の処刑という言葉は重い。

 その言葉に妹ミアが、振り向いた。

「最後には喜んでいただけるはずです」
「な、なにを! 馬鹿者! あはっ!――」

 思わず股間に手をあてるオルガ!
 強烈な刺激がクリトリスから来たのだ!

 淫調教して思い通りにするつもりのようだ。ミアは。
 
 みなが出て行く……

 ひとりぼっちになった女王。
 そして淫振動に狂い始める。



 なんとかここから脱出したいオルガ。
 しかし、身体は火照り、力は入らない。おまけに、淫核攻撃つき。
 貞操帯を外そうとしても無理だった。

 がっちりと股間を覆い、淫虫が中で必死にクリトリスを攻めているのだから。
 オルガもオナニーはしたことがある。
 どうしても欲が高まった時に一回だけ。

 ものすごく不愉快な気分になった。それから一回もしていない。

 だからこそ、この強制オナニーは、非常に屈辱だった。

 ――ミア……あの者たちは……なぜ……あはっ!

 なぜミアがこんなことを……と、考えるオルガ。
 だが、思い当たる節はある。

 オルガの政策は、民が反対しているからだ。

 しかし、まさか……ここまでやるとは思わなかった女王。
 まさか……妹に軟禁されるとは……

 しかも、淫調教だ。
 
 ――わたしの……んはああっ! 考えが……気に入らないからか?

 貞操帯の奥からくる淫の刺激に耐えながら考える女王。
 あれから、服を支給された。ワンピースの服。
 裸でいるのは嫌なので、仕方なく着ている。
 上半身を覆うワンピースドレス姿で悶えるその姿は、非常に美しく、淫乱だ。
 立ったままならワンピースのスカート部分は非常に短く、貞操帯がぎりぎり隠せる程度のもの。こんな露出のワンピースは絶対にオルガなら着ない。

 こうして、軟禁されてから二時間、オルガは苦しんだのだった。



 次の日……
 
 ミアと家臣達が大宣言を民へ行った。
 伝染病により、女王を当分の間隔離するという事実を、民達に発表したのだ。
 家臣のほとんどが同意しているこの偽の事実。
 9割以上の家臣のアマゾネス達は、状況を知っている。

 民達は驚く。

「伝染病らしい」
「あのオルガさまが……私達も気をつけないとね」

 信じきっている民たち。家臣と王族が集まる緊急民族会議が開かれ、そこでしっかり宣言されたら、そりゃほとんどの民は信じる。

 ミア達は、オルガを調教して、なんでも言う事を効くようにするつもりだ。
 ここまで急いでやるのにはわけがある。
 オルガはいずれ、子を一人産んだら、性行為を完全禁止にしようと思っていた。
 殿狩りで子を産んだら二度とエッチな行為は禁止というわけだ。

 さらに自慰行為を楽しむ道具も禁止、最後には自慰さえ禁止に、もちろんレズ行為もだ。
 まだある、アマゾネス世界では服装は自由だが、それも制服のようなものに統一させようとしていた。露出の完全ないものにさせ、徹底的にしめつけるつもりだったのだ。
 さらに、イヤリングなどの装飾品、化粧、あらゆるものを禁止にさせ、最終的には、ほぼ娯楽を制限、禁止するつもりだった。

 最低限の娯楽と、後はすべて労働。人は労働と戦争さえしておればいい、
 それで経済を維持できると考えていたのだ。これではまるで、人はただの道具である。
 さらに、優良人種だけが生きていればいいという考えもあったオルガ。

 10万人のアマゾネス人口は多すぎるとして、いずれは合法的に減らすつもりだったらしい。ようは、精鋭部隊だけいればいいという考え方だ。
 ここまで改革が急だと、そりゃミア達も焦る。

「うまくいったようじゃの」
 老婆がミアに近づいてきた。
「ええ……」
 この老婆の名はオパ。
 王族の重臣の一人。ご意見番だ。
 老婆の家臣の集まり、長老家臣と呼ばれる存在だ。

 その長老家臣のトップがこのオパ。
 今回の首謀者。

 実を言うと、オルガの女王即位には、先代の母に強固に反対していた一人だった。
 器や気概は十分あるが、考えが民の価値観と違いすぎるというのがその理由。

「ですが……気になることが……」
 ミアが何かを気にしている。
「カルトバンの連中じゃな」
「はい」

 カルトバンとは、オルガのような禁欲主義、優勢人種主義者のことだ。
 
 10万人いるアマゾネスの一割にも数は満たないが、彼女らは、革命を狙っているらしい。禁欲、娯楽の禁止、優良人種のみのアマゾネスの世界を望んでいる連中だった。
 そのためには、民の自由など必要ないという考え方だ。

 ホーリーバンに対しカルトバン。

 このアマゾネスの民族には、国と呼ばれる前の集落のような時代から、表と裏で対立している価値観である。

「おそらくは……黙っていないかと」
「うむ、気をつけることじゃ。連中はオルガが病気とは思ってはいまい」
「はい」

 ミアのかわいい乳がピクッと動く。
 女王の軟禁は、オパも賛成したことだ。
 ほとんどの家臣も賛成。そうしなければ、ホーリーバンの民はいずれ滅ぶと判断したからである。

 だが、家臣にも疑問を持っているものはいる。

 いずれ、軟禁状態とはわかるだろう。カルトバン達がそれに気付くと、間違いなくやっかな事になると思っているミア。
 10万人以上いる国の城下町を、お城から眺めながら考えているミア。

 このまま黙って事がうまくいけばよいのだが……



 オルガのあそこにはクリトリスを拷問責めしている淫虫が食いついている。
 その上から貞操帯を履かせられているのだ。
 朝、目が覚めるとすぐに周りの者に貞操帯を履かせられた。

 貞操帯がなかったのは、寝ている間だけ。まずは淫豆から調教していくらしい。

「うぐはあああああっ!――」

 汗を流しながらこの淫攻撃に耐えるオルガ。もう、何回イッただろう。
 こんな屈辱な快楽は初めてだった。

 エッチに興味はないという態度を取っていたオルガ。
 実は、オナニーの経験は一回あった。
 それに嫌悪感を覚え、すべての淫の行為を規制しようと考えていたのだ。
 それが皮肉にも、快楽で苦しめられている女王。

 ――駄目だ……また……イク……

 きゅうううっと太ももを閉めて絶頂に耐えるオルガ。
 屈強であるはずの太ももが、一匹の淫虫に屈しそうになっている。
 引き締まった筋肉質の太ももが、絶頂に耐える。
 汗が太ももをかけめぐり、オルガの表情が、悶える。

 恥辱に耐える女王オルガ。気高き強い顔が、恥辱に震えている。
 ひっきりなしに来る、貞操帯内の淫刺激は、的確にオルガの心を狂わせていく。
 目の前には朝食が置いてあるが、オルガは手をつけない。

 なぜなら、おそらく……

 何か入っているに違いないからだ。
 その通りだった。料理の中には、媚薬と力が抜けていくモノがたっぷりと含まれているのだ。だが、朝も注射を打たれた。
 それにも同じモノが含まれていた。だから、拒否しても同じ事なのだが。

 太ももを閉めて、ミニスカートのようになっているミ二ワンピのスカートを押さえつける女王。これからの事を考えたくてもクリいじめは非常に辛い。

 ――なんとか……しないと……くはああああっ!――

 またイッた……

 女王は、怒りと恥辱に耐えている。
 鍛えられた太ももが、快楽に悶えている。
 だが、これはほんの小手調べなのだ……



 昼も淫振動は続いた。
 もはや快楽には逆らわず、イっているオルガ。
 だが、それは屈したのではなく、耐えて苦しむよりも、受け入れて……

 隙を見て動くつもりなのだ。

「お姉さま、ご気分はどうですか?」
「ミア!」
 
 ミアが再び現れる。しかも、上からの目線である。
 妹の……いや妹を中心にした策略で……
 胸元がばっくりと割れた美しいドレスでミアがやってきた。

 姉とは違い、セクシー路線丸見えのファッションでオルガを見るミア。

「さきほど決まった事をお知らせしますわ」
「決まったことだと?」

「お姉さまには、当分の間……治療に専念していただきます。代わりに私が代行を務めることになりました」
「なんだと?」

 これはわかっていたことだ。こんな状況では、女王の務めはできない。
 ミアが代行する事に決まったらしい。
 もちろん、女王の承諾はなし。

「お前は!」
 手で引っ叩こうとしたオルガ!
 だが、力ないビンタなど、ミアには通用しない。
 アマゾネス級の格闘技の腕も、この状況ではまったく役に立たない。

 サッと姉の手を掴むミア。
 オルガが本気なら、こうも簡単に掴まれたりはしない。

「嫌なら、お姉さまがやろうとしている事は、すべて忘れると誓ってくださいますか?」
「うるさい! お前らはみな、不敬罪だ! 処刑だ!」

「王族は処刑できません」
「黙れ!」
 股間の刺激に耐えながら怒鳴るオルガ!
 それを意に介しないミア。

「お姉さまには考えを変えていただくまで、ここで治療に専念していただきます」
「くっ……」

「それより……そろそろ出すものを出したいのではないでしょうか?」
 図星を突かれたオルガ。

 排泄の欲求が来ていたのだ。

「な……なんだと? ミ……ミア……きさま……」

「出したいと言ってくだされば、一時的に貞操帯を外して差し上げます」
「う……うるさい!」

 顔を真っ赤にして怒るオルガ。
 その通りだった。お昼前ぐらいから、したくなっていたのだ。
「出したいと言ってください」
 ミアが冷たく言い放つ。

 妹がこんなに冷たい性格とは思っていなかったオルガ。

「こんな侮辱を……ミア、ただでは済まないぞ!」
「覚悟しております、ミアも、家臣達も」
 もう、引き下がれないミアとその家臣達。
 オルガは女王のままで、みなの意に従うか……

 それとも退位するか……

 尿意に苦しみながら、オルガは耐える。

「仕方ないですわ。みなの者」
 側にいた女兵士と世話役に命令するミア。

 ミアの目の前で何をするのだろうか?



「これはおかしい」
「私もそう思います」

 二人の家臣が、とある部屋でひそひそ話しをしている。
 家臣達は、みながミア達の方針に賛成しているわけではない。
 心の中では、疑問に思っている者もいるのだ。

 もちろん、極一部だが。

「女王は軟禁されたと思うが、あなたの見解は?」
「まず、間違いないかと」

 表向きは伝染病の治療。だが、そんなことは嘘とわかっている。

「オパさまも加担しているご様子。これでは……」
 長老家臣をとりまとめているオパの権力は強大だ。
 このままでは女王はいずれ退位させられるだろう。

「だからといってこのままで良い訳がないであろう。なんとかしないと……」

 この二人は、カルトバンの一派のようだ。
 だからこそ、不満を持っているのだろう。

「ここは、メーラル様にご相談のうえ、決めてもらうしかあるまい」
 二人のひそひそ話は、この後も長く続いた。



「お姉さま、出してください」
「ミア……きさま……」

 ついに……きさまという言葉を使い始めたオルガ。もはや、姉妹という関係は切れているようだ。オルガは屈辱の格好をされている。

 身体が宙に浮き、両脚を吊られてあそこをぱっくり状態。
 ミア達に見せつけるように、股間を広げている。

 ミアは待っている。

 ここから尿意の限界から放出する液体を。
 妹が、姉の強制方尿を待っているという異常な状況。

 ミアは本気だ。本気で調教して、オルガを自分達のいいなりに変えるつもりらしい。

 だが、ここで疑問がある。ここまでするなら、暗殺という手もある。
 家臣のほとんども同意しているのだ。
 なぜ、そうしないのか?

 それには理由があった。この民族では、王族は絶対に殺す事は出来ない。
 原則として、傷をつけることも出来ない。
 アマゾネス王家は、神聖な王家であり、命を他人が取るという事は、許されない行為なのだ。

 例え、どんなにひどい事を民にしたとしても。

 歴代の女王でも、悪の女王というのはいた。
 そういう王族や女王は、軟禁され調教して、服従させ、位を最後には譲り、自らは隠居したという形を強制的に作ってきた。

 あくまでも自ら退位した、身分を放棄したという形を取ってきたのだ。
 王家が間違いなど起こすはずがない! という考え方が根底にあるからだ。

 そうやって王族の身分は、気高いモノとしてきたのだ。
 だから、過去の歴史書には、自らの地位を恥じて、譲ったとか、突然、身体の具合が悪くなり、女王の職務を遂行できないから、禅譲したという事になっている。

 が、そのほとんどは嘘。
 強制的に退位させられ、思想を変えられてきたのだ。
 こうして、一定の価値観を守ってきたのだ。

 このままでは、オルガも同じ運命になる。

「ミア……きさまは絶対に許さない!」
 もう、尿意は限界だった。それでもプライドを持ちながら耐えるオルガ。
 その表情は、サドの欲求を満たすものだ。

「出してください、身体に悪いですわ」
 平気な顔をして言うミア。
 横にはレミリアとアイリもいる。

 どうやらこの二人は女王の調教担当になったらしい。
 それと女兵士達が数人。

 みなの目の前で放尿しなければならないオルガ。

 ――く、狂ってる……

 オルガは思う。しかし、ミアは違った。

 過去の忌まわしい王家の歴史を知っているからこそ、やっているのである。
「み……みるな……」

 もう限界のオルガ。太ももがビクビクと震えている。
 恥辱に震える太もも。戦えば力強いはずの太もも。
 アイリもレミリアもこの異常な状況に染まっている。

 ミアはじっと見つめている。

 姉が放尿するのを……

 ――お姉さまは絶対に考えを変えないことでしょう。なら……

 徹底的に調教して従順にさせるしかない!

「みるなああああっ!――――」

 一瞬、ブルッと動いた身体。
 次の瞬間……

 オルガは勢いよく……

 放尿したのだった……



「オルガさま、どうなるのでしょう?」
「従順になるまで、やるらしい。私達の責任も重いな……」

 正直、気が重いレミリア。秘密を守るというのは辛いものだ。
 レミリアとアイリが一緒のベッドで寝ている。
 ここはレミリアの寝室。家臣になると、城内か城のすぐ側で住む事になる。
 二人はオルガの調教係りになった。
 ミア様のご命令だ。

 もともと、レミリアは、ミア王女の世話役だったのだが、そこから出世して、女王の家臣になった。

 と言っても下っ端家臣であるが。
 
 レミリアの胸の中で寝ているアイリ。
 今日のオルガの放尿は衝撃だったと思っている。

 あの気高く気の強いオルガが、失禁……
 屈辱に満ちたあの表情が、アイリは忘れられない。

 しかし、なんとなく期待していたのも事実。

「まさか、調教係になるなんて……」
 調教係という言葉にドキドキしているのはアイリだ。
 女王を調教する事になるとは、思ってもみなかったからだ。

「私も巻き込まれたようなものね」
 レミリアは正直、調教係は嫌だ。
 後々の事を考えるともっと嫌になるのだ。

 もし……

 女王とミアの立場が……

 入れ替わったら……

 それは……地獄……

「でも、面白そうですわ」
 アイリの目が輝く。
「あなた……女王さまの事……嫌いだったわね」
「はい」
 平気で言うアイリ。性格が合わないのだろう。
 あの雰囲気が嫌いらしい。

「じゃあ、あなたにお任せしようかな?」
「え?」

 お任せ?

「そ、正直いうとさあ〜私は乗り気になんかなれないの」
 女王の調教なんて正直やりたくないレミリア。
「そうですか」
 なら、私が主導しますと言いたい顔のアイリ。

「あら……やる気まんまんね。んあっ!」

 アイリがやさしくあそこをいじり始めた。
 それに即座に反応するレミリア。

 アイリは5つも年下だが、その愛撫にレミリアは虜になっている。
 その原因は……

「あはっ!」
 クリトリスをチュウウと吸われる。同時に膣肉に指入れ。

 そして……

「ああんっ!――」

 指と舌が同時に止まった。
 絶頂寸前で止まってしまったのだ。
 この責めに狂っているのだ。

 アイリと愛し合う前には得られなかった快感……
 今ではすっかりアイリの愛撫にいいなりのレミリア。

「今日はどれくらい我慢してから、狂ってもらえますか?」
「そっ……そうね……」

 甘い吐息を吐きながら、焦らし責めに耐えるレミリア。
 
「い、一時間ってとこかしら」
「はい」

 一時間焦らし責めをやってから絶頂を連続で与える。
 このマゾ的な欲望の虜になっている女家臣。
 以前は自分でやっていたのだが、もうこのロリ顔の責めに夢中であった。

 そして、この責めをいずれ……女王にもすることになる。



 失禁させられたオルガ。
 恥辱と屈辱を受けた。
 それも、妹にだ。

 相変わらず貞操帯をつけ、クリいじめをされている。
 この快感を覚えてしまった身体が憎い!

 だが、快感には勝てない。股間は熱くたぎっている。
 昼に失禁してから、ずっとクリトリスは責められっぱなし。
 助けも呼べず軟禁状態だ。

 だが、心は屈していない。

 なんとかこの状況を脱出し、ミア達に思い知らせるつもりらしい。
 しかし、オルガの考えを実行すれば、民は反発するであろう。
 だが、そんなことはもう考えないオルガ。

 ひたすら理想に向かっていくだけと心を固めている。
 が……

 身体は……

「むはああああああっ!」

 再び絶頂が来た!
 これでもう何十回だろう。
 陰湿にクリだけ責められている女王。
 気高い髪が、汗で濡れている。

 ――くそっ……負けてたまるか!

 唇を噛み、顔をしかめて悶える。
 この恥辱をミア達にいずれ……

 ――ミア……いや……ミアだけではない……

 やり返そうと思っている女王。
 そこにミアが再びやってきた。

「お姉さま、ご気分はいかが?」
「ミア!」

 睨むオルガ、妹を睨む!
 今日もまた胸の谷間がまぶしいドレスでやってきた。

「お姉さまには従順になっていただきます」
「だまれ!」

 グッと身体に力を入れる。

「何も食べてないご様子……」
「当たり前だ!」

 こんなことをされて食べれるかという顔だ。
「今日も寝る時間まで、貞操帯を身につけてもらいますわ」

「いずれ……同じ目に会わせてやる!」
 その言葉にピクッと眉が動くミア。

 正直、オルガの目は怖い。
 威厳があるのだ。女王という風格が似合うのは間違いなくミアよりオルガだろう。

 ――そうはいきませんわ。お姉さま、もう後戻りは出来ないのですよ。

 ミアの決意は固い。
 一つ間違えれば、自分がこうなっていたとも考えられるからだ。

「では、おやすみなさいませ」
 一礼してミアが去っていく。
 周りの兵士達も出て行った。

 すべては計画通り。

 ――うぐっ……んんっ……

 顔を上に向けて悶えるオルガ。
 だが、このままでは終わらないぞという顔だ。
 絶対に屈しまいという決意はまだまだ強い。



「あの様子では、そう簡単には堕ちないでしょう」
「それでは困ります」
 ミアとアマゾネスの家臣たちが、なにやら話し合っている。
 もう、調教は始まっている。いまさら後には引けないのだ。

 女王は殺す事は出来ない。
 どんなことがあっても。王族も同じ。

 ならば、考えを変えてもらうか、自分達のいいなりになってもらうしかないのだ。
 その方法が調教だった。が、ミアはただ快楽で責めるだけでは無理と思っている。
 だが、ならどうすればよいのかと言われると困るが。
 
 すると、家臣の一人が、妙な本を持ってきた。
 これは闇の本。
 闇の本とは、表には堂々と見せれない内容が書いてある本のこと。
 
 この場合、性技の内容が書いてある闇淫書というものらしい。
「これは王家に伝わる、人を虜にさせる方法論が書いてあるものでございます」

「快楽により屈服させる手法の本ですね」
 ミアもこの書がある事は知っていた。
 しかし、普段は、王家の秘宝として、みだりに読んではいけないということで、厳重に保管されているものなのだが。

「もう読みましたか?」
「いえ……」
 これは、女王の許可がなければ本来は持ち出すことさえ出来ない代物である。
「なら、私が読みます」
 ミアに手渡された闇淫書。
 これを読んでミアは……

 ますます、姉を調教していくことになるのだ。



 結局、結論はでなかった話し合い。
 だが、ミアが読んでいる本には……

 ――すごい……

 顔が真っ赤のミア。
 性行為はもちろんやったことはある。
 異民族の男とも関係を持ったこともある。
 まだ、子供は出来なかったが。

 ――こんなにびっしり……これまでのことが……

 ミアが驚いたのは、性行為の手法もそうだったが……
 これを……

 歴代の王族と女王が受けていたということだった。
 だれだれがこうされたとは一切書いてない。

 しかし、こういう手法で女王を調教したとか、王族の女を、淫処罰したとかが事細かく書かれているのだ。

 つまり、39代続いている女王の何人かは、この恥辱を受けて、自ら退位、身分の放棄などを行って、権力の座を去っているというわけだ。
 ミアは歴代の女王の名前や活躍なども知っている。
 歴代の中には、不可思議な理由で突然女王の座を降りたり、いきなり病気治療のために退位などをした女王が何人かいる。いや、女王だけではない、王族のアマゾネスにもいるのだ。しかし、その詳細は全く記述されていない。

 複数レズ攻め、浣腸排泄、股間に異物を挿入して貞操帯責め……
 ありとあらゆる責めがここには書いてあり、その効果が評価してある。
 思わずミアが股間に手をあてた。
 こういうSM行為を楽しんでいるホーリーバンの民もいる。
 知ってはいたが、実際に絵つきで詳しく解説されては、熱くなってしまう。

 ちなみに、オルガとミアを産んだ先代の母は、そういうことはなかった。
 民の意見をよく聞き、家臣の忠告を聞いて、これまでの価値観を守る姿勢を貫いたからだ。

 だが、その子のオルガはもはや危険分子。

 興奮して読みふけっていると、目に付く文章がある。

 ――我が王家の者は……ある気がある。

 ある気ってなに? と思うミア。

 ――そのため……この責めは、他の責めと組み合わせると絶大な効果がある。

 ――快楽を知り尽くした気高い女ほど、この責めで狂う。

 ――だが、快楽を肉体に徹底的に教え込み、常に淫欲を欲するような状況に追い込まなければ意味はない。

 
 ドキドキしているミア。
 寝室で一人で読むには、刺激がありすぎ。
 もちろん、部屋の外には、護衛兵がいるが。

 ――この責めは、屈辱を混ぜるともっと効果がある。

 ――ある女王は、自分を嫌っている下位の女から徹底的に責められ、最後は哀願し、性の虜にさえなった。

 ――歴代の王家の淫女には、ある気がある。

「ある気……?」

 ある気があると書かれているのはなんだろうと思ったミア。
 その意味がわかるのは、後日になるのだが。

 早速、これを利用して調教を始めようと決意。
 歴代の女王や王族は、このような方法で、地位や政治権力から追放されていったのだ。

 ミアもそれをやる側になる。
 いや、やるしかない。



 次の日。
 まだ何も食べない女王オルガ。
 今日は栄養剤のようなものを注射させられた。
 体力が衰えないようにするためだ。
 そして両腕を吊り上げ、両脚を地面に固定した。

「今日から、あそこにこれを入れて差し上げます」
「勝手にしろ!」

 ミアとレミリア達がいる。
 どうやら張り型だ。これを膣肉に入れるらしい。
 同時にクリトリス責めの淫虫もつけて。

「お姉さまには……快楽に屈していただきます」
「馬鹿を言うな! 最後に屈するのはお前だ、ミア!」

 もう、姉妹関係は崩壊。

 ただただ、復讐に燃えているオルガ。
 だが、この格好では……

 今日は透けて見える綺麗なドレスを着ている女王。
 いや、着せられているといったほうがいい。

「貞操帯をつけなさい」
「はい」
 レミリアと家臣たちが見ている。その他の世話役達が貞操帯を装着させる。
 アイリがグイっと黒い突起物をオルガの穴に入れた。
 手馴れたものだ。過去にどこかでやったことがあるのだろうか?

「お姉さま、心を入れ替え、快楽を受け入れれば、楽になれますわ」
「お前こそ、覚悟しろ! いや、民全員だ! 民全員を処罰する!」

 どうやら、民の反感がミアたちを動かしたということはわかっているオルガ。
 立場がもし、元に戻れば、その時は民全体に対して、復讐するつもりらしい。

 皆殺しにでもするつもりだろうか?
 それこそ、滅亡だ。

 こうなっては、なんとしても、調教を駆使して、オルガを快楽漬けにする必要がある。

「お姉さま、その黒い異物は、ただの物ではありません」
「なに?」

 ただの物ではない?

「石鹸……ご存知ですよね」

 ――石鹸?

「オルガ様の穴に入れた物は、石鹸のような固形物でございます」
「なんだと?」

 どうやら、こいつは、温度に反応して溶けていくらしい。
 そして、肉に染みこんでいくのだ。

「そのはしたない穴から、淫乱になっていただきます」
「こんなのに屈するか!」
 抵抗するオルガ女王!

「また後で、様子を見に来ますわ」
 ミアが出て行った。
 続いてレミリアたちも……

 ――おのれ……んっ……

 あそこが熱い。
 今まではクリ攻めだけだったが、今度は、膣肉とクリ責めだ。

 オルガのあそこに埋め込まれた特殊淫固形物。
 これが今日からの責めの追加であった。



「私、決めました」
「え?」
 シャルテがミアの決意に驚く。

「お姉さまには、いずれ……退位していただきます」
「…………」

 ずいぶん迷っていたらしい。

 が、ついに退位という言葉が出始めた。
 今までの忌まわしき歴史からみてもわかるとおり、家臣や多くの民を敵に回した女王、王族は、いかに権力者でも、引きずりおろされる運命なのだ。

「どうしても、退位しないといけないのでしょうか?」
「お姉さまが、女王のままうまくいくとは思えません」
 ミアの決意は固い。ここ数日で、過去、歴代のやってきた淫行為を自分もするしかないと決めた。
 だが、それは実の姉の地位を落とすことになる。

「シャルテ、同意してくれますね?」
「はい……」

 家臣の大半がオルガ女王の考えには反対。
 さらに民の評判もよくない。

 これでは仕方ないと思ったのだ。
 しかし、こういう事は正直、やってほしくなかったようだシャルテは。

「ですが、退位していただくまえに、やらなければいけないことがあります」
「やらなければいけないこと?」

 ゆっくりとミアがシャルテの目を見る。

「調教して、自らの意志を変えてしまうことです」
「でも……うまくいくのでしょうか?」
 心配そうなシャルテ。

「大丈夫、もう後には引けません。覚悟は出来ています」
 民族の未来を守るため、ミアは覚悟を決めたようだ。

 しかし、事はそう簡単ではなかった。
 これからミアとオルガは、ますます激しく対立することになる。



「うぐっ……うんんっ!――」

 あそこが熱い……
 クリが敏感になっている。
 貞操帯をつけた女王が、悶々とした悦楽に狂わされている。

 固形の張り型は、ゆっくりと溶けている。
 そのたびに、膣の肉は。その効果に狂っていくのだ。
 同時に、クリの絶頂欲で一気に高みに昇ってしまうオルガ。

 思わず、おっぱいを揉んでしまいたい女王。
 筋肉質の肉体が、汗で濡れ、悶える。

 女王は悦楽に苦しんでいた。
 あそこの熱さは尋常じゃない!

 ――こ、このままでは……

 膣のヒクヒクする感覚がわかるオルガ。
 そんないやらしい肉に変わっていくことが許せない!
 しかし、またもや絶頂だ!

「あはああっ!――」

 もう、声を出さずにはいられない欲求攻め!
 それとおなかもすいてきた。
 抵抗の証として絶食してきたが、それももう限界。
 快楽のために身体がカロリーを欲している。

 目の前には、食事は置いてある。
 いずれは食べる運命だろう。

 そして、いずれはまた放尿するのだろう。
 水を飲めば尿意は必ずくる。

 オルガは生理機能さえ恨み始めた。



 それから一週間以上がたった。
 オルガは、毎日貞操帯をつけられ、あそこに固形物、クリ責めの毎日。
 そして放尿……

 しかし、ミアたちが見に来るたびに、怒りをむき出しにするのだ。
 その強く、気高い心は屈しない。
 それに対して、ミアも調教を強めようとはしなかった。

 意志の強い姉上に対して、これ以上やる事に躊躇していたからだ。
 だが、いずれは……

 自分達のいいなりにするしか、方法はない。
 そのためには、どんどん新たな調教メニューもするべきなのだが、ミアはそれをためらっていた。そして、あの責めも……

 そんなことをやっているうちに……
 軟禁状態であることが……

 カルトバンたちに漏れ始めた。


「間違いない!」
「やはりそうか!」

「女王は城の中で幽閉状態だ」
「ミア様が主導しているというのは本当か?」
 
 オルガの次はミアが継承権を持っている。当然、そう考えるのが普通であった。
 それに怒りを覚えるカルトバンのトップ、メーラル。

 中堅家臣クラスの一人である。
 カルトバンの大物が、ホーリーバンの家臣!

 カルトバンは、アマゾネスの世は、もっと清楚で、選ばれた優良アマゾネスだけで形成されるべきと思っている集団だ。殿狩りを一年中やりたい放題にして、ただひたすら人口を増やす政策を徹底的に嫌っている。
 オルガの考えには酔狂しているが、ミアを慕う家臣とは対立していた。

「主導かどうかまではわからない。だが、家臣の大半や大婆さま達も女王には批判的だった」
 カルトバンたちが、対策を話し合っている。

「奴らは女王の心を、強制的に変えるつもりだ」
「そんなことをされたら改革は頓挫してしまう」

 怒りに燃えるカルトバンの女達。
 このままでは、アマゾネスの世は変わらない。
 このような淫らで奔放な世界は、消えさえるべきだと思っている彼女たち。

「女王を救出しよう」
「だが、どうやって?」
 軟禁場所は、極一部の家臣だけしか近づけない。
 カルトバン派を疑われている家臣は、まず無理だろう。

「私に考えがあります」

 スッと集まりの中央に割ってきた女性が一人。
 彼女は、最近カルトバンに入信した女性だった。
 名はミレイアと言うらしい。

 筋肉質タイプのアマゾネスだ。
 オルガの体型に似ている。
 鎧が似合うタイプ。
 がっちりした肉体と太ももが非常に似合っている。
 行動力もあり、将来のカルトバンの幹部候補らしい。

「申してみよ」

 酔狂者たちがなにやら作戦を立て始めた。



 今日も闇の書物を読みふけるミア。
 だが、ただ読むのではなく……

 同時に自慰行為つき。

「ううっ……んっ……」

 もう何回読み返しただろう。それでも、また読んでしまう。
 この書物の描写はものすごく生々しく、まるで自分がされているように感じてしまうらしい。ネグリジェの股間部分をギュッと握りしめてしまう。

 身体からうっすらと汗が出ている。
 それがまたなんとも淫らだ。

 ――はあ〜 たまらない……
 思わず舌をペロッと舐めるミア。
 整った顔が、いやらしくゆがむ。

 サドとマゾを掛け合わせた性格を持っている王女。
 その王女に、今日は二人のお相手がくるのだ。

 コンコンと扉をノックする音。

「失礼します」
 入ってきたのはレミリアとアイリだった。

「よくきたわね」
 サッと自慰の証拠を隠す。

「今日は……私の相手をしてもらいます」
「はい」

 ミアと二人のレズ行為が始まる。

 ミアが二人を相手するのにはわけがあった。
 ミアはこれといった決まった相手はいない。

 しかし、これからはそうはいかないと考えている。
 仲間を増やしたい、絆を強めたいと思っているミア。

 今までこんな気持ちになったことはなかった。
 やはり、これからの事を考えると心細いのだろう。

 家臣とは、上下関係でうまくはいっているが……
 オルガを調教する女達とは縁はない。

 だから、調教のトップのレミリアとその部下のアイリと絆を深めたいと思ったのだ。
 それが将来のためになると考えたらしい。

「たっぷりと……この私を……楽しませてちょうだい」
「はい」

 二人は、交互にミアとキスを始めた。



 ――眠く……なる。

 クスリが効いてきた女王。
 寝る時間なので、貞操帯は外されている。
 物事さえ考えさせずに、強制的に眠らされるオルガ。

 ――誰か……この私を……

 助けを希望する女王だが、周りはそんな人物はいない。
 みな、ある意味敵だらけ。

 ――私は……変えてみせる……

 眠くなっていくオルガは、ぎりぎりまで屈しないという決意を固めている。
 こうなれば根競べでもある。
 一日中、淫欲にまみれても、オルガの精神は屈しない。
 放尿させられてもだった。
 
 ミアと家臣たち……
 そのすべてを敵に回しても戦う気のオルガ。
 そのオルガを助けて、状況を逆転させようとしているカルトバン達……

 オルガの復讐心は強い。
 その執念に……カルトバン達が、絡んでいく……


「あっ……そこっ……」

 ミアが、レミリアの情熱的な愛撫に狂っている。
 太ももから股間への責めが耐えないレミリア。

 一方、アイリは王女と唇を重ね、おっぱいを揉んでいる。
 二人がかりの激しい愛撫に狂うミア王女。

「んはっ!――――」
 ダブルの攻撃快楽に、ミアの心が躍る!
 特に、アイリの執拗な責めが、ミアの肉を辱めていく……

「んああああああっ!――――」
 ミアを喜ばせようとする責めに、王女は悶えまくって答える。
 髪を振り乱し始めた。

 ミアが強制急上昇状態になる!

 ダブルの刺激攻めは、ミアの肉体を激しく揺さぶるのだ!

「はあああああああっ!――――」
 顔を左右に揺らして、喘ぐ王女ミア!
 美乳が揺れに揺れまくる!

 お尻を喘ぐように動かし、腰を淫らに悶えさせる!

「イクうううううううううっ!――――」

 強烈な絶頂責めに、もはや肉体と脳は逆らえない!
 
 王女は、あられもない声をあげまくって……
 イッたのだった……



 事が終わって放心状態のミア王女。
 久々の悦楽に酔っているようだ。
 そのミアを見てアイリが一言。

「あの〜 他の調教もしないのですか?」
「え?」

 アイリがものほしそうに聞いてくる。
 言われて少し考える王女。
 アイリは新しい調教をオルガにやりたくてたまらない。

「迷ってるのよ」
 ミアの本音だった。
 民族のためにならないと、姉を軟禁、幽閉した。
 もちろん、ミアの独断ではないが。

 みなの総意だ。

 だが、姉は姉だ。
 この国の女王である。

 やはりアレ以上の事はしたくないようだ。
 放尿させただけでも、背徳感いっぱいだった。

 アレ以上、自らが命令するのをためらっている。

「そうなんですか……」
 ちょっとがっかりのアイリ。
 もうやる気まんまんの娘だ。もともとオルガが嫌いだからだろう。

 こんな面白い調教は、一生に一度あるぐらい。

「でも……やるしかないわね」
「はい……ここまで来てしまった以上はそう思われます」
 家臣らしい言い方のレミリア。さすがだ。

「お姉さまを……マゾにすること……できる?」
 
「やるべきかと」
 レミリアも過去の歴史は知っている。
 闇の書物など読まなくても、ずっと昔からの言い伝えがあるのだ。
 国の方向を誤らせようとした王族や女王は、みんな同じ目にあっているのだ。
 そうやって、価値観を変えないようにやってきたのだ。

 それに、ミア王女がやっていることは、もう後には引けない。

 レミリア自身も関わっている以上、成功してもらわなければ自分の身も危なくなる。

「レミリア、アイリ……姉上を……その……あなた達にやってもらいたいの」
「……はい」
 オルガ女王をマゾにしてミアのいいなりにさせる。
 今回の調教の最終目的だった。



 それから数日……
 マゾ調教の命を下したミアだったが、未だにためらっていた。
 だから、調教内容はあれから変わっていない。

 しかし、相変わらず女王オルガは堕ちない。
 もちろん、退位などするわけがない。
 そうこうしているうちに、オパ以下の大婆様たちがせかし始める。
 はやく調教をして、ミアのいいなりにさせるか、退位すると言わせるか……
 ようは、事を進めよと進言されているのだ。

 さらに数日ためらっていたミアだが、ついに決断した。
 そして……

「浣腸だと!」
「そうです、女王」
 レミリアとアイリたちがいる。
 答えているのはレミリアだった。

「お前達、何をしようとしているのか、わかっているのか!」
「……はい」
 平気な顔して言うレミリアたち。

 女王に浣腸調教することになるとは……

「もう一週間もお通じないのですから」
 アイリがさらりと言う。

 確かに言ったことは事実であるが。

「馬鹿を言うな!」
 怒り狂う女王。なぜ、浣腸などされないといけないのかという目だ。
 だが、便秘になっているのは確かだ。この、精神状況だ。無理もない。

「ご安心ください、最初の一回は、トイレで済ませてもらいますので」
「なんだと!」
 最初のは汚物が出るだろうから、トイレで済ませる。それからは……ということだ。

「ふざけるな!」
 だが、女王が怒ってもレミリアたちは変わらない。
「お尻を向けてください」
「やめろ! お前ら、不敬罪で処刑するぞ!」
 怒鳴るオルガだが、粛々と女達は事を進める。

 うつぶせにして、両腕を縛り、数人で両足を拘束。

「やめろ! やめるんだあああああっ!――」
 浣腸器が女王の肛門に迫る!

 ――こんな……こんな侮辱を……

 ズブッと浣腸器の先が、気高い女王の肛門に入り込んだ。
 瞬間、太ももが屈辱に震える。
 入れているのはアイリだ。
 ちょっと楽しそうにも見える。

「ああああっ……」
 信じられない行為に、精神がぷっつりと切れる!
 無残にも、液体が注入されていく。

「では、トイレに行ってください」
「お、お前達……」

 睨む女王、緊張しているレミリアたち。だが、アイリだけは平静だ。
 この場でみなを張り倒そうと思ったオルガ。
 だが、もう便意が凄い。それに、力が入らないのだ。クスリのせいで。

 それにおなかも重い……

「うっ……あああっ!――」

 屈辱に満ちながらオルガはトイレに駆け込んだ!
 筋肉質の太ももが弱弱しく動いている。

 ――お姉さま……

 目を瞑りながら、ミアはただ黙っていた。



 ――くうおおおおっ!――

 排便が終わった女王。
 
 この恥辱はたまらない!

 ――このままでは済まさない!

 ――絶対に!

 ――絶対にだ!――――

 復讐に燃える女王!
 ここまでされればもはや復讐心だけだ。
 しかし、今はただただ耐えるのみ!
 排泄が終わった女王の顔は歪み、よどんでいたのだった……


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