海外リンク事情

最終修正日 2005.10.13.  


 法的判断によると、インターネット上に存在する全てのページはページ作成者の許可無くリンクできます。すべてのサイトは不特定多数への公表を前提に作られたもののはずですから、公表された物について語ることはなんら問題のない行為です。
 ただし、画像を埋め込み式で使用したり、フレーム内に他人のページを表示させたりすると無断使用、無断転載と見なされ、著作権侵害となります。
 事前にメールで許可を得てからリンクを張って下さい、と記されているページは日本語のサイトにも、海外のサイトにもそれなりにあります。
 が、海外には事後に必ず連絡をして下さい、と書いてあるサイトは私の見た範囲ではありません。
「事前にメールを下さい」というのは自分にリンクするサイトを審査するつもりでしょう。はっきり言って、「事後」では「不都合なので、リンクを外して下さい」とはいいにくいですから。実際、アクセス解析をしているなら「事後報告」は要らないんですけどね。海外では堂々とトップに無料アクセス解析のアイコンを張っています。
 アクセス解析をすれば、「どんなサイトからどんな紹介文でリンクされているか」はほぼ確実にわかります。すくなくとも、「必ずメール下さい」と書くより。
 なのに報告メールを要求するのは、ことあるごとに他人に対し敬意を表明することによって人間関係を円滑に保つという日本の作法が、ネットにも持ち込まれた結果でしょう。
 相互リンクから始まるおつきあいというやつですね。
 が、その感覚を外国人に求めるのは間違っています。
 とはいえ、リンクは自由だが知らせてくれたら嬉しいとか、知らせてくれたら相互しますと言うのは海外でもあります。
 ちなみに向こうではLINK FREEとは書きません。Link freeについて。
 リンクが事前許可制でないかぎり、「リンクはってね!」とか「このバナーをつかってね!」という意味のことが書いてあります。
 海外ではバナーがないサイトもそれなりに多いようで、テキストリンクと巨大バナーが隣に並べられていたりします。
 なので、日本語のみのサイトでも画像の多いサイトだと海外から無断リンクされてしまうことはよくあります。必ず事前にメールを、と英語で書いていなければ当然でしょう。
 「出来れば事後にメール下さい」というのは「忙しくて、メールはちょっと無理」と張る側が判断したら、メールしなくていいって事と理解されてしまいますよね。
 というわけで、アクセス解析をしていないサイトには、気がつかないうちに海外からどっさりお客さんが来ているかもしれません。

「リンクの自由」についての参考ページ

後藤斉のページ


  
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