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  「西へ」 −バーシア アナザーエンド−             場面11

■ フェルナンデス 3月11日 AM1:00  安宿


【[バーシア]】「むぅ…アアン…そ、そんな…」

薄らと意識が戻ってくる。
あれから、どれくらいの時が経ったのであろうか? 
くっ…身体の節々が痛いのは、不自然な姿勢のままで、長時間居たからなのか。

【[バーシア]】「アヒっ…ダ、ダメよ……ダメなの〜〜」

どこからともなく聞こえる糸を引きそうな甘い喘ぎ声…あれは、バーシアの声だ。バーシアが一体何故あんな声を?
寝呆けた頭が次第にすっきりしてきて、記憶を手繰り始める。
そうだ、バーシアは確か客の相手をしていて…それを聞かされたオレは酒のせいで、眠り込んでしまったんだ。
床にバーボンのグラスが転がり落ちている。
併せて飲んだ薬との相乗効果で酒のまわりが早かったのだろう。

【[バーシア]】「あぐぅ……はぁ…はぁ…くふっ…」

あれからどれくらい経ったのだろう。オレは手元にあった時計を見る。

【[主人公]】「今は…深夜の1時だって? あれからもう3時間も経っているというのか? それなのに、まだ隣は何を…?」

しかし、聞こえるのはバーシアの嬌声に間違いない。となれば、やっていることは一つのはず。
まだ続いているというのか、あの肉屋と…?
まさか…そんなはずは…
オレは恐る恐る部屋の前に立ち、壁と壁との隙間から室内の様子を覗いてみたのだった。

【[バーシア]】「ああ…くぅ…お、お願い…もう休ませて…」
【[肉屋]】「だ〜め。休む暇があれば、早くわしを満足させてくれないと…ウシシ。バーシアちゃんばかりが果てても仕方ないんだぞ」
【[バーシア]】「そ、そんな…だってあんな薬を使われたら……」
【[肉屋]】「それくらいで弱音を吐くとはバーシアちゃんらしくもない」

そこで、繰り広げられている光景は、まさに淫獄と言っても、いいような凄惨なものだった。
全身、汗と涎と愛液を粘りつかせたバーシアが、にゅぷにゅぷと、肉屋の剛直で、柔肉を貫き続けられている。
身体は湯気が出そうなほど紅潮し、既に生気すらも絞りとられているようでバーシアの表情はどこかうつろである。
数多くの死地をかいくぐった歴戦の女戦士が、息もたえだえのこんな状態にまで追い詰められるとは…

強烈過ぎる効き目の薬と、連続絶頂責めの前に、絶息気味のバーシア。
それを承知で、更に責めたてようと肉屋が執拗にその裸身をまさぐっているのだ。
長時間の荒淫により、ぐじゅぐじゅに熔け果てた秘唇に、徹底的に蹂躙しつくすために肉棒を挿入し、かき回してるのだ。

【[肉屋]】「おらおら! まだまだ、お休みには早すぎるぞ!」

しかも、バーシアの意識が遠くなると、頬をはたいて意識を取り戻させるという念の入れようなのだ。
そのためバーシアは、終わりのない無限ループ地獄の中で逃げることもできず、先の見えない消耗戦をひたすら身体一つで受けさせられているのだ。

【[バーシア]】「あぐぅ…ま、また…イッチャう…もう、イカせないで…」

肉屋とのやり取りで、媚薬が使われたところまでは覚えているが、それ以降は記憶が定かではない。
バーシアがいつになく気弱な態度を見せる訳は、余程媚薬の効果が狂おしいほどだったのか、それとも肉屋のオヤジが化け物のような絶倫ぶりのせいなのか。
あるいは両方なのかもしれない。
しかし、退路ないところまで追い詰めたバーシアに、嵩に掛かった責めをくわえる肉屋の色責めからは、この麗しの烈女を、肉体だけではなく、心までもへし折ろうという執念にも似た悪意が読み取れた。

【[バーシア]】「ああ…体がもう痺れて果てて…もう、無理…」
【[肉屋]】「いつもは、あれだけ気丈なバーシアちゃんが、こんなに簡単に降参するなんて、百年の恋も冷める想いだよ。これは、わしがお前に送る愛の形なんだと。そう、これも愛の試練だと思って耐え抜いてくれないと」

肉屋は、意味不明なことを言いながらも、バーシアの肉体への攻勢を緩めたりはしない。それどころか吐きたくもない弱音すら見せ始めたバーシアの様子に、より一層興奮のボルテージが増すようであった。

【[肉屋]】「それとも、ギブアップしてお開きにするのか? その場合、客を満足させられなかったんだから、金は全額返してもらうけどなぁ…それでいいのか?」
【[バーシア]】「…ひくっ…そ、そんな…」
【[肉屋]】「ここまで頑張ったのに、残念だなぁ〜。お前の稼いだ金で、可愛い子供とあの甲斐性なしの亭主も飯食っているじゃないのか? いいのか、それでも?」
【[バーシア]】「うぐ………」
【[肉屋]】「可愛い子供を飢え死にさせたくないんだったら、早くわしを満足させることだな…ウシシ」

退路を巧みに塞ぎながら、これ以上ないバーシアの弱みにつけこむ肉屋。
ミサキを持ち出されると、バーシアが抗えないことを知っていて、ネチネチと…

【[肉屋]】「どうした、バーシアちゃん? わしはまた出直してきてもいいんだぞ」
【[バーシア]】「くっ…つ、続けて…」
【[肉屋]】「いいのかなぁ? 身体はくたくたのようだけど、無理は良くないよ…ウシシ」

先ほどまでとは、全く逆のことを言いながら、またしてもバーシアを言葉で嬲っている。
【[バーシア]】「いいわ…続けて…くぅ…」
【[肉屋]】「そうか、そうか、ガハハ!今日はまだ3発しか出していないからな。調子が良さそうなんで後2発くらいは大丈夫だと思うぞ。せっかくバーシアちゃんが甘いオネダリなんてしてくれたんだし、頑張るぞ〜」
【[バーシア]】「そんな、後2発なんて…もう身体が…」

バーシアの肉体は、穴という穴を、北で男にとって極めて都合のよいように改造されつくしている。
口も、膣も、アナルも。
しかし徒でさえ、射精抑制剤でガードを固めている男の肉棒である。
それに既に3発も発射済みとあっては、バーシアの綿のようにくたびれきった身体では、先に男を抜かせることは、相当困難であった。
しかも、男の巨根は、轟々と天を付くほどに猛り、薬で強化されているせいか、一向に果てる様子も無い。

【[肉屋]】「ふふ…そんなに身体が心配なら、もう一本薬を飲んでおくかい? バーシアちゃんには、ますますハッスルしてもらわんといけないからな」
【[バーシア]】「あうう…そ、その薬は…イヤぁ……」

肉屋が鞄から持ち出したのは、最初にバーシアに飲ませた媚薬の瓶である。
既に大量の催淫成分が身体に溶け込み、制御不能にまで肉体を狂わせているというのに、これ以上そんなものを追加させようというのか?

【[主人公]】「アイツ…バーシアを本当に狂わせるつもりか…?」

さすがに肉屋の行為には、行き過ぎというより、狂気に似たものを嗅ぎ取った。

【[肉屋]】「さっきは、あんなに燃えたじゃないか。これを飲んだらもっと燃えるかもしれないよ」

疲労困憊のバーシアはさしたる抵抗もできないまま、再び薬を飲み込まされていってしまう。

【[バーシア]】「んぐっ…げほ! ごくっ…ああ…本当に限界なの、もう使わないで…」
【[肉屋]】「ウシシ…アソコの反応も、ヒクヒクとさっきまでよりも良くなったじゃないか。マグロのような身体を抱いてもつまらんからな。もしかしたら今度こそ発射しちゃうかもしれんぞ」

首を力なく振りたてながらも、バーシアは地を這うような速度で前に進むしか道は残されてはいない。
走れなければ足を引きずってでも歩き、立ち上がれなければ芋虫のように床を這いずって進むしかないのだ!
たとえ攻略は不可能な相手であろうとも、立ち向かっていくしかない。

【[バーシア]】「お、お願い…イッて…」
【[肉屋]】「そんなことを言う前に、お前もしっかり腰を振って、わしを気持ちよくする努力をするんだ!」

しかし、幾ら身体を揺さぶって、男に刺激を与えようとしても、カウンターパンチを食らうように自らに跳ね返ってきてしまう。
それも、あの卑劣な薬のせいなのである。

【[バーシア]】「ああ…ま、またイッちゃう…ど、どうして…」
【[肉屋]】「この調子だと、後何回バーシアちゃんがイケば終るのかな? 薬の追加オーダもしてもらったし…フフ…本当に朝までかかるかもしれんぞ」
【[バーシア]】「朝までなんて…くふっ…壊れて…!」
【[肉屋]】「グフフ…お前みたいな最高の女を、そう簡単に壊したりしてやるもんか…ウシシ…もっともっと苦しめてやる、悶えさせてやる…ウシシ…グハハは!」

そんな肉屋の雄たけびと、バーシアの泣き声のシンフォニーを聞きながら、オレは2匹の性獣の交合を凝視しているなんて…

【[主人公]】「すまん…バーシア…」

と同時に好き放題の肉屋に対して、許しがたい怒りが込み上げてくるのだった。

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