続 悪夢の遊戯 その2 |
そして3週間が過ぎた。 由佳は届いた箱から、拘束具一式を取り出してながめた。 スチールメタリックに輝くボンデージスーツはハイヒール一体式で、乳首のところにそれ様の突起があり、陰部から会陰にかけて目立たぬよう繊細に作られたファスナーがある。全頭マスクは内側にペニスギャグがあり、眼の部分に同じようなファスナーがあって、鼻の穴の周囲はなぜか革が分厚くなっている。X型の手首拘束具に、大きさの違う8の字型の拘束具が5つ。2本の肉厚のベルト。そして革ベルトとリングで作られたハーネスと密かに肥後ずいきを混入させたオイルローション。 「キャッハハハ! すっごいセクシー! いいじゃない!」 説明書のとうり、ボンデージスーツと全頭マスクを霧吹きで湿らせ、他の拘束具は洗面所にもって行き5分間お湯に浸す。 その間、テレビの後ろにビデオカメラを仕掛けてスイッチを入れ、そして 部屋の中央に来ると、脚を肩幅に開いてカメラを見つめ、ゆっくりと衣服を脱ぎはじめた。 体のラインにぴたっとまとわりついた白いサマーセーターを脱ぎ、部屋の端へわざと大きく放り投げる。白色のブラジャーが出た。次にタイトスリムのジィーンズを腰をゆっくりと振りながら下にずらしていく。同色のTバッグショーツが現れ次第に美しく引き締まった美脚が露になってきた。ついにはブラジャーとショーツも脱ぎ捨て素っ裸になり、カメラ目線で演技するかのように肢体をくねらせローションをなまめかしく体に塗りつけていく。 湿ったボンデージスーツは極めて薄いゴムのようになり、首のところを左右に引っ張ると肩幅ほどに開いた。その空間に両足を入れストッキングを履く要領で足先を最奥のハイヒールまで入れる。胸までたくし上げ、乳首を突起のところに収め、そして両手を差し込むと首の空間がタートルネックセーターのような感じで自然に閉じた。 全頭マスクは両眼のファスナーを開き、半分裏返すと内側に突出したペニスギャグを口に咥え顔からかぶり後頭部のファスナーを引き閉じホックをかけた。呼吸穴を鼻の穴に合わせるとベルト状の首輪を締めた。この首輪にはリングがあるが説明書にはリングの用途が記されていない。かってにデザインのせいだと思い込んでしまった。 カカッ 由佳は手を腰に当ててポーズをつけ、鏡の前に立ってみる。 オイルローションの効果が現れ次第にスーツの革が素肌にぴったりと貼りついてきた。ヘソの形や大陰唇の形、縦に割れた腹筋のラインもハッキリわかり、引き締まって補正される為に乳房も格好良く上を向いている。 引き締まった尻肉の下には臀溝と言う横皺が無く滑らかな曲線でスレンダーな太ももに流れている。細身の外人ダンサーのようなプロポーションだが、顔の表情が無く全身スチールメタリックに輝いているの見れば、生身のダンサーと言うより、空山基の絵にあるスチール色に輝く「ロボット女体」か劇画コブラに登場する女体サイボーグ・「レディ」といったところだろう。 由佳は鏡の中の姿にナルシストの気質を満足させる。 ・・・カッコイイ!・・・ほかの女なんてヒップ垂れでこんな格好絶対似合わない・・・ まさしくゴムのように伸びてくれるハーネスをTシャツを着る感じで装着する。さらに二の腕を片方づつベルトでハーネスに固定する。 特殊な革とリングでカップの無いブラジャー状のハーネスは乳房の周囲を囲むデザイン。しかし、手首 そして足首と背中をつなぐリングが背中というよりは首の後ろという高い位置にあるのを一瞬妙に感じた。 ・・・あっ、そうか、この位置の方が装着しやすいのか・・・ 今度は床に座り長い脚を前に投げ出した。 8の字状の湿った拘束具をショーツをはく要領で、太もも上部 膝上 膝下 足首 ハイヒールに次々と装着していく。 2本の美脚が1本にキチンと揃えられた。力を込めてみると革がゴム状に伸び、握り拳が2つ入るほどに開く。 手首拘束具と背後にくるベルトをフックで接続し、もう一端をハーネスの首の後ろのリングに手探りで接続してそのまま背中にブラ下げた。 次に例の8の字状の足首拘束具のリングに背後にくるベルトを接続し、そのもう一端をグィーーンとゴムのように手前に引き伸ばし、これも手探りで首の後ろのリングに接続した。 そして全頭マスクのファスナーを閉じたのだ。 最後に暗黒の中、ベルトを背後にやりながらうつ伏せになり、手探りで両手首をx型の手首拘束具にねじ込んだ。 全身を革ベルトで拘束した、スチールメタリックに輝く逆海老縛りの女体が出来上がった。 ・・・でもこれ、ホンとに簡単・・・ 曲げた手足を伸ばしてみる。 と、ベルトや拘束具が伸びて手足がずり抜けそうになる。 ・・・オット!脱出も簡単かあ!・・・スリル無いのがダメねえ・・・ ・・・このペニスギャグ甘酸っぱい・・・こんな加工してるんだ・・・それに ・・・・・・なんだか・・・・・・・・眠くなってきた・・・・・・・・・・ 睡眠薬が効きはじめ、由佳はウトウトと眠り込んでしまった。 |