ぎょっこう
新人太郎先生から、このサイトのために頂いた貴重な原稿です。
ありがとうございます!!
コン、コン... 漆黒のドアが、重いノック音を部屋に響かせた。 「ご主人さま、よろしいですか?」 男は、ゆったりとした革張りのソファーに体を沈めその声に答えた。 「おやじか・・・何だ、ワシは今、忙しいのだぞ・・・」 男は、壁一面に映し出されている自作のビデオに見入っていた。 「申し訳ありませんでした。しかし、お客様がお見えに・・・」 辺りは完全に暗闇に溶け込み、時計の針はすでに12時を過ぎている。 「それが・・・先生様が・・・」 その言葉を耳にすると、男は慌てて立ち上がった。 「バカモノ!、何故そのような大事な事を先に言わん!」 その家の主人と思われる男は、急いで玄関へと向かった。 「よっ!、マンサクちゃん、来たよ〜!」 能天気な男がボーッと立っていた。 「太郎先生〜!、来るなら、『来るって』電話ぐらいしてくださいよ〜!」 先生と呼ばれた男は、彼の足元に大きな麻袋をよろけながら差し出した。 「な、何ですか・・・コレ?」 マンサクに「おやじ」と呼ばれた男は、ラフな服装をした「先生」に尋ねた。 「いやぁ・・・ここに来る途中で粗大ゴミ置き場に捨ててあったから・・・」 太郎は、頭をポリポリとかきながら照れている。 「こ、これは!!」 「おやじ」は、その袋の中を覗いて声を上げてしまった。 「つづく」かどうか分からない! |
(1)おやじさん 私は、名も無いただの絵描き。 それも人には見せられぬ作品ばかりを描き続けている。 今でもこうして危な絵を描く事ができるのも、あの時、今のご主人様である「マンサクさま」に助けていただいたおかげである。 それでは、恥ずかしながらも私が陥れられた時の話をお聞かせいたしましょう。 (2)へなちょこさん&?????さん 「くっぷくぷ〜・・・」 それも決まって明け方に聞こえてくるのです。 (3)しゃぶフナ&?????さん 「・・・です・・・しっか・・・さい・・・」 なにか、聞こえる。 俺は、睡魔で朦朧としている意識を一気に元へ戻した。 「大丈夫ですか? しっかりしてください!」 俺は、見た。 「よかった、意識はあるみたいですね」 女は、目を開いた俺を見てニッコリと微笑んだ。 |
(1)おやじさん いつものように人通りの多い商店街の片隅の路上で、売れる当ても無い作品を並べていました。 それは、単なる平凡な風景画や人物画。 自分の目でみても「売れる」ような作品ではありません。 しかし、それは表向きの作品たち...。 だが、彼女達は知っていた。 (2)へなちょこさん&?????さん 聞こえる...今日も聞こえる...。 「くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・」 やさしく、静かに囁いている。 私は、「今日こそ!」と思い慌てて目を覚ました。 「あぁ〜あ、気のせいか・・・最近、疲れてるのかな私・・・」 そんな私のグチを聞いてくれる人もいないのに、つい声が出てしまう。 (3)しゃぶフナ&?????さん 「おっ・・・おっ・・・おっ・・・」 ど、どうしたんだ...体が...体が、熱い。 俺は、体が熱くなると同時に突然痛み出した頭を両手で押さえた。 (4)登呂鳳 俺は、真っ白なワープロの画面とキーボードに縛り付けられていた。 いかん、こんな事ではまた「ヤツ」に負けてしまう。 |
(2)へなちょこさん&?????さん 私は気を取り直し、もう一度眠りに就こうとした。 起き上がった際に半分に折りたたまれてしまったかけ布団へ腕を伸ばした時だった。 ギュツ!! 誰かが私の細い手首を強く掴んだ。 「キ、うぐっ・・・」 とっさに悲鳴を上げようとした私の口を誰かが押え込む。 『えっ・・・えっ・・・な、何なの・・・』 私には、一体何が起こったのか分からなかった。 (3)しゃぶフナ&?????さん 俺を心配していた女の声が途中で切れた。 『くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・』 だ、誰だ...俺の頭の中で囁くのは...。 |
(1)おやじさん 「おじさんでしょ? あそこのサイトのCGを描いた人って?」 私は、驚いた。 「バカな事を言わないで下さいよ、それに一体、何ですか、「サイト」って?」 私に声をかけてきた小娘は、三人であった。 (2)へなちょこさん&?????さん 「くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・」 その声の主は、目の前に姿を現していた。 「い、いやっ! やめて!」 私は、声を上げて抵抗を試みた。 (3)しゃぶフナ&?????さん 「フナ〜ッ!」 響き渡るはずの叫び声は、夜の街の雑踏にかき消されてしまった。 「キャーッ!」 女は、見てしまった。 (4)登呂鳳 「くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・」 どこからか、能天気な声が聞こえてきた。 |
(2)へなちょこさん&?????さん 私は、薄明かりの中でその声の主の姿を見ようと必死に頑張った。 「お、お願いします...お金なら...」 金目当ての反抗でないのは、すでに分かっている。 私が、なんとか見た男の姿は異様なものであった。 「もう、わかってんだろ...金じゃないって...」 男は、捕まえた私の両腕を縛り始めた。 (3)しゃぶフナ&?????さん 「ご、ご主人様〜! た、大変です!」 この館の主に仕える「おやじ」が、慌てて漆黒のドアの向こうから飛び込んできた。 「どうした、『おやじ』、大変なのはお前の絵だけにしてくれないか」 (4)登呂鳳 |
(2)へなちょこさん&?????さん 縛られたとはいえ、それはロープではなかった。 軟らかなタオルのようなもので軽く結んだぐらいである。 「いやっ! いやっ! やめて〜!」 その声とは裏腹に私の抵抗は、可愛いものであった。 「いやよ、いやよも・・・なんとやらってね」 私を見つめる男の視線が、いやらしく歪み始めた。 (3)しゃぶフナさん&?????さん 慌てふためく「おやじ」の姿が面白かったのか、自慢のビデオ・ライブラリを見て笑っているのかは定かではない。 「いえ、私の絵などどうでも・・・そ、それより・・・」 マンサクの視線は、コッテリと濡れきった女性器のドアップの映像に釘付けであった。 (4)登呂鳳さん 気が付くと俺は、人気のない暗い森の中を走っていた。 「くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・くっぷくぷ〜・・・」 先ほどから続くこの能天気な声のせいなのだろうか。 (5)ろんさん 俺は、ようやくつきとめた。 あの日は、大事な商談の日であった。 あの日以来、俺は変わった。 (6)鈴猫さん 私は今日もあてもなく街をさまよう。 黒い旧式のポルシェは、今日も軽快に夜の街を疾走する。 (7)ダークさん ん?...。 俺は、その声に負け時と念を送り込んだ。 「しゅう〜ちぃ〜・・・しゅう〜ちぃ〜・・・」 |
突然ですが、あなたもこの小説に出演してみませんか? 新人太郎ファンを自称して、文中で太郎先生にどう扱われてもいいと思うあなた!! 「新人太郎FAN(仮)先生あたしをメチャメチャにして!係」までドンドンメールを送ってください! 掲示板への書きこみでもいいですよー。是非皆様の協力をお願いしますー。 |