1.
2人が部屋から出されたのは、クルルがパンツを、太腿を羞恥の液体で染めてから、数時間後の事だった。
ぐしょぐしょに濡れていたかぼちゃパンツは肌に触れていない部分が凍り付き、ぱりぱりになっている。
衣服がこのようになるほどの寒さ、当然2人の体はこれ以上無いほどに冷えきっていた。
「おもらししてるにゃ〜」
「恥ずかしい奴にゃ〜、いったい何歳(いくつ)なのかにゃ〜〜」
先日こき使われた腹いせか、ニャンシー達はクルルの濡れた部分を覗き込みながら次々と侮蔑の言葉を投げかける。
「ひっ…ひっく…うぐっ……」
羞恥に打ちひしがれていた少女にこの言葉はあまりにも響いた。
クルルはその場にうずくまって泣き出した。
普段の凶悪なまでに元気な少女とはとても考えられない有様だ。
「ちょっとあなた達!」
そんなクルルをかばうかのようにクレアは進み出て、ニャンシー達にまくし立てる。
「あなた達が扉を開けてくださらなかったのがいけないんでしょ。ワタクシが『クルルちゃんがおしっこ漏らしそうなんです』と言った時に素直に開けてくれなかったから、クルルちゃんはおもらししてしまったんじゃないですか!」
「お願い…やめて、クレア」
泣きながらクレアの裾を掴むクルル。
いくら自分をかばう為とはいえ、「おしっこ漏らしそう」だの「おもらしした」だの大声で叫ばれてはたまったものではない。
「クルルちゃん……大丈夫、きっともうすぐみんなが助けに来てくださりますわ」
決して気休めの慰めではなく、クレアには確信があった。
自分達が行方不明になってから既に3日目、まがりなりにも王女であるクルルがそれだけの間行方不明とあらば、城の方でも大掛かりな捜索隊が編成され、この付近をも調べる事であろう。
「うっ、うっ、そうだよね、クレア、もうすぐランディ達が助けに来てくれるよね…」
「ええ」
もう少し、もう少しの辛抱だ……
クレアはそう頭の中で何度も反芻し、クルルの頭を撫でつつ、ぎゅっ、と力を込めた。
2.
「は、放して、この縄を解いてください!!」
調理室にクレアの悲鳴が響き渡る。
クレアは全身を縄で縛られ、調理室の中央に大股開きの格好で宙吊りにされている。
クルルも椅子にがんじがらめに縛られていて、丁度クレアの両の太腿の間に顔を埋める格好になっている。
バーグはその様子を満足そうに眺めると、クレアのズロースに手をかける。
「い、嫌っ、何をなさるんですかっ!!」
つるり
クレアのズロースは膝の辺りまでずり下ろされ、柔らかそうなお尻はおろか、うっすらと産毛の生えている恥ずかしい部分までも晒される。
まだ開花してもいない局部を一番の親友であるクルルに隅々まで見られてしまう、
そんな羞恥にクレアは……
(ああっ、クルルちゃんにワタクシのアソコを見られてますわぁ、は、恥ずかしい、でも、何だか、変な感じ……あっ、そんなに息を吹きかけては駄目ですわ、クルルちゃん……ああぁあぁぁ!!)
てな具合に身悶える。
しかし、縛られているので傍目には嫌がっているようにしか見えない。
つくづく運の良い娘である。
3.
「そろそろ下ごしらえも大詰めでバーグ。おい、娘、これを飲むでバーグ」
言うとバーグは小さな硝子瓶を取り出すと、クレアの口を無理矢理こじ開け、中の液体を飲ませる。
「ぐっ…ごほっ、ごほっ………な、なんですの、これは…?」
少し気管に入ったのか、むせながら訊くクレアにバーグはにやつきながら答える。
「安心するでバーグ、ただの下剤でバーグ」
「ただのって……そんな…」
羞恥と興奮で赤く染まっていたクレアの顔が青ざめる。
「即効性だからすぐにしたくなるでバーグ、これで準備は整ったでバーグ」
そう言うとバーグは、ニャンシー達に何やら言伝をし、部屋の外へ向かわせる。
「これから大事なお客様の方々が来るでバーグ、それまで漏らしては駄目でバーグ」
下剤を飲ませておいて勝手な事を言うと、バーグは椅子に座り、二人の様子を観察する…
(お…お客様ってどういう事…ああっ!!)
クレアはバーグの発言からこれから起こる事を推測しようとしたが、急激に高まっていく便意にそれは遮られた。
幼児に用を足させるかのような大きく足を広げた格好は、便意を耐えるにはあまりにも不利な体勢だ。
クレアの全身はじっとりと汗ばみ、その表情にはもはや以前のような余裕は見られない。
青ざめた顔で、はぁ、はぁ、と荒い息をついている。
青ざめているのはクルルも同様だった。
クルルは、丁度クレアの股の目と鼻の先に顔がくるように縛り付けられている。
クレアの限界が訪れた時、自分の顔に大量の汚物が降りかかるのは明白だ。
恐らくクルルはその最悪の状況を想像しているのだろう………
クレアの全身がぶるぶると震え、必死に耐え続けていると、ニャンシー達が戻ってきた。
「バーグ様、お連れしましたにゃ〜〜」
ニャンシー達の後ろに、数人の男達が続けて入って来る。
年齢は様々であるが、いずれも豪華な装飾品を身につけ、そしてどことなく嫌な雰囲気が包んでいる。
恐らくそういった方々なのだろう。
バーグは彼らを席に案内すると、挨拶を始めた。
「皆様、お忙しいところを良く来たでバーグ、今回も美味しい料理をご馳走するでバーグ」
やたら簡潔な挨拶ではあるが、あまり長すぎると客は興醒めしてしまうし、クレアの『賞味期限』を逃してしまう事にもなりかねない。これくらいの長さで充分なのである。
「いやいや、ここの料理の為でしたらわずらわしい雑務など後回しですよ」
「そうそう、そんなものは手下どもが全てやってくれますからな」
彼らの話しからすると、以前からここでこの手の料理が作られ続けているらしい。
男達は言いながら今回の食材を見て、興味深そうに続ける。
「ほう、今回はまた変わった趣向の様ですな」
「まだ幼いようだがこれはこれで良いものが…はて、この子達、どこかで見たような……」
「マール王国の未来の女王、クルル様とそのお友達のクレア様ですよ、ね、クルル様?」
彼らの一人、長身で何処か気弱そうな青年が問いに答える。
クルルは、はっ、と彼の方を向く。
彼は、クルルの良く知っている人物、そしてここに来てくれる事を強く願っていた人物だった。
「ラ……ランディ………!?」
あまりの事にクルルはしばらく口もきけなかった。
ぱくぱくと声の出ない口を開閉させ、眼を驚きにこれ以上無いほど開かせる。
「……な…なんで……」
ようやくそこまで口にすると、一呼吸置き、今度は機関銃のような速さで一気にまくし立てる。
「なんであんたがここにいるのよ!!いや、ここにいるのはいいんだけど、なんでそんなとこにちょこんと腰掛けているの!?あたしを助けに来たんでしょ!来たんならさっさとこの縄を解きなさい!そしてここにいる馬鹿どもをぶちのめして!こんな奴等死刑よ死刑!あたしが許すわ、だってこいつ等のせいであたしおもらしまでさせられたんだからって何言わせるのよレディーに対して失礼じゃないの本当に男ってデリカシーが無いんだから……」
まくし立てている内にうっかり自分の失態まで暴露してしまい、後半は照れ隠しか句読点まで省略されている。
そんなクルルと対照的に、ランディはあくまで冷静に答える。
「クルル様、おもらしまでしたんですか?全くプリンセスともあろうお方が情けないですね。ああ、私は今回はマールの騎士としてでは無く客として来ましたから、クルル様をお助けする義務はこれっぽっちもありませんのであしからず」
「なっ……」
あまりの怒りと絶望にクルルは再び言葉に詰まる。
数瞬後、再び勢いを取り戻したのかクルルは叫ぶ。
「あたしがこんな目に合わされているのに…ランディ、あたしの事嫌いなの?あたし、あなたに何かした!?」
「ええ、そりゃぁもう、城から脱走するのを無理矢理手伝わされたり、ひ弱だの頼り無いだの陰口叩かれたり、戦闘で消耗しても回復後回しにされたり、ソニア様の好み聞いたら嘘教えやがっておかげで振られるしこんちくしょう!おまけに最終戦闘じゃ気絶しても『なにこいつ、魔法防御全然無いじゃない、こんな奴回復させるだけ時間の無駄よ放っときましょ』って戦闘終了まで放置されるし、怨まない方がおかしいですよ」
「先のストーリーの事まで根に持つなぁっ!!!」
クルルは意味不明の事を叫び、続けて怒鳴る。
「しかしあんたもヤキが回ったわね、きっともうすぐ兵士達がここも探索に来るわよ?そうしたらあんたなんかソニア様にボコボコにされちゃうんだから、いいえ、死刑よ死刑!王女のあたしにこんな事するんですからね!!」
「ご心配なくクルル様、ここはもう私が捜索して何の異常も無かったと皆に伝えておきましたから、ここに誰か来る心配は全くありませんよ」
「………そんな…」
「さて、今回は何を食べさせてくれるのですかな?」
このままではらちがあかないと思ったのか、男の一人が話題を変える。
「ソフトクリームでバーグ。でも、まだこの料理は味見をしてないでバーグ。そんなものをお客様に出すわけにはいかないので、代わりにマール王国のクルル姫に試食してもらうでバーグ。」
「………!! そ、それってまさか……」
クルルの顔がさっと青ざめる。
ねこ達を使ったソフトクリーム、アイスクリームの原材料のような食事、さっさと忘れてしまいたい冷やされた部屋、そしてクルルに飲まされた下剤……
これらの符号が頭の廻りの悪いクルルの中でようやく一つになった。
彼等は、クレアの体内から排泄させる「ソフトクリーム」を、クルルに食べさせようというのだ。
「嫌ぁっ!そんなの嫌!!お願い、この縄を解いてぇ!!!」
椅子をがたがたと揺らしながら、泣き叫ぶクルル、無理も無い。
「…大丈夫ですわ……あっ…クルルちゃん……ワタクシ…クルルちゃんの綺麗なお顔に……ぅん……なんか…ひゃ……ぜ…絶対に……しまぁぁぁ……せん…んくぅ…から…」
体の内部から絶え間無く襲う痛みに何度も言葉を詰まらせながら、クレアは何とかそれだけ口にする。
「クレア……」
「ううっ、麗しい友情でバーグ、でもそれもいつまで持つやら…」
目元をハンカチで拭う真似をしながら邪悪な笑みを浮かべつつ、バーグが言う。
「こうやって限界が来るまで観察しているというのも面白いものですな」
男の一人はニヤニヤしながらまだ幼い少女が吊り下げられて身悶える姿を見つめている。
「時間はまだたっぷりあるし、それも良い嗜好ですね」
「このご令嬢があと何分持つか…楽しみですわい」
男達は口々に言う。
クレアが苦痛に喘ぎ、必死に絶えつづける姿、それすらも彼等にとっては視覚を満足させる見世物でしかないのだ。
4.
それから30分は経っただろうか………
クレアの全身から流れ出る脂汗は彼女の綺麗な衣装をぐっしょりと濡らし、苦痛に歪む顔には金糸のような髪が貼りついている。
もはや誰の目から見ても限界を超えているのは明らかだ。
対するクルルはこれから振りかかる恐怖の為だろうか、顔面を蒼白にし、歯をがちがちと鳴らしている。
言葉を発する者は誰もいない。
男達は皆、この綺麗な少女がどのような音を立てるのか、一音たりとも聞き逃さない様に、しん、と静まり返っている。
嵐の前の静けさのような沈黙……そして、
ぶびっ、びちびちびち、ぼぼぼぼぼぼ………
部屋中にくぐもった、明らかにそれと判る破裂音が鳴り響く。
男達は一斉にクレアの股間部に注目する。
しかし、クレアにはまだ何の変化も表れていない。
まさか…
クルルを見ると、かぼちゃパンツのお尻の辺りが不自然に膨らんでいる。
そう、部屋に恥ずかしい破裂音を鳴り響かせているのは、クルルの方だった。
「や…やだよう…見ないでよ……」
シュッ、シュワワワワァァァァァ…………
破裂音に混じって微かな水音が聞こえる。
肛門が開き、括約筋が緩んだ事で尿失禁をも引き起こしてしまったようだ。
染みになっているパンツの股間部が湿り気を帯び、直後、許容量を超えた液体が流れ出した。
びちゃっ、びちゃ、びちゃ……
床に滴り落ちる水滴が飛沫を上げながら音を立てる。
徐々に広がって行く琥珀色の液体にはわずかに茶色い物も混じっている。
「あっ、あぁぁ………」
クルルの痴態に周囲の視線が集まる。
しかし、縛られているクルルにはその場から逃れる事はおろか、顔を覆う事すら出来ない。
「……何で下剤飲まされていないお前の方が先に漏らすんだよ?」
そんなクルルにランディが追い討ちの突っ込みを入れる。
「だ、だって冷凍室でお腹冷えたから…うわぁぁぁぁぁん……」
それだけ言うとクルルは泣き出した。
突っ込みに対して一応答える辺り、かなり律儀な娘である。
「な…何て酷い匂いでバーグ!これでは料理にならないでバーグ!!」
そんなクルルをよそに、部屋に充満し始めた匂いにバーグは叫んだ。まぁ当然だろう。
「これは料理の方向性を考え直さなければならないでバーグ、お前達、ちょっと来るでバーグ………あ、お客さん達、申し訳ないでバーグ、すぐに代わりの料理を準備するからもう少し待って欲しいでバーグ」
言うとバーグはニャンシー達を引き連れ、部屋を出て行く。
どうやらバーグは本当にこの方法で美味しいソフトクリームが出きるものと思っていたらしい。
確かにニャンシー達から排泄されたソフトクリームの味は絶品だったが、魔物と人間とでは体の構造が大きくかけ離れているのだ。
そこに気付かなかったバーグの、痛い敗北だった。
しかし彼はこんな事では挫けない。
彼の料理を心待ちにしている客がある限り、すぐに次の料理を作り、そして出す。
それこそが彼の料理人としてのプライド、そして彼がここにいる理由なのだ。
「いや、俺はこれでも良いんだけどさ…」
男の一人が呟いたがバーグはもはや聞いちゃいなかった。
5.
一方、クレアは安堵していた。
別の料理を出す以上、自分の排泄を見られる必然性は、もはや無い。
それどころか、自分が漏らした場合部屋に更にたち込めるであろう悪臭を料理に全てをかけているバーグが望むはずも無い。
次にバーグが戻ってきた時に解放され、トイレに行かせてもらえるはずだ。
(ああ…クルルちゃんがおもらししてくれたお陰でワタクシはしないで済みそうですわ……クルルちゃん、ありがとう)
心の中で礼を言い、安堵のため息をついた途端………
ぎゅるるるるるるるるるるるるるる……
「くあぁぁっ!!」
これまでに無い強烈な便意が一瞬緩みかけたクレアの肛門を急襲した。
慌てて全身の力を一点に集中する。
排泄しようとする身体の力とそれを食い止めようとする意志の力のせめぎあい…
その凄まじさをわずかに盛り上がり、ぴくぴくとそこだけ別の生き物のように動いている菊座が物語っている。
そして………
クレアは勝った。
しかし喜んではいられない。
一時的に波が引いただけで、数分後には更なる波が押し寄せるのは明白だ。
これからバーグが戻って来て縄を解いてもらい、トイレまで歩いて行かなければならない。
この館はかなり広く、一番近いトイレまででも数十mはある。
そこまで辿りつくまでに、いや、縄を解いてもらう最中に、いやいや、バーグが戻ってくる前に決壊してしまい、クルルのように恥ずかしい姿を衆人観衆に晒してしまう可能性すらあるのだ。
(そんな事になったら、ワタクシ、恥ずかしくて死んじゃいますわ……)
しかしそんな事を考えても状況が改善する訳でも無し、クレアはただ、運命に身を委ねるしかなかった。
6.
「皆さん、お待ちかねでバーグ」
数分後…クレアにとっては永遠とも思える時間であったが……バーグは戻ってきた。
「お、お願いです、この縄を早く解いて……はい?」
クレアは懇願しようとして……バーグの手に握られた物を見て、一瞬頭の中が真っ白になった。
注射器…ただし、針は無く、大きさも通常の物の十倍以上はある。
中には白い液体のような物が、これでもかと言う程詰め込まれている。
「これは予め作っておいたアイスクリームでバーグ。これを尻から直接注入すればきっと美味しいソフトクリームが出来あがるでバーグ」
「あの…アイスクリームが出来あがっているのでしたら無理にそんな事をしなくたって…」
「駄目でバーグ!それじゃとぐろができないでバーグ、ソフトクリームにならないでバーグよ」
……こいつ、根本的に何か間違ってやがる…
クレアは縛られていなければその場に突っ伏したい気分だった。
「いやぁ、良く判ってらっしゃる」
対して男達は上機嫌だ。
「それじゃ、溶けない内に入れるでバーグ」
言うとバーグはクレアの菊座に注射器の先端を押し当てる。
「ちょ、ちょっと待……あっ、あぁぁぁうぁあぁぁぁぁぁ!!」
聞く耳持たず、そのままアイスクリームをクレアの肛門にゆっくりと注入する。
体内に挿入される冷たい異物に体を仰け反らせるクレア。
次の瞬間……
プッ、プシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ……
クレアの股間から勢い良く小水が噴出した。
起きてからずっとトイレに行く機会の無かったクレアの体内には、実に15時間分の尿が溜め込まれていて、既に限界ぎりぎりだった。
そこに浣腸され、内部から膀胱を圧迫されてはひとたまりも無い。
「ああぁぁあぁあぁああぁぁぁああぁああぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
尿道から噴出される琥珀色の液体は弧を描き、きらきらと部屋の灯りを反射させながら目の前にいるクルルの頭を飛び越え、飛沫を上げながら大きな水溜りを作り上げて行く。
若干12歳の童女がこれほどまでに尿をため込む事が可能なのか?
そう周囲の男達に思わせるほど、クレアの放尿は激しく、長かった。
しかしやがて終わりの時が来る。
放水の勢いが弱まるにつれ、クルルの頭、顔、衣服を尿が汚して行く。
(ああ…クルルちゃん、ごめんなさい……でも、ワタクシのおしっこがクルルちゃんの綺麗な顔に……ああっ、素敵ですわぁ☆)
クレアが恍惚の笑みを浮かべているのが放尿の開放感からだけで無いのはもはや言うまでも無い。
「くくく、いっぱい出したでバーグね。それじゃもう一度、今度は大きい方も出してもらうでバーグ!」
言うと同時に肛門に挿入されていた注射器の先端を引きぬく。
恍惚の表情が一瞬にして驚愕に変わり、慌てて肛門に力を込め、噴出を食い止めるクレア。
「ほら、早く出すでバーグ!早くしないとアイスクリームが溶けてしまうでバーグ!!」
「あっ!ひゃっ!くっ……ぎゃひっ!!」
バーグがクレアの腹を肉球のついた掌で圧迫する度に叫び声が部屋にこだまする。
「まぁまぁバーグさん、良いじゃないですか。あんまり強く押すとその子、壊れちゃいますよ」
男の一人が助け舟を出す。
クレアの身を案じての事ではなく、少女が激しい便意に苛まれる姿を一分一秒でも長く見ていたいからなのだが…………
「…まぁ、お客さんがそう言うのならば仕方が無いでバーグ」
バーグはしぶしぶとクレアの腹から手を離した。
しかし、クレアの地獄はまだ終わらない。
膀胱内を占領していた尿を排出した事でわずかに物を溜め込むスペースは出来たのだが、それを遥かに越える量のアイスクリームを注入されたのだ。
加えて先程までの尿意と便意との戦いでクレアの肉体、精神は既に限界だった。
(誰か…助けて……………)
クレアの声にならない呟きが、部屋の中に響いた。
7.
十分後……
「う…うぐ………ぎぃ…」
クレアの意味のある言葉にならない呟き声にしか聞こえない叫び声が洩れる。
妊婦のように膨れた腹が、どれだけのアイスクリームを詰め込まれたかを物語っている。
真っ白な形の良い臀部は、汗と数分前わずかに漏らした溶けたアイスクリームとが混じり合い、それがぽたぽたと滴っている。
既に白目を剥き、半分意識を失いながらもクレアはこの地獄の拷問に耐えていた。
それはただ、愛するクルルの為だけに他ならない。
一方、クルルもまた別の責めを受けていた。
「ほーら、もうすぐ美味しいソフトクリームをお腹いっぱい食えるでバーグ、嬉しいでバーグ?」
「い…嫌………」
「そんな事言ったってもうあのねーちゃん限界にゃー、諦めて食べるにゃー」
本気で美味しいソフトクリームを食べさせようと、その甘美なる味の素晴らしさを語り続けるバーグと、こき使われた怨みから、クルルを脅し続けるニャンシー達の多重奏が先程からクルルを苦しめ続けているのだ。
「ああ……あの甘美な甘さ、まったりとしていて口の中でとろける舌触り、ソフトクリームって、本当に素晴らしいでバーグ」
「ほら、ねーちゃんのお尻の穴がぴくぴく動いてるにゃー、さっきは不発だったけど、今度はきっと出すにゃー」
「あ…あぁぁ…」
気分は13階段を登らされる死刑囚である。
クルルの顔は汗と涙と鼻水とでぐちゃぐちゃになり、表情は恐怖で歪んでいる。
そして、クレアの肛門が幾度目かの隆起を迎えた時、クルルの恐怖は臨界点を超えた。
「嫌あぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!助けてぇえぇぇええぇぇぇえぇぇぇぇぇぇ!!!!」
椅子をがたがた揺らし、首を振り、大音量で絶叫するクルル。
「ひぎっ!」
あまりの声の大きさに驚いたクレアの体がびくびくと激しく痙攣する。
「こら、逃げるなでバーグ!」
バーグがクルルの顔を両手で掴み、クレアの菊座に押し当てる。
それと同時に、クレアは決壊した。
ぼぶっ、ぼぶぼぶぼぶ…
大きく開いた状態の口に流れ込むクレアの『ソフトクリーム』。
確かにそれは、甘く美味しかった。
しかし、人間の体内から排泄された物という嫌悪感を拭い去ることは不可能である。
(あぁあ…あたし、ウンチ食べちゃったよう……プリンセスなのに、女の子なのに………)
クレアの体内ですっかり溶けたアイスクリームは、咀嚼しないでもすんなりとクルルの体内に滑り込んで行く。
そんな中、固形物が口の中に触れる感触がした。
「!!!!!」
慌てて吐き出そうとするクルル。
しかし、そんな事を許すバーグではない。
「ほら、もっと良く噛んでしっかり味わうでバーグ!」
無理矢理顎を開閉させるバーグ。
アイスクリームの甘美な味に形容し難き味が混じる。
「ううっ…………」
あまりの屈辱に涙を流すクルル。
そんな中、ニャンシーの一匹が追い討ちをかける。
「こいつ、またおもらししてるにゃー」
クルルの太腿を、脹脛を、新しい水流が弱々しく流れる。
ずっと緊縛されていた疲労に加え、バーグやニャンシーに脅され続けていた為、クルルの自制心は、すっかり失われてしまっていたのだ。
「はしたないお姫さまにゃー」
「これは明日からおむつ決定にゃー、毎晩布団のシーツ汚されちゃかなわないにゃー」
「ううっ…」
もはやクルルのプライドは完全に破壊され、言い返す気力すら無かった。
8.
「それでは、皆様にも食べてもらうでバーグ」
さっきの格好のままのクレアと、その隣でパンツを脱がされ、同じ格好で吊り下げられるクルル。
2人の体には、大量のアイスクリームが浣腸されている。
「うっ…………」
「く…苦しい…」
2人の前には、くじ引きで決まった男がソフトクリームが噴出されるのを今や遅しと待ち構えている。
ちなみにクルルの前にいるのはランディである。
残りの男達は、茶色く変色したクルルのパンツや座っていた椅子の匂いや肌触りを楽しんでいる。
「姫様のここ、おしっこの匂いがきついですね、全くションベン臭いガキとは良く言ったもので…」
局部の匂いを嗅ぎながらランディが意地悪く言う。
そうこうしている内に…
「も…もう、駄目えぇぇぇぇえぇぇぇ!!」
クルルの体から、勢い良く大小便が噴き出した。
「おやおや、まだ5分も経っていないじゃないですか、それにまたおしっことは、つくづく恥ずかしい姫様ですね」
「いやぁ…………」
クルルは、ただ首を振り、泣き続けるだけだった。
「うっ…………くうぅ……」
「こちらのお嬢さんはまだまだ耐えられるようだ、しかし、後がつかえているのでね…」
そう言うとクレアの前にいる男は、まだ幼い陰核を抓み、擦り上げる。
「あひゃぁぁ!!」
ぶぴゅ、ぶりゅぶりゅぶりゅ…
「おお、出て来た出て来た」
こんな具合に、狂乱の宴は夜が更けるまで続いた…………
「ふむ、今回はなかなか大好評だったでバーグ、次は別の客層も集めたいでバーグが…」
「それでしたら良い方法がありますよ」
心底満足そうなバーグに、口元をハンカチで拭いながらランディが歩み寄る。
そして…………
9.
「本当にこの先に姫様はいるんだろうな?」
「はい、確かなスジの情報です」
マール王国の若き姫、クルルと国を代表する商会の一人娘、クレアが行方不明になって早一ヶ月…
八方手を尽くして捜査に行き詰まっていた騎士ソニアの元に、ランディから姫らしき人物を見かけたとの情報があったのだ。
調べるには人数が少ない方が良い等と言葉巧みに乗せられ、不思議の森の奥深くまでやってきたランディとソニア。
「あ、そうそう、この辺りに美味しいソフトクリーム屋があるんですよ、良かったらそこで今後の方針などでも…」
「私は、甘いものは好きではないのだがな…」
しぶしぶと、しかし何の疑いも無く店に入るソニアを見ながら、ランディは口元に邪悪な笑みを浮かべていた…………
美味しいソフトクリームの作り方 クレア編 完食
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