それから、薫は絶頂の一歩手前を何度も迎えた。そのたびに縁は愛撫をやめてしまう。
何度目だろう。愛撫をやめる直前、薫は思わず腰を浮かした。それをめざとく見つけた縁は
「おや?腰を浮かして催促ですか?。スケベなお嬢ちゃんですね」
そう言われると、腰も動かせなくなってしまった。
二刻ほど、そのような状態がつづいたであろうか。ついに薫がねをあげた。
「・・・お願い・・・最後まで・・・気持ちよくさせて・・・」
「最後までってどうすればいいんだい」
「・・・いかせて・・・お願い・・・最後までいかせて・・・」
「ふふん。ついにお願い、ですか。じゃあ・・・お願いを聞くわけにはいかないな」
「いや、お願い!いかせて!」
その後の薫は理性のたががはずれたようだった。しかし、縁は相変わらず直前で愛撫を止める。
薫は半狂乱になっていた。声を上げ、腰を動かし、なんとか絶頂を迎えようと必死だった。しかし、どうしても絶頂を迎えることができない。愛撫を止めるたびに縁に何度も縁に懇願する。
さらに二刻ほどそのような状態が続いたであろうか。縁は何十度目かの愛撫の停止をすると、薫の上から離れた。そして、直径2寸(5cm)ほどもあろうかという張り型を手にすると、薫の右手に握らせた。
「そんなにいきたいのなら、自分でしてごらん」
そう言うと、薫の両手の鎖をゆるめた。すでに薫の理性は感情を抑えることができなくなっていた。すぐに股間に張り型を入れるとむちゃくちゃにかき回す一方、乳首やクリトリスを刺激する。しかし、すでに長い間刺激を受けていて感覚が麻痺している上に、縁ほど上手に愛撫できないため、なかなか絶頂を迎えることができない。それでも狂ったように自慰をする薫を、縁は手を出さずに見つめていた。
それでも半刻ほどして、ようやく薫は絶頂を迎えることができた。
それと同時に薫は意識を失った。
To be continued.
|