目録へ  


  バットガール:キャットウーマンの餌食(1)                   Citizen Bane 著  いぬかみ訳

第一章

「ふーん、これは興味深いわ」 
バーバラ・ゴードンは一人呟やくと、読んでいた新聞を机の上に置いた。その新聞は、メトロポリス市に於けるこの二三ヶ月の犯罪率の増加が国家的関心を呼んでいる事を報じていた。犯罪率が上昇する以前、スーパーガールが未熟な銀行強盗グループに屈辱的な敗北を喫し、その後姿を消息を絶ったという事件があった。このニュースを聞いた時、バーバラはこの件を調査してみたかったが、ゴッタム市自身の犯罪に忙殺され、メトロポリス行きは延期せざるを得なかった。ゴッタム市のゴードン警察署長は、何度も彼女(バットガール)に助けを求めていた。署長の娘、バーバラ・ゴードンとして、彼女は何故父親がこの件に熱心なのかを良く知っていた。ここ数年ゴッタム市で犯罪発生率が増加し始めて以来、彼女の父親は、ゴッタム市の市長であり、次の選挙キャンペーに着手したばかりのフランク・パターンから強い圧力を受けているのだ。バーバラはこの男が少しも好きになれなかった。実際憎んでもいた。公園を産業地区に変え、学校を閉鎖してその土地に高級マンションを建てる。彼女にとって、この男は資本主義者の最低級の駒でしかなかった。しかし彼女は父親の問題から離れる訳には行かない。それでバットガールは、警察と一緒にあらゆる犯罪に対処するのに大忙しだったのである。そして犯罪発生率が再び低下に向い、パターンは再選を果たした。今は、些細な政治の問題より、助けを必要としている都市に行く時だとバーバラは考えたのである。
最初彼女は、スーパーマンやバットマンと連絡を取る等して、メトロポリス行きの準備をするつもりだった。しかし、今日の新聞を見て、直ちにメトロポリスに行く事を決断した。仇敵のキャットウーマンが又やらかした。今回はメトロポリス銀行に保管されていた金を全て盗んだのだ。キャットウーマンをゴッタム市から追い出すのに成功したのは(少なくとも彼女はそう考えていた)、喜ばしいことではあったが、彼女が常に望んでいたのは、キャットウーマンを捕まえて刑務所送りにする事だった。そして、今がそのチャンスなのだ。更に、注目すべき奇妙なことも報告されていた。警備員の一人の話によれば、キャットウーマンには、黒い皮のフードを被っただけという裸の女の仲間がおり、警報装置が鳴らなかったのは、その女が警報装置のスイッチを切ったからだという。その際、床のセンサーに検知されなかったのは、その女が空中を飛んだからだというのだ。しかしその報告は、その警備員がキャットウーマンに薬物を使用されていた為、彼の証言は、薬物による幻覚だとして却下されていた。しかしバーバラは、何か深い意味が有ると直感していた。
『スーパーガールが消えた事と何か繋がりが有るのだろうか?』 
だが、今のところこの二つの繋がりを指摘する声はない。
「フーム・・・」
 キャットウーマンを捕まえること、そしてスーパーガールが消息を絶った事の謎を考えながら、バーバラは、アドレナリンレベルが上昇して行くのを感じた。直ちに、図書館の事務室に連絡を取り、一ヶ月間の休職届けを提出すると、メトロポリス行きの次のフライトの予約を取った。次に父親に連絡を入れた。しかし、父親に事情を説明する事の困難さを知っている彼女は、今父親が居るオフィスではなく自宅に電話をし、メッセージを残した。突然家を離れる事の許しを請う言葉も忘れなかった。そして、三時間もしない内に彼女はメトロポリス行きの飛行機の中に居た。

バーバラはホテルにチェックインすると、直ちにキャットウーマンを捕らえる計画を練り始めた。コンピュータをメトロポリス警察に繋げ、この数ヶ月間に渡る、キャットウーマンの仕業と思われる犯罪の記録ファイルを全てダウンロードした。主な美術館や博物館は、全てやられていた。そして今、キャットウーマンは攻撃目標を銀行に移した処の様だ。コンピュータディスプレイに映し出された、キャットウーマンが襲う可能性が有る施設のリストを見ながら、バーバラは、これは可能性が有る、と思った。
それから数日間、バットガールは夜間、銀行や宝石店を見張った。恐らく、これまでの成功に気を良くしたのか、キャットウーマンの活動は最近活発化しており、殆ど毎週犯罪を犯している。バットガールは、そんなに長く待つ必要はないと信じていた。
バットガールが活動を開始してから4夜目、彼女がある銀行を見張っている時、彼女のラジオが、キャットウーマンが今他の銀行を襲ったと言う警察の情報をキャッチした。
「ようし!」
 バーバラは直ちに、この都市に着いて直ぐに購入したモーターバイクに飛び乗った。

 ドクター・ランコーは、近くのビルの上から、警察が犯行現場を封鎖する様子を観察していた。キャットウーマンの犯行は派手で大胆に見えたが、実は非常に注意深かかった。彼女の犯行は全て慎重に計画され、警察の動きの監視も怠りなかった。しばらく監視を続けた後、彼と二人のキャットウーマンの手下は、こっそりとビルの裏口をすり抜け、バンが待機している人気のない裏通りに出た。
「さあ、行こうか・・・」 
バンに乗り込もうとしたドクター・ランコーは、運転席に誰も居ないことに気付いた。
「何か手伝う事があるかしら?」
彼は若い女の声に飛び上がった。そして声のした方へ振り返り、顔をマスクで隠し、体にピッタリとした衣装に包まれた女が両手を腰に当てた姿で立っている姿を眼にした時、彼は殆ど道路の上に崩れ落ちていた。
「バットガール!」
彼は驚いて叫んだ。
「そう、その通りよ」 
バットガールは誇らしげに言った。
「やっつけろ!」
ドクターランコーは、冷静さを取り戻しつつ命令を発し、ポケットに手を入れ、信号送信機のスイッチを入れた。直ちに二人の手下がバットガールに襲い掛かった。しかし、良く鍛えられたバットガールの敵ではなく、あっという間に倒された。
「さあて、貴方が誰であれ・・・」
バットガールは注意深く男に近付きながら言った。
「大人しく私と一緒に来なさい、それでキャットウーマンを探しに行くのよ」
 丁度、ドクター・ランコーを掴もうとした時、車が近付いてくる音がした。直ぐに振り向くと、バンのドアが開き、四人の男が飛び出してきた。全員を一人で片付ける事が出来ると判断したバットガールは、近くにいる警官に警報を出さない事にした。最初の二人を倒した時、彼女はドクターランコーがバンの後部へ向って走って行くのが眼に入った。
「動かないで!」 
彼女は直ち飛んで行って彼を打ち倒した。しかし、その時ドクターランコーは既にバンのノブを掴んでおり、ドアが開いた。裏通りの薄暗い光の中で、バットガールは、バンの中に裸の女の姿を認めた。それは、眼と口を除き、顔全体を覆う黒い革のフードを被った女だった。その口は驚きで大きく開き、更に光輝く二つの輪が胸に付いているのが見えた。
「あっ、いやだ、バットガールだわ!」
女は叫ぶように言った。
「捕まえて!」
バンの中から他の女の声がした。
『キャットウーマンだわ!』
バットガールは、もう一人に後ろ回し蹴りを見舞いながら思った。
「私そんな事出来ないわ。彼女はバットガールよ。」
裸の女が言った。
「この役立たずの淫乱女!」
もう一方のドアが開き、裸の女を叱りつけながら、キャットウーマンが飛び出してきた。
「さーて・・・ここで誰に出会ったのかねえ」
顔をバットガールの方に向けながらキャットウーマンが楽しそうに言った。
「お前さんと会えなくてどれ程寂しかったか分からないだろうねえ、蝙蝠お姉さん」
「あんたも、私がどれだけ会いたかったか分からないでしょうね、キャットウーマン」
バットガールは、最後の一人を打ち倒して切り返した。
「助けて、お願い!」
裸の女が大声で助けを求めた。素早く状況を考えたバットガールは、先ず女を救出する事に決めた。ドクターランコーは未だ地面に倒れている。恐らく、この男と女を確保する事は出来るだろう。そして彼らから情報を得て、最後にはキャットウーマンに辿り着くだろう。今は、救出を優先しよう。バットガールはバンの中に入り、女の腕を掴み外に曳き出した。女は完全に裸と言う訳ではなく、紐の様に細い黒革のショーツ(thong)を纏っていた。女の腕を片手で掴みながら、バットガールはガス球を投げ付け、ドクターランコーを抱え上げ様とした。その時、突然、女が崩れ落ち跪いた。
「しまった!」 
バットガールがもたついていると、何かが背中に触れ、その途端、凄まじい電気ショックを受け全身が震えた。バットガールは、肺の空気を搾り出す様に「ウー・・・」と言う声上げ、終に路上に崩れ落ちた。
「お前たちは本当に役立たずだね」
 キャットウーマンは、起き上がろうともがいている手下達を叱り付けた。手にスタンガンを持ち、意識を失って倒れているバットガールを跨いで立って言った。
「だけど、お前達はほ??んとうにラッキイイイイイ???だねえ」
そして笑い始めた。
「先ず第一に、スーパーガールを毎日犯しまくる事が出来て、これからは、バットガールともできるんだからね。お前達!私は雇用者の福祉にも気を使っているのよ。それから、お前!」
キャットウーマンは、フードを被った女に向って怒りを現した。
「お前は寸での処で全てをぶち壊す処だったのよ。この償いはしてもらうよ。いいわね、スーパーガール」

 眼を覚ましたバーバラは、目隠しをされ猿轡を嵌められバンの床に転がされているのが分かった。両脚は縛られて一つに纏められ、両腕は背中で手首を肘も一緒に縛られ全く身動きが出来ず、バットガールはその激しい苦悶に呻いた。何年とも感じられる長い時間の末、漸くバンは停止した。ドアが開く音がすると、何本もの手に掴まれバンから曵きずり出された。ドアが開く音と閉じる音が聞こえた。どうやら、何処かのビルに連れ込まれるらしい。最後に床の上に置かれ、目隠しと猿轡が外された。

「私の新しい隠れ家へようこそ、蝙蝠お姉さん!」
キャットウーマンの慇懃な歓迎の声を聞きながら、バットガールの眼は部屋の明るさに慣れて行った。そこは倉庫と思われる程広い部屋で、キャットウーマンの手下達に取り囲まれていた。その背後には中年の男と、キャットウーマンがいた。そしてキャットウーマンの横には若い女が跪いていた。それはバットガールが前に見た裸の女だったが、今はフードを着けていなかった。
「スーパーガール!」
バーバラは叫んだ。スーパーガールは何かを言おうと口を開けたが、 キャットウーマンを見ると、恐怖を感じたのか頭を垂れ、恥ずかしそうに顔を紅潮させた。顔はスーパーガールに間違いなかったが、バットガールにはこれが本当のスーパーガールとは信じられなかった。彼女の顔には、いつもの自信に満ちた毅然さは、欠片も見られず、スーパーガールの衣装も身に付けていなかった。自信に満ちた毅然とした態度とは打って変わって、彼女は犯罪者達の前に跪き、黒革紐のショーツを除き全裸の姿を隠そうともしなかった。更に、二つの銀色の輪が彼女の乳首に取り付けられ、首には首輪が装着されていた。
「スーパーガール! 何が有ったの? ここで何をしているの?」
バットガールは叫ぶ様に言った。
「フーム、 淫乱女、ここにいるお前の友達は聞きたい事が山ほど有るみたいね」
キャットウーマンは、乗馬鞭を持った手でスーパーガールの顔を持ち上げながら、楽しそうに言った。
「まず最初にお前の名前から教えてあげたらどう?」
「私・・・私は超・・・超淫乱女です。」
スーパーガールは従順な態度で言うと、顔が真っ赤に成った。
「何ですって!」
バットガールは耳を疑った。
「解ったでしょ」
キャットウーマンは含み笑いをしながら言った。
「スーパーガールは犯罪と戦い、人々の命を守るのに飽き飽きして、別のもっと面白い目的の為に自分の力を使おうと決心したの。それで私とここにいるドクター・ランコーが彼女が超淫売女に成るのをお手伝いしたって訳よ。さあ淫乱女さん、この蝙蝠お姉さんに自分が何なのかはっきり説明したらどう?」
「私・・・わ、私は、“性玩具”・・です・・・」
‘正義の味方’仲間の前で、この様な言葉を吐く屈辱と惨めさにスーパーガールは眼を伏せて言った。 「こんな事、有り得ないわ!一体、彼女に何をしたの? この性悪女!」
バットガールは、キャットウーマンを振り返り怒りをぶつけた。
「ククッ、そう言う態度は良いとは言えないわねえ、そうでしょう?」
キャットウーマンがバットガールに近付きながら言った。
「貴方方が縛り上げられている時は特にね・・・」
邪悪な笑みを浮かべながら、バットガールの万能ベルトを外した。バットガールは、手下の一人が、取り上げられたベルトを持ち去るのを、只見つめる他は無かった。
「一体、何が欲しいの?」
毅然とした態度を失なわずバットガールは言った。
「そうね、可愛い子ちゃん・・」
キャットウーマンは拘束されたバットガールの体を撫でながら言った。
「私達はお互いを恨んでるでしょう? 私はここでの仕事を終えたらお前の処に行こうとずっと計画していたの。だけど、お前の方から私に吃驚するような贈り物を渡すって決心した見たいね。フフフ・・・」
キャットウーマンは含み笑いをしながら言った。
「こんな事をしたって絶対逃げられっこ無いわよ。」
バットガールは怒りを込めてやり返した。
「へー、本当? それじゃ、これを見て御覧なさい」
キャットウーマンはリモコン装置を取り出しボタンを押した。軽いブーンと言う音がすると、直ぐにスーパーガールが呻き声を立て始めた。バットガールが驚きの眼で見ていると、スーパーガールは眼を閉じ、息を弾ませ腰を捩り始めた。そしてキャットウーマンがリモコンスィッチを切るやいなや、スーパーガールは、不満の大声を上げた。
「蝙蝠お姉さんに見せておあげ」
キャットウーマンの合図で二人の手下がスーパーガールの両腕を抱えた。手下が黒い革紐のショーツをゆっくりと引き下げると、ショーツの中にバイブレータが取り付けてあるのがバットガールにもはっきりと見えた。それは、キャットウーマンが持っているリモコンで操作されているに違いなかった。そして、それがあの夜スーパーガールが逃げるのを止めた訳でもあった。 バットガールは、 依然として完全に官能の支配下にあるスーパーガールを見るに忍びなかった。絶頂に至るのを止められて、スーパーガールは、腿を彼女の蜜液で濡れ光らせ、呻き声を上げながら床に横たわり、あられも無い姿を晒している。
「解ったかい?」
キャットウーマンは勝ち誇った様に笑いながら尋ねた。
「彼女が今願っているのはイク事だけさ、そうだろう? 淫乱女」
キャットウーマンは悶えているスーパーガールに聞いた。
「そ、その通りです・・・あっ・あー・・・」
スーパーガールは夢見心地の様な声で答えた。
「この淫乱女を連れて行きな、」
キャットウーマンは命令を発した。
「そして懲罰の準備をするんだ」

 バットガールはスーパーガールの事を心配した。しかし、今やもっと差し迫った心配が有った。もしキャットウーマンがスーパーガールを一種の性奴隷に落とす事が出来たのなら、キャットウーマンは自分もその様にしようと企むのではないか?
「貴方が期待していた様な再開じゃなかったでしょう?」
キャットウーマンの言葉が彼女を思考から引き戻した。
「どんな事を企んだって、絶対成功しないから!」
バットガールは抵抗の姿勢を崩さなかった。
「良いわ、その態度気に入ったわ! お前達、彼女に準備して貰うんだ!」
直ぐに六人の男がバットガールを捕まえると部屋の中央へ運んだ。バットガールは必死にもがいたが、緊縛されていてはどうしようも無かった。緊縛されたバットガールを、動かない様三人の男ががっちりと抑え、四人めの男がバットガールの鳩尾に強烈な一撃を加えた。身を二つに折り、苦痛に息が止まったバットガールの縄を素早く解くと、両手を天井からぶら下がっている二つの手錠に繋いだ。そして、両足の先端が床から30cm程の処迄引き上げられ、両足首にも床から伸びる鎖に繋がれた。上下から鎖に強く引かれ全身を引き延ばされたバットガールの顔が苦痛に歪んだ。そして男達がバットガールの後ろに引き下がり従順な態度で立ち並ぶ中、キャットウーマンが近付いて来た。
「嗚呼、この瞬間がどんなに待ち遠しかった事か!」
キャットウーマンは、バットガールの前に立ち右手を上げて嬉しそうに言った。バットガールは、キャットウーマンの人差し指から長い爪の様に伸びた刃を見て怖気立った。キャットウーマンは、その指をバットガールの喉の処に当てた。衣装が切り裂かれようとしている事を感じたバットガールは、緊張に息が止まった。その恐怖を感じたのか、キャットウーマンは笑い声をあげ、
「準備はいい、ドクター? 贈り物の包みを開ける時が来たわ!」
キャットウーマンは笑いながら、手を下ろしバーバラのバットスーツを切り裂いた。衣装の正面側が切り開かれ、バーバラの胸の膨らみの間の谷間がはっきりと見て取れた。バットガールは噛み締め、決して降参したり悲鳴を上げたりしない事を硬く誓った。キャットウーマンが、次に左手首から右手首へと衣装を切り裂いて行く間、不安を感じながら彼女は眼を閉じ頭を他の方へ向けた。キャットウーマンは、バットスーツの後ろ側を掴むと、それを引き下ろした。今や、バーバラの上半身は完全に露出した。バーバラは恥ずかしさに顔が紅潮する。彼女の若く引き締まった胸が、明るい照明の元で完全に晒され、両乳首が露に成った。
「ふーーん・・・・素晴らしい!」
キャットウーマンは楽しむ様な声で言った。
「もっと見て見たいですかドクター?」
「もちろんだとも!」
ドクター・ランコーはニヤッと笑った。キャットウーマンはバットガールの両脚に添って幾つかの切れ目を入れ、そしてバットスーツを全て体から引き剥がした。今や、バットガールは、黒い紐の様に細いショーツ、マスク、グラブそしてブーツを除き完全に裸にされてしまった。
「おお、あれを見て!」
キャットウーマンはからかう様にわざと大声で叫ぶと、バーバラのショーツを指差した。
「何て悪い子ちゃんなんでしょう!」
その部屋にいた全員が笑い声を上げたが、それが、バーバラの羞恥心を怒りに変えた。
「笑いたければ笑いなさいよ!」
彼女は反発した「だけど、絶対に降参しないから!」
「へえー、本当? 私には良く解らないわ」
キャットウーマンはからかった。
「それが本当かどうかは後でわかるわ。今知りたいのはバットガールの正体よ。お前達も知りたくは無いかい?」
「だめよ!」
バットガールは不安に駆られて叫んだ。バットガールの反抗は、手下達を喜ばせただけだった。キャットウーマンはバットガールに近付き、マスクを切り裂き顔から引き剥がした。
「ええーー・・・バーバラ・ゴードンじゃない!」
キャットウーマンは声を張り上げ、吹き出す様に笑い出した。
「バットガールがバーバラ・ゴードンだったなんて!」
「それじゃ、ゴードンさん」
キャットウーマンは怒りに燃えるバーバラをからかい
「私立図書館での仕事が退屈でしょうがないから、ゴムの服を着て市内を走り回っていたって訳ね?」
「私は市民を助けようとしてたのよ!それとあんたの様な犯罪者を止める為にね。!」
バーバラは怒りを示しながら反発した。
「へー、本当?」
キャットウーマンは笑って
「でもそれなら警察に勤めれば、お前の親父や一般の人の様に! 知ってる? お前は只、見せびらかしたかったのよ!お前は体を自分の衣装で包んで見せびらかして快感を味わっていたのよ。この淫乱小娘!」
「違う!そんな事ないわ・・・痛いっ!」
バーバラの怒りの反抗は、キャットウーマンに右乳首を掴まれ捻られると、苦痛に対する悲鳴に変わった。身を屈めたキャットウーマンが、バーバラのソングを切り取り、良く手入れされた女陰を露出させた。
「ふむ・・・すてき!」
キャットウーマンは嬉しそうに言うと、手を女陰に添って動かした。その不快感にバーバラは眼を閉じ顔を背け
「その汚い手をを私から離しなさい、この性悪女!」
彼女は反発した。
「それで私が離さなかったらどうするの、貞女さん?」
キャットウーマンは、バーバラの乾いた穴に、無理矢理指を押し込もうとしながら言った。バーバラはその不快感に顔を歪めた。
「お前はただ待って見てればいいのよ、直ぐに準備が整うから」
「直ぐにもトレーニングを始めるつもりだった・・」
キャットウーマンは指を引っ込めながら言った。
「だけど、お前がとても良い子だから明日に延期する事にしたわ。今は、罰がどんなものか味合わせてあげるだけにしておくわ!」
残忍な笑みを浮かべてキャットウーマンは、手下の一人に指示を出した。彼は皮革で出来た入れ物を持って戻って来た。キャットウーマンは、そのケースから注射器と小さなボトルを取り出した。バーバラは、キャットウーマンがボトルの内容物を注射器に移すのを不安げに見ていた。
「心配しないで」
キャットウーマンが笑いながら
「これが何だか直ぐに解るわよ」
と言った。バーバラはキャットウーマンが注射器を持って近付いて来る時、もがかずにはいられなかった。
「キャットウーマン!この仕返しを必ずしてやるから!」
バーバラは必死に叫んだ。
「ああ、ただ、それ迄は待って上げられないのよ!」
キャットウーマンはバーバラの腕に針を突き刺し薬を注射し、ソフトな声で言った。
「これは新しく開発された薬で今テスト中なの。試してみて、きっと気に入ってもらえるわ」
 バーバラは薬の効き目が現れるのを不安な気持ちで待った。しかし、数分が経過しても、依然として薬は何の効き目も現れない様に思われた。すると、キャットウーマンが邪悪な笑みを浮かべ体を前に倒して舌でバーバラの左の乳首を舐め上げた。
「うあああ・・・!」
雷に打たれた様な強烈な快感が全身を駆け巡り、バーバラは思わず呻き声を上げた。
「どう解った? この薬はお前の快感や痛みの感覚を何百倍も高めるのよ。今のが薬の効き目の一例よ」
キャットウーマンは、乗馬鞭を掴んでバーバラの背後に歩みながら言った。
「だけど今日は痛みの方に焦点を絞るつもり・・・」
言いながらキャットウーマンは乗馬鞭を激しくバーバラの背中に打ち付けた。
「ああああーーーー!」
バーバラは激しい苦痛に悲鳴を上げた。その痛みは彼女の予想を遥かに上回るものでとても耐えられるものではなかった。ピシッ!キャットウーマンの鞭が再度バーバラの背中を打ち付けた。
「うううーーーぎゃっ・・・!」
バーバラは歯を食いしばり何とか悲鳴を押さえ込んだ。
「どう、気に入ってくれた?」
キャットウーマンは、何度も鞭打ちながら意地悪な質問を繰り返した。直ぐにバーバラの背中に何本もの赤く腫れ上がった筋が書き込まれて行った。キャットウーマンは、ゆっくりと鞭打つ場所をバーバラの丸いお尻の方へ移して行った。
「うぐっ、うぐっ」
キャットウーマンの鞭打ちに、バーバラの押し殺した様な悲鳴が上がり始めた。
「フム・・・・お前の様に色あせた雌犬としては良くがんばるわね」
そう言うとキャットウーマンは鞭打ちを止め、バーバラに一息つく間を与えた。
「我らの蝙蝠お姉さんがどう成ったか見て上げましょう」
そう言ってキャットウーマンはバーバラの正面に立った。

バーバラは苦痛に身を振るわせていた。全身は汗にまみれ、彼女の赤茶色の髪が額に張り付いている。バーバラはキャットウーマンを見つめ唇を噛んだ。
「それなら、これはどう、淫乱娘!」
キャットウーマンは言うと鞭をバーバラの胸に打ち下ろした。
「あああああああー!」
バーバラは、敏感な乳を鞭打たれた激しい苦痛に、吠える様な長い悲鳴を上げた。
「何? 結局の処、我々はそんなにタフじゃないのよね?」
キャットウーマンは今度は右の乳首付近を鞭打って言った。
「あー、あー、ああああああーー」
バーバラは、鞭打たれる度に首を振り悲鳴を上げた。今や、バーバラの白い胸の膨らみは無数の赤い筋で覆われていた。遂に、バーバラは限界に達し、これ以上鞭打ちを受ける余裕を失った。
「お願いよ!やめて!」
彼女は哀願した。
「お願い!降参するわ!もうこれ以上耐えられないわ!ああ!ああ!・・・」
「何だって? 何て言ったんだい?」キャットウーマンは鞭打ちを続けながら意地悪く聞き返した。「降参するって言ったの!だからお願い!もう止めて!」
嘆願するバーバラの眼には涙が溢れていた。
「それで、降参してどうするんだ?」
キャットウーマンは更にもう一度鞭で打ち付けて詰問した。
「痛い!私、私、貴方の言う通りにします!だからもう鞭打つの止めて下さい!」
「おう、本当かい? 本当に私の言う通りにするんだね、間違いないね?」
「はい、お、お願い、この通りです!」
バーバラは必死に嘆願した。引き付ける様に息を吸い込むと、眼から涙が頬を伝わって溢れ落ちた。
「もし、ここにいる男全員とおまんこしろと言ったらするんだね?」
キャットウーマンが詰問した。
「私・・・私・・・嗚呼!」
バーバラはキャットウーマンに鞭で胸を小突かれ危険を感じて悲鳴を上げた。
「はい、します、いたします」
バーバラは、羞恥心に眼を閉じて従順な態度で言った。
「お前達、今このお嬢さんが言った事を聞いただろうね!さあ、彼女を落ろしな!」
 男達によって床に下ろされ間、バーバラはずっと震えていた。バーバラが跪くのに適した長さに鎖が調節された。 依然として足首に繋がれている鎖が彼女の両脚を広げさせていた。
「さあ、ドクター・ランコー」
キャットウーマンが嬉々として言った
「いつもの通り、名誉は貴方のものになるべきだと思うわ」




 進む