調教〜TRAIN(トレーン)〜S−6
「どうした、ハニー。息が荒くなっているぞ」 「う、うるさいっ。」 確かに、その日のキューティーハニーには、いつものような圧倒的な強さと余裕が見あたらなかった。 美しい貌は紅潮し、微かに眉根を寄せている。 見て判るほど息が荒くなっているばかりか、時折よろめき、すらりと長い両脚を摺り合わせて何かを堪えている様にも見える。 明らかに様子がおかしい。 「どうしたのかな?くくく、それでも容赦はせんがなっ」 「くっ・・ふぁっ・・私がどうなっているですって?お生憎様ね、お前が期待するようなことは、なにもなくってよ!」 ハニーの強さは、それでも敵を蹴散らすに十分なモノだった。 「ハニー!ライトニングフレアッ!」 「ぐわぁああっ」 美しき戦士、キューティーハニーの必殺技が悪を打ち砕く。 今夜も、正義の美戦士・キューティーハニーの勝利であった。 「ふぅ・・なんとか・勝てたわ・・・でも、敵にまで不調を見抜かれてしまうなんて・・」 微かに震える躰を自分で抱きしめ、ハニーは、深いため息をついた。 「あれから、私の体が・・そう、あの日から・・もう一ヶ月・・経つのね・・」 灰になり滅びていく敵の姿を後ろに見送りながら、ハニーは目を閉じた。 ハニーは、屈辱の戒めに囚われた、その時の事を思い出していた。 悪の組織パンサークローからの恐るべき刺客。 妖しい美戦士、トレーンクローによる忌まわしい凌辱。 ハニーは卑劣な媚罠に堕ち全く抵抗ができないまま、その美体を弄ばれ精神を汚されたのだった。 あの晩、淫らな策略によって悦楽の底に堕とされたハニーは、為す術もなく身体中を蹂躙された。 強力な媚薬によって理性を狂わされ、美しい丘陵を揉みしだかれるままに弄ばれた紅の美戦士。両脚の間にある敏感な秘泉を残忍にいじくられ、思考が弾け飛ぶ程の快楽にのたうったハニーには、敵の責めに抵抗することが出来なかった。 正義の乙女は、性の愉悦に翻弄されたまま最も大切な乙女の秘部を、あろう事か自分自身の武器ハニーフルーレで貫かれ、その凄まじい快感に気を失った。 股間で爆発した快感で気をやったハニーは、さらに翌朝からも神経の随まで徹底的に悦楽で染め上げ続けられた。 「・・・・・・・・」 深い快楽に沈んでいたハニーが朝の光で目を覚ましたとき、その肢体は固い台の上で仰向けに大の字に張り付けられていた。 光の束のような糸で拘束された手足はほとんど動かすことが出来ない。 「くっ・・むっ・・」 何度かあがいたハニーは、拘束具以外にも躰になにか異物があることを感じて視線を自分の姿にはわせた。 「な、なに・・こ・れ」 その視線の先、自分自身の張りつめた美乳には、スーツの上から卵形のカプセルが貼り付けられていた。 ハニーが、その正体が何か確かめようとしたとき。 ヴィィイイイッ 「ンぁああっ?」 二つの胸の膨らみにあてられている、そのカプセルから発せられた甘い振動が美戦士を襲った。 「んぐっ・・ふぁっなっナニこれっ・」 低い音を立てて震える淫が、ほんの数時間前に初めて快楽を知った正義の乙女を容赦なく責め立てる。 貼り付けられたカプセルに押しつぶされていた乳首が、その振動で再び充血し、熱く固く勃っていくのが自分でも判る。 「んっ・・んふっ・・ぐっ・。ふぐぅううっ」 胸の先から強制的に押しつけられる甘い快感。 キューティーハニーは、とろけそうになる意識をなんとか保とうと唇をかみしめ、自分を見ているはずの淫敵を探そうと顔を振った。 −こっ・ここで声をあげては・・あいつは私が苦しんでいるのを・・見て喜んでいるっ・・はずっ・・誰が思いどおり・にっ・・− 視界にはトレーンクローの姿は捉えられない。しかし、淫魔の美戦士は必ずどこかでハニーを見ているはずだった。 罠に落ち捉えられ、淫らに責められていても戦士の誇りだけは失いたくない。 そのためには、これ以上快楽に悶えている姿を見せるわけにはいかなかった。 一度果てているとはいえ、いや、一度その姿をさらしているからこそ、正義の戦士が淫らな快楽に負けてしまう姿をこれ以上敵に見せてしまうわけにいかない。 −耐えるのよ、ハニーっ・・んぁあ・・胸が・・震えちゃ・・とろけ・・ちゃいそう・・だめ・・ダメよ− 「んふっ・・ぐぐぅっ・・ふぁっ・・あぁぁっ」 グローブに包まれた指をぎゅっと握り、歯を食いしばって熱い吐息が漏れそうになるのを耐えるハニー。 延々と続く甘い振動に、ハニーは必死に抵抗をし続ける。 赤い髪を振り乱し悶える美戦士。胸から体中に響く快楽を、ハニーはなんとかはね除け続ける。 −こっこの振動くらい・・っで・・負けないわ・・負けるわけにはいかないっ・・− ハニーは決意も新たに、淫らな衝撃に耐えようとしていた。 ヴィイイイイ・・ィイイイ・・・ 双陵を責める振動は果てるともなく続き、ハニーの孤独な抵抗もまたいつ終わるともなく続く。 「・・はぁっ・・ふぁっ・・んんっ・・」 −どうしてこれ以上手を出してこないの・・い、いつまで・・こんな・・あぁっ− どれくらい時間が経ったのか判らない。 胸の先から美少女を責め立てる振動は、わずかな快楽にしかならない。 しかし、それもいつまでも続いては、次第に無視できないものになっていく。 カプセルの振動はつまり、小さな快楽を延々とハニーの躰に与え続けていることと等しい。 いつ終わるとも知れず続く一定の振動は、ハニーの崇高な精神を徐々に、だが確実に衰弱させていた。 「んぁあっ・・あはぁあ・・ふああ・・」 −くぅっ・・この・・感覚・・あぁ・・いつまで続くの・・だめ・・耐え・るのよ・・ハニー・・あぁ・− 噛みしめていた唇はいつしか力無く開き、その端から涎がはしたなくつたう。 抵抗する瞳は焦点があわず、潤んだ視線が空をさまよう。 単調な振動に対する慣れは、時間とともに徐々にでてきてはいた。 しかし、躰がそれに慣れること以上に、長時間に渡る陵辱が戦士の精神を疲労させていっていた。 ハニーの心の堤防は少しづつ崩されていた。 やがて紅の美戦士は自分の躰に生じた違和感に、とまどいを覚えはじめていた。 −あぁっ・・な、なんなの・・この・・もどかしさ・・もどかしい?どうして? くぅ・・私・・なにを・・考えて・・こんなことに・・だめっしっかりするのよハニー− そう自分自身を叱咤しながらも、しかしハニーの美躰はなにかを求めているように揺れる。 胸を揺らし、太股をすり寄せようとする。 しかし、両足は大きく開かれたまま拘束されているために、じれったくあがくことしかできない。 ハニーはひたすら押し寄せる中途半端な快楽に翻弄され、身悶える。 実は、ハニーの躰が快楽を求めてしまうのは快楽を覚えてしまったから、だけではない。 この部屋には紅の戦士を堕とした、あの強力な催淫ガスが今も絶えず吹き出していたのだ。 昨夜同様催淫ガスが充満していることにすら気づけないハニーには、もう冷静な判断などできるはずがなかった。 「あぁっ・・だっめぇ・・ダメへぇ・・もぉたまんないひっ・振動を気持ち良く感じちゃう・・あぁっしっかりしなきゃ・・うひぃっ」 そして徐々に、キューティーハニーは躰だけでなく、心までもが快楽を求めてしまうようになっていた。 認めてなどいない。いや、気づいてすらいない。 しかし。 愛と正義の美戦士キューティーハニーの若い肉躰が、いや、体だけでなくハニーの崇高な精神が、より強く、はしたない快楽を求めていた。 体の疼きは魔の淫薬で説明できる変化である。 だが、心が快楽を求めてしまうのは、媚薬の効果だけではない。 「ぁふ・・ぉぉふ・・くふぅ・・ぁぁあっ」 さらに官能の時間が過ぎ、カプセルの振動という小さな快感が、高く高く降り積もっていく。 いつしかハニーの熱い吐息が、暗い部屋に充溢していった。 熱く身悶えるハニー。自制しようとしているはずだが、その美体はくねくねと淫らに蠢いていた。 −あぁっじれったいぃっ・あの時と比べたら・・こんな刺激じゃ・物足りな・・え・そんな・物足りないだなんて?・・だめ・おかしくなっちゃ・・しっかりしなさいハニー・っ・− 快楽に心を奪われ、聖なる乙女の意識が朦朧としてきたとき、ふいに視界を奪われた。 それは、単なる目隠し布であった。しかし白濁した意識のハニーを混乱させるには充分だった。 しかもハニーは状況を理解する時間すらもらえなかった。 「なっなにっ・・ふぁあああっ!?」 大きく開かれた両足の間に息づく熱い秘泉を、なにかがまさぐりはじめたのだ。 「ふわっっヒッナニっなんなのぉっひはああっやめっうふぁああっ」 知らず知らずのうちに熱く濡れ、切なくひくついていた秘唇。 その割れ目を、そのなにかが戦闘スーツ越しに下から上、上から下へとなぞっていく。 「ふぁっあああっうひぃぃいっ」 スーツの生地ごと秘泉の奥に押し込むように、ぐりぐり、ぐりぐりと蠢く。 それはトレーンクローの指であることは明らかだった。 しかし、今のハニーにはそれが何かであるかはどうでもいいことだった。 たまりにたまっていた焦燥感が一気に解放されてハニーはあっけなく快楽の頂点に放りあげられた。 あっという間に、ハニーの秘部からは湿った淫猥な音が響く。 ぐちゅちゅ・・ぬちゃっ・・じゅりゅちゅっ・・ 「・・アヒぃっ・ふヒャアッ・・やっやめ・・ろぉほっヤメてへへぇっ」 言葉とは裏腹に、ハニーは股間を中心に、はしたなく腰を突き上げていく。 敵の繰り出す甘美な刺激をもっと得ようと、快楽を覚えたての躰が勝手に動いてしまうのだ。 −やっやぁああっ・・なっなぞられてるぅっ上から下にっほぉおっ今度は下から上にえぐられて・へぇええ・・だめっいぃぃ、からだがとろけ・・ちゃ・・− 目隠しをされてしまったせいで、全意識が快感の源、秘部に集中してしまう。 上から下。下から上。順序よくハニーの秘部をなぞりいたぶる淫手。 無意識にも、その指に意識が集中してしまっているハニーは、腰をその動きに合わせて蠢かせてしまう。 −う、うえ・・したぁ・・だめぇっ躰が勝手に・・動いて・・あはぁ・・した・・うえへぇ・・− 「あひひっ・・ふああっ・・いひいん・・ほぉおっ」 胸の振動と股間の感覚。 ハニーは昨夜同様、快楽に襲われ、悦楽に堕ちてしまいそうになっていた。 しかし、快感にどん欲になっていたハニーの躰は、そこから絶頂へ跳ぶことなく悶え続けた。 凄まじい快楽も、やがてそれが物足りなくなってしまったのだ。 股間をなぞる動きが、規則正しく均一なものだった為にそれ以上高みに昇ることを許さなかったのだ。 本当ならば、快楽で絶頂を迎えることなくいられるのであれば、それは反撃の機会をうかがうチャンスのはずであった。 しかし。 −あはぁう・・だめ・・もっと・・もっと・あぁん、何を考えているのハニー・・でも・・あぁ・・だめ・・躰がいうことを聞かないぃ・・− 今やハニーは完全に快楽に取り憑かれていた。 何度も腰を蠢かせ、奪われた視界の代わりに全部の意識を股間に集中していた正義の乙女。 −あぁっこんなはしたない・・でも・・もうたまんないっ我慢できなひっ− 悦楽に意識を混乱させられたハニーは、さらに快楽を得ようとひときわ高く腰を突き上げた。 しかし、指の動きは相変わらず規則どおり。はしたな腰の動きも、空振りに終わった。 ハニーは突き上げた腰を次の動きにあわせて下におろそうとした。 そのとき。 「ひゃぐうっ!?」 腰を突き上げ、降ろそうとしたときに、股間にぷっくりとふくらんでいた、淫芽− クリトリスを、トレーンがつまんだのである。 トレーンは、つまんだままそのクリトリスをひっぱりあげていた。 ハニーの腰の動きと、正反対になったのである。 効果はてきめんであった。 「ひぎぃいいいっ」 ハニーは涎と愛液を、上と下の口から吹き出して快楽の絶頂へ跳んでいった。 昨夜のような、無様な姿を見せたくない。 そう決意したはずのハニーは、昨夜同様、いや、昨夜よりもさらに無様に、はしたなく、淫らに果ててしまった。 しかも、トレーンクロー自身は、指だけしか使ってもいないのである。 ハニーは、トレーンの指だけで快楽の絶頂に突き上げられた。 躰はとろけ、精神は砕け散った。 ハニーは秘泉から黄金の液体を漏らしながら、再び気を失った。 トレーンクローは、汗と涎と、愛液。そして失禁にまみれて失神しているハニーを見て残忍に微笑む。 そして、振動するカプセルと秘泉の上に貼り付けると、その部屋を後にした。 |