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  『貶められた聖女』                                        久遠真人 作         

「まったくもう、どこいったのかしら?」

シスター・・・霧下 静香(きりした しずか)は暗く静まりかえった廊下を手に持ったランプで照らし周囲を見渡した。


ここは聖テレサ女学園。人里離れた郊外に作られたこの学園は、裕福層淑女を育成する為に作られた陸の孤島であった。その為、全寮制により厳格に生活が管理されている。彼女は29歳にしてここの理事長であった。

静香が前理事長であった父親の突然の訃報を聞いたのは、バチカンで従事していた時であった。慌てて帰国した静香は、父の死因が傾いた学園を再建する為による心労によるものだと知った。そこで父親の遺志を継ぐために遺言に従いこの学園を受け継ぐ事を決意した。
彼女は理事長に就任すると次々と学園に改革のメスを入れた。学園内の不正を暴き、風紀を正し、そのかいもありこの1年で学園経営は持ち直し始めていた。
肩まで伸ばしたクセのない黒髪、着痩せする細身の体を修道服に包み、自らも常に生徒たちの模範であろうと厳格に生き、誰にでも隔てなく接する彼女を敬愛する生徒は多い。
だが、海外で教会での厳格な生活を過ごしてきた彼女には当たり前の方針も、一部の生徒からは厳しすぎると不満が出ているのも事実だった。

そんな彼女が経営に関する様々な書類整理を深夜にやっと終え、外気を吸うために理事長室の窓を開けた所、誰もいないはずの校舎に生徒らしき人影を見つけたのであった。
就寝時間はとうに過ぎており、本来なら生徒は全て寮の自室で寝ていなければならない時間である。厳格な静香は服装を正すとその生徒を問い詰める為に、深夜の校舎へと足を向けたのであった。


「あっ・・・あんな所に・・・」

何気なく窓の外を見下ろした静香は、人影が離れにある礼拝堂へと入っていくのが見えた。今度こそは見失わないように、静香は早足で礼拝堂へと向かった。
時計を見ると、もう深夜の2時を廻っていた。
校舎から離れた所に建てられた礼拝堂は、全生徒が朝の礼拝が出来るように石造りの大きな建物である。見上げるような高い天井、巨大な十字架の背後に設置された巨大なステンドグラスはこの学園の名物であり、初めてみる者は皆、見上げて感嘆の声を上げるのであった。
静香は、大きな木造の扉を押し開けると礼拝堂の中入っていった。
礼拝堂の中は物音一つ無く静まり返り、人の姿は無かった。

「誰がいるのはわかってます!大人しく出てらっしゃい」

その透き通る声は礼拝堂の中で木霊するが、周囲にはなんの反応もない。

「素直に出てくれば、処罰も軽くしてあげましょう。でも、出てこないなら・・・」
「・・・どうなるっていうの?」
「?!」

静香は背後から突然掛けられた声にビクッと背を震わせる。慌てて振り向く静香の頭に袋のようなものがスッポリと被せられる。

「なっ?!・・・なんなのコレは!」

慌てて取り除こうとする静香の両手が左右からガッシリと?まれ、背後から肩を押され押さえ込まれると、その場で膝をつかされた。

「なにをするのですか?!貴方たち、名を名乗りなさい!!」

必死で振りほどこうとするが、二人がかりで両手を背後に伸ばされ肩を押さえ込まれては立つ事もままならなかった。
そうしている内に、女性特有の細く長い指が静香の首元に触れると、袋の口に備えられた紐を引き、ギュッと袋の口が締め付けられた。

「ガハッ!、ゲハッ!!」
「アハハハ、締め過ぎちゃったぁ?」

軽快に笑う声に、静香の周囲につられたようにクスクス笑う声が沸き起こる。

(・・・何人もいるの?)

少なくとも声からして6人以上は隠れていたらしい。

「・・・こんな事して・・・どういうつもり?」

怒りに震えそうになる声を押し殺し、正面に立つであろう女生徒に向かった尋ねた。

「うーん、なんかさぁ、理事長先生がきてからこの学園つまんなくってぇ」
「うんうん」
「息が詰まりそう!」
「私らは尼さんになりたい訳じゃないもん!!」

リーダーらしき女生徒が話すと、周囲からも静香への不平不満が噴出した。

「・・・だから、私らで面白くしようと思ったの。その為には、理事長先生には大人しくなって欲しいのよねぇ」

そう女生徒が言うと周囲が忍び笑いを漏らす。

「・・・どうしよというの?」
「お堅い理事長先生を心身共に解して差し上げるわ。その上で私たちの言う事をなんでも聞いてくれるようになってもらおうかしらぁ」

そういうと、周囲の人の群がってくる気配はしたかと思うと、静香は無数の手によって床に仰向けに押し倒された。

「くっ、貴女たち止めなさ!離しなさい!!」

必死で抵抗しようとするが複数の人間によって四肢を押さえ込まれ、袋を被せられた頭を振る事しか出来ない。

ビリッ、ビイリリッ・・・

「ヒッ!やめっ!やめなさい!!、やめてぇぇ!!」

力任せに身に着けた修道服が次々と裂かれ引きちぎられていく。

「へぇ、理事長先生って色っぽい下着つけてるのね。ちょっと意外ぃ!」
「うわぁ、真っ黒の下着だわ」
「ガードルまでして、もっと地味な下着をイメージしてたわ」

品定めをするような複数の声を頭上に聞きながら、静香は自分の置かれた状況を認めることが出来なかった。

「あっ、いやっ!!」

肌に冷たい感触が走ると、プツッという感触と共に下着が切られ、ガードルとストキングを残しあっという間に剥ぎ取られてしまう。

「理事長先生って意外に着痩せするタイプなんだぁ」
「胸も大きい。Eカップはあるわよ!!」
「でも、仰向けでも形が崩れないなんて凄いわ」
「えぇ、どれどれ?!気持ちいい!!」
「えぇ、私も触らせて!」
「私も!、私も!!」

何人もの手が伸びてきて、静香の巨乳を荒々しく揉んでいく。

「いやっ、いやっ!やめてぇぇ!!」
「ほらほら、遊んでないで次いくわよぉ!」

パンパンと掌を打ち鳴らすような音と共に、女生徒の声が礼拝堂に響き渡る。
息も絶え絶えの静香は、何人もの手によって上体を引き起こされ膝たちにさせられた。そして両手を背後に捻上げられ、重ねられた手首にザラリとした麻縄の感触が巻きついてきた。

「ヒッ、いやっ!なにするのぉ!!」

更に余った縄尻を静香の巨乳の上下へも次々と縄を巻きつけていく。

「いやーん、理事長先生、すごーく色ぽーいわぁ」
「写メ撮っておこーっと」
「おっぱいが、縛られてロケットみたいだわ」

更に首縄を掛け、左右の乳房の根元にも個別に巻きつけていくと、豊満な乳房は縄によって砲弾のように搾り出された。

「ヒッ!つ、つめたい!!」

後ろに突き出された肉付きのよいお尻に、タラリと冷たい液体が垂らされて静香は短い悲鳴を放った。
粘液質のあるその液体は、尻肉の谷間を伝わり窄まったアナルへと垂れていく。

「理事長先生のお尻の穴、キュッと窄まって可愛いわぁ」
「あぁ、そんな所触らないで!」

そのアナルを誰かの指が触れ、入念に粘液を塗りこんでくる。

「いやぁあ、気持ち悪いぃぃ」
「キュウキュウ締め付けて、何言ってるんですか?理事長先生」

指を突き立てられ入念に塗りこまれる度に、静香はイヤイヤと首を振る。
そして指が抜かれてホッとする暇も与えず、なにか異物が捻じ込まれた。

「いひぃぃぃ!!」

シュコッ、シュコッ、シュコッ・・・

空気が送り込まれるような音がすると、その異物は静音の体内で大きく膨らむ。

「よし、抜けないわねぇ」

異物が引かれるが、膨らんだ為に抜けないのを確認すると女学生は満足した。

「さーて、運ぶわよぉ」
「せーのぉ」

何人いるのだろう、合図と共に無数の手によって静香の縄掛けされた上半身や足は神輿のように担ぎ上げられ、祭壇の方へと運ばれていった。

「ほら、足はこっち向き」
「それ持ってきて」
「何人か、こっち手伝って!!」
「そーれぇ!!」

祭壇の前まで運ぶと、必死に体を揺すり抗う静香の左右の足首に新たな縄が巻きつけられ、その縄が頭上に掛け声と共に引き上げられていく。
上体を下から支えあげ、上からも複数の手によって足を引っ張られると、膝を折り曲げられ梁のような所に、肘をかけた状態で太股や脛に何重にも縄かかけられ固定された。

「いやっ、下ろしなさい!、下ろして!!」
「理事長先生、そろそろ袋を取ってあげるわぁ」

首元の紐を緩めされると、一気に頭に被せられた袋が取り除かれた。
その時になって、静香は拘束された自分が、祭壇の十字架に大きく足を広げた状態で吊り下げられているのに気がついた。

「アハハ、気に入った?神様好きの理事長先生にピッタリの姿ねぇ?」

静香の被っていた袋を手に持ち軽快に笑う女生徒の方に顔を向けると、その背後には30人ほどの他の女生徒が楽しそうに静香を見上げている。

「・・・こんなにも沢山の・・・」
「みーんな、理事長先生のやり方にうんざりなんだってぇ」

その30人が女生徒の言葉に一斉に頷く。

「だから理事長先生に考えを改めてもらいたいのぉ」
「だからって・・・こんな・・・」
「私たちの言う事をなんでも聞く・・・て言ってくれないかしらぁ?」

静香は屈辱に身を震わせると、女生徒を睨み付けた。

「こんな事・・・許される訳が・・・ないわ」
「ふーん、まぁ。そう言うと思ってたけどぉ」

リーダーの女生徒が目で合図すると、二人の生徒が逆さ吊りされた静香のそばに近づくと、その手にスイッチのようなモノを握らせる。

「もし、気が変わったて何でも言う事を聞く気になったら、そのスイッチを押してね」

静香の正面に設置したカメラらしきものを調整しながら女性は静香にいう。

「でも、あんまり遅いと、朝の礼拝の時間で他の生徒たちも来ちゃうからねぇ」

女生徒は意地の悪い笑みを浮べる。

「理事長先生が頑張っている姿は、ちゃーんとこのカメラが見ているからねぇ」

そういうと他の生徒を引き連れ、静香を残し礼拝堂を出て行ってしまった。



「くっ!ぐっ!!」

必死に体を揺すり束縛から逃れようと足掻く。だが、その度に強固な縛りに対し無力な自分を確認するだけであった。
長い間、そうしていた為、静香の全身には汗の玉がビッシリ浮き上がり、体を揺する度に汗が垂れていく。
既にステンドグラスからは朝日が差し込み始めている。礼拝の時間までそれほど時間がある訳ではなかった。
助けを呼ぶために大声も上げてみた。だが、人気のない離れにあり重厚な石造りである礼拝堂では、いくら叫んでも外部に声が届くわけがなかった。
それでも、諦める訳にはいかず、何度目かのトライに挑戦しようとしたその時、手元にロープの先のようなモノが触れた。

(・・・しめた!これで縄を解く事が出来るかも!!)

必死で指を伸ばし、ロープを掴もうとする。だが、ロープになかなか手は届かず必死に体を捻り指を伸ばす。

(やった!!)

ロープを掴んだのにホッとした為であろう、無理な体勢を維持していた体が元に戻り、掴んだロープを引っ張ってしまった。

「ひぃぃぃ!!」

その途端、お尻に捻じ込まれた異物から腸内へと冷たい液体がドッと雪崩れこんで来た。

「ひぃぃ!ひぃぃぃぃ!!」

そのおぞましい感覚に静香は背を仰け反り咽び泣いた。

「ひぃぃ、止めてぇぇ、誰か止めてぇぇぇ!!」

静香はなりふり構わず泣き叫んだ。


どれくらい続いたのだろうか、液体は次々と静香の体内へと注ぎ込まれ、お腹を妊婦のように膨らまし、やっと停止した頃には、息も絶え絶えであった。
だが、本当の苦痛はそれからだった。

グリュリュリュッ・・・

注入された冷たい液体によって、静香のお腹が激しく腹痛を訴えた。
だが、アナルに押し込めれた異物によって栓をされた状態では排泄する事も適わず、お腹の痛みはどんどん増す一方であった。

「くっはぁ・・・うっ・・・ぐっ・・・」

脂汗を浮かべ歯を食いしばり必死にその苦痛に絶えるも、それは長く耐えられるものではなかった。


朦朧とする意識の中、どれくらい時間が経過したのだろうか・・・
襲い続ける痛みに耐え続けた静香は、礼拝堂の外にガヤガヤと大勢の人の気配が近づいてきている事に気がついた。気がつけば既に、太陽は高く上り始めている。

「あぁぁぁ・・・」

このままでは、無様な姿を全生徒の前に晒してしまう・・・そんな事は静香には到底耐えられる事ではなかった。

(「もし、気が変わったて何でも言う事を聞く気になったら、そのスイッチを押してね」)

女生徒の残した言葉、頭の中で木霊する。

(・・・そんな事、決してできない・・・・・・でも・・・)

人の気配は既に礼拝堂の扉の前まで来ている。

(・・・もう・・・もう・・・もう・・・)

ガチャリッ

扉の鍵がユックリと解除される音を聞くと、静香はスイッチを押していた。

プッシューッ

「・・・え?!」

頭上より空気の抜ける音共に、お尻に捻じ込まれた異物の萎んでいく。

「えっ!うそっ!なんで?!」

グリュルルルル・・・

驚愕する静香を再び激しい腹痛が襲う。

「いや!、だめ!!、そんな!! 耐えられない!!」

静香は駄々っ子のように首を左右にふり咽び泣く



そして扉が開き大勢の生徒が礼拝堂に入ってきたのと、静香が限界を迎えたのは同時であった・・・

   


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