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i一 一夜の悪夢       発走除外作品

「一夜の悪夢」

美人怪盗・キャッツアイの一人、来生泪は、泥の中のような眠りから目を覚ました。
微かに不自然な頭痛を伴う知覚の混乱を感じ取った彼女は、朦朧とした意識のなかで
その絡まり乱れた記憶を整理しようと軽く頭を振った。

続いてごく自然に自分の頭を触ろうと動かした右手が、なぜか左手とともに頭上にあることに
気づいた。
意識がはっきりしていくとともに、両手が頑丈な手錠で括られ、さらに太い鉄鎖で釣られている
ことを認識した。
そして、それを自分の目で確認することができない、つまり布のようなもので目隠しをされて
いることも。

最後に、両足首にもそれぞれ金属製のなにかが着けられていることをその重みで判った。

ここまでのわずかな時間があれば、優秀な判断能力を持った彼女は、自分を拘束している相手が
命まではとるつもりがないのだろう、とまで考えることができるまで意識を澄ませることができる
ようになっていた。

「いまのところは、ね」

口の中だけで簡単な感想を漏らした泪は、どうせ大体判ってはいるが、という感じで両足を
動かして見せた。
予想に反して、そこからは鎖がこすれるような重たい音はしない。

自分が己の両足で、それほど不自然ではない感覚で立っている〜もっとも両手は吊り上げられては
いるが〜ことから、おそらくそれはまだ鎖もなにもつけられてはいないのだろう。

しかし。

「・・・虜になっていることには変わらないわね」

もう一度つぶやくと、今度は自分が犯したミスを洗い出そうと、記憶をさかのぼろうとした。

さる資産家の屋敷に妹二人と潜入。
それぞれ計画通りに分かれて行動し、狙いの獲物は瞳が確保した。
瞳の婚約者が指揮する警察の追っ手は、いつものように簡単にあしらい、
愛がコンピュータでもろもろの後始末を済ませたのを確認し、やはり計画通りに無線連絡を交わし、
各自同時に撤収ルートを進んだ。

いや。
少し違う。

泪は、そこで、自らが立てた計画を、ほんの少し変更した。
妹二人が安全圏まで脱出したことのを確認してから、最後に屋敷を離れようと考えた。
自分も屋敷を出た、と二人に無線で伝えたとき、実際は泪はまだ現場に残っていた。
それはそれほど大きな変更でも、判断ミスでもなかった。

はず。

しかし。

「ミスをしたことに違いはないわ」

濃紫の衣装で闇に紛れ現場を離れようとしたその瞬間。
首筋にチクリと微かな痛みを覚え。
その後の記憶がない。

先ほど目が覚めたときに微かに頭痛を感じたことから、麻酔銃のようなもので撃たれてしまったのだろう。
発射音は確認できなかったので、吹き矢だったのかもしれない。
ともかく、撃たれたことは紛れもない事実。
油断したつもりはなかったが、計画通りに進んだことで自覚できない隙があったのかもしれない。
そのことを後悔するよりも先に、聡明な泪はこれからの行動を計画することを選んだ。
まずは相手の目的を想定しないと対策が取れない。

普通に考えれば、泥棒である自分を捕まえるのは警察か、ガードマン。
だが、今回はキャッツの一人を捕らえたのは彼らの手柄ではなさそうだ。
警察ならば檻のなかだが、このように吊るされることはありえない。
ガードマンたちの仕業ならばすぐに警察の手に引き渡しているか、何人もの監視で厳重に取り囲んでいるか・・・
少なくとも捕まえた相手をこのような状態でとどめておくことはないだろう。

だとすると別の勢力だ。
そうなると、職業柄思い当たる節がないでもない。
しかし、自分たちも無能ではない。盗む相手の素性、背景、勢力、その他もろもろ・・・
恨みつらみを持った相手がキャッツをおびき寄せる罠、というのもなかったわけではない。
それらの可能性ももちろん考慮し、情報収集とその分析は行い、今回はそれほど恐れる相手ではないと結論付けていた。
なにより、もし自分たちに恨みを持ったような危険な相手だったとしたら、今頃生きてはいないだろう。

いまの状態から察するに、自分を捕らえた目的は防犯でも、怨嗟によるものでもない。

「狙いは、キャッツアイそのもの・・・」

シンプルな答えが出た。
麻酔銃を撃ったタイミングは、確実に自分が一人になった瞬間を狙っていたものだろう。
個別に確実に捕らえることが目的だったのか、あるいははじめから狙いは自分ひとりだったのか。
ともかく、少しやっかいな相手なのかもしれない。

さてと、と落ち着いた雰囲気で、呼吸を整えた泪は、さらなる情報を得ようと辺りを窺う。
おそらくそれほど広くはなさそうな部屋に人の気配はない。
目隠しされているとはいえ、透けて見える光から、その場所には明かりがあることを確認し、
同時に目隠しの布は厚いものではないこともついでの情報として記憶しておいた。

古代ローマの芸術作品のような美しさをもった美女、キャッツアイの泪は、もったいなくもたった一人でその部屋に囚われているようだ。
しかし、鎖でつないでいるとはいえ、見張りもいなければ、今回の黒幕が安っぽく高笑いして出てくる様子もない。


ここにきて完全に思考能力をクリアにすることができた、と判断した泪は、いろいろと推理を進めることに決めた。

自分たちは少なからず警戒されている怪盗だと思われていると自負している。
今回も大層な警備体制だったことから、それは己惚れではないだろう。

では、この状況は?
捕まえて牢屋に放り込んだ・・・のはいいが、監視の一人もいないというのは油断しすぎではないか。
そのような間抜けな相手とも思えない。

そうなると、わざわざこのような状態にしておくというのは、なにか別の目的が・・・

泪がその”なにか”を考えようとしたときだった。

「ぅァっ!?」

突然、細かな振動音が密室に響き、緩やかなウェーブがかかった栗色の髪がはじける。
その2つの音は、泪の上半身から聞こえてくる。
それも、古来から女性のシンボルとされている、双陵の先から。

〜そっそういうっ・・コト・・ねっ〜

ネンネの三女はともかく、彼女にはその音の意味をすぐに理解できた。
そして、その音が繰り出す振動が彼女に与えるダメージも。

〜きっ汚い・・まね・・をっするわねっ・・〜
「・・くっ・・ンフっ・・ク・・ッ」

完全に切れたと思っていた麻酔の影響はまだ残っていたらしい。普段ならば身体になにかつけられていたら
すぐに気づくだろう。
目隠しで確認できないが、レオタードの上にローターを貼り付けられていた。
柔らかく豊かな乳房の先端。薄桃色の乳首の上から、女性の弱みに対して微振動が連続して
襲い掛かる。

「ンッ・・ンんんっ・・・フくッ・・んンッ・・」

甘い刺激が美しき怪盗を攻撃し続ける。
突然の刺激に、知らず知らずのうちに両乳首が硬くなっていくのを感じながら、泪は歯を食いしばって
声を上げないように勤めた。

〜ちょっと油断・・してたけど・・これくらい・・平気だわ・・なめられたものね〜
不意打ちの振動に、思わず反応してしまった美顔を今度は伏せ、下唇を軽くかみながら呼吸を整える。

辺りにいないにしても、部屋にはカメラかマイクでもあるに違いない。
簡単に嬌声をあげ、映像の向こうにいるやつらを喜ばせてやる必要などない。
それに、弱い部分とはいえレオタード越しの軽い刺激。
こんなもので女性を、いや、キャッツを篭絡させることができると思っていたのか。
吊り上げられた両腕を軽く揺らして、馬鹿にするな、と無言の抵抗をみせてみた。

〜とはいえ、いつまでもこのままじゃ気がすまないわ・・どうにかしないと〜

吊りあげられた女神は、反撃の機会を窺おうと思考をめぐらす。
両手は完全にふさがれてしまっている。しかも、視界を奪われている状況では、例えカギを渡されても
腕の拘束具を解くことは難しいかもしれない。

両足は自由だが、敵が回りにいない状況で振り回したところで意味はない。

〜仕方ないわ・・カメラの向こうには・・少し良い思いをさせてしまうわね・・〜

「ンッ・フんっ・・っ・・しばらくは・このまま・・我慢だわ・・ぁっ」

無駄な抵抗で体力を消耗さえることも、相手の作戦のうちだろう。
そう考えた泪は足掻くのをやめ、屈辱の持久戦に持ち込むことにした。
人間の身体の、ごく自然の反応として震える身体をみせてしまうことにはしぶしぶ妥協した形になる。

しかし、その選択は間違いだった。
相手は疲れを知らない単純な器具だ。しかも、女性の性感を高ぶらせることのみが目的のソレは、その任務を
忠実に遂行し続けている。
一方で怪盗姉妹の長女は、男性からどころか同性の目から見ても香るような艶っぽさを満々とたたえた美女。
その肉体は自分で認識している以上に成熟していた。
意識では完全に防御しているにもかかわらず、熟れた体は甘い振動の攻撃によってその防御力を失っていく。
一粒一粒では無力な雨粒でも岩石に穴を開ける力があるように、延々と続くモータの単純な刺激が美女怪盗の
鉄壁の守りを崩していこうとしていた。

食いしばった口元から漏れる吐息は、自然と細かく、熱くなっていく。
赤みを増した頬を玉の汗が伝う。

濃い紫のレオタードにも汗が染み込んでいくことが自分でも判る。
吊られた手が蠢き、鎖をヂャリヂャリと重く鳴らしてしまう。

「ぁっ・・んんっ・・・どっどれだけ・・」

どれだけの時間が経ったのだろう。
何時間もの責めを受けた気もするが、ほんの数分なのかもしれない。
つまり、時間の感覚がなくなるほど、身体を狂わされているということなのだが、今の泪はそのことに気づけない。
ひとつのミスがさらなるミスを呼び込む悪循環に陥っている。しかも、それを自覚することはきわめて困難だ。

「ン・・・ァアふっ・・・ンン・・・ンンンッ・・・」

単調だがしかし疲れを知らない攻め具は、泪の身体〜いまやすっかり屹立してしまった乳首を延々と刺激している。
もちろん泪はいまでもその刺激に屈するつもりなど毛頭ありはしない。
しかし、派手ではないものの当然性の経験があり、その悦びを知っている美身は、無機物による甘い刺激によって
さらに防御力を失い続けていた。。

「ンフッ・・・フッ・・ッンッ・・ンふっ・・」

奥歯をかみ締めていても、鼻からの呼吸が短く激しいものになっていく。

〜ダメッ・・耐えるのよっ・・・こんな刺激っ・・・たいしたことないじゃないっ・・〜

確かに、振動自体はそれほど強いものではない。
しかもレオタードの上からの刺激、つまり生地が1枚身体を護ってくれているのだ。
どれだけこの攻めが続いたところで十分に耐えられるはずだ、と泪の優秀な頭脳が判断している。

だが、泪はここでもひとつ、検討項目を見落としていた。
いや、その要目があること自体に、気づいていなかったのかもしれない。
しかし、重大な見落としであった。

それは。

「ファあぁっ・・ァはあっ・・どっどうして・・」

食いしばっていた歯の間から、艶かしい声が漏れ出した。
自分ではまったく気づかないうちに、濃紫色のレオタードに包まれた両足をもじもじとすり合わせて身悶える泪。

「・・ンぐッ・・ぐふっ・ふあぁっ・・どうしてぇええっ・・」

震えるハイヒールのつま先がカツカツと床石を叩く。
無駄だと判りながら、吊られている両手を激しく動かして刺激から逃れようともがく。

「どうし・・てこんな・・にヒっぃ」
〜どうしてこんな・刺激をオぉっ・感じて・・ヒッまうのほぉっっ・・っ!?〜

重大な見落とし、それは”熟れた自身の肉体”であった。
もちろん、自分自身でも身体が整っていることは判っていた。
瞳や愛に比べて、年齢分の成熟があることも自覚していた。街を行く女性のなかでも、そこそこの
レベルにいるのではないか、とほんの少し自負していた部分もある。
しかし、それ以上に、己の肉体が性的快楽を渇望していたことには、まったく自覚できていなかったのだ。

少ない性経験で、いや、泪ほどの肉体を持ちながらそれが少しだったからこそ。
なまじ快楽を知ってしまっているその身体は、日々の怪盗活動で無視され蓄積されていた欲求〜性の快楽〜を、
ここぞとばかりに忠実に受け取っていた。

美女神のような肢体の泪。
その女神の熟した肉体は、渇かせさせられ続けたこれまでの仕返しとばかりに、抵抗する泪の意識を無視し久しぶりの肉欲を全力で貪っているのだった。
泪は、自分の身体がここまで快楽に無防備だったことに、今の今まで気づくことができなかった。

「んっ・・・ンフんんっ・・んぁあっ・・ふァぁぁんンッ」

次第に反応が明確になってくる。
鼻息が激しくなり、食いしばる口元から熱い吐息が漏れ続けることを防ぐことができない。

ルージュに彩られた唇は艶々と輝き、端からこぼれる涎がホクロの上に一筋の光る道を作る。
しっかりしろ、と快楽を打ち消すように頭を振るが、栗色の髪が美しくなびくだけだ。

両手は何かをつかむように虚空をさまよい、ハイヒールの中では足指を激しく蠢かしている。
濃紫色のレオタードは気づかないうちに汗でじっとりを濡れ、色を濃くしていた。

自分で確認できないがその姿は完全に快感に身悶えている、としか表すことができない。

「ふああァッ・こ・・こんなぁっ・・くっ悔し・・ひぃっ・・」

泪は思考に薄い霞がかかってきていることに、ようやく気づいた。
ここで、なんとか状況を打開しようと、思考をめぐらそうとする。

「っこんなことが・・・いつま・・で・・このま・・ま・・このまま?」

油断していたとはいえ、さらにレオタード越しとはいえ敏感なところに異物をつけられていたこと
に気づけなかったということは、先ほどはまだ頭が朦朧としていたのかもしれない。
そう考えたとき、泪は改めて自らの体に意識を飛ばした。

そして。

「くっ・・やっ・・やっぱ・・り・・ひっ・・」

震える両足の間。
女性の一番敏感な部分にあわせて、なにか異物が貼り付けられていることにようやく気づいた。
おそらく、間違いなく両胸で責め立てている器具と同じものだろう。

まだ動きを見せていないそれは、完全に弱点を捉えている。
快楽に顔を赤く染めている泪は、その罠の甘美な恐ろしさを予想してさらに身悶えた。

〜い、いま、これが・・動きだしたらっ〜

皮肉なことに、そのタイミングの予測はだけは正確に当たった。

「ィヒイッ!?・・ひぃっ・・ぉ・・そ・・ほぉ・・ンなァっ!?」

クリトリスを正確に捉えたローターが、激しく振動を始めたのだ。
汗だくになった美顔が跳ね、ウェーブの髪が乱れる。
目隠しに隠された眉根が悩ましく歪む。
ルージュの唇は大きく開かれ、赤い舌が恥ずかしく突き出される。
もじもじとすりあわされていた美脚は、股間の中心に響く快楽のために大きく左右に開かれてしまった。
そして、濃紫色のレオタードが、腰を中心にのた打ち回り、前後にはしたなくグラインドする。

「あぁあっ・・ひぁっ・・クヒぃっ・・」

レオタードに包まれた美女が、ローターの細かな振動に大きく震える。

快楽に身もだえ狂う泪。
優れた頭脳のはずの美怪盗は、その思考のなかで、自分が大津波のまえに置かれた砂糖菓子
であるかのようにイメージしていた。
美しく飾られた砂糖の芸術。そのまえには、ただの水ではなく、激しく煮立った熱湯が波打つ。
ぐらぐらと激しく沸騰した大きな波が、泪の身体を襲おうとしている。
熟れた身体は、その熱湯にはひとたまりもないだろう、と自覚した。

無駄だと判りながらも、なんとかその大波から逃れようと足掻く泪。

すがりつくように、自らを拘束している重たい鎖を掴む両手。
悦楽に歪んだ美顔が左右に大きく振り乱され、汗と涎が飛び散る。
身体を貫く快楽の媚振動を振りほどこうとするが、女の弱点に張り付いた淫具はそんな抵抗など
まるで無視して女神を責め立てていく。
悦楽に砕けた両膝がさらにはしたなく両足を広げ、媚蜜を零し始めた秘泉を突き出してガクガクと痙攣する。
おかしいくらいに引きつり震える、レオタードに包まれた美脚。
ぐっと握り締められた足指を包むハイヒールが床の上で踊る。

「ヒ・・ッ・・ぃひぃっ・!ッ!ッ!」

〜そんなっそんなっ・・こんなオモチャごときに・・オモチャ・・な・んかでっっっ〜

天才怪盗キャッツアイの司令塔である泪。
その聡明で麗しき女神が、たった3つの玩具で狂わされていく。
何一つ抵抗することも出来ず、淫猥な喜びに溶かされていく美肢体。

〜あぁっダメっ・・震えてし・まう・・・熔けてしま・・うぅっっ!〜

微かに生き残った理性が、なんとか淫罠から逃れようと無駄な足掻きを続ける。
その足掻きをあざ笑うかのように、部屋の遠くで、ピッという電子音が聞こえた。
その瞬間。

「も・・ぉっ・・もほぉ・・ダメへぇっっ!!」

3つのローターの動きが激しいものに変わり、才女の予想どおり、いや、予想を上回る
快楽沸騰の大津波が、美怪盗・来生泪の美肉体をぐずぐずに溶かした。

股間が弾け飛ぶように激しく痙攣し、両脚がガクガクとデタラメに暴れた。
眉根は狂おしく歪み、目隠しの奥の瞳は大きく見開く。
汗と涎でぐちゃぐちゃになった美顔をのけぞらせる。
引き締まった腹部が不規則に弾み、淫具が貼り付けられた美陸が艶かしく揺れた。

はしたなく突き出て激しく震えていた腰と、恥ずかしく蠢き痙攣した両足の動きがほんの一瞬止まり。

「ァひぃヒイイイッいぃぃひぃッッ!!!」

すべてを開放するように、泪は絶叫した。
レオタードに包まれた美肢体のすべてが、甘く残酷な斬撃に打ち砕かれたことを示す
淫らな痙攣に震え、のた打ち回った。

乳首の振動。クリトリスの振動。
たったこれだけの責めに、狂わされ、堕とされた。
その事実を認識することすらできず、美女神が快楽の絶頂に突き上げられ、淫獄に突き落とされた。

激しく痙攣していたレオタードの股間は、まるで失禁したかのように、そこだけ黒く変色し。
そして。

ちょろちょろ・・・

薄布1枚を簡単に突き破り、黄金の水が漏れ出した。

「おぉ・・んほぉ・・・だめぇ・・へぇ・・・」

快楽のあまり本当に失禁してしまっていた。
それは、淫猥な責めにあっけなく屈したことを自白したも同然だった。

熟れた怪盗、キャッツアイの泪は今や、ただの振動を繰り出すだけの稚拙で淫猥な器具に、
完全に囚われていた。


濃紫の女神は、自分を捕えた敵の目的を、その熟れた肉体を持って知ることになった。

そして、泪は薄れ行く意識のなかで自覚せざるを得なかった。
この淫らな罠からは逃れられない、と・・・。

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