スペシャルゲスト

『キン肉マンII世』のカバーの見返しの部分に注目してみました。表紙の裏にあたる部分には、ゆでたまご先生のお言葉が記されています。そして、裏表紙の裏にあたる部分には、毎回 SPECIAL GUEST なる方々がコメントを寄せています。テレビに出ているような有名人が多いのですが、何か傾向はあるのでしょうか?

敬称略。肩書きは、コミックスの記述に従っています。

『キン肉マンII世』

1巻 ダチョウ倶楽部
2巻 村浜武洋(シュートボクシング選手)
3巻 船木誠勝(パンクラス選手)
4巻 藤田まこと(俳優)
5巻 石黒彩 モーニング娘。(歌手)
6巻 小川直也(UFO選手)
7巻 袴田吉彦(俳優)
8巻 神取忍(女子プロレスラー LLPW選手)
9巻 ゆず
10巻 伊藤英明(俳優)
11巻 桜庭和志(プロレスラー)
12巻 黒柳能生 SOPHIA(ミュージシャン)
13巻 岩瀬敬吾 19 ジューク
14巻 武藤敬司(プロレスラー)
15巻 三沢光晴(プロレスラー)
16巻 直井由文 BUMP OF CHICKEN
17巻 仲根かすみ(女優)
18巻 小池栄子(タレント)
19巻 326
20巻 美濃輪育久(プロレスラー)
21巻 MEGUMI(タレント)
22巻 星野勘太郎(新日本プロレス/魔界倶楽部総裁)
23巻 ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル・格闘家)
24巻 吉田秀彦(柔道家)
25巻 高山善廣(プロレスラー)
26巻 宇梶剛士 うかじたかし(俳優)
27巻 ホリ(タレント)
28巻 おぎやはぎ(タレント)
29巻 山本KID徳都(格闘家)

『キン肉マンII世』究極のタッグ編

1巻 武蔵(K-1選手)
2巻 岸田繁(くるり)(ミュージシャン)
3巻 竹山隆範(カンニング)(タレント)
4巻 長州小力(タレント)
5巻 スピードワゴン
6巻 三浦大輔(プロ野球選手)
7巻 バッファロー吾郎
8巻 SEAMO(シーモ)(ミュージシャン)
9巻 若杉公徳(漫画家)
10巻 濱口優(よゐこ)(タレント)

感想

『キン肉マンII世』までは、プロレスラーや格闘家が多く、女性や歌手もいます。
『キン肉マンII世』究極のタッグ編になりますと、現在のところお笑い芸人が半分です。漫画家も初登場。

たぶん、『キン肉マンII世』までは、21世紀のキン肉マンということで、旬の人や格好いい人を選んで、『プレイボーイ』の話題作みたいな雰囲気を作ろうとしたのでしょう。
『キン肉マンII世』究極のタッグ編からは、むしろ「格好の悪さ」を売りにするような芸人の方々が増えます。
作品の雰囲気も「昭和」や「おたく」を売りにしたものになっていますので、合わせたのでしょう。

テレビに出ている人ばかりを呼んでいるから当然でしょうが、全体として「演ずる」職業の方々が多いですね。
英雄を演ずる者がプロの格闘家で、道化を演ずる者がお笑い芸人です。

『キン肉マンII世』は、格闘ギャグ漫画なので、「レスラーと芸人」は、うなずけるゲストです。特に芸人は「キン肉マンが好き」を芸人活動の中でアピールできます。「キン肉マンネタ」というやつですね。

参考資料 『キン肉マンII世』および、『キン肉マンII世』究極のタッグ編


初出2008.3.3 改訂2008.3.3

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