吸血鬼の殺生率(一日に何匹の餌を殺すか)
吸血鬼とかサキュバスとかは、長い間獲物につきまとうイメージがある。
そこで、彼らが一週間に一人獲物を殺すとして、デミトリとモリガンの殺した獲物の数を推定してみよう。
デミトリ500年x50週=25000人 モリガン300x50=15000
実にお会いしたくない方々である。
しかも、野心や楽しみのためにさらに殺してそうだ。
しかし、本当に1週間に一人という計算でいいのか?
体重100kg程度のジャガーなら、3日に一度獲物をとらえればよい、という。
では、体重100kgの吸血鬼は?
だいたい、肉をかじってる訳じゃないから、単純にカロリーの問題で考えれば肉食獣より吸血鬼の殺生率は高そうだ。
人間の血液量は体重1kgあたり、約0.07リットル。
体重50kgの女性なら全部吸っても、3.5リットル。
牛乳パック3本半。
3日に一人だとして、一日1リットルは少なくないか? 血のほかにお茶でも飲んで水分を補給する必要のありそうな量だ。(そもそも、血を3分の1吸われた時点で吸われた側は失血死しそうだ)
一日一人なら余裕でやっていけそうな気もするが、実際問題喉に牙を突き立てて唇を押しあてて啜る方法で3.5リットル全部吸い出せるのか?
(もっとも、吸い出せたとしても結構一度に飲むのが大変そうな量だ。一升瓶2本分だから)
そう考えると、だいぶロマンと縁遠くなるが、一日一人で試算した方が良さそうである。
となると、500年x360日=180000人 18万人は多いか?
しかし、女性一人分の生き血でデミトリの一月はおそらくあがなえない。
3.5リットルを30日で割っての計算では「日に小さめのワイングラス一杯」という量になってしまう。
一日にコップ半分の血を失い続けた人間は何日目で死ぬのだろう? 人間は献血直後一、二時間で血の濃さはともかく、その量は回復するらしい。ので、一日にコップ半分程度なら、犠牲者は一月持つかもしれない。デミトリは喉が渇きそうだが。
それに、殺生のペースが一月に一人としても、500年で6千人。
ちなみに公式設定によると、デミトリは50年ずっと眠っていた。そのあいだ彼は何も口にしなかったらしい。次の50年間に彼は人の生き血を啜った。その結果彼の僕となり彼の城に住み着いている者は約40人。
50年で40人? デミトリが療養中だとしても、少なくないか?
「生き血は吸ったがあまり美人じゃないので、下僕にせず死体をそこらに捨てた」というケースが実は凄く多いとか・・・。
やはり吸血鬼は単純に血の栄養分で生きているわけではなさそうである。
追記 以前エロ同人アンソロジーでデミトリがモリガンに「いったい何十人の男をくわえ込んだのかね」とかいう意味の事をいう話があったが、300年で何十人はないと思う。5、6年間に一人か?
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