モリガンはサキュバス族の娘で、ベリオールと血のつながりはない、これは公式設定である。
では、モリガンの実母、実父はどうしたのか?
超天才幼女モリガンは誰から生まれたのか。
インキュバスは同種族の雌雄ではなく、歴とした別種族である、これも公式設定だ。
インキュバスが別種族なら、雄サキュバスという矛盾した存在でもいるのか?
実は雌雄同体で、地球のある種の魚とかの様に、繁殖期にはサキュバスの群の中で最も強い個体がオス化して、子孫を残しまくるのか?
(モリガン父親説)
それとも、サキュバスはずっとメスが自分と変わらぬ遺伝子のメスを産み続ける無性生殖なのか。
同人誌で「木から生まれる」という大胆な設定を見たが、それを否定する公式設定も実はない。
別種族であっても、人間型の雄と交われば子供が出来るとか?
父親が人間のサキュバスとか父親が吸血鬼のサキュバスとか、父親が人狼のサキュバスとかがいるとか。
モリガンの天才は父親(母親の餌になった可能性あり)の遺伝子のせいか?
父親の種族がなんであろうと生まれてくる女子はみなサキュバスとか。
地球の生物の場合、近縁異種族との間にも子供が出来るときがあるが、一代限りだ。その混血の子には生殖能力はない。
子孫が続かないからこそ、異種族なのであり、続くからこそ同種族なのだ。
となると、やはり単性生殖?
サキュバスの寿命が400年でモリガンが300歳、生物学的常識論をいえばモリガンはすでに子持ちというのが妥当な年齢だ。
公式設定には「モリガンには子供がいない」とは一言も書いていない。
だから、「実はいる」という可能性もある。
自分で育てていないだけで実は孫までいたりして・・・。
では、モリガンはあくまでも子供がいないという前提で話を進めよう。
「食事」は始終しているが、「性交」はしたことのない処女だから、子供がいない、という超大胆な仮説はどうだろうか。
サキュバスは一生に一度、これぞと思った別種族の男と交わって、卵を5.6個産み残して息絶えるのだ・・・とか。
サキュバスは食事と生殖が厳然とわかたれているから、実はあまり人間で言う「性交」はしていないという説だ。
人間その他の生き物の精気をがしがし吸いまくっても、それで妊娠するわけではない、というのなら、実はサキュバスというのは、「生殖欲」としての「性欲」は希薄な種族なのかもしれない。
人間の方には「あなたと寝たい」と聞こえるのだが、モリガン自身は「あなたを食べたい」としか言っていない、ということなのか。
つまり、彼女は淫乱なのではなく美食家なのだと。
仮説を並べてみよう。
1 サキュバスは死ぬ間際にしか子供を作らない(一年で枯れる草花や蝶などの昆虫の様に)。
2 サキュバスには生殖欲としての性欲は希薄。人間の目からは性欲故の行動に見える行為も、食欲故の行為である。
3 サキュバスの性欲と生殖欲の分離は人間以上に進行し、彼女らは徹底的に避妊を行っている。
4 サキュバスは性交しても滅多に妊娠しない。つまり生殖能力自体がとても低い。
5 サキュバスは生まれた自分の子を食う習慣がある。
不妊症モリガンと色恋沙汰に関心のないモリガン、命つきる頃に妊娠するモリガン、避妊に気を使ったり、こっそり堕胎、子殺ししているモリガン、どれが正解でもいやかな?
でも、これらのどれが正解でもサキュバスが絶滅の危機に瀕していることの説明はつく。
ということで、魔界サキュバスの生殖法は全く不明である。
「一八・仁」「ベジータ・トランクス」の連想で誰もが一度は考える、「次回作はデミトリとモリガンの子が主役」という設定を実はカプコンの皆様も何度か考えられたことがあって、あえてそこは訪れない可能性の高い未来のために伏せらたのだろうか?
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