悪夢の遊戯
全身に玉状の脂汗が吹き出はじめた。
修は首をかしげ、アクロバチックな姿勢で尻や太ももの筋肉をひきつかせ、手首を捻じり、うめきながらもがき始めた麻里子の姿を、まるでサーカスの曲芸を見ているように眺めていた。
ちょうどそこへ、さっきまで遊んでいた仲間たちの喚声が聞こえてきた。
「あーっ! 卓也君達だ! お姉ちゃん 僕 もう行くよ!」
と言うと修は麻里子をそのままにして、オートロックのドアを閉めて出て行ってしまった。
「ウー!! ウー!! ウグー!!!」
修!! 待って!! 行かないでぇー!!!。麻里子はボールギャグの下からくぐもった声で叫んだ。
あさっての夕方まで誰も来ない! 冗談じゃないわ! このままの体勢じゃ耐えられない。
気が狂っちゃう!!、、、、、、、この縄を!、、、、この縄を!、、、なんとかしないと!!!。
縄に緩みをつくろうと、手首を捻じり、身を揉みながら、逆海老縛りに反った身体を揺りかごのように前後にゆする。
脂汗が飛び散る!
身体が前に傾く!
ブラジャーが床に着き、同時に汗で艶やかに光る反り上がった太ももが上がり、尻のスパンコールがパッと跳ねて脇腹に垂れ着く。
尻の割れ目と陰部に食い込む濡れた紫色のTバックが露出する。
今度は後ろに傾く!
床との摩擦でブラジャーがずれ上がり、乳房が露出する。
目隠しされた煽情的なコスチュームの美しい肉体が、うめきながら、何度も揺りかごのように前後に転がる。
しかし、10分20分では縛めはビクともせず、しだいに呼吸が速くなってきた。
「フーッ フーッ フーッ フーッ フグッ!! フーッ フーッ フーッ、、、、、、」
ギャグと胸縄の圧迫で自然な呼吸が出来ない。
息苦しさで、形のととのった鼻翼が、せわしく膨らんだり、閉じたりを繰り返す。
「フーッ フーッ フーッ ンン!! フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ ンン!!」
麻里子は荒く早い呼吸とうめき声で汗みどろでもがくが、厳しい逆海老縛りの若い肉体は、そんな凄まじい苦悶の姿とはうらはらに、水から上がったように濡れて、凄惨な美しさと色気を発散する。
自由な手指は、虚しく空気をつかむだけだ!
どんなに激しくもがいても、縄はビクともしない。
、、、縄が、、、ほどけない!!、、、なぜ、ほどけないの?!、、、なぜっ?!、、、、、、、
麻里子は縄抜け出来ぬほどの本格的な緊縛の恐ろしさを知りはじめていた。
肉体の奥から突き上げてくる衝動によって、縄抜けに必要のないもがきでも、今はもう、身体が勝手にもがいてしまう。
「フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ フーッ、、、」
眼が見えず助けを叫ぶこともできない焦燥と絶望感が、火に油を注ぐように、麻里子をパニックに突き落とし、いっそう激しくもがかせるのだ!
ほどけない!、、、苦しい!、、、気が、気が狂いそう!!!、、、
、、、苦しい!!、、、、誰か!!!誰か助けてえぇー!!!!!!、、、、、、
夕方近くになったのか、カーテンの隙間から西日が入ってきた。
脂汗でじっとり濡れ、もがく女体がヌラヌラと西日に反射し、スパンコールも揺れてキラキラ反射する。
顎の先から脂汗がしたたって床に溜まりをつくり、逆海老反りの肉体を揺らすたびに、腹と床のあいだで ヌルヌル ネチャネチャと音をたてる。
麻里子の脳裏に、水中脱出失敗で亡くなった 流 祐希 の姿が浮かぶ。
まさか、、、私も!
私もこのまま死ぬなんてイヤ!!、、、絶対イヤーーーーーーーーーーー!!!!!
「ングウウウウウーーーーー!!!!!」
ずぶ濡れの髪を振りまわしてもがき、苦し紛れに、ヨガのようにググッと足首を上へ突き出したら、濡れた身体とヌルヌルになった床のせいで、クルッとひッくり返ってしまった。
麻里子は、今度は縛った手首と足首を背中に組み敷き、ブリッジに近い体勢で床に転がった。
乳房と、縦に引き伸ばされた臍を突き出し、深いVフロントが下に引っ張られ陰毛近くまで下がっている。この体勢で、もがくことさえ出来なくなった。
隣りの寝室の窓が開く音がする。
麻里子はビクッとし、苦しい息をグッと止める。
、、、、、、別れた彼氏がサ−フィン道具を取りに来た?!、、、、、助かる!!!
、、、、、、でも、なぜ窓から?、、、、
、、、、、、まさか!!!、、、、、、、
男が一人土足で侵入してきて、寝室をぶっしょくしはじめた。
、、、ゴクッ、、、、、
麻里子は恐怖で口に溜まった唾液を嚥下する。
ベットの下に隠れたかったが、まったく身動きできず、ベッドの位置もわからない。
ンングウッ フウーーーッ フーッ フーッ フーッ 、、、、、、、、、
耐えきれず、再び荒い呼吸をしはじめ、隣室の男に早くきずかれてしまった。
男は麻里子の緊縛された姿に、一瞬眼を疑った。
「オオーッ!、、コリャすげーや!!、、、、フフフッ、アンタ2度続けて泥棒に入られたんヤネ!!。
「ウグウウウウウウーーー!!!」
「せっかくだから楽しませてもらうよ!!」
と言うと男は裸になって坐り、麻里子の八の字に開いた太ももを自分の股間に引き寄せ、乳房を両手で絞るように揉み上げた。
「ウグウーーー!!!」
「デヘへへ! オラ! もっと楽にしなよ!」
男は麻里子のずれ上がったブラジャーを剥ぎ取ると、乳房を両手で揉みながら、首から波立つ腹に舌を這わせて滲み出た脂汗を舐めまわし、左手は乳首をクリッとつまみ、右手はクリトリスを刺激しつつ、縦に引き伸ばされた臍にとがった舌をねじ込んだ。
「ウフッ!、、、、ンン!!」
ビクビクッと麻里子の肉体が引き攣る。
と、男はムクッとたち上がると、麻里子をうつ伏せにした。
そしてハイヒールを脱がせて放り投げると、放置していた縄から1本をとり、ギャグの上から2回巻きつけて引き絞り、手首に縛った。
麻里子のギャグは口深く押さえ込まれ縄が頬に無残に食い込み、頭を後ろへ反らされ顎を引くことができない。
そしてなんと 手首と足首を繋ぐベルトのレバーを動かしはじめたのだ。
カチカチカチ カチカチカチ カチカチカチ、、、、、、、、、、、、、
すでに厳しく反った肉体がさらに反らされる!!
陰部が完全に床から浮き上がり、足の指に肩が届きそうである。
「オラオラ!、、、もっと、もっと身体を反ってごらん!!、、、もっと、アンタの綺麗な身体見せてくれよ!、、、、オラ!、、、オラ!、、、オラアアアアアーッ!!!!!」
「グウウウウウウウーーー!!!!」
Tバックしか着けていない裸同然の麻里子の肉体は、凄まじい逆海老縛りで男の前に転がされ、凄惨な肉体美を男の前にさらけ出した。
男は、麻里子の反りあがった太ももを足で押して、ゴロン ゴロンと揺らして遊んだが、突然、ギャグに繋げた縄を手首からほどくと、その縄を今度は麻里子の上半身を引き起こして、自分の首の後ろにかけたのだ。
麻里子は広げた膝を床の上に残すのみで、横から見ると「く」の字の形に、轡を引かれた馬のように、海老反りの体勢で立った。
男は自由な両手で麻里子を好きなように堪能した。
麻里子のTバックの中に手を入れつつ、乳房を揉み上げたり、首に縄を回して引っ張ってみる。
縄が首の皮膚に食い込み、麻里子は絶息する。
「グッ!、、、フグウウウーー!!!」
最後にガッシリ麻里子を抱え込むと、男性自身を股間に突き入れて揺すり上げ、果てた。
すでに日は落ち、部屋は暗くなってきたが、男は電灯をつけない。
逃げる時間稼ぎの為に、麻里子の動きを完全に封じようと考えた。
再びうつ伏せにし、鴨居の下まで引き摺る。
余っていた縄を手に取り、その縄を手首と足首を繋いでいるベルトに縛りつけ、その縄を鴨居に引っ掛け力任せに引き下げた。麻里子の腹部は50センチ位床から離れ50センチくらいの高さで固定した。
なんと逆海老に吊られてしまったのだ。
横から見るとアルファベットの O の字に見える。
男はねんの為、絶対縄抜けできないように、麻里子の首を仰け反らせるとその首に縄を3重に巻きつけ その縄を二の腕に巻き さらに手の指に巻きつけて縛った。
少しでも顎を引いたり、下手にもがけば、首が自動的にしまるようにしてしまったのだ。
「フグウウウウウーーー!!!!! フグウウウウウウーーーー!!!!!」
「オゴオオオーッ!!!」
苦しいいいーーー!!!!! 誰か助けてーーーー!!!!!
麻里子は苦しさでギャグの下で胃液を吐いた。
誰も来ない暗くなった部屋で、麻里子のくぐもった悲鳴だけが、微かに響く、、、、、。
終わり
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