ヴァルキリープロファイル外伝 アセドアルデヒドの魔性 書いた人:北神的離
本編 |
アルトリアの城下町、ごく一般的な住宅街を一人の男が歩いていた。 屈強な体格、強靭に鍛え上げられた肉体、 それに刻まれた無数の古い傷痕が彼の歩いてきた生き様を物語っている。 男の名はアリューゼ。 巨大な剣を操り戦場を駆る傭兵である。 彼は憔悴しきっていた。 足どりが重い、とても。 体も重い、異常に。 原因は背中に背負った少女の所為であった。 彼女の名誉の為に断っておく、彼女は決して重くはない。 彼女自身の重量は……その身に付けているやたら無意味に布を使っていて動き辛そうな衣装や、目立たないようにしてはあるが身体の随所に散りばめられた装飾品の数々をも含めても……彼の物理的負担にはなり得てはいない。 彼は普段、彼女の数倍以上の重量のある甲冑を身に付け、戦場を駆っているのだ。 そんな彼をここまで憔悴させた原因……それは数十分前に遡る…… 彼女…アンジェラと名乗っていたが本名か否かは不明…は仕事を依頼してきた。 こんな所じゃ何だからと近くの飲食店で話をすることにした。 彼女は店のメニューを片っ端から頼みだした。 山と積まれた料理を見、顔を紅潮させる彼女、怒っているらしい。 調理長を呼び、出された料理に片っ端から因縁をつける彼女、 どうやら悪意からではなく天然らしい、余計にタチが悪い。 挙句の果てに酒をがぶがぶ飲み、そのまま完全に沈黙。 後に残されたのは手付かずの料理の山、その代金は彼が全額支払う羽目になってしまった……… ということらしい。 「全く、餓鬼じゃなかったらぶん殴ってるところだぜ……」 面白いように酒が回り、泥酔及び熟睡している背中の少女を起こさないように悪態をつく。 「ん……」 少女が身をよじる。 どうやら起きた訳では無いようだが、拍子に少女の未発達な胸がアリューゼの背中に擦れる。 まだ小さいが……柔らかい。 「全く、餓鬼じゃなかったらなぁ……」 ため息混じりに彼は再び呟いたが、意味合いは大きく違っている… ヴァルキリープロファイル外伝 アセドアルデヒドの魔性 「あれ、帰ったの、兄さん」 自宅に着いたアリューゼを弟のロイが出迎える。 そして背中の少女に目をやり一言、 「こんな小さな娘を酔いつぶしてどうする気?」 ごき。 「………痛い…」 「悪いが冗談に付き合ってる精神的余裕は無えんだよ」 少女をベッドに寝かせ、状況を手短かつ悪意を込めて説明する。 「あっはっは、災難だったね、兄さん」 「笑い事じゃ無え!!」 「で、この娘、どうするの?」 「こいつの家が判らない以上、どうもこうも無いだろう、とりあえず起きるまで待つ、そして一言言ってからぶん殴る」 「殴っちゃ駄目だよ……」 「冗談だ」 「兄さんの場合、冗談に聞こえないから怖いよ」 「じゃぁこいつをこんな風に育てた親をぶん殴る」 「殴る他に選択肢ないの?」 「こいつの所為でせっかくの戦利金が殆ど無くなっちまったんだぞ?」 「…こいつ殴っちゃおうか、兄さん」 「だろ?」 「…ん……」 話題を振られた少女は身に迫る危機も知らず、呑気に寝返りを打つ。 拍子に深々と被った帽子が床に落ち、流れるような金髪が露になった。 「に…兄さん、この娘………」 「ああ……」 少女は、彼らの良く知っている人物だった。 それどころか国中に彼女を知らない者はいないだろう。 アルトリアの第一王女ジェラード… 目の前ですやすやと寝息を立てている少女が、『そのお方』だったのだ。 「でも何で姫様がこんな所に…」 「ひょっとしたらあれかも知れないな…」 「何かあったの?」 「実は……」 先の戦で大戦功を上げたアリューゼは、国王から賞金と戦神を象った彫像を受け賜わった。 しかし、彼は皆の見ている前でその像を叩き壊したのだ。 不甲斐無い王に対する戒めの気持ちからの行動だった訳だが、目の前で父親を侮辱されたジェラードにとっては耐え難い仕打ちだったのかも知れない。 「兄さん……」 「あと、その後戻ってきて『やっぱり金になるかも知れないからやっぱし像くれ、像』とか言ったのが火に油を注いじまったのかも知れんな」 「相変わらず最低だね、兄さん」 「うるせい、お陰で何とか飢え死にしないで済みそうじゃねえか。さ、ロイ、換金して来な」 「良いけど……姫様と二人っきりだからって手を出しちゃ駄目だよ?」 ごうっ 猛烈な勢いで投げつけられたカップを紙一重でかわすとロイは逃げるように家を飛び出して行った。 足が悪いようにはとても見えない運動神経である。 「全く…」 アリューゼは頭を掻きながら寝息をたて続けている少女に目をやる。 アルトリア第一王女ジェラード、14歳…… との事だが、その愛くるしい顔立ち、やや小柄な体つき、おてんばな性格などなどの影響で、同じ年頃の娘達よりも少し幼げな印象を受ける。 「まだ餓鬼じゃねえか、俺にはそんな趣味は……」 言いながら少女の顔を見る。 整った顔立ち、真っ白な肌、真っ赤な形の良い魅惑的な唇、流れるような金色の髪…… 「ん……」 時折寝返りを打ち、その表情を軽く歪める、どんな夢を見ているのだろうか…… 「……はっ!!」 慌てて顔を背けるアリューゼ。 危なくまだ幼い少女の寝顔に魅入られるところだった。 「お…俺はノーマルだ、ノーマルだぞ、うん、うん」 誰も見ちゃいないのに言い訳をし、自分を保とうとするアリューゼ。 そそくさと部屋を出ようとする。 「いや、これはだな、ちょっと気分転換に…だからこんな糞餓鬼に欲情しそうになったとかトイレで一本抜いてこようとかそういう事じゃなくて信じろやコラぁ!!」 誰も見てないし聞いちゃいないのに勝手に言い訳し、勝手に激昂するアリューゼ。 「ん…」 大声に反応したのか、何度目かの寝返りを打つジェラード。 ぱさり、と音を立て、シーツが床に落ちる。 「あーあ、寝相悪ぃ、風邪ひいちまうだろが、全く……」 言いながらシーツを掛けようとするアリューゼに… ごきっ 「ぶぐぅっ!!!」 ジェラードの蹴りが炸裂した。 「ぐおぉぉぉぉぉぉ!!」 ごろごろごろごろごろ〜〜〜〜〜 顎を押さえ、のた打ち回るアリューゼ。 殺気を感じさせない無意識の攻撃の威力は時として恐ろしいものがある。 「痛てて…なんてことしやがるこの糞餓鬼………!」 何とか回復し、ジェラードを睨みつけた彼は、次の瞬間、息を飲んだ。 目の前に四肢を弛緩させた彼女の姿…詰まる所、大股開きの格好である。 突ついたらぷにぷにしそうな美味しそうな太腿、 しかも蹴り上げた拍子にスカートがまくれ、下着が露わになっている。 「ほほう、純白のズロースとは、さすがお姫様ですにゃあ…いや、そうじゃなくて…」 しかもズロースの股間部分はほんのり黄色く染まっている。 用を足した際に良く拭かなかったのか、それとも何かの拍子に少量ちびってしまったのか、 いずれにしてもお子しゃまである。 「おおおお姫様でも出すものは出すようですな…ってそうでも無くてしっかりしろ俺!!」 そう言いつつも右手は理性を離れて純白の布地に…… 触れようとした瞬間、ジェラードはむくりと体を起こした。 ぴたり 下着に手を伸ばした体勢で硬直するアリューゼ。 同じく硬直しているジェラード、 彼女の場合は現状把握が良く出来ていない様子だ。 まだ酔いから醒めていないらしく、ぽ〜〜〜と虚ろな表情で目の前を見ているジェラード。 (……頭が痛い…辺りがゆらゆら回っておる…どうしてわらわはこんな薄汚い所におるのじゃ…) 『ある感覚』が彼女を無意識のうちに覚醒させたのだが、脳の大部分がまだアルコールに浸されている彼女はそれに気付かない。 やがて目の前で手を伸ばしたまま固まっている大柄な青年に注目する。 (…あれは…アリューゼ!!そうじゃ、わらわはこの無礼者にしかるべき報いを与える為に来たのじゃったな!) 彼女の心に忘れかけていた怒りの炎が再び燃え盛る。 そして、復讐の為の行動に出ようとするが… (しかし、どうしたものじゃろうか…) ジェラードは必死に復讐の方法を考える。 しかしすっかりアルコールの回っている彼女の脳は思うように回らない。 以下、ジェラードの思考(LIPSゲージ付き・制限時間5秒) 攻撃呪文でも炸裂させてやろうかのう…しかし、呪文詠唱の間に反撃されるかも知れんし、わらわは痛いのはやじゃ…(経過時間0秒32)…そもそも杖を持ってきておらんではないかわらわとした事がうかつじゃった…ではどうする…さて一体わらわはどうするつもりだったかのう…確かこやつを懲らしめる為のすーだか(崇高の事らしい)な計画を練ってきたのじゃが忘れてしもうた…(経過時間0秒68)ていうかどうしてわらわはこんな所におる?訳の判らん飲食店におったはずじゃぞ…?…頭も痛いし記憶もごちゃごちゃしておるし…あそこで水を飲んでから…はっ、まさか、あの水に毒でも入っておったのか!あの親父もぐるじゃったとはうかつだったわ、あの店は取り潰し確定じゃ!!(経過時間1秒29)…それでこやつはわらわに何をする気じゃ?…まさか、このような所に連れ込んで淫らな事をするのか…?そうに違いない、わらわの下着に伸びようとしておるこのいやらしそうな手が良い証拠ではないかきっと口では言えないような辱しめにあわせるつもりなのじゃわらわはなんたって可愛らしいからなえっへん(経過時間1秒54)…いやいやそうじゃなくてこれはひょっとして美少女ヒロインの貞操の危機ってやつですか?わらわ、こんな男に口では言えないような事をされちゃうんですかって誰に問い掛けておるかわらわ!…そうじゃ、こやつの好きなようにさせれば良いのじゃ、わらわが辱しめを受けたとなればこやつは立派なA級戦犯、市中引き回しの上獄門磔は確実じゃ!そうとなれば早速こやつを誘惑するか、なぁに大丈夫やり方は大体判っておるこんなこともあろうかと父上の部屋に隠してあった春画をこっそり隠し読みしておいたしな、実行あるのみじゃ!(思考終了、総時間2秒99) 一方アリューゼは… (…………………………)(経過時間16秒) 完全に思考停止していた。 すっくとベッドの上に立つジェラード。 酔いが回っている為その表情はどこか虚ろだが、頬が桜色に紅潮しているのは酒の所為だけではないだろう。 びくり ジェラードの行動に過敏に反応するアリューゼ。 ずざざざざざざざざざざざざざざ そのまま部屋の隅に一瞬で後ずさる。 「い、いや、これわだなその、お前が寝相悪かったからシーツが大キックで下着の染みも一瞬で漂白でだな…」 ゆっくりと迫るジェラードに必死で言い訳をするアリューゼ。 彼は今、心底恐怖を感じていた。 そんな彼をジェラードは静かに見下ろし、一言、 「…抱いて…欲しいのじゃ」 「はい?」 目を点にして固まるアリューゼ。 彼は目の前の少女が何を言っているのか理解できなかった。 そして理解する前にジェラードは次の行動に出る。 すっ、とアリューゼの首に細い腕を回し、 「な…」 開きかけた口に、形の良く柔らかい唇を押し当てた。 「ん……」 絡み合う舌と舌、少女の甘い唾液がアリュ−ゼの咥内に流れ込む。 永遠にも感じられる甘美な瞬間。 やがてどちらとも無く離された口と口との間に引かれた唾液の糸がきらきらと光を反射し、やがて消える。 「ほら、わらわの胸はもうこんなになっておるのじゃ…」 言いながらアリュ−ゼの手を取り、自分の胸に押し当てる。 とくん、とくん、と彼女の高まりが柔らかさと共に伝わる。 「だから…して…欲しいのじゃ」 瞳を潤ませながらじっと見上げる。 凶悪なまでの可愛らしさである。 しかし、アリューゼは躊躇する。 当然である、一介の傭兵と一国の第一王女が関係を持ったなどと他の人間に知れたら極刑は免れない。 (お、落ち着け俺、相手は姫様だぞ!もし手を出した事がばれたら城の地下深くにある監獄に入れられそこの変態獄長に生爪生皮剥がされたり手足の腱を切られたり舌を引っこ抜かれたりその他口では言えないような拷問を繰り返されてやっと助け出されたと思ったら王に刺客を差し向けられたりその刺客が実は使徒だったりその他もろもろいろいろあった末にしかたねえ俺に密かにラブラブファイヤーなショートカットの黒髪少女と懇ろにでもなろうと思ったら元親友に彼女を掠め取られて失意のうちに覇王の卵の力でゴッドハンドになったりするんだやったぜ俺!…ってそうじゃなくてだな…) 「むう、まだその気にならんのか?ええいならば次はこうじゃ」 ジェラードは昔こっそり読んだ書物の記述を頼りにアリュ−ゼの生殖器官に手を伸ばす。 もにもにもにもに… 袋を揉みしだきつつ、 しゅっしゅっしゅっしゅっ… 竿をしごいていく。 「ぐっ、ぐおぉ…」 ズボンの上からではあるが、それでも小さく、柔らかい指のまだ不慣れで不器用な動きからもたらされる得もいえぬ快楽がアリュ−ゼの股間から脳天に貫く雷撃のように襲い掛かる。 (ぐっ…耐えろ、耐えるんだ俺…) ここで勃たせてしまう事は、彼にとって文字通り敗北を意味する。 絶対に勃たせる訳にはいかない。 もにもにもにもにもに…… しゅっしゅっしゅっしゅっしゅっ…… 「うっ…うぐぐぐ……」 びくっ、びくっ、と全身を痙攣させ、身体を弓なりに反らしながらも何とか耐えようとする。 しかし無常にも攻撃は続く。 もにもにもにもにもに…… しゅっしゅっしゅっしゅっしゅっ…… 断続的に続く快楽の波は、彼の理性を徐々に侵食していく。 そして、 「おお、おっきくなってきたのじゃ」 遂にアリューゼの理性は、少女の攻撃の前に陥落した。 ズボンの中ではち切れんばかりになるアリューゼの分身。 よもやこのような小娘に気持ち良くさせられるとは…… しばらくなすがままにされていた彼だったが、突如すっくと立ち、 「……きゃっ!」 ジェラードを抱きかかえ、ベッドの上にと運ぶ。 「俺ばっかし気持ち良くされるのも何だしな、ジェラード、お前も気持ち良くしてやるよ」 「わ…わらわはジェラードなどではないぞ?わらわはアンジェラ…」 「おお、そうだったな、この国のお姫様がこんな所にくるわけ無いしな、じゃ、遠慮は無用か」 「アリューゼ、何か怖いのじゃ………」 ぷちぷちぷち… 会話の間にもジェラードの服のボタンを外していく。 胸の部分がはだけ、まだ未発達な胸が露わになる。 「小せえ胸だな」 「…少しはあるも…きゃうっ!!」 反論し終える前に叫び声を上げるジェラード。 露わになった胸に、アリューゼが舌を這わせてきたのだ。 ぺろぺろぺろ… 小さい蕾のような乳首を重点的に攻める。 「ひゃっ、なんだかくすぐったいのじゃ」 「そのうち良くなる」 ぺろぺろぺろ…… やがてくすぐったがっていたジェラードの表情は赤みを帯び、荒い息をつきながら快楽の虜へと変わっていく。 「あっ…わらわ…変なのじゃ…体が…熱…くうっ…」 「ふっ、そろそろかな?」 言うとアリューゼは攻撃目標を下半身に移す。 純白のズロース、その中心の部分はかすかに湿り気を帯びている。 「おやおや、いい年しておもらしですかな、アンジェラお嬢様?」 「ちっ、違うのじゃ無礼者!!これは…その……」 馬鹿にしたような紳士口調で問い掛けるアリューゼにジェラードは反論しようとしたが、途中で口篭もってしまう。 さすがに感じてしまった事を自白するのは恥ずかしいらしい。 「ほう、確かにおしっことは違うようですな、粘り気もあるし、ではお味の方は…」 「そ、そんなの確認しなくても良いのきゃうぅぅ!!」 舌で割れ目を布地の上からなぞる。 下着の染みがみるみるうちに広がっていく。 まだ経験の皆無なジェラードには過ぎる刺激のようだ。 「あひゃっ…アリューゼ…止めて…おかしく…おかしくなっちゃうぅぅ!!」 涙を流し、哀願するジェラード。 少女の絶頂が近い事に気づいたアリューゼは攻撃の手を一時休める。 「……?……どうして…やめるのじゃ…」 「おいおい、やめてくれって言ったのは姫様だろ?」 「そ…それはそうなのじゃが…その…」 ジェラードは顔を真っ赤にして、手をもじもじさせている。 もっと続けて欲しいがそれを口にするのはあまりにも恥ずかしい、そういった様子がありありと見て取れる。 「続けて欲しいのか?」 「………欲しいのじゃ」 血が吹き出るかと思えるほどに真っ赤になったジェラードが、心底恥ずかしそうに頷く。 もう少し焦らそうともアリューゼは考えたが、即刻次の行動に移す事にした。 彼自身の欲求も既に爆発寸前にまで高まっていたのだ。 ジェラードをころんと転がし、足を上げさせ、ズロースを一気に脱がす。 下着の上からでもある程度は伺えたが、ジェラードのそこはまるで粗相でもしたかのようにぐっしょりと濡れていた。 大股開きの上に恥ずかしそうに親指を噛むジェラードの姿は、おむつを取り替えられる幼児のようでもある。 「…何か、お子様のおむつを取り替えている気分だぜ」 がすぅ 正直に感想を述べたアリューゼに電光石火の足技が炸裂する。 「ぶっ…無礼者!!わらわはそんな年ではないわっ!!」 「そうか?その割にはおもらししたみたいだが…これは愛液の染みだけじゃないよな?」 言いながらわずかに黄色く染まったズロースを突きつける。 「そ…それは、トイレが汚くて…その…長く居たくなかったから…」 「早く出たくて拭かなかったってか?何にしてもまだお子様だな」 「うっ、うるさいっ!早くするのじゃ!!」 顔を怒りと羞恥で真っ赤にしたままジェラードは言い放つと下半身を露出させたまま大の字になる。 色気もへったくれも無い格好だが、このおてんばな姫様の場合はそれが何故か愛らしい。 トイレの話題が出た為か、この時ジェラードは微かな尿意を覚え始めていた。 しかしまだ軽いものに感じられたし、この雰囲気を壊したくなかったのでとりあえずこの場は無視する事にした。 「それじゃぁ、いくぜ?」 アリューゼが分身をズボンの下から解き放つ。 びぃんという擬音でも聞こえそうなほどいきり立ったそれを見て、ジェラードは息を呑む。 それは(検閲)というには あまりにも大きく、 太く、 重く、 そして大雑把過ぎた。 それはまさに肉塊だった。 …とでもナレーションの入りそうなそれを見て、赤かったジェラードの顔はみるみる青ざめていく。 「そ、そんなに大きいの、入らないのじゃ…」 ぷるぷると顔を振りながら呟くジェラード、本気で怯えている。 「何言ってやがるお前、そんなナリでももう赤飯ぐらい済んだんだろ?じゃぁ大丈夫だ、そこはそういう風に出来ている。じゃ、いくぜ」 言うが早いか巨大な肉棒がジェラードの幼い割れ目に文字通りめり込む。 みぢっ、という何かの裂けた音がジェラードには聞こえた気がした。 あまりの激痛にジェラードは泣き声を上げる。 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…いっ、痛い!痛いのじゃ痛い痛い痛いっ!!」 結合部を見ると、まだ亀頭の半分も入っていない。 試しに腰を何度か突き出してみる。 「あぎゃぁ!ひぐっ!ひんじゃ…ぎゃぁぁ!!」 ジェラードは体を弓のように反らせて痙攣する。 瞳からは涙がとめどなく溢れだし、大きく開いた口からは涎が垂れ流しになっている。 これほどまでに攻めたてても、肉棒は先程より深くには進む気配を見せない。 どうやらこれ以上の挿入は不可能のようだ。 アリューゼは一旦肉棒を引き抜く。 …という表現が出来るほど挿入ったわけでもなかったが。 「ひっく…痛いぃ…痛いのじゃぁぁ…」 うっすらと血の滲んだ局部を隠そうともせずにただ泣きじゃくるジェラード。 アリューゼは心底申し訳無い気分になった。 (このまま帰すのは少し可哀想だな…) しばらく考え込んでいたアリューゼは、やがてある解決策を導き出した。 まだ泣き続けている少女を抱きかかえると、ベッドの中央に座る。 「きゃっ!」 そして少女を自分の下腹部の上に座らせる。 「ひっ…いやじゃ、もう痛いのは嫌なのじゃ!」 自分の眼前に晒された凶器を目の当たりにして、ジェラードは泣きながら手足をじたばたさせる。 そんな彼女を安心させるようにアリューゼは優しく囁く。 「安心しろ、今度のは痛くない」 「本当か…?嘘じゃったら万死に値するぞ?」 すん、すん、と鼻を鳴らし、涙を拭いながらジェラードが問い掛ける。 ああ、大丈夫だと答えながらジェラードの両の太腿を掴んで持ち上げる。 「きゃぁ!」 幼児に排尿をさせるような格好にうろたえるジェラード。 そんな彼女の体を、今度はゆっくりと降ろす。 まだうっすらとしか毛の生えていない割れ目に肉棒が擦れる。 「ひゃう!!」 そして、再び擦り付けるように上げる。 「ひぃ!」 その動作を繰り返していく。 「どうだ?これなら痛くないだろ?」 「ん……ぉ…………が擦れて…気持ち良いのじゃ……」 「何?何処が擦れるって?良く聞こえなかった」 「…もう、いぢわる…」 しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ……… 言いながらもアリューゼは腕の動きを休めない。 最初の頃はぎこちない動きだったが、次第に慣れてきたのか動きを早めていく。 「アリューゼ…疲れないか?」 いくら軽いとはいえ、人一人を両手だけで支え、しかも断続的に動かしているのだ。 少し心配になり、ジェラードが問い掛ける。 「全然。それに俺の所為でアンジェラお嬢様を泣かせちまったからな、この位、罪滅ぼしにも入らねえよ」 「……アリューゼ…」 そう嘯くアリューゼの全身には、珠のような汗が光っている。 疲れているくせに…… ジェラードは自分を抱いている無骨な男の優しさを垣間見たような気がした。 そして、彼を困らせようと計画を練っていた自分をほんの少しだけ恥じた。 しゅっしゅっしゅっしゅっしゅっしゅっ………… 「はんっ、きゃんっ、はうっ……」 割れ目が擦れる度に気持ち良さのあまり声を漏らすジェラード。 いくら支えられているだけとはいえ、こうも断続的に体が動くとジェラードの柔らかい肌のも徐々に汗が滲んでくる。 そして、アルコールが抜けてくると共に、ジェラードをある感覚が強烈に襲ってきた。 尿意。 ジェラードが最後に排尿を済ませたのはアリューゼの自宅に訪れる前、まだ日が東から昇ってくる頃だった。 今、日はやや西寄りにある。 ジェラードのまだ幼い膀胱は今にも破裂しそうにぱんぱんになっている。 更に酒場で飲んだアルコールが分解され、一滴、また一滴と驚くべき速度で膀胱に充填されていく。 おまけに大股を開いている現在の体勢は尿意を耐えるにはあまりにも不利である。 このままでは決壊は時間の問題であった。 「あ…アリュー…きゃっ…も…はきゃ…やめ…きゅうぅ…」 何とか頼み込んで止めてもらおうとするジェラードだったが、次々と襲い掛かる快楽の波に、言葉にならない。 いくらおてんばとはいえ、ジェラードは城からほとんど出たことの無いお姫様である。 尿道を締める為の括約筋は、常人に比べて遥かに弱い。 何度も滲み出しそうになる液体を、股間の力だけで何とか耐えようとするジェラード。 しかし、断続的な上下運動は、ジェラードの耐えようとする力を分散させ、徐々に水門をこじ開けていく。 ぴゅるっ 「いやっ!!」 ついにジェラードの媚肉の水門をこじ開け、少量の水滴が迸った。 必死に力を込め、止めようとはするが、一度開きかけた尿道は簡単に締まらず、突き上げられる度にぴゅ、ぴゅっ、と恥ずかしい迸りを晒してしまう。 幸いまだ気づかれてはいないようだが、これ以上漏らせば確実に気づかれてしまう事だろう。 (も…もう駄目…早く……トイレへ…) ジェラードはこの場から何とか逃れようと、手を後ろに回すと、アリューゼの胸板に手を当て、力いっぱい押す。 体が持ち上がり、前のめりになる。 「ジェラード!!」 このままでは転んでしまうと危惧したアリューゼが、太腿を掴んでいた右手を離し、ジェラードの腰に回し、ぎゅっと引き寄せる。 その圧迫にジェラードの破裂寸前の膀胱が耐えられるはずも無かった。 「ぎゃひっ!!」 その場で仰け反り、大きく開いた口から飛沫を散らすジェラード。 しかし、がたがたと体を振るわせながらもまだ噴出は起こらない。 「わ…わらわは…わら…わ…はぁぁ……」 わらわはアルトリア第一王女ジェラード、殿方の前で粗相など絶対に出来ぬのじゃ! その思いだけが既に股間から少しづつ迸りを滴らせながらも、噴出を何とか食い止めていた。 それでも終焉の時は確実に訪れる。 「はああぁぁあぁぁぁぁぁぁ………………」 プシッ……プシィィィィィィィィィィィーーーーーーーーー………… ひくひくと震えていた尿道口から凄い勢いで熱い液体が噴出する。 それを何とか止めようと、両の太腿をぎゅっと締めるジェラード。 「うっ!」 それは丁度、アリューゼの肉棒を左右から挟み込む形になった。 更に股間から噴出する尿が、亀頭に直撃する。 三方向からの予想外の攻撃、それはアリューゼに得も言えぬ快楽をもたらす。 どくっ、どくどくっ アリューゼの亀頭から噴き出した精液が、ジェラードに降り注ぐ。 「あ…あぁ…」 頭から精液を浴びながら、そのままジェラードは気を失った。 「あれ…わらわは…?」 ジェラードが気が付いたのは、夕日が西の空へと沈みかけている頃だった。 酒気はすっかり抜けていたが、記憶が朧げで良く思い出せない。 (わらわは確か酒場でアリューゼと食事して……) そこまで思い出し、ジェラードは赤面する。 憎むべき男にさながら娼婦のごとく言い寄った事、 その男に貞操を奪われかけた事、 その後のかつて感じた事の無かった悦楽の瞬間… そして、はしたない迸りを晒してしまった事………… (う…嘘じゃ、わらわはそんな事はせん!あれは夢じゃ!ただの夢なのじゃ!!) 頭を振り、記憶を頭から追い出そうとする。 そうしているうちに、ジェラードは下半身をじっとりと包んでいる感覚に気づいた。 「あう…」 いつの間に着替えたのだろうか、羽織っているパジャマの股間部分から太腿にかけてがぐっしょりと濡れ、ツンとする刺激臭を放っている。 これまでの事は夢だったのかもしれない、しかし、現在の惨状、これは紛れも無い事実なのだ。 「わらわ…この年になって…おねしょ……」 「おう、アンジェラお嬢様、目ぇ醒めたか」 「ひっ!!」 慌てて毛布で身体を包み、布団の染みを隠すジェラード。 その姿は見ていてとてもいじらしいものがある。 「あのまま放って置いたらシミになる…げふっ、げふっ、シワになると思って着替えさせておいたぞ。さ、もうすぐ暗くなるし、帰るんだ」 「あうう…」 しかしジェラードは毛布に包まったまま動かない。 いや、動けない、動く訳にはいかないのだ。 「ほら、帰らないと親御さんが心配するだろ?」 「嫌…今日は帰りたくないのじゃ……」 「何ませた事言ってるんだ、さあ」 言いながら毛布を剥ぎ取られる。 アンモニアの刺激臭と共に布団に広がっている世界地図が顕になる。 耳たぶまで真っ赤になるジェラード。 「み、み、み……見るなぁぁぁぁぁ!!!」 ジェラードの絶叫が狭い室内に響き渡った。 「せ……世話になったのじゃ……」 俯き、顔を真っ赤に染めて小さく呟くジェラード。 そしてそのままそそくさと外に出ようとする。 「おい、ジェラー……ごふん、アンジェラ」 それを呼び止めるアリューゼ。 恥ずかしそうにジェラードが振り返るのを確認すると、頬をぽりぽりと掻きながら続ける。 「何じゃ?」 「いや…依頼、まだ聞いて無かっただろ?それでまた今度来てもらいたいんだが…それに、結局最後まで出来なかったしな……」 「な…」 赤かった顔を更に染めるジェラード。 あれは夢では無かったのだ。 しばらく躊躇した後… 「おう……今度痛くしたら、万死に値するぞ!?」 言いながら駆け出すジェラード。 「さて、今度はどんな方法であやつを困らせてやろうかのう…?」 嬉しそうに微笑みながら帰途を往くジェラード、 既に憎しみは消え去っていた。 あの無骨で、不器用で、でも優しい男ともう一度話が出来る、 それだけが嬉しかった。 その後、この二人が再び生きて言葉を交わす事は無かった。 ジェラードは謀略により魔物と化し、 その仇を討ったアリューゼもまた、自らの手で命を散らす事となる… それでも、二人の魂は…… ヴァルキリープロファイル外伝 アセドアルデヒドの魔性 完 |